空自F2後継機、米社がF22とF35両機ベースの開発案打診
【ロイター】2018年4月20日 / 15:55
4月20日、航空自衛隊の「F2」戦闘機の後継に、米空軍の「F22」と「F35」両方を土台にした機体を開発する案が浮上していることが分かった。写真はF22。チリのサンチアゴ国際空港で2日撮影(2018年 ロイター/Ivan Alvarado)[東京 20日 ロイター] - 航空自衛隊の「F2」戦闘機の後継に、米空軍の「F22」と「F35」両方を土台にした機体を開発する案が浮上していることが分かった。両機を手がける米ロッキード・マーチンが、日本政府に非公式に打診した。門外不出とされてきたF22の高性能技術を得られることから、日本が米国との共同開発に踏み切る可能性が高まった。
日米の複数の関係者によると、ローキードはF22の機体に、F35の電子機器類やステルス技術を組み合わせた戦闘機の開発案を日本の防衛省に伝えた。ロッキードは米政府と議会の認可を得た上で、夏までに正式に提案する。
双発エンジンのF22は高いステルス性と制空能力を兼ね備え、今も米空軍史上最高の戦闘機とされる。日本は一時期輸入を模索したが、米議会が認めなかった。トランプ政権はこのほど米国製兵器の輸出を緩和する方針を打ち出しており、今回は認可される可能性がある。
F2後継機である「F3」の国産を目指していた日本は、三菱重工業を共同開発のまとめ役に、IHIが手がけるエンジンや、高性能半導体を使った三菱電機 のレーダーをなどを活かしたい考え。「F22とF35のハイブリッド機で、どちらの戦闘機よりも高い性能が期待できる」と、関係者の1人は言う。
写真はF35。イスラエルで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Amir Cohen)写真は米軍の「F22」戦闘機。リトアニアで2016年撮影(2018年 ロイター/Amir Cohen)4月20日、航空自衛隊の「F2」戦闘機の後継に、米空軍の「F22」と「F35」両方を土台にした機体を開発する案が浮上していることが分かった。写真はF35。イスラエルで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Amir Cohen)一方で、日本には30年前に米国とF2を共同開発したときの苦い経験がある。当初は国内開発を目指したが、米国の「F16」を土台に日米で開発することが決まり、仕事量の4割を米国に保証することとなった。米国は戦闘能力を左右する基本ソフトウエア(ソースコード)も日本に供与しなかった。
日本側は自分たちが主導権を取れるかどうか、自国企業が十分に参画できるかどうか、米側がソースコードを開示するかどうか、重要技術が移転されるかどうかなどを見極める。F22はコスト増で生産中止に追い込まれたことから、調達費が膨らむことも懸念している。
空自のF2は2030年ごろから退役が始まる。防衛省は今夏までに国産、国際共同開発、完成機輸入の中から調達方法を決めるとし、今年3月にはロッキード、米ボーイング(BA.N)、英BAEシステムズ(BAES.L)に対し、共同開発に必要な情報提供を呼びかけた。ボーイングとBAEも夏までに日本に案を提出する。
久保信博、ティム・ケリー
F2後継 無人機搭載
米と開発想定 遠方の敵探知
防衛省 【読売新聞】4月21日土曜日
航空自衛隊のF2戦闘機の後継機について、防衛省がまとめた設計構想が明らかになった。遠方の敵機を探知する小型無人機を搭載・発射してレーダー情報を丑ハ有する機能を備えた上で、空自が導入した最新鋭のF35A戦闘機の性能を上回る大型ステルス機とすることが柱だ。中国空軍の近代化に対抗する狙いがあり、防衛省は米国との共同開発を軸に開発方法の検討を本格化させる。
中国軍近代化に対抗
防衛省は今年3月、設計構想の一部をF2後継機の「要求性能」として米英両政府に伝達した。小型無人機を「子機」として搭載するほか、①F35Aの2倍となる8発の空対空ミサイルーを内装②F2と同等の最大速度(マッハ2)③F35Aと同等以上の航続距離・ステルス性・レーダー探知距離――を兼ね備えた戦闘機を目指す。空対艦ミサイルーは、運用に応じて機外装備を想定している。
「子機」を構想に加えたのは、レーダー探知が難しいステルス技術を周辺国が向上させており、対処力向上を迫られているためだ。
中国は今年2月、国産の最新鋭ステルス戦闘機「J(殲)20」の実戦配備を発表した。相手機のステルス性が高いと、自衛隊機が至近距離に接近するまで存在に気づけなくなり、戦闘では圧倒的に不利になる。このため、遠方の探知を担う無人機を搭載する案が浮上した。無人機の開発も並行して進めたい考えだ。
機体内部に搭載する空対空ミサイルをF35Aから倍増させるのも、中国への対処を念頭に置いたものだ。
