ロシアでは世界的な新型コロナウィルス感染拡大とサウジとの原油価格下落競争にともない、ロシア経済の悪化が進んでいる。

ロシア経済は原油なそ資源価格下落によって複雑な状況下にあるだけでなく、新型コロナウイルス感染拡大によって経済セクター全体が縮小している現状は、プーチン大統領にとって大問題である。

パレードを見るプーチン大統領も凛々しさが消え、疲れやつれた姿が哀れだ。

ロシアが唯一稼げる輸出品は武器兵器である。売れ筋はS400トリウームフ(NATOコードネーム:SA-21 「グラウラー」)
防空ミサイルシステムである。トルコ、インド、中国など全世界に輸出を行っている。将来そこにSu57が加わるかもしれない。

当初、5月9日の戦勝記念式典に盛大に祝う予定だったが、中共ウィルスの影響で6月24日となった、同時に4月22日から延期されたプーチン大統領の再選を可能にする憲法改正法案の全国投票も実施した。今回の軍事パレードは国民に政権支持を訴えるとともに、全世界への武器輸出のショーウィンドウとっして、重要な軍事パレードであったといえよう。



パレードの先頭は恒例で大祖国戦争の英雄Т-34 テー・トリーッツァチ・チトゥーリィだ!
第二次世界大戦の最も伝説的で最高の中戦車-T-34です。伝説のマシンの作成者は、ハリコフトラクター工場で生産を組織したエンジニアのミハイルコーシュキン(1898-1940)です。第二次世界大戦中、合計で35,000輌を超える「T-34」が製造された。もしT-34がなければ、ナチスドイツはモスクワを蹂躙していたかもしれません。
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続いて、慣例で
Su-100 駆逐戦車
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大祖国戦争の戦車の中で最高の「ファイター」と呼ばれています。都市の戦いは、自走砲の活躍が非常
に大きかった。これは、当時のソ連軍火砲の中では最も威力のある100mm大口径砲の1発のショットで敵の発砲ポイントを吹き飛ばしていたからだ。興味深いことに、75年後の今も、SU-100は世界中の数十か国でまだ使用または保管されており、そのシンプルさ、信頼性、および有効性が再び証明されています。

ここからが、現代、For saleです!まずは、一押し商品からです。

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GAZ-2330 ティーグル
ロシア連邦軍で2006年から運用されている非装甲あるいは軽装甲の全地形対応軍用車両 (装輪装甲車/歩兵機動車) である
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ロシア一押しの4×4の軍用車輌は、軽量セラミック装甲、液圧式の独立したサスペンション、オートマチックトランスミッション、450馬力のエンジンが搭載されています。グレージング「タイフーン」は、200メートルの距離から大口径の戦車用機関銃による装甲貫通火炎弾の直接の打撃にも耐えることができます。車は2人の乗組員を含む18人のために設計されています。政治的に許されるなら日本でも欲しい!

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Тайфун-ВДВ タイフーン空挺部隊 リモートコントロールの戦闘モジュールを装備しています。

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T-15 (歩兵戦闘車)
T-15 Armataは、2A42 30 mmオートキャノン、7.62 mm同軸PKT、および両側に2つの9M133M  Kornet-M 対戦車誘導ミサイル備えたBumerang-BM(Epoch)リモートコントロール武器ステーションタレットのいずれかで武装しています。

歩兵戦闘車BMP-1 / BMP-2の正統な遺伝子を継ぐT-15は、より乗員の安全を考慮した、構造となった。イスラエルの戦車の外殻を利用した歩兵戦闘車のように、重厚長大な構造で、T-14戦車を基本にしており、後部の客室に対応するためにエンジンを前部に配置しました。これにより、エンジンが正面衝突に対する一種のシールドとして機能する。乗客定員は7人~9人の兵士と推定されている。48トンの車両は、T-90主力戦車よりわずかに重い。

 

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「57 mm口径のBM-57機関砲とAtaka-T誘導対戦車ミサイルを備えています。走対空砲「Derivatsiya-PVO」は、歩兵戦闘車BMP-3のシャーシに搭載され、57 mmの自動対空砲が搭載されています。この武器を使用すると、Derivatsiya-PVOは低巡航ミサイルや航空機、敵の装甲車両や要塞などのターゲットを効果的に処理できます。

