今日は72回目の終戦記念日である。お盆と終戦記念日が重なるのは、神様が仕組んだ業かもしれません。しかも、国民の多くはお盆で帰宅した実家で視るTVは郷土愛を刺激する夏の高校野球である。
私が子供の頃は父親の実家で戦死した大叔父達の話や、伯母の東京大空襲からの脱出、叔父の米軍から機銃掃射を受けた話、日立の艦砲射撃、水戸の空襲の話、戦後の食糧難などの昔話を聞かされたものだった。

大東亜戦争の頃は、甲子園球児達とほとんど変わらない青年達が、特攻隊や南の島々で散っていったなどと思い、戦争について改めて考えさせられることが多い時期でもある。

TVでも戦争関連の特集が組まれる時期でもある。8月13日に放送したNHKスペシャル「731部隊の真実」を私も視た。


正視するのが辛い映像であったが、視聴した。
私は消極的親米保守として、このblogを書いているが、保守を自認されている皆さん同様に、決して心地よい番組ではなかったと思います。

慰安婦問題の捏造がばれ、森友・加計学園問題も、マスコミの捏造体質が多くの国民に知れ渡ってしまい、日本の国益を陥れようとする悪意を持つ人々が、燃料を投下したのは間違いありません。しかし、731部隊は捏造だと騒ぐ気持ちはありません。

森加計問題で、マスコミの捏造体質を改めて確認できたが、悪意がある人々は、ここで、731部隊も捏造だと、改憲を目指す我々に言わせるのが目的かもしれません。

731部隊についての認識で、一般に言われるネットウヨと、
われわれ保守派とはここで大きく袂が分かれるところだと思う。

私も731部隊のことは、30数年前の深夜TV番組11PMで知った。11PMのその番組は今にして思えば共産党員作家 森村誠一の「悪魔の飽食」のステマ番組であったのだが、番組を見た時はかなり衝撃的だった。

当時、日教組の父親が赤旗と朝日新聞を購読していたので、高校生だった私は完全に洗脳されまくっていた。

特に、ロシア人の母子を人体実験にかけたという旧日本兵が証言し、「とても可愛そうだった」と、証言した下りは、罪悪感と嫌悪感で精神が壊れそうになった。

今回のNHKスペシャルに於いても、ハバロフスク裁判の尋問で、人体実験被験者の中にロシア人母子の存在が居たかと質問があり、「ロシア人母子が被験者として居た」と、証人が証言した。しかし、今回はロシア人母子が人体実験を受けて死亡したような表現ではなく、被験者の生存者はゼロという表現となっていた。

ロシア人母子の存在は、ソ連が条約を破り満州へ進攻したことを正当化する為のプロパガンダであったと私は推定します。侵攻したソ連軍は逃げ遅れた日本人女性をレイプし、日本人母子を残虐な方法で殺害しまくったわけで、解放軍とは言い難い軍隊であった。

「悪魔の飽食」については、多くの旧日本軍や日本人に対して悪意ある捏造箇所が存在していたことは森村誠一も認めるところであるが、731部隊が捕縛した匪賊を使って人体実験をした可能性を私は否定しないが、ロシア人母子の存在は捏造であるような気がしてなりません。

731部隊が単なる防疫部隊ではなかったと私がそれでも思うのは、関東軍が、対ソ戦を想定して、細菌兵器の研究をしていた可能性は当然あり。日本が連合国に受けた無差別縦断爆撃の報復の為、風船爆弾に細菌兵器を搭載することも検討されていた。それゆえ日本軍はどこかで細菌戦の研究が行われていたと考えるのが自然である。それが満州の片隅で行われ、もしかしたら匪賊に対して人体実験を行ったという可能性も十分にあり得ると推定できるからである。