F35Aは米英など9か国が共同開発した最新鋭機で、1月から空自三沢基地(青森県)への配備が始まった。高性能だが機体が小ぶりで、内装できる空対空ミサイルは4発に限られるとされる。日本保有の戦闘機は老朽化したF4を除くと約300機にとどまるのに対し、中国は同等機が約800機。機体数で劣る点を1機あたりの戦闘能力で補うため、F2後継機は大型化し、ミサイル搭載数を増やす必要があると判断した。
防衛省はF2後継機の開発方法について、①国産開発 ②国際共同開発 ③既存外国機の改良――を選択肢として研究を進めてきた。ただ、国産開発は費用が1兆~2兆円に上るとされることから、政府は見送る方向だ。防衛省は米ロッキード・マーチン社から米空軍の高性能ステルス戦闘機F-22とF-35を土台とした共同開発の打診を非公式に受けており、今年末に策定する次期中期防衛力整備計画(2019~23年度)の期間中に結論を出す見通しだ

極秘 川崎重工製 国産無人戦闘機(UCAV) 2017/10/12(木) 午前 1:20

F2後継機 国防のコスト議論を 【読売新聞】4月21日土曜日 2面
防衛省がまとめたF2戦闘機の後継機に関する設計構想は、子機として搭載した小型無人機の活用と、多数のミサイル搭載を同時に追求する野心的な内容だ。
質・量の両面で優位を確立しつつある中国空軍への危機感が背景にある。 今後の焦点は、設計構想をどのような開発方法で実現するかだ。
日本は1970年代のF1支援戦闘機や、F2の開発を通じて技術と生産力を蓄積してきた。防衛省は後継機の国産開発を視野に、2016年には日本独自の「先進技術実証機」を初飛行させた。30回以上に及ぶ飛行試験で国産エンジンやステルス性などの基本性能は良好な結果が得られた。
もっとも、政府は巨額の予算がかかることを理由に国産開発は見送る方向だ。
防衛省は防衛産業の技術・生産基盤の維持を図る観点から、日本主導の国際共同開発を模索する考えだが、財務省を中心に開発自体を疑問視する声もある。
安全保障環境が厳しくなる中、国防のコストをどこまで受容するかが問われている。
(政治部 上村健太)
読売新聞の1面は、「F2後継機 無人機搭載」であるが、既定路線であって、全国紙が1面で取り上げるスクープでもなんでもないが、ロイターが伝えるように、F-2後継機計画が頓挫していないことを伝える記事として転載する価値がある記事である。
F-2後継機はクラウドシューティング、ネットワーク型の戦闘を行うことを10年ちかく前から公表されている。



米ロッキード・マーティンがF-22をベースとした最新の改修型を日本に提案したとの記事だが、防衛省が主体で英国のBAe、米国のボーイング、ロッキードマーチンとの共同開発を推進しているというのが私の認識である。F-2のようにF-16を日本のハイテクで魔改造した手法で、F-22の機体を魔改造して、電子機器を一新してF-3を開発しようと目論んでいるが、そう簡単に妥協しないように防衛省はボーイングともBAeも共同開発に巻き込んでいる。
F-2の後継機は2030年代頃の運用を目指し開発配備を目指している戦闘機だ。
もし、ロッキードを主体で開発させたら、F-22の機体にF-35の電子機器を積むかもしれないので、未だにまともに機能しないF-35のように開発終了は2050年になってしまうかもしれない。
あくまでも防衛省/防衛装備庁が中心となり開発を続けていた機体にロッキードやボーイングが参加するか否かという共同開発であるべきだ。
読売記事から読み解く F2後継戦闘機としてのスペック。
・飛行速度はマッハ2クラス
・ミサイル搭載数 8発を機体に内装
・対艦ミサイルは機外搭載
・F-35と同等かそれ以上のステルス性、航続距離
・機体に搭載した無人機を展開し探知した情報をネットワーク共有
2018年3月5日に「米政府に対し、日本が必要とするF2後継機の性能に関する情報要求書(RFI)を提出し、米企業からの情報提供を求める。」F2後継機の国産断念へなどと朝日新聞が報じれていた。
F2後継機の国産断念へ 防衛省、国際共同開発を検討
【朝日新聞デジタル】相原亮 2018年3月5日05時02分
防衛省は2030年ごろから退役する航空自衛隊の戦闘機F2の後継機について、国産開発を断念する方向で最終調整に入った。今週中にも米政府に対し、日本が必要とするF2後継機の性能に関する情報要求書(RFI)を提出し、米企業からの情報提供を求める。防衛省は今後、国際共同開発を軸に検討を進めるが、米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Aを追加購入する代替案もある。
航空自衛隊の戦闘機はF15(約200機)、F4(約50機)、F2(約90機)の3機種のほか、F4後継機のF35A(1機)がある。F2は日米で共同開発され、00年度に導入。現在は空自三沢基地などに配備されている。日本周辺で中国やロシアの軍事活動が活発化するなか、老朽化後のF2の切り替えが大きな課題となっている。
