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新型戦略爆撃機B21の新たな写真(米空軍提供・共同)
米空軍は9日までに、ステルス性が高く核兵器を搭載可能な新型戦略爆撃機B21の新たな写真2枚を公開した。昨年12月に初めて公開されたB21は具体的な仕様などは機密扱いとなっている。「第6世代」と呼ばれ、長距離の精密攻撃能力に優れ、B52戦略爆撃機と共に空軍の主力を担って中国やロシアに対抗する。米軍はB21を少なくとも100機配備するとされる。FOXニュースによると、長期的には220機以上にする計画がある。初飛行は来年以降になる見通しで、実戦配備は2020年代半ばとなる。(共同)






米国「B-21レイダー」の潜在的な輸出先に日本を挙げる!

2022年12月米空軍は長年の極秘開発を経て、ステルス爆撃機「B-21レイダー」をカリフォルニア州パームデールの空軍施設で発表した。
自衛隊は
外洋(戦闘機のエアカバー外)における爆撃機の迎撃手段はない。艦隊防空は基本イージス艦と護衛艦のSAM頼りだ。台湾有事の際、日本の対米後方支援を嫌う中国海軍のTu-16ライセンス生産品であるH-6や新型のH-20で日本出入りの船を威嚇か攻撃すれば、日本のシーレーンは大きな打撃を受けるのは必至で、日本にとっても安全保障上、大きな脅威となる。
「南シナ海などで中国空海軍機や空母を迎撃するには空母艦載機を投入する戦略もある」が、米空母抜きの場合いずも型2隻ではとてもこころもとないそこで、「滞空時間の長い対潜哨戒機に長距離空対空ミサイルを積んで艦隊を空中援護すればよい」というアイデアがあった。
空中巡洋艦」構想
1980年代、T-22Mバックファイアー対策として、対潜哨戒機P-3Cオライオンの早期警戒タイプに長距離空対空ミサイルAIM-54フェニックスを8~12発搭載する空中巡洋艦構想が浮上した。1986年(昭和61年)、P-3Cを母体に、E-2Cと同じAN/APS-138レーダーを搭載して早期警戒能力を付与し、さらにAN/AWG-9レーダー・火器管制装置とAIM-54 フェニックス12発を