トランプ米大統領が1月31日、日本の為替政策を円安誘導と批判したことで、巨額の対米貿易黒字を抱える中国だけでなく、日本も「為替操作国」に認定される懸念が出てきた。トランプ氏は中国製品に45%の関税を課すと報復措置を予告しており、日本も標的になりかねない。米新政権が要求する2国間の通商協議でも焦点に浮上しそうだ。

トランプ氏は選挙戦で、中国の為替操作や企業への補助金が輸出価格を不当に安くしたと批判している。公約した就任初日の為替操作国認定は見送ったが、ドル高是正は諦めていない。

米国は貿易相手国が(1)巨額の対米貿易黒字(2)大幅な経常収支黒字(3)外国為替市場での持続的で一方的な介入-の全てに合致すれば為替操作国と認定し通貨政策の見直しを求める。従わなければ、操作国で行われる新規投資への政府系金融機関の資金支援を禁止するなど制裁を科し、報復関税の対象にもなり得る。

日本や中国は為替操作国“予備軍”である監視リストに名を連ねる。ただ、日本は円売り介入を平成23年以降行っておらず、「為替介入を恒常的に行っている中国とは立場が違う」(みずほ総合研究所の多田出健太主任エコノミスト)。

政府はこうした事情を説明し、理解を求める構えだ。ただ、トランプ氏の背後にはドル高是正で日本車の対米輸出を抑えたい米自動車大手の存在も指摘される。2国間協議では米国が日本に譲歩を求めるカードとして「為替問題で圧力をかけてくる」(通商筋)とみられ、警戒感が強まっている。(田辺裕晶)
まあ、正直者の大統領は選挙公約を実行にうつしています。
驚くことは無い、選挙公約を実行していることだから・・・あとは中国を為替操作国に認定するだけだが、はやくしろよ!
[東京 1日 ロイター] - トランプ米政権は、通貨安批判の矛先を中国から日本、ドイツへと広げ始めた。米国内の製造業を保護するのが目的とみられるが、通商政策と表裏一体となったドル安政策は米国にとって不都合な事態をもたらしかねない。世界最大の債務国である米国は、世界のマネーを引き寄せることで赤字をファイナンスしなければならないためだ。

<米要人発言にドル急落>

トランプ大統領は1月31日、製薬会社幹部との会合で「中国が現在行っていること、日本がこれまで何年も行ってきたことをみてみれば、彼らがマネーマーケットや通貨安を手玉に取っているのを、我々は愚か者のように座して眺めているだけだ」と述べた。

また、大統領が新設した「国家通商会議」の責任者、ピーター・ナバロ氏は同日、ドイツは「過小評価が著しいユーロ」を利用することで、米国や欧州連合(EU)の貿易相手国よりも有利な立場を得ている、との見解を示した。

市場は、これらをドル高けん制発言と受け止め、31日の海外市場で、ドル/円JPY=は急落。一時、約1.5%下げ昨年11月30日以来の安値となる112.07円を付けた。ユーロ/ドルEUR=も1%強上昇し1.0811ドルと、昨年12月8日以来の高値となる場面があった。

<他国の金融政策に言及>

今回トランプ大統領の発言で注目されたのは、他国の金融政策に言及したと受け止められる内容があったことだ。

大統領は、米企業の競争力が弱いのは「他国が通貨や通貨供給量、通貨安で有利な立場を確保してきたという事実と大いに関係している」と指摘。「米国はひどい状況におとしめられてきた」と、通貨安の原因として他国の金融政策にも矛先を向け始めた。

浅川雅嗣財務官は1日、「日本の金融政策はデフレ脱却という国内政策目的でやっているのであって、為替を念頭に置いたものではない。為替介入も最近はやっていない」と述べ、トランプ大統領の批判を退けた。

しかし為替市場では、2013年4月に日銀が導入した量的・質的金融緩和(QQE)から始まり、昨年9月の長期金利のゼロ%誘導まで続く超金融緩和政策が、ドル高/円安の基本的な背景になってきたとの見方は多い。

「そもそも、デフレで需要がないことが分かっている状況下での異次元緩和は、緩和本来の目的であるカネ回りを良くすることではなく、間接・直接的に円安が生まれ、輸入物価の上昇と株高という三方良しを追求する政策だった、とトランプ大統領が理解している可能性が出てきた」と三井住友銀行・チーフストラテジストの宇野大介氏は分析する。