ログイン前の続き防衛省はこれまで、F2の後継機をめぐり①国産開発②国際共同開発③F2改良による延命――の3案から検討を進めてきた。特に①については「日本の戦闘機技術を保つためには国産開発が重要」(防衛省幹部)との考えのもと、将来の開発主体として三菱重工業が期待されてきた。
だが、財務省は「巨額の開発コストがかかる」として難色を示した。また、三菱重工は子会社による国産ジェット旅客機(MRJ)の開発に苦戦している現状もあり、政府内で「戦闘機の自国開発はリスクが高い」との見方が強まった。
こうした経緯から、防衛省は今夏の19年度予算の概算要求で、F2後継機の国産開発にかかわる経費の計上を見送る方向だ。今後は国際共同開発を軸に検討を進め、今年末に策定する次期中期防衛力整備計画の期間内(19~23年度)に開発方針を正式に決定する。
一方、F2とは別に、F4戦闘機の後継機は米ロッキード・マーチン社製のF35Aを42機調達することを決めている。米トランプ政権が「バイ・アメリカン(米国製品を買おう)」を掲げ、「F2後継機も同盟国である米国の意向を無視しては開発できない」(防衛省幹部)との声もあり、F2についてもF4と同様にF35Aを後継機とする考えが出ている。(相原亮)
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〈航空自衛隊の戦闘機〉 F15(約200機)、F4(約50機)、F2(約90機)の3種類のほか、F4後継機のF35A(1機)がある。主力戦闘機はF15で、半数の約100機は近代化改修済みで当面使用する。残り半数の後継機は未定だが、一部は米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Aを充てる案がある。F4の後継機は2011年、民主党政権下でF35Aとする方針が決まり、先月に空自三沢基地(青森県)で配備が始まった。機種を分散させるのは不具合が起きた場合、全機種の運用停止を避ける点などで利点があるとされている。
全てのを国産で開発するという純国産に関しては諦めたもであって、上記朝日新聞記事のいうF2後継機の国産断念は明らかにいい加減な誤報である。
防衛省、F3戦闘機の開発決定先送り検討か? 2017/11/13(月) 午後 3:52
明らかになったF-3のスペックに関しては、ロイター通信が2017.11.13
>兵器開発に必要な「情報要求」(RFI)と呼ばれる手続きで、本来であれば日本が求める戦闘機のコンセプトが書類に書かれている。しかし、書類に目を通した企業関係者は「どんな戦闘機を作りたいのか、まったく分からなかった」と話す。


さんざん、防衛装備庁がF-2後継について発信しているので、「無人機を搭載する」話も特に新しい話ではない。
ロッキード・マーティンが提案したF-22をベースとした機体は結局 体の良いF-22再生産案のような気もしてきた。
F-3開発:急浮上したF-22生産再開提案は日本に費用負担大半を求める内容
【航空宇宙ビジネス短信・T2:】2018年4月22日
降ってわいたようなこの話ですが、前からF-22生産再開の話はあり、日本の影もちらちらしていました。虫のいい話に聞こえますが、日本にはF-2事案でも苦い思いをした経験もあり、F-3国産開発で進んできたのですが、いよいよ今年中ともいわれる方針決定の段階で考慮すべき点は多く、以下の内容にも一定の長所はあるように思われます。実現するかは微妙ですが、貿易収支、米国の動向もにらむと可能性が皆無とも思われません。実現するとすればイスラエルも関与すべきと考えますが、皆さんはどう思いますか。米国は、日本の最先端技術と資金でF-16を魔改造し、その技術をもとにF-16をグレードアップした時のように、日本の最先端技術と資金でF-22を魔改造し、再生産しようと考えているようだ。
Lockheed Should Restart the Raptor Line If Japan Wants An F-22-F-35 Hybrid 日本向けF-22-F-35ハイブリッド新型機が実現すればロッキードはラプター生産ラインを再開する構えGeopolitical trends, security concerns, and industrial and combat aircraft capability needs, could give birth to an American-Japanese Raptor 2.地政学、安全保障、産業構造、戦闘機ニーズを考慮すると日米共同のラプター2.0が実現する可能性が浮上
BY TYLER ROGOWAYAPRIL 20, 2018
http://www.thedrive.com/the-war-zone/20288/japans-interest-in-an-f-22-f-35-hybrid-could-mean-a-restart-for-f-22-production-line
OSAKABE YASUO
