中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査
【日経新聞】2019/3/29 10:26
内閣府は29日、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた。15~39歳の推計54万1千人を上回り、ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になった。中高年層を対象にしたひきこもりの調査は初めて。
内閣府はひきこもりを、自室や家からほとんど出ない状態に加え、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合と定義。専業主婦・主夫は過去の同種調査では含めなかったが、今回は家族以外との接触が少ない人はひきこもりに含めた。
調査は2018年12月、全国で無作為抽出した40~64歳の男女5千人に訪問で実施。3248人から回答を得た。人口データを掛け合わせて全体の人数を推計した。
ひきこもりに該当したのは回答者の1.45%。ひきこもりになった年齢は60~64歳が17%で最も多かったが、20~24歳も13%と大きな偏りはみられない。きっかけは「退職」が最多で「人間関係」「病気」が続いた。
40~44歳の層では就職活動の時期にひきこもりが始まった人が目立つ。内閣府の担当者は、いわゆる就職氷河期だったことが影響した可能性もあるとの見方を示した。
ひきこもり期間は「3~5年」が21%で最多。7年以上となる人が合計で約5割を占め、「30年以上」も6%いた。
子供の頃からひきこもりの状態が続く人のほか、定年退職により社会との接点を失うケースがあることがうかがえる。
暮らし向きを上・中・下の3段階で聞いたところ、3人に1人が下を選択。家の生計を立てているのは父母が34%、自身が30%、配偶者が17%で、生活保護は9%だった。悩み事に関して「誰にも相談しない」という回答が4割を超えた。
調査時期の違いなどはあるものの、内閣府では15~39歳も合わせた引きこもりの総数は100万人を超えるとみている。
今回初めて中高年層を調査したことについて内閣府の担当者は「40歳以上のひきこもりの人もいると国が公認することで、支援が必要なのは若者だけでないという認識を広げたい」と説明。「若者とは違った支援策が必要だ」と話している。
「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」
「嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」
身を捨つる 人はまことに 捨つるかは 捨てぬ人こそ 捨つるなりけれ」
つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。』
隠遁者の多くは山里の草庵に住むが、市中にいた者もおり、身分や生活形態の点で俗世間との関係を保っている者で。彼らは仏教ことに浄土思想の影響を受けており、その作品には無常観(感)に根ざす現世否定の念や自己凝視の情が鋭い批評性を形成している。ひょっとしたら、ヒッキーは日本の伝統文化なのかもしれない。
だがそもそも、西行法師は、当時のエリートであった北面の武士で、俗名を佐藤 義清、当時既に歌人として有名人であった。徒然草の吉田兼好は、藤原氏の氏神である吉田神社の神職、官人であり、方丈記の鴨長明も下賀茂神社の神職の次男、どちらもボンボンの息子であり、隠遁していても、最低限の食事に何故か困ることは無かった。
彼らは現代のヒッキー達の元祖であるかもしれない。
現代の多くのヒッキー達は、比較的裕福な家に生まれ、個室が与えられた隠遁者であり、とりあえず衣食住に困らないで生きていくことができる貴族階級である。
親が元気で居る限りヒッキーは甘え続け、引きこもり生活は継続されてきた。
親達が引きこもりを「恥」と感じて周囲に打ち明けられず家族ごと孤立し、最悪の事態に陥るケースはこれまで起きていた。
登戸で起きた児童殺傷事件犯行後に自殺した岩崎隆一容疑者、元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者(76)が44歳の長男を自宅で刺殺した事件、どちらも80代の親と50代の子の親子関係での問題であることから「8050問題」が引き起こした悲劇である。
当初私は、ヒッキーに対し、「甘えてるんじゃねー」と一喝しようと思っていたが、私と同じ50代の引きこもりのブログを読んだり、ネットで様々なケースを読むにつれ、
私は上から目線でヒッキー達を十把一絡げで批判することはできないなぁと思った。
特に元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者も気の毒だが、その長男英一郎氏も双方追い詰められて起きた悲劇に、引きこもった側、引きこもらせた側双方が悪いと今更言っても意味がなく、じゃあこれから何十万人という家庭で起きる悲劇をどうするんだ?ということが、本当に差し迫った問題となる。
