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事業の概要等

 ○ 事業の概要

 防衛省の施策である島しょ部に対する攻撃への対応等において、近年 の我が国周辺国の水上艦艇の量的増強や防空能力向上に対して有効に対 処するため、将来の対艦誘導弾に必要である。

統合運用下において遠方 事業の概要等 からの射撃機会増加のための射程延伸や、対艦誘導弾のステルス化及び 高機動化による残存性向上に関する要素技術の研究を行うものである。 

この際、各種発射母体(車両、艦船、航空機等)で運用できるようにフ ァミリー化を考慮する。 

なお、このような長射程かつ残存性を有する対艦誘導弾については、 過去に類似の研究を実施していない。

 ○ 所要経費 

約77億円(平成30年度概算要求額。後年度負担額を含む。研究試 作総経費約122億円)

 ○ 事業実施の時期 

平成30年度から平成34年度まで研究試作を実施し、平成34年度 に試験を実施する予定である。

政策評価の結果

 ○ 必要性 

将来の敵の脅威動向として、各国は高い防空能力等を持つ新鋭艦を継 続的に配備している。これら脅威に有効に対処するため、努めて早期に 対艦誘導弾の長距離飛しょう技術、ステルス化技術及び高機動化技術等 政策評価の結果 の要素技術を取得する必要がある。 

一方、これら技術は先進的であるため技術リスクが高く、研究期間に 5年を要するとともに、将来の対艦誘導弾の装備化に向け平成34年度 までに研究を完了させる必要があることから、要素技術を確立しておく 必要がある。

 ○ 効率性 

官が保有するステルス性に関する技術的な蓄積の活用による研究開発 期間の短縮や、射撃試験で評価する性能を地上エンジン運転試験等で評 価すること及びファミリー化を考慮した研究開発を推進することにより 研究経費を抑制して、効率的な事業の推進を図る。 

○ 有効性 

本事業を実施することにより、射程を延伸する長距離飛しょう技 術並びに残存性を向上させるためのステルス化技術及び高機動化技 術が得られ、戦闘における優位性を確保することができる。 

○ 当該事業の技術的位置付け

 射程を延伸する長距離飛しょう技術並びに残存性を向上させるための ステルス化技術及び高機動化技術は「平成28年度 中長期技術見積り」 における、特に重視する取組の一つとして位置づけられている「現有装 総合的評価 備の機能・性能向上への取組」に該当し、我が国の装備品の研究開発の 方向性に沿ったものである。 

総合的評価

○ 研究開発を実施する必要性

 各国の高い防空能力等を持つ新鋭艦に有効に対処するため、努めて早 期に対艦誘導弾の長距離飛しょう技術、ステルス化技術及び高機動化技 術等の要素技術を取得する必要がある。

 ○ 当該事業の技術的成果の評価

 航空機におけるステルス化技術については、我が国が保有しており、 これを活用して誘導弾におけるステルス化技術とすることは我が国の強 みとなる。
本事業で得られる技術は、戦い方に大きな影響を及ぼすもの であり、また諸外国においても鋭意研究が進められていることから技術 的優越を確保する観点からも早急に取り組むべき事業である。 

なお、事業の推進にあたり効率性の確保には十分留意する。 

■ 政策等への反映 の方向性                                     
総合的評価を踏まえ、平成30年度概算要求を実施する。 


担当部局等名:防衛装備庁技術戦略部技術計画官
 評価実施時期:平成29年7月~平成29年8月 
2017/9/1(金) 午前 0:06



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防衛省平成29年度 事前の事業評価に登場した、島嶼防衛用新対艦誘導弾とは長距離亜音速巡行ミサイルが正体だと思います。

来年度は77億円かけて基礎技術の研究をするようですが、イラストを見る限り、従来の対艦ミサイル系列と違って大型化かつステルス化しています。平成30年度概算要求に登場した島嶼防衛用新対艦誘導弾と同一であるが、最大の相違点はエアインテークの位置と形状である。