ロッキード・マーティンと日本産業界共同でF-35ライトニングとF-22ラプターの長所を組み合わせた準国産戦闘機を開発する構想に関心が日本の関心を集めていいるとのロイター報道にThe War Zoneはさして驚かされていない。
以下ロイター電の抜粋だ。
「ロッキードは日本防衛省と協議を終え日本の情報開示請求(RFI)に対応した正式提案を機微軍事技術公開に関する米政府承認の後に提出する準備に入った。提案内容に詳しい筋から直接この内容が判明した。
高度機密航空機設計内容・ソフトウェアの公開を認める決定が下れば日本は中国軍事力に対する優位性を実現し、ドナルド・トランプ大統領は米軍事輸出政策の見直し約束の試金石となる。
提案の航空機は「F-22とF-35を組み合わせていずれの機体を上回る性能になる」と上記筋は述べている」
日本もラプターに似た次期戦闘機設計構想を進めているが、優秀な運動性能と低視認性を組み合わせてF-22とF-35の特徴を兼ね備えた機体の構想も並行して浮上している。エイビオニクスの改良、ミッションコンピュータの性能向上、センサーの更新のうえ整備性の高い機体表面塗装を施すことだ。The War Zoneはまさしくこの可能性を2016年に予測していた。(以下同記事'Just Allow The F-22 To Be Exported To Japan Already'より)
「日本はF-22取得を切望していた。だがほぼ20年前に米議会が超高性能戦闘機輸出を相手を問わず禁止してしまった。このためF-22取得の夢は日本で消えたが、その後も希望は表明されている。
だが状況が変わり、日本が中国軍事力に直面する中、中国が日本領土奪取を狙う動きも出ており軍事衝突の可能性が増えている。空の現場で両国の対決はすでに発生しており、今年の4月から6月だけで199回もの中国機へのスクランブルが発生し、中国機の動きが一層活発になっている。
これに北朝鮮の脅威が加わり、新しい情勢を日本は深刻に受け止める中、既存戦闘機材の性能を改修中だ。
F-22の技術は試験段階をとうに過ぎている。事実、数十年前の代物になっている。輸出もおこなわれるF-35の方が多くの面で技術的にF-22を上回る。この点でF-22の輸出禁止はもはや保護主義の意味しかなくむしろF-35の生産数を増やす効果しかない。
だが400億ドル規模の次期超高性能戦闘機を日本が国内開発あるいは輸入の形で調達しようとしている。三菱重工のX-2技術実証機が飛行したばかりだが、ただ技術実証の域は越えなかった。報道一部にX-2を試作機と誤って伝えるものがあるが、同機が今後生産される保証はどこにもない。同機はYF-22というよりBird Of Preyの存在だ。
米空軍はついにラプター生産ライン再開の検討をはじめたが、実現の可能性はゼロに等しい。
なぜなら実現すればF-35へ影響がでるためだ。またF-22が日本の求める400億ドル規模の戦闘機選定で唯一の候補であるとしても、ロッキード、米空軍、米議会が認めないだろう。一方で、日本はF-35導入を決めており、42機を発注中だ。
常軌を逸しているように聞こえるかもしれないが日本にF-22生産再開の費用負担させるのも一策で、USAFがラプター追加調達に踏み切れないのもコストが原因だ。
ただし、現実は新型F-22に投じる予算はF-35生産を削ることで実現する。そうなるとUSAF関係者がF-22追加調達を希望する声を上げても政治的にはそのまま実現するとは考えにくい。
とにかくF-35を守ることが最優先なのだ。
では今後どうなるのか。大手米防衛産業企業が日本の鉄の三角形で守られた防衛産業基盤とF-22に酷似しながら完全なコピーではない機材を生産した場合、単純な生産ライン再開より費用が高くなるが、これならF-35の予算を脅かすことなく、USAFやペンタゴン全体としても安心できるはずだ。
似たような事例は前もあった。三菱とロッキードがF-16から準国産と言えるF-2を作り、100機ほどが日本に納入され、機体単価は100百万ドル超となり直接高性能版F-16を輸入した場合の三倍となり、性能面も決して高くない結果になった。
こう書くとおかしな話に聞こえないだろうか。今回はF-22生産を再開し、性能向上版に高性能かつ整備性の高いエイビオニクス他部品を搭載し、おそらく日本側負担で調達する可能性がある。
USAFはJASDF発注に便乗し現在183機しかないF-22(このうち実戦仕様は125機のみ)を増やすことが可能となる。こんなにチャンスはめったになく今後二度と発生しない可能性が高い」
時を現在に進めると、F-35開発はもう戻れない段階まで来ており、トランプ大統領は同盟各国向け武器販売拡大を目指している。これを念頭に入れると、今回の提案が成立する確率が増えている。最大の疑問は日本にそれだけの財政負担の余裕があるのかで、特に同国にはほかにも重要な案件があることを考慮する必要がある。イージスアショア弾道ミサイル防衛やF-35Bのヘリコプター空母への搭載だ。