これまでドル高による機会損失を黙って受け入れてきた米国が、その原因である金融緩和を止めるべきとの「直球」を投げてきた場合、日本は難しい対応を迫られるだろう、と同氏はみている。

ユーロの状況も似通っている。欧州中央銀行(ECB)が14年半ばに中銀預金金利を初めてマイナス圏に引き下げたことが、ユーロ安/ドル高の基本的な立て付けを造った。

<最終的な「ツケ」は米国に>

通貨政策と一体化した通商政策や拡張的な財政政策により、経常赤字が縮小する可能性もある。

しかし、それは経常赤字が財政赤字に置き変わっただけであり、ストックベースでも世界最大の対外債務残高(円換算で886.5兆円)を抱える米国が、その赤字ファイナンスを外資に依存する構造は変わらない。

米国は海外からの安定的な資本流入が必要で、日欧の金融緩和は国内の金利の低下を促し、相対的に米国証券の魅力を高めてきた。

日銀の中曽宏副総裁は、利上げを進める米国と、金融緩和を推進している日欧の金融政策の方向性の違いが「日欧の金融機関のドル建て金融資産への投資を促している」(20日の講演)との認識を示している。

米国際収支統計によれば、外国から米国への資本フローは13年第4・四半期に1759億ドルの流入超でピークアウトしたあと急激に縮小し、14年第4・四半期には79億ドルの流出超まで落ち込んだ。

しかし、日欧の金融緩和によるドル資産需要の「反射的効果」で急速に回復、16年第3・四半期には2200億ドルの流入超まで膨らんでいる。

この間、ドル指数.DXYは上昇。今年1月3日には103.82に上昇し、近年の最高値を付けている。米国資産に海外の資金が集まるからこそドルの需要が高まり、ドル高が生じるともいえる。

ただ「米経済はドル高に弱くなっている。米企業の海外売上比率が上昇しており、ドル高局面で収益が目減りしている」(日本総研・調査部長の山田久氏)とされ、ドル高への耐性が低下し、それが米国のドル安攻勢や金融緩和批判につながっている。

しかし、米国への資本流入が細る可能性は、金融という経路のみではない。

米国の保護貿易と相手国の報復措置により「モノの移動が滞るだろう。モノが滞れば、必然的に資金も滞るはず」(大手機関投資家)とみられ、モノと資金の総すくみとなった場合、最も大きなダメージを受けるのは、これまで自由なモノと資本の流れに大きな恩恵を受けてきた米国自身となりかねない。

(森佳子 編集:伊賀大記)
TPPについては加盟国間の基本合意の段階であり、米国離脱で発効されないとしても、そのことで足元の経済活動が大きく損なわれることはない。しかし、NAFTAについては協定発効から20年以上が経過しており、加盟3カ国(米国・カナダ・メキシコ)間では、相互の貿易・投資が自由になったことから、実際にクロスボーダーの取引が活発化してきた歴史的経緯がある。トランプが実際に課税しようとしてもWTOの協定上無理なので、へいへいと言ってればよい。そのうちに現実の壁が見えてくるはずだ。
いよいよ「トランプ時代」が動き出した。

8年前、初の黒人大統領誕生とあって「われわれはできる!」と180万人にも及ぶ支持者がワシントンに集結し、議事堂前広場は大いに盛り上がった。今となっては「この国はクリスチャンとイスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、無信仰の人々で成り立っている」と仏教徒を無視した箇所しか私は覚えていないが。

グローバリズムの調整期


言葉のセンスや抑揚、身ぶり手ぶりと前大統領はトランプ大統領よりはるかに巧みだったが、残念ながら演説だけでは、世界は動かなかった。それに引きかえ、「アメリカ・ファースト(米国第一)」のたった一言で、トランプ大統領はさっそく世界を動かしている。

有識者といわれる人々の中には、「トランプ氏も就任演説では、むちゃなことは言わないだろう」とみる向きも少なくなかった。

だが、トランプはトランプである。彼は自身のスタイルを変えれば、政権の求心力なぞ、一夜にして消えてなくなることを誰よりもよく知っている。

英国のEU完全離脱が現実化しつつあるいま、世界は行き過ぎたグローバリズムの調整期に入った。世界で最も豊かな8人が貧しい36億人分の資産を保有している世界は、明らかに異常だ。同じ金持ちでも「俺たちの気持ちがわかる」と労働者に信じさせたトランプ氏が米大統領になったのは何の不思議もない。