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クルカネッツ-25 IFV歩兵戦闘車(エポカ砲塔付き)
クルガネツはBMPシリーズを製造するクルガン機械工場によって開発され、2015年にアラビノ射撃場における戦勝記念パレード訓練で初公開された。同時期に開発されたアルマータやブーメランク、タイフーンと同様に、コンポーネントを共通化することで開発・製造・整備にかかるコストを低減しており、特にアルマータとは多くの部品を共有している。ロシアの北極重視の方針に従い、アルマータやブーメランクなどとともに氷点下60℃でも活動が可能とされ、既存のBMPシリーズなどの装軌式装甲車を置き換える計画である。
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戦車支援戦闘車両。BMPT「ターミネーター」-「ウラルヴァゴンザボード」の独自開発、世界のどの軍にもそのような装備はありません。T-72タンクをベースにしたマシンは、タンクの護衛、歩兵、対戦車兵器(銃、手榴弾ランチャー、携帯用ミサイルシステム)との戦闘用に設計されています。ターミネーターは、30 mmの大砲2門、対戦車誘導ミサイル、機関銃、手榴弾発射装置を装備しています。


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T-80BVM主力戦車 T-72B3

2017年にロシアで発表されたT-80シリーズの最新改修試作型。レリークトと思われる爆破反応装甲装備し、T-14T-90MSで導入された技術をキックバックさせている。寒冷地におけるガスタービンエンジンの即応性が再注目され、主に北極圏での運用を視野に入れているとされる。

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T-90MT-90M Proryv ブレイクスルー3」
1970年代半ば以降、ソ連は旧式化しつつあったT-55/T-62等を除いた第一線装備に限定しても、T-64/T-72/T-80と3種類の主力戦車を装備していたが、このうちT-72が高い信頼性で部隊から強い支持を集める一方、T-64、T-80は盛り込まれた数々の新機軸が災いし、整備に手間が掛かっていた。当然の如く「信頼あるT-72に、T-80に匹敵する攻撃力を付与して、大量装備するべき」との意見が運用側から寄せられ、T-72/T-80の改良作業と並行する形で新型戦車の開発が進められ、1989年、開発記号"オブイェークト188"と名付けられた試作戦車数両が製造された。

各種試験の結果は上々であったものの、当時深刻な財政難に直面していたソ連軍はなかなか制式採用に踏み切らず、湾岸戦争でのT-72の惨敗を受けて、ようやく採用の運びとなった。その後のソ連崩壊もあって、オブイェークト188の採用・装備は一時宙に浮いたが、1992年9月に量産型オブイェークト188(T-90)の最初のロットがロールアウト。同年10月に、ロシア陸軍の制式装備と決定されている。
T-90Mが性能の割に安価でT-14を1輛調達する予算でT-90Mを倍調達できる。
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125mm滑空砲「2A82-1M」や装甲が取り入れられている。それに加えて新しく開発された射撃管制システムや照準システムは目標情報をリアルタイムで共有することが出来るためT-90Mのの状況認識能力は格段に向上しており、アクティブ防護システム(APS)「アリーナ」の最新バージョン(M型)が攻撃からT-90Mを保護するため戦場での生存性もT-90Aより向上


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「アルマータ」とは前述のようにT-14をはじめとする装甲戦闘車両シリーズの総称なので、T-14自体を指す名称が「アルマータ」というわけではない。T-14の最大の特徴として、無人砲塔を採用し3名からなる乗員は全員車体に搭乗していることがあげられる。

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2S19は、従来の2S12S3および2S5を置き換えるために、ウラル運輸車両工場で開発され、1989年から配備が開始された。

基本的にはT-80の車体を流用し、そこに新たに設計された砲塔を搭載したものとなっている。T-80で信頼性などの点で不評だったガスタービンエンジンは、T-72B型以降およびT-90でも採用されているものと同じ型のディーゼルエンジンに変更されている。

砲塔に必要なシステムをすべて搭載しており、その点では同じ主力戦車の車体を流用したフランスGCT自走榴弾砲と類似している。砲塔の後部には21.6hpのガスタービン補助エンジンが搭載されており、主エンジンを停止していても射撃が可能である。

搭載砲は2A65 ムスタ-B榴弾砲を改良した2A64榴弾砲(48口径152mm)で、第二次世界大戦後開発され実用化されたすべての152mm砲弾を使用する事ができ、さらにレーザー誘導砲弾ZOF-39 クラスノポールが使用できる。ZOF-39は前線観測班が照射するYAGレーザーによって誘導される砲弾である。最大射程は、通常弾の場合24.7km、RAP(ロケットアシスト弾)では36km、ZOF-39の場合は20kmである。