336百万ドルを投じた三菱X-2技術実証機は初飛行後、比較的短い間しか稼働しなかった。技術的な課題に直面したのは明らかで、海外企業との提携がないとステルス戦闘機の配備は困難と日本も学んだはずで、日本企業にも恩恵がある形での提携を模索するのではないか。
X-2(先進技術実証機)飛行試験状況
新たに判明したのはUSAFがF-22改修版の生産再開時のコスト試算作業を完了した事実だ。主な内容は以下の通り。
-194機の追加生産した場合の総予算は約500億ドル
-内訳に生産再開時の初期コストが70から100億ドル。機体調達コストが404億ドル
-機体単価は206-216百万ドル(F-22最終号機の単価は137百万ドルだった)この規模ではUSAFもそのまま負担できないが、日本にはF-22性能向上版に近い機材をこれいかの金額で配備することは不可能だろう。ラプター生産再開を米軍のみの想定とする政治判断が撤廃されれば費用も下がりそうだ。
LOCKHEED MARTINLockheed just rolled-out Japan's first of 40 F-35s on order.
もし日本が自国開発機の代わりに改修型ラプター導入に踏み切れば日米両国に良い効果が生まれる。もし米国がF-22生産再開の一部費用負担ですめば、USAFはF-22機数をテコ入れでき、両国に望ましい結果が生まれそうだ。
ふたたびF-35支持勢力がこの動きを阻みそうだ。たとえF-35の将来が保証されても妨害してくるだろう。戦闘機予算が別の機体に投じられればそれだけ既存機種の予算が減ることになる。だがUSAFがラプター2.0を巨額の初期投入コストや開発費用の負担なしで調達できるとしたら願ってもない機会だ。日本が二百機ほどを購入し、米側も追加購入すれば機体単価も低下するだろう。
日本からすれば単価が下がり、技術移転が行われ、また一部部品の製造元となれれば恩恵は大きい。また機体の輸出が実現すれば効果を上乗せできるが、これにはF-35の海外販売への影響を恐れ米側が抑制するだろう。だがなんといっても既存かつ実証済み機材の導入は日本にとってリスク低下効果があり、米政府、米産業界が全面支援するとあれば恩恵が大きい。
日本が準国産機に高額な費用を喜んで負担するはずがないとは考えるべきでない。F-2は今日のF-35程度の機体単価になったあげく、搭載レーダーには問題が多い。日本はF-16後期型を購入しておけばF-2の三分の一程度で問題は最小限の機体を導入できたはずだ。
USAFDon't think for a second that Japan is not willing to pay through the nose for a semi-indigenous modified fighter design with deep industry offsets. The F-2 ended up costing nearly the price of an F-35A today, and even then its radar proved to be highly problematic. Japan could have bought late-block F-16s for nearly a third of the price of each F-2 while realizing only minimal negative impacts in terms of some capabilities.日本は自国の最先端技術を取り込んで準国産に再設計した戦闘機に法外な金をはりゃらう必要がないと考えないでください。F-2は、今日のF-35Aの価格にほぼ匹敵し、さらにそのレーダーは非常に問題があることが判明しました。日本はF-2の3分の1の価格でF-16の最新ブロックを買うことができ、いくつかの能力に関してはマイナスの影響はあったが、ほとんどなかったではないか。
だがドナルド・トランプ大統領が安倍晋三首相と極めて親しい関係にあることも考慮すべきだ。日本に「最高性能」の機材調達を許しながら国防大手企業のポケットも潤せるなら大統領には望ましい提案に写るはずだ。日本向け防衛装備輸出ではトランプが安倍の求める装備を喜んで売るはずだ。
もしペンタゴンが賢明なら改修版F-22を日本と生産再開する案を歓迎するはずだし、日本政府が費用の大半を負担する覚悟がありながら、USAFがこの話に乗ってこないとしたら愚鈍といわれてもしかたがない。■
世界最強とは言え、日進月歩の電子機器の発達で、F-22のレーダー・アオビニクスは劣化しており、ロッキードはF-22の機体+F-35の電子機器+F-2後継機開発で培った日本の最先端技術で、F-3=F-22Bを作ろうとしている。
日本としては、F-22B/F-22Jではなく、外見からも日本主体で国際共同戦闘機を作りたい。ゆえに、昨年ボーイングとBAEシステムズを巻き込んでいる。
ボーイングとBAEも絡めば、少なくともF-22もどきのF-2後継戦闘機にはなりにくいのではないか?
