image113
3月7日に就役した海上自衛隊のもがみ型護衛艦4番艦みくま(三菱重工業提供)

海上自衛隊の新型3900トン型護衛艦である「もがみ型」4番艦の「みくま」が3月7日、就役した。三菱重工業長崎造船所(長崎市)で同日、引き渡し式と自衛艦旗授与式があった。

海自の最新鋭艦である「みくま」は、昨年12月に就役した3番艦「のしろ」と同様、海自佐世保基地の護衛艦隊第13護衛隊(長崎県佐世保市)に配備される。

もがみ型は、平時の監視警戒といったこれまでの護衛艦運用に加え、有事には対潜戦、対空戦、対水上戦などにも対処できる新艦種の多機能護衛艦(FFM)だ。海自護衛艦として初の対機雷戦能力を有する。

もがみ型は年2隻というハイペースで建造が進められ、当初は計22隻が建造される計画だった。しかし、もがみ型は令和5(2023)年度計画艦までの計12隻で建造を終了。昨年12月に閣議決定された防衛力整備計画に基き、令和6年度計画艦からはもがみ型に代わる新型FFMの計10隻が建造される予定だ。

●動き出す新型FFM
新型FFMの計画は既に動き出している。防衛装備庁は1月25日、「『新型FFM に係る企画提案契約』の参加希望者募集要領」を公示した。これに基づき、海自は同月31日、建造業者向けに令和6年度以降に建造契約を締結することを想定した新型FFMの企画提案要求書についての説明会を実施した。

この企画提案要求書に関する製造業者からの意見の提出期限は2月9日で、契約応募(入札)の締め切りは同月27日だった。説明会にも応募にも参加したのは、現在もがみ型を製造している三菱重工業と、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の2社だけだった。この2社から防衛省に対する新型FFMの企画提案書の提出締め切り期限は8月31日となっている。

●もがみ型と何が変わるのか
そもそも「もがみ型」は平成30年度以降の計画護衛艦としてスタートしたばかりで、まだ新しいはず。ここに来て新型FFMが改めて計画されるということは、何か設計面で大きな問題点があったり、改善点が必要になったりしたのか。あるいは単に防衛予算が今後増えるために、もがみ型で搭載できなかった装備品を新FFMに装備するなどして生まれ変わるというのか。

海上幕僚監部は筆者の取材に対し、「企画提案書を受ける前で、設計など今の段階では何も決まっていない。これからだ」と述べるのにとどまった。

しかし、ネット上では「もがみ型」の艦尾や構造物スカート(物の下部につける保護や覆い)内に水が溜まりやすいなどといった指摘が出ている。


これについて、ある海自関係者は「ツイッターの内容はその通り」と認め、「装備に大きな変更はないが、改善点はたくさん有り」と指摘した。

また、別の海自関係者は「さすがに11年間同じ船を作り続けるというのは、今の技術的な進化のスピードに合わないんじゃないですかね。公募したけど結局三菱が今のFFMの延長みたいな船で獲るのかもしれないけど、アッと驚く船が出てくるかもしれないし、可能性にかけているのでは」と述べた。

さらに、他の海自関係者も「(もがみ型は)細かな点で不具合が見つかり修正変更を行なっているようだ。ちくご型でも初期型と最終型では艤装に変化があった」と指摘、「予算が増えることで未装備のVLS(垂直発射装置)などの搭載は当然進められる」と述べた。さらに「後部に搭載艇スペースや扉があるため、係船用のキャプスタン(電動式巻き上げ機)の機器室の配置に問題があると聞いている」と指摘した。

●従来の護衛艦にない新装備のUSVとUUV
もがみ型は対機雷戦用として、日立製のソナーシステム「OQQ-11」を搭載。機雷の敷設された危険な海域に進入することなく、機雷を処理することを可能とする無人機雷排除システム用の無人水上航走体(USV)1艇と無人水中航走体(UUV)を1機装備する。USVとUUVは従来の護衛艦にない新装備となる。USVは後日装備となる。