悪魔の飽食の後多くの検証番組が組まれ、米軍に渡った軍医総監石井四郎中将の人体実験記録は存在していたと報じられ、Youtubeでも視聴できる。

改めて見返してみると、おもわず笑ってしまったのだが、「知ってるつもり」の司会者が反日芸人関口宏、「ザスクープ」が元左翼統一都知事選候補者鳥越俊太郎で、まったく信憑性に欠ける。資料としてこのブログに貼ることを躊躇する反日左翼の司会者達であった。どれだけ捏造や演出、印象操作が混ざっているか、測り知れない為、注意して視聴してください。

もしかしたら、私自身、関口宏と鳥越俊太郎に不用意に洗脳されたまま今日に至っている可能性は捨てきれないのだが・・・・

番組中、旧日本軍から細菌戦に関する特大の資料が、ダグウェイ米軍基地に残されているとの情報がある。これは、この資料が人体実験なのか、病死した人間のカルテルなのかは不明であるが、旧日本軍による何らかの資料が残されている。でも関口宏と鳥越俊太郎の番組だから・・・・もう一度検証しないと信用できない。

今回のNHKが発掘したという、旧ソ連の731部隊の戦争裁判にはいくつか納得できない箇所もある。
イメージ 1
1949年当時ソ連があのようなカラフルな磁気テープの箱を作るのだろうか?
イメージ 2
おかしなことに、いくら状態が良いと言っても和紙なら酸化しないが、70年も経って赤茶けてない西洋紙など存在しないはずだ。
イメージ 3
磁気テープを保護するビニールに至っては新品そのものだ。

まず、証拠の録音テープだが、箱や文章の用紙がとても70年前のものに見えない、新しいものに見えた。百歩譲って、箱は最近詰め直したと言うなら、理解できないでもないが、その音声自体も不自然だ。最近デジタルリマスターしたのなら納得できるが、同時期の東京裁判の音声と比べて、ノイズが少なく、ドイツから接収したと思われる70年前のテープレコーダーにしては大変性能が良すぎて、私は疑問に思う。

また、ハバロフスク証言内容が「原稿を暗記させ言わされていた」ように聞こえた。
当時のニュース映画等のインタビューは世界中事前に原稿が用意され読み上げるというのが、一般的であったと何かに書いてあった。(うる覚えの為出所不明)

言葉使いに関しては、現代人ではなく、昭和20年代の日本人が話すイントネーションや言葉であるとは思えるが、裁判の本当の音声なのか、裁判記録を元にスタジオで録音し直したのか、東京裁判の音声と比べクリアーすぎるように聞こえてならない。

これも百歩譲って本物の裁判であったとしても、抑留され洗脳された日本人捕虜が、日本に帰りたい一心で、ソ連が書き下ろした原稿を読み上げて、プロパガンダ演芸会にお付き合いした可能性も否定できない。

当時、中国人や満州人、朝鮮人からなる匪賊が満蒙で跋扈し、在留邦人を含む現地住民や日本兵を日本人が想像もできない残虐行為で殺害事件が頻発した。


済南事件や通州事件のような国民党関係の大規模な軍隊による大規模な在留邦人虐殺行為ものもあれば、開拓移民一家惨殺や、女性が匪賊にレイプされ殺されたような事件は数限りなくあったのである。

皇軍は軍規が高く、すくなくとも戦前までは国際法を他国の軍隊より守る軍隊であるが、戦友を失い、匪賊の被害者の無念し接すると、戦場は人を変え、匪賊は人に非ずと一度一線を越えると、残虐行為に走った可能性も考えられる。

この下りはNHKの番組内でも取り上げているが、テロリストに対し憎悪を抱き、テロリストに対して非人道的な取り扱いが有ったであろうことは、容易に想像がつく。
医学者が匪賊をマルタとして扱い、人体実験を行っても、何等罪悪感を感じなかった可能性は否定できない。

しかし、その中にロシア人母子が居たと証言は、匪賊でもなく何の根拠で被験者となったのかなど、資料が無く、日本人に罪悪感を植え付けるプロパガンダとしか思えないのである。