戦闘機開発の巨額な費用は、日本一国で負担できるものではなく、国際共同開発は苦渋の選択だと思う。しかしながら、これは日本のプロジェクトであり、日本が主体となって新戦闘機の開発をしてもらいたいと思う。
2兆円かかっても国産戦闘機の開発を継続すべき理由
100年にわたる航空優勢が失われてもいいのか
【JBpress】2018.4.23(月) 部谷 直亮
F-2戦闘機(出所:航空自衛隊)
「F2後継機の国産断念へ 防衛省、国際共同開発を検討」(2018年3月5日、朝日新聞)
「空自のF2後継機、F35など既存機ベースに共同開発案=関係者」(3月8日、ロイター)
「F2後継機、国産化断念へ=巨額開発費が障害」(3月10日、時事通信)
防衛省がF-2戦闘機の後継機開発を事実上断念したとの報道が相次いでいる。これに対し「予算面から妥当な判断」との指摘があるが、果たして本当にそうだろうか。本稿では、最低1兆円、下手をすれば2兆円を超えるともいわれる国産戦闘機開発には大きな意義があり、実は安くつく(少なくとも交渉上も初手から捨てるべきではない)ということを指摘したい。
■防衛省は事実上の白旗宣言?
2018年3月初頭、朝日新聞、読売新聞、時事通信、ロイター通信等が相次いで、防衛省がF-2支援戦闘機の後継機の国産化を断念したと発表した。小野寺防衛大臣は同時期の記者会見で国産化を断念したわけではないとしているが、事実上断念したと言ってよい。
なぜならば、同時期に、後継機に関する「情報提供依頼書 (RFI)」を米英の防衛産業に対して発行しているからである。これは事実上の白旗宣言である。
というのも、まずこれを出した時期が問題である。RFIは、先進技術実証機X-2、いわゆる「心神」の成果報告を防衛省内でまとめる前に提出された。これではX-2で培った技術を生かす気がないと言っているようなものであり、「国産はない」と示唆しているに等しい。
第2に、RFIを出した行為自体が異常である。通常、次期戦闘機はRFIの次段階の「提案依頼書(RFP)」から始まる。実際、F-35の導入に際してはRFPから始まっている。平たく言えば、RFIとは基本的な情報の要求である。料理の注文に例えるならば「辛くてスタミナがつく料理は何か?」というものだ。一方、RFPとは具体的な性能要求であり、「1200円以内かつ800キロカロリーで、ほうれん草を使った、やや辛いインドカレー」というものである。要するにRFIを出すということは、すべて丸投げということなのだ。自分が何を食べたいかを米英の企業に決めてもらっているようなものである。つまり、将来の戦闘機の国産はほとんど諦めたと言ってよい。
■国産化には莫大なコストがかかるが・・・
F-2後継機の国産には、確かに莫大なコストがかかる。
関係者の間では開発費だけで、ざっと最少で1兆円、下手をすれば2兆円を超えると言われている。最も可能性が高い「40機」の生産となれば製造費は140~160億円となる。これに開発費を足せば1機あたり約400~660億円となり、F-35が3~5機購入できる額となる。どう考えても1機でF-35の3~5倍の性能を発揮するのは無理だろう。
では、F-2と同程度の機種を100機生産したらどうなるか。この場合の製造費は110~130億円であり、開発費を加味すると1機当たり210~330億円となる。やはりF-35を1.5~2.5機は購入できる価格であり、苦しい計算である。
これだけを聞けば、国産化断念は正しい判断であり、米英の戦闘機を共同開発、もとい共同小改造して購入すべきというのが妥当なように見える。
だが、これは戦略・作戦環境や技術政策、何よりも交渉術を理解しない、安っぽいソロバン勘定と言わざるを得ない。ここで国産を諦めると我が国は100年の航空優勢を失いかねないのだ。
その理由は第1に、F-35一本足打法はきわめて危険だからである。国産化を断念すればF-35の改造が最有力候補となる。しかし、もしもF-35に深刻な欠陥や事故が発生し、飛行停止処分となれば我が国の防空はどうするのか。実際、過去にもF-15およびF-2戦闘機が飛行停止となり、暫くの間、旧式のF-4EJ改戦闘機の3個飛行隊のみで防空を行うという発展途上国レベルの事態に陥っていたことがある。そうした際に何かあれば、どうするのか。