USVについては、JMUディフェンスシステムズが改良試験を進めているようだ。試験地では陸上自衛隊員がUSVに同乗しているのが目撃されている。


「もがみ型」は基準排水量が3900トン。全長133メートル、全幅16.3メートルと、従来の護衛艦と比べて船体をコンパクトにし、小回りがきく。海幕広報室によると、「もがみ型」の乗組員は「あさひ型」といった通常型の汎用護衛艦の半分程度の約90人。建造費も令和元年度予算で3番艦と4番艦合わせて951億円と、1隻当たりでは700億円を超える「あさひ型」の3分の2程度にとどまっている。少子高齢化に伴う海自の常態化した定員割れを踏まえた省人化と船価を抑えて実現した初の護衛艦となった。



JMUディフェンスシステムズが開発中のFFM用USV。



Mitsubishi Heavy Industries Whale USV長さ8.8m排水量6トン
image008
Naval News動画より
USVにはタイタンという名のUAVを搭載UUVとUAVを同時制御

image043
Naval News動画より
OZZ-5 自律型水中航走式機雷探知機

image044
Naval News動画より
EMD Expendable Mine Disposal system自走式機雷処分用弾

image037
OQQ-25 variable depth sonar (VDS)

新型 FFM もがみ型バッチ 2 (もがみ拡大型)のニュースが流れた。驚きはしないが従来に無いスピードでの改良で小気味いい。その昔DDAたかつき型護衛艦に搭載した無人対潜ドローンの魁QH-50 DASH
1969年に運用停止となり有人SH-2 シースプライト多用途ヘリに切り替えると言いつつ1982年FRAM改修れるまでDASH設備はみねぐも型4隻とともに放置されしかもたかつき型同型4艦のうち2隻しか改修されなかった悲しい時代と比べると隔世の感がある。それだけ有事が近いのもかもしれない。

もがみ型にVLS搭載しないのは2024年試験終了予定の新艦対空誘導弾(A-SAM)の完成を待ってとのことだったが新艦対空誘導弾(A-SAM)はcec 共同交戦能力を持つ重量1トンの2段ロケット式の射程はSM-6の370kmと同程度になるという新艦対空誘導弾(A-SAM)の高性能化進みがもがみ型が準防空護衛艦あきつきどころかイージス艦並の対空戦闘性能を持つようになってしまった。新艦対空誘導弾(A-SAM)は、更に極超音速ミサイルや弾道弾迎撃能力を持つようになる可能性が高い
image116
image123
https://www.turbosquid.com/ja/3d-models/mk41-launch-module-missile-3ds/459036

問題は新艦対空誘導弾(A-SAM)が巨大化し従来のMk41VLS1セルにはESSMを4発収納しており新型 FFM初期設計時16セルのうち8セルが 07式垂直発射魚雷投射ロケット(VLA)残り8セルに32発のA-SAMを積む予定だった。現状の(A-SAM)だと1セル1発仮に1段目ブースターを外した場合は1セル2発搭載できる。
image125
中SAMの直径は28cmA-SAMは1段目ブースターは直径40cmはありそうである。
新型セルを開発して4発収納するには下手すればVLSセルの1辺が1mを越えてしまう。
1セル1発でいけばA-SAMにも手を加えず新型VLSセルを開発しなくてよい。
結論として新型 FFM もがみ型バッチ 2 (もがみ拡大型)は07式垂直発射魚雷投射ロケット(VLA)8セルA-SAM32発の計40セルプラススタンドオフミサイルか対艦ミサイル等用に船体中央部に10セルの50セルのVLSを搭載する
image139

大きさは
護衛艦むらさめ型
基準排水量 3,900トン
満載排水量 5,500トン
全長 133.0 m
最大幅 16.3 m
深さ 9.0 m
護衛艦むらさめ型に準じる大きさとなろう
基準排水量 4,550トン
満載排水量 6,200トン
全長 151 m
最大幅 17.4 m
深さ 10.9 m
吃水 5.2 m


image137


新型 FFM もがみ型バッチ 2 (もがみ拡大型)は
PACIFIC 2019に出展された三菱重工の30FFM発展型新型ミサイル護衛艦 FMF-AAWに近い艦影が予想されます。」