それでも、戦時下人体実験という非人道的行為を医学者集団が行ったのではないかと、私は推定してはいますが、一応米国政府が、公文書館等に保存された文章の中には、731部隊において人体実験を行ったとされる資料は、公式には残っていないと報告されています。

あの守銭奴の悪徳弁護士であったクリントンが、弁護士たちの利益の為に悪名高い、ナチスに協力したドイツ企業や日本企業から金をふんだくる為に始めた、1999年戦争資料の大棚卸大捜索、記録作成部会IWGにおいても、何もでてこなかったというのだ。それゆえ、731部隊の人体実験の話は歴史的捏造の可能性も否定はできなくはないのだ。

だが私は、戦時中医学者達の行動や、九州大学生体解剖事件のようなこともあり、またドイツでもナチスがユダヤ人を人体実験した。といった傍証から、残念ながら731部隊の医学者が戦争犯罪行為をしたかもしれないという主張を否定できないのである。

アメリカも細菌兵器による、人体実験結果がもしあったのであれば、当然独占したいと思うのは当然のことであり、悪魔と取引したのだから、なるべく証拠を残さなかったのかもしれない。それゆえ、IWGでも資料が出なかった可能性はある。

まったく証拠が残っていないのであれば、アメリカの裁判においては「推定無罪」が成立するのであるが、IWGで資料がなかったから推定無罪、ゆえに731部隊はシロ
、あの悪名高いインチキ裁判の東京裁判でも追及されなかったから事実無根という論法は使いたくない。

確かに今回のNHKの「731部隊の真実」は真実ではない可能性も大きい。だが、私は、731部隊において人体実験が行われたと主張する側の意見は、真摯に受け取り、否定はしないという態度でいたいと思う。

だが、明らかに捏造や誇張の箇所が有れば強く糺していくべきだと思う。ただし、糺すか認めるかの基準については、現時点では、残念ながら自分の頭で論考するしかない。

今回、NHKはまるで旧帝国陸軍の731部隊が異常で特殊な集団で、世界の軍隊と比較しても異質で残虐性が高い狂気の集団であると、世界中に印象付けたいようだが、戦争において様々な残虐行為や、悲劇はつきものである。

日本人だけが異常で、残虐な民族であるという自虐史観を押し付けることだけはやめてほしい。そして、強く反対したい。そして日本人を貶める人達のいいようにさせてはならない。

旧帝国陸海軍は、「皇軍」、天皇陛下の軍隊であるという自負心を徹底的に植え付けられていたため、天皇陛下の名を汚さぬようという考え方がファーストプライリティだった。それゆえ、他国の軍隊に比べ、圧倒的に軍規が厳しく、犯罪行為は他国の軍隊に比べかなり少ない方だった、ということを番組内で説明すべきだろう。
日本の軍隊は残虐ではなく、極めて戦闘力が高かったが故に、戦後残虐であったというイメージを戦勝国側にプロパガンダされ、貼られてしまったのである。

それよりNHKは、70年前のことよりも、現在北朝鮮の政治犯の収容所や中国がチベットや東トルクメニスタンで行われている、非人道的行為に対して、もっと反対し、人権蹂躙を無くす世論を形成するような番組を作れないものか!

戦争や歴史について無関心で無知な人々を欺く、自虐史観を植え付ける行為を行うNHKは悪意に満ちて行っている。そう思われても仕方がない。

我々保守派以外の日本人の多くはあまりにも近現代史に無知であり、NHKのこのような番組を見せられると、当時の世情、列強がしてきた犯罪行為、中国人、朝鮮人、ロシア人の残虐性が頭に無ければ、日本人は世界中に謝り続けなければならないという自虐史観に簡単に陥ってしまう。

我々保守派は、ネットウヨのように頭から否定することはなく、事実であったろうと推定できることは認め、明らかに過剰なプロパガンダであろうと推定できることに対しては、事実関係を糺していく態度をとっていくべきではないかと思う。

そして、日本を貶めたいと思う日本人や、外国人に対しては、付込まれないよう、近現代史について広く啓蒙していくことが、望ましいと思う。