また、F-35を構成する部品には、米国では専門家の間で懸念されているように中国による偽部品やマルウェアが仕込まれていることへの懸念もある。さらに、何よりも稼働率が懸念されている。さらに、何よりも稼働率が懸念されている。2月28日の国防総省のF-35計画室長のマット・ウィンター海軍中将の発言によれば、米軍と同盟国の保有する280機のF-35で飛行可能なのは51%でしかないという。また、3月7日の米空軍司令部戦略計画部長のジェリー・ハリス空軍中将による議会証言によれば、F-35専用の自動兵站システム「ALIS」はバグが多くて使い物にならず、空軍内の整備体制も未整備だとしている。
将来的にF-4もF-2もF-15も自衛隊から退役し、彼にF-35シリーズのみが空自の戦闘機を占めた場合、稼働率が致命的に低かったらどうするのか。
■永遠に失われるジェット航空機の開発製造能力
第2の理由は、ここで国産化を諦めると、我が国が完全にジェット航空機の設計・製造能力を失ってしまうからである。今はまだMRJのおかげで航空エンジニアが維持できている。だが十数年後には設計・製造の両面の技術基盤が崩壊し、20年後には完全に消滅するだろう。
特に航空機開発で最も重要であり、他国は絶対に教えてくれない「技術的失敗と教訓」に関する暗黙知の消失は深刻なものとなる。特に、総額400億円弱をかけたX-2プロジェクトで培った貴重な「失敗」の経験を、なんの役にも立てずにドブに捨てることになる。
今後の東南アジア諸国との技術的連携を考えれば、これらは決して手放すべきではない貴重な財産であろう。例えば、欧米各国に優秀なエンジニアを輩出しているベトナムやインドのような国々と、我が国が主導権を握った形で共同開発を試みてもよい。
■間違いなく来る無人機の時代
第3の理由は、これが最も重要な点だが、戦闘機の技術開発は、将来、全自衛隊に裨益(ひえき)するものであり、今後100年の航空優勢に影響するからである。戦闘機を将来国産開発した場合、ステルス技術、高運動飛行制御技術、高出力小型センシング技術、軽量機体構造技術、ネットワーク戦闘技術システム、統合ソフトウエア、人工知能などを、我が国が主導して開発することになる。これらはいわば「軍種間転用」が可能な技術だ。例えば、ステルス技術は、ドローン、艦艇、装甲車に転用可能だし、レーダー技術、人工知能、ネットワークシステムは全ての装備に応用できる。要するに、将来戦闘機を自国開発することで、陸海空自衛隊が保有する多くの装備やシステムに関連する技術をまとめて効果的・効率的に開発することが可能となるのだ。
特にドローンへの裨益は非常に重要である。イスラエルの軍事学者、マーティン・ファン・クレフェルトが指摘するように、主力戦闘機はもはや進化の袋小路に入った恐竜なのかもしれない。だがその次には、間違いなくドローンなどの無人機の時代が来る。少なくともドローンや無人機においては、ステルス技術、高運動飛行制御技術、高出力小型センシング技術、軽量機体構造技術、ネットワーク戦闘技術システム、統合ソフトウエアが重要なカギとなるのは間違いない。
現在、ドローンや無人機の開発においては中国の発展が目覚ましく、米国でさえ追い抜かれている分野がある。その意味で、この分野では「米国から買えばいい」という姿勢では危うい。少しでも今のうちに将来の戦闘機関連の技術を育成しなければ、ドローンおよび無人機開発で取り返しのつかない遅れを招き、100年間の航空優勢を失いかねない。
■全体を見通した現実的な政策を
将来、戦闘機を「純」国産にすれば、確かに1~2兆円の莫大な投資がかかる。それで高性能な戦闘機が作れる保証はどこにもない。だが、それによって、自衛隊の装備全般に裨益する技術開発となり、100年間の航空優勢を確保でき、強力な外交カードとなるのだ。