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伝統的なロシアのトラック搭載ロケット弾発射機を大型化し進化させたもの。ブースターの燃焼中の機体の縦方向と横方向の姿勢制御をガス噴射装置によって行い、ロケット弾の軌道を修正できる)により、従来の無誘導ロケット弾よりも集中して着弾させることができ、命中精度が3倍ほど向上しているという。
また、この9M55ロケット弾の最大射程は90kmに達する。

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中距離弾道弾としては、最高性能のイスカンデルである。近年北朝鮮がデットコピーを行い、我が国にとって非常に厄介な中距離弾道弾である。







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9K330 トール(トーラス)

中空~低空域短距離防空ミサイル・システム。NATOコードネームSA-15またはSA-N-9 ゴーントレト/ガントレット

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9K37 ブーク 野外防空システム

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S-300V4 対空ミサイル

S-300VM Antey 2500の最新のアップグレードバージョン

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BMD-4 空挺戦闘車

BMD-4は、砲塔に30mm機関砲2A72と100mm滑腔砲2A70を有する。2A70は、破片榴弾(射程7km)と対戦車ミサイル「アルカン」(Аркан)(射程5.5km)を発射することができる。自動装填システムは、破片榴弾と対戦車ミサイルで共通であり、4-6秒で次弾を装填できる。消火装置とNBC防護システムも設備されている。

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TOS-1 ブラチーノ多連装ロケット

レーザー光線を照射して敵の兵器のセンサー(人間の視覚を含むが、これは特定通常兵器使用禁止制限条約の附属議定書4に反する)を無力化する、というコンセプトに従い、1982年にはウラル運輸車両工場にて「Объект 312」の名称で最初の試作車両が開発された1K17 自走レーザー兵器システムだ!。
試作珍兵器だとばかり思っていたが・・・まさかの軍事パレードかとおもいきや・・・

TOS-1「ブラチーノ」 "Solntsepek"-有名なシステムTOS-1 "Pinocchio"の開発。どちらも、焼夷弾または熱気圧(爆発)装置で220 mmの無誘導ロケットを装備しています。TOS-1Aミサイルは最大6キロメートルの範囲で使用でき、完全な一斉射撃(24発)による連続破壊のゾーンは約1平方キロメートルです。ランチャーはT-72タンクのシャーシに取り付けられています。

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TOS-2 トソチカ 重火炎放射器システム
6×6ウラルクロスカントリートラックに搭載される。

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S350防空ミサイルシステム (手前赤いキャップ)S-400ミサイル(奥)

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K-300P バスチオン-P 沿岸防衛用地対艦ミサイルシステム

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Typhoon-KとTiger-Mの装甲車両に代表される軍事警察装備の輸送隊
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パトロールとウラル装甲兵員輸送車
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今回大陸間弾道ミサイルはRS-24ヤール-のみでした。ICBMは他国に売れるような品物ではないため、今回の軍事パレードではこれ一基のみというのも納得だ。中国や北朝鮮能ような国威発揚で、下手をすると殻だけの張子のトラ的な兵器はなく、今回のパレードはファッションショーにおける キャットウォーク的な意味合いだと感じた。本当に買ってねといった売りたい兵器に力が入っっていた気がします。

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手前から、Mi26,Mi8,Mi-35MKa-58
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Ka-52アリゲーター戦闘ヘリコプター
Ka-52は、Ka-50 ホーカムの複座攻撃ヘリを1名でもすべての操作が可能なように設計された画期的な戦闘ヘリ。幅広い武器を装備。最高速度-時速350キロメートル、飛行距離-1200キロメートル、飛行高度-5500メートル、上昇率-毎秒10メートル。
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Mi-26は世界最大の輸送ヘリコプターです。最大積載量は25トン。Mi-8AMTSHは、装甲車輌を破壊し、地上部隊、輸送ヘリの着陸を支援するために設計された多目的軍用ヘリコプター。
Mi-35Mヘリコプターは、Sturm-V対戦車ミサイル、S-8およびS-24無誘導ミサイル、3つの大口径機関銃、30 mmグレネードランチャー、重量50〜500 kgの爆弾で武装しています。
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