平成30年度概算要求に登場した島嶼防衛用新対艦誘導弾のイラストからやっつけ仕事でエアインテークを削除修正したのはみえみえだが、小型ターボファンエンジンを使用しているから、エアインテークはなくてはならない。ところがイラストでは確認できない。

となると、LRASMと同じく胴体下部に開いた、切り込み部分がエアインテークになる可能性が高い。おそらく、ステルス性が高いのだと思う。

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LRASM 
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赤丸はLRASMのエアインテークと思われる部分

従来の自衛隊保有対艦ミサイルよりも射程が大幅に伸び、ステルス効果によって被撃墜率も下がります(残存率の向上)。射程についは公表されてはいませんが、対艦ミサイルであるならば、ロキードマーチンが開発中の LRASMでは射程800kmである。

対艦ミサイルだと説明しているが、対地ミサイルの可能性が高い。

島嶼防衛用新対艦誘導弾にそっくりな巡航ミサイルが数百m四方の範囲にある目標を破壊する高密度EFP弾頭(Explosively Formed Projectile:爆発成形弾)を搭載しているイラストが平成26年度 事前の事業評価 評価書一覧 先進対艦・対地弾頭技術の研究描かれている。
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【1.必要性】
 島嶼部への攻撃に対して実効的に対応するには、特に、島嶼部沿岸に展開する敵小型艦艇には、上空から広範囲に打撃を与える誘導弾が有効である。また、島嶼部周辺海域に展開する敵大型艦艇には、上面から貫徹・艦内起爆して打撃を与える誘導弾が有効である。しかしながら、現有の誘導弾は、これらの方法で打撃を与えることは適さない。
このため、島嶼及びその周辺海域に展開する敵部隊に有効に対処できる誘導弾用弾頭に関する研究を行うことが必要である。
 【2.効率性】
 過去の技術的成果の利活用により、経費削減につなげるとの視点から本事業を点検したところ、過去の技術的成果の利活用が可能な部分については活用が図られている。例としては、これまでの弾頭・信管技術の成果を反映することにより、システム設計及び各試作品に関する設計項目数を削減する等、コスト削減に努めている。
 また、研究試作(その1)は一般競争入札によって競争性を確保した形で契約相手方を選定することにより研究目的の効率的な達成を図っている。
 【3.有効性】
 本事業により、高密度EFP弾頭(EFPの貫徹力と数量の最適化)、シーバスター弾頭(比較的低速(亜音速))及びコンビネーション弾頭において敵部隊に打撃を与える貫徹力・爆発力の最大化)に関する技術的課題が解明されることにより、、島嶼及びその周辺海域に展開する敵部隊・艦艇に有効に対処できる。また、我が国の防衛技術基盤を強化することができる。
 また部内の専門技術者・研究者による検討会議を適宜に開催し、当該事業に係わる情報の交換、評価、問題点の解明並びに対策の検討により、当該事業の充実化を図っている。
 【4.総合評価】
 本事業は、島嶼及びその周辺海域に展開する敵部隊に有効に対処できる誘導弾用弾頭に関する技術資料を得られるものと評価でき、かつ、我が国の防衛技術基盤を強化し、もって防衛力の質的水準の向上に資するものと位置付けられる。


LRASMはB-1爆撃機、F-35戦闘機、そしてイージス艦などからも発射可能。
島嶼防衛用新対艦誘導弾がLRASMと同様なコンセプトであれば、自衛隊の策源地攻撃能力は一挙に向上します。

厳しい財政事情の下、自衛隊の運用に係るニーズに合致した研究開発は費用対効果を考えれば、国際共同研究開発の可能性等もありえる選択で、LRASMの改良型となることもありえるが、
本事業は、長距離飛しょう技術、ステルス化技術及び高機動化技術等の要素技術を取得しようとするものであるが、諸外国の類似装備品において、要求を満足する装備品は存在しないため独自に研究を行う必要がある。
とあるので、LRASMと同じ800kmより長距離の射程を検討しているとも読み取れる。