また、開発費にしても、米英よりは相対的に主導権を握れるインドやタイやベトナム、もしくは資金的に豊富なUAEのような国家のいずれかと共同開発することでいくらか減らせるだろうし、量産効果も高まる。そもそも、米側はF-22とF-35のハイブリッドを提案しているとのロイター通信の報道があるが、この記事の久保信博記者が指摘するように、F-22もF-35も莫大な開発費が問題視された機体であり、危惧がのこる。
性能論や開発費だけから戦闘機の国産化を否定するのは、極めて近視眼的なソロバン勘定であり、個別の兵器の性能や価格しか見ない狭隘な視点と言わざるを得ない。「平成のゼロ戦」的なロマン主義は論外としても、自衛隊の研究開発費が削減されている現状、そしてドローンおよび無人機の発展も考慮に入れれば、100%自国開発は非現実的としても、いきなりRFIを出して初手から全面降伏をするべきではないだろう。
純国産が至難だとしても、F-2共同開発においては、当初、純国産を目指したからこそ60%の開発ができたのである。初手から諦めていては日本が技術とカネを提供するだけになることは、アラブの商人の論法を思えば自明であろう。共同開発によって、日本企業の参画・重要技術の獲得・ソースコードの提供が確実になるまでは妥協すべきではないのだ。
F-35と行動する半自律無人機、EMP巡航ミサイル…これが21世紀の米軍 【ZAPZAP】2018年03月31日
最新鋭の技術を有しその軍備をしている国といえば間違いなくアメリカです。そんなアメリカの空軍研究所は2030年以降の国家安全保障の課題にどう対処するか『行動喚起』を発表しました。そこにはF-35と行動する無人機や高出力レーザーや輸送機から投下し大量の無人機を展開するなど、近未来の戦闘が描かれています。
こちら米空軍研究所により製作された映像です。2030年頃を想定した数々の新兵器が登場しています。
映像で最初に紹介されているのはこちらの兵器。F-35Aを中心に6機の無人機が編隊飛行しているのですが、実はこれらは半自律ステルス無人戦闘攻撃機で内部にGBU-39 小直径爆弾を搭載。地上目標に対し攻撃を行う様子が映し出されています。米空軍におけるこのようなコンセプトは過去に発表されています。具体的にはF-35に随伴させる無人機『Mako』というものが開発されており(参考)、自律航空機についても有人機F-16を改造したものに関して2017年6月の時点でロッキード・マーティンが自律飛行により対地攻撃を実施し成功させています。
こちらは輸送機から投下されたキャニスターから大量の小型無人機が展開するという新兵器です。どのような運用が行われるのか不明なのですが、アメリカでは輸送機や爆撃機を空中空母として使う計画が報じられており、無人航空機システム(UAS)という機体を運用することで、爆弾を搭載する以外も監視や情報収集、電子戦を行うことができるとしています。
無人機を展開し回収する『空中空母』計画、来年にも試験開始 : ZAPZAP!
B-2から投下された巡航ミサイルが電磁パルス『EMP』を放ちながら送電網などを破壊する様子が映し出されています。映像では最初に発電施設(原子力発電所)をEMPで破壊し、都市に飛来し送電網や電子機器を次々と破壊して回る様子が確認できます。
この手の兵器についてもアメリカでは開発が進められています。
米軍、電磁パルス『EMP』ミサイルを開発中か : ZAPZAP!
そしてレーザーです。映像では有人の第6世代戦闘機から放たれた高出力レーザーにより一撃で敵機を撃墜している様子が確認できます。戦闘機搭載型のレーザーについても既に開発が始まっています。
米軍、戦闘機搭載型のレーザー兵器『SHiELD』試験へ : ZAPZAP!
このように何れの技術も既に開発に着手しているものであり、少くともこの内の1つくらいは近い将来実戦配備されるものと考えられます。


















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