「8050問題」と言われ中高年の引きこもりの人と高齢の親が生活に困窮するケースは、各地で顕在化している。内閣府が3月に公表した調査では、40~64歳の中高年で引きこもりの人は推計61万3000人で、若年層(15~39歳)の約54万人を上回る。
若年層も「8050問題」予備軍で、あわせて100万人のヒッキーは洒落にならない数字である。
日本は英雄織田信長の功績で、社会を蝕み停滞させる宗教結社は弱体化し、戦国以降日本人は他の世界の人々と違って、宗教的規範が無くとも、平和で安全な社会を形成することができた。
しかし、宗教や地縁血縁と言った共同体は崩壊し、社会から逸脱したり、取り残された人々を救う組織や団体は、国や行政に頼らざるをえないのが現実である。
我々はこのまま100万人以上のヒッキーやその家族を合わせると300万人以上となる。300万人とは総人口の3%100人に3人、我々日本国民は同胞300万人を見殺しにして良いのか?良い訳が無い。
ここで、オウム真理教や、イスラム原理主義者みたいな熱心な信者を抱える宗教が入り込んできたら、日本社会は戦国時代以前の混沌たる世界へ逆戻りしかねない。
ヒッキーの救済は、国主導で法制度や、引き受け施設団体の設立を行うべきであろう。
ヒッキーを抱える家族は、世間体から「隠しておきたい」と思ったのかもしれない。今まではそれでよかったのかもしれない。だが親達が老い先短い80代になれば、50代の本人も不安で、自暴自棄にならないほうがどうかしている。
一連の事件後、ヒッキーやヒッキーを抱える家族は、社会の目が一層冷たくなり、引きこもりの子どもがいることを更に打ち明けづらくなったっているだろう。
幸い日本は空前の人手不足、外国人を入れるより、少なくとも日本語を話すヒッキーを社会に適用させることの方が大切ではないだろうか?
ヒッキーの多くは社会に自分の居場所を見つけることができなかった人達である。
逃げ場所として自宅の個室が有ったが故の引きこもりである。
その全員に新しい居場所を見つけてあげることは不可能かもしれない。全員に新しい未来を提供することもできないかもしれない。
東日本大震災や、熊本地震、古くは阪神淡路大震災において、ボランティア活動が自然発生で行われるようになった。
現行の日本憲法に少し逸脱する可能性があるが、病気によるヒッキー認定者以外は、国内外で起きる自然災害や戦災の復興支援活動を行う国際援助救助隊を国が組織し、登録者は、高齢の親に代わって、国が「国際援助救助隊」内で訓練し、実際に世間に役立つ人間に更正させる案はどうだろうか?
従来自衛隊が行ってきた、災害派遣やトンコレラの処理といった雑務を自衛隊と協力し行う人的集団組織を国が作るのである。組織の中枢管理は自衛隊を退官したOBの方々やJICA青年海外協力隊OBを受け入れる。日本国内、世界各地で災害が発生した場合、初動は従来の「緊急海外援助隊」が出動するが、人命救助の次の段階、被災者の援助や、災害復興を行う組織として、「国際援助救助隊」が担う。もちろんヒッキー以外も入隊できるが、一定数はヒッキーの受け入れ枠は確保する。統括官庁は内閣府あたりが適当か?
刑務所に服役し出所後行き場の無い元受刑者の厚生や、行き場の無いホームレスの人の受け入れも良いだろう。「国際援助救助隊」内でテント設営訓練から始まり、仮設足場の設営、重機の操作とか、土木技術全般、電気上下水道の復興技術、調理訓練、医療補助の訓練、ドローンの取り扱いなどさまざまな職業訓練を兼ねれば、人手不足で緊急に人材が欲しい会社とも契約し、短期間派遣するのも良いであろう。そのまま除隊し就職できれば、ヒッキーの厚生に役立つであろう。
場合によっては、20代30代のヒッキーは不足する自衛隊の隊員の補充人材にもなり得る可能性もある。ヒッキーでもハッキング等に詳しければ、自衛隊のサイバー部隊員の候補だ。
不法移民は即強制送還だが、国際救助隊には、一定数の外国人の受け入れも有りではないか?その中には政治亡命外国人も受け入れてみてはどうだろうか?
もちろん軍隊ではないが、武器を持たない政府の実働部隊としての国際救助隊は、現地の人々の感謝を受け、引きこもりから抜け出す良い切っ掛けになるのではないだろうか?社会への参加貢献、生きる意味、全員ではないが、多くの引きこもり者が救われる可能性もある。
予算は、128兆円も有る外国為替資金特別会計を取り崩したり、ODA予算から回せば、なんとかなるだろう・・・・
言い方が悪いが、死に場所を求めるヒッキーならば、海外のスラムでの救済活動や、海外傭兵部隊への斡旋もして良いだろう。そうすれば、街中で無差別殺人など起こして犯罪者になるよりは、よっぽどましであろう。



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