そうなると、トマホーク級の1000kmか、空中発射巡航ミサイルAGM-129 ACMの射程は3000km級であるので、現時点では、島嶼防衛用新対艦誘導弾がの射程が30000km級の巡航ミサイルるにな可能性もある。また、米国と共同でAGM-129 ACM後継ミサイルの共同開発もありえる。

北朝鮮沿岸から北朝鮮の核施設に向かって打てば800kmあれば十分だが、北朝鮮ではなく、中国の策源地を想定したならば3000kmの射程が必要となる。

射程が800kmであれば、南西諸島に配備するだけで、中国沿岸部までもが一気に射程圏内に入り、東シナ海の中国海軍艦艇はほとんどが射程に入る。

対艦打撃能力が向上するだけで、我が物顔で尖閣諸島にに出没する中国海軍に常時大きなプレッシャーをかけることができます。

島嶼防衛用新対艦誘導弾は、平成30年度(2018年)から平成34年度(2022年)まで研究試作を実施し、平成34年度に試験を実施する予定である。 

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航空機におけるステルス化技術については、我が国が保有しており、これを活用して誘導弾におけるステルス化技術とすることは我が国の強みとなる。本事業で得られる技術は、戦い方に大きな影響を及ぼすものであり、また諸外国においても鋭意研究が進められていることから技術的優越を確保する観点からも早急に取り組むべき開発事業である。

北朝鮮の核施設の大半は堅固な地下に建設されており、そちらは自衛隊ウェーブライダーが担当するだろう。

また、本島嶼防衛用新対艦誘導弾が対艦誘導弾として使用する場合と、現在開発中の哨戒機用新空対艦誘導弾、新艦対空誘導弾、12式地対艦誘導弾改の
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シーカーには 低コントラスト目標用画像誘導技術が使用されると思われます。


■事業の概要等

○ 事業の概要

誘導弾の誘導技術に関して従来の赤外線画像誘導方式では、沿岸部に
停泊した艦船や地上物、また、近年各国で研究が活発化している赤外線
ステルス技術が適用された目標といった赤外線放射量が少なく背景との
 温度差が少ない低コントラスト目標への対処が困難という問題がある。
本事業では、低コントラスト目標を複雑な背景の中からでも検出可能
とする新たな信号処理による目標捜索技術、その精度を向上させるため
に目標データベースとの照合を行う目標識別技術及び目標データベース
として持つ脆弱部位情報を検出した目標画像に重畳する目標追尾技術を
確立するものである。また併せて、誘導弾の飛しょう中に取得した画像
と地図情報等のデータベースを突き合わせることで自己位置を標定する
ことによって、GPS妨害が想定される環境下においても、自ら電波を放
射すること無く自己位置標定が可能となる技術を確立するものである。

○ 所要経費

約44億円(平成30年度概算要求額。後年度負担額を含む。研究試
作総経費約44億円)

○ 事業実施の時期

平成30年度から平成33年度まで研究試作を実施し、平成32年度
から平成34年度まで試験を実施する予定である。

■政策評価の結果

○ 必要性

低赤外線放射塗料が適用された目標に代表される目標/背景温度差が
減少している低コントラスト目標への対処は従来の赤外線画像誘導方式
では困難となっていること、また、GPS妨害に対処する技術は未だ確立
 しているとは言えないことを考慮すると、平成30年度から新規に研究
に着手する必要がある。

○ 効率性

誘導弾全体を対象とするのではなく、技術課題のある誘導部のみに絞
って研究を行うとともに、これまでに取得した対艦誘導弾の基盤技術や
研究成果及び画像信号処理による航法技術の成果を活かすことにより、
研究経費及び期間の効率化を図る計画としている。

○ 有効性

本事業を実施することにより、低赤外線放射塗料が適用された目標に
代表される目標/背景温度差が減少している低コントラスト目標への対
処が可能となるとともに、GPS妨害下においても自己位置標定が可能と
なり、長射程化が進む対艦誘導弾等の飛しょうシーケンスにおいて新た
な構成品を追加することなく目標撃破率を維持することが可能となる。