TPPやNAFTAなんぞはくそ食らえ、メキシコとの国境にはもちろん、壁をつくる…。

これまで「自由の国」米国では、思いもよらなかった政策が次々と現実化するのをわれわれは目撃することになろう。

 弱肉強食時代に対応急げ

では、「トランプ時代」に日本はどう対処すべきなのか。

今さらヒラリー・クリントンの方がましだったと嘆いても、TPPの効用を新大統領に説いても時間のムダ。泣いても笑っても4年間(8年になる可能性もかなり高い)は、非寛容で弱肉強食の「米国第一」を突き進むトランプ時代が続く、という現実から出発しなければならない。

政権の行方をじっくりと見定めてから、と悠長に構えていては、たちまち「米国第一」にのみ込まれる。

「米国第一」主義には「日本第一」主義で対抗するしかない。

日本で商売したいなら、この国に投資するのは当たり前。日本人は日本でつくった製品を買い、この国の農産物を食べよう。安全保障も米国におんぶにだっこではなく、もっと防衛力を整備しよう。もちろん、装備品は国産が原則だ。

70年も80年も前の証拠も数字もあやふやな事柄をいつまでも持ち出す国は放っておけばいい。

各国が自国中心主義で突き進めば、摩擦は必ず増大する。そこではじめて「外交」という名の「取引」が始まる。日本は好むと好まざるとにかかわらず、「戦後」のその先の時代に突入したのである。

トランプのまったく事実誤認で非論理的に
「為替を操作して通貨安に誘導している。
ここ数年日本がやってきた事は通貨の切り下げだ」と発言したことに対し、2/1菅官房長官は、トランプ米大統領が日本の円安誘導をけん制する発言を行ったことに関して、日本の為替への対応に変化はないとしたうえで、「為替問題を含め経済、貿易について、日米で意思疎通をしっかり図ることが極めて大事だ」との考えを示した。

菅官房長官はトランプ大統領の発言が為替の危機管理対応に制約を与えるのでは、との見方について「日本はG7やG20の合意に沿った政策を進めており、そうした方針に変わりはない」と語り、「批判はまったくあたらない」と否定。「為替市場の動向は緊張感をもって注視し、必要なときはしっかり対応する。その考えに全く変わりはない」と述べた。

また、安倍総理も、「金融政策は、三本の矢の政策の1つとして、2%の物価安定目標到達のためのものであり、円安誘導という批判はあたらない」と反論した上で、「大胆な金融緩和策は日本経済を上昇させるために必要な政策であり、 それはアメリカもやってきたことだ」と見事に反論しています。

リーマンショック後の超円高など、1985年のプラザ合意以降、日本円は安全通貨と見做されてきた結果円高になって、日本ほど自国の通貨が過大に評価されて苦しんできた国はない。輸出面で日本は円高のおかげで輸出主導の経済から、血のにじむ構造改革を行ってきた。そのことを長文ではトランプ氏の脳にインプットすることができないようだ。140字で誰かトランプ教えてやってほしいものだ(笑)。

米国第一主義に対抗するには安倍首相や菅官房長官のように日本第一主義で毅然と対応することが必要なのであり、そうでなければ国益を守ることは出来ない。

日本第一主義を実現するには、当然日本の牙を抜き、米国の属国としてコントロールするために押し付けられた現日本国憲法は改正するしかないであろう。トランプ様様で、日本はようやく本気で覚醒できるかもしれない。

日本も経済の「日本第一主義」をすべきです。この「日本第一主義」は、トランプ大統領に倣って雇用創出です。日本の巨大な消費市場を活用するということです。

手続きの簡素化など、外国人に日本での創業便宜をはかる一方で、トランプ政権を見習い、日本で儲けている外資企業に注文をつけるべきです。

日本市場で儲けているグローバル企業に一定量の雇用を義務付ける。また、日本市場に進出したいグローバル企業に、拠点の一部を日本に移すことや、取引業者を日本企業にすることで、日本市場での便宜をバーターするなどが考えられる。

飲食業やサービス業で既に人手不足で人件費は上がりだしている。残業を減らしたサラリーマンに副業を解禁すればよい。大量の雇用を生み出すことは可能です。

かつて日本が、外国人観光客の集客が苦手だった。かつての日本は、海外旅行には行っても、外国人が日本に来ることは考えもつきませんでした。しかし、にほんは今、当たり前のように外国人観光客が押し寄せるようになった。

これと同様に、日本の巨大な消費市場を活用して、日本での雇用を生み出し、老人まで雇用する日本も日本第一主義を実行してみてはどうだろうか?