■総合的評価

○ 当該事業の技術的位置付け

低コントラスト目標を複雑な背景の中からでも検出可能とする新たな
信号処理による目標捜索技術、その精度を向上させるために目標データ
ベースとの照合を行う目標識別技術、目標データベースにある脆弱部位
 情報を検出した目標画像に重畳する目標追尾技術、さらに、GPS妨害が
想定される環境下においても自ら電波を放射すること無く自己位置標定
が可能となる技術については、「平成28年度中長期技術見積り」にお
ける、特に重視する取組の一つとして位置付けられている「現有装備の
機能・性能向上への取組」に該当し、我が国の装備品の研究開発の方向
性に沿ったものである。

○ 研究開発を実施する必要性

類似した諸外国装備品や開発の詳細な情報はないため研究開発の必要
性がある。

○ 当該事業の技術的成果の評価

一般的な目標捜索技術や、目標識別技術に適用可能な局所特徴量を用
いた画像信号処理等については学術的な研究が盛んである一方、それを
誘導装置に活用した例は諸外国の研究開発事例にもほとんどなく、本事
業における各技術を取得することは我が国の強みとなる。これら技術は、
将来装備品の能力向上のための技術実証という位置付けであり、早急に
取り組むべき事業である。
なお、事業の推進にあたり効率性の確保には十分留意する。

■政策等への反映の方向性 総合的評価を踏まえ、平成30年度概算要求を実施する。


担当部局等名:防衛装備庁技術戦略部技術計画官
評価実施時期:平成29年7月~平成29年8月
弾頭に接近作動の92式信管の改良型も用いられる可能性もある。

□事業名 92式信管のフォローアップ
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■事業の概要等 

○ 事業の概要

現有92式信管(電波式)について、構成部品の枯渇に対応しつつ、現有装備品装備化以降の技術進展を踏まえた性能向上を図るため、フォローアップ(部品枯渇へのフォロー)を実施するものである。

○ 所要経費

約24億円(平成30年度概算要求額。後年度負担額を含む。試作総経費約24億円)

○ 事業実施の時期

平成30年度から平成33年度まで試作を実施し、平成32年度から平成34年度まで試験を実施する予定である。


■政策評価の結果

○ 必要性

現有92式信管の部品枯渇に対応するとともに、将来の電波環境の変化に対応するため、既存技術の適用により性能を向上させるフォローアップを図る事業であり、諸外国類似装備品では要求性能等を満足しない ことから開発するものである。本装備は、その用途が防衛用に限られることから、防衛省が実施する必要がある。

○ 効率性

本事業は、構成品、各器材等の試作及び評価に必要なシステム設計等を実施し、信管構成品、試験器材等を試作することとしているが、その実施にあたっては、これまで国内開発している類似信管等の試作成果及び技術的知見を最大限活用するよう計画している。また、既存装備と部品の共通化を図ることで、新規設計・製造コストを低減しつつ、技術的課題の解明を計画しており、経費面、技術面の両面において効率化が図られている。

○ 有効性

本事業を実施することにより、耐発射衝撃設計技術及び低コスト化設計技術に関する技術的知見を得ることが可能であり、現有信管の性能向上を図りつつ、製造コストの抑制を図ることができる。

■総合的評価

現有信管の一部構成品の部品が製造中止になることにより枯渇が見込まれること及び将来の電波環境の変化に対応するために、本事業が必要な状況となっている。

かかる状況に適切に対応可能な信管について、諸外国から導入可能なものは存在しないことから開発によるほかない。このことを踏まえつつ、本事業を評価したところ、平成30年度に事業を着手することで、かかる状況に対応可能な信管を実現できる見通しがあり、また事業計画も効率的な計画となっているものと判断できることから、本開発事業は早急に取り組むべき事業である。


■政策等への反映の方向性 

総合的評価を踏まえ、平成30年度概算要求を実施する。

担当部局等名:防衛装備庁プロジェクト管理部事業監理官(情報・武器・車両担当)
評価実施時期:平成29年7月~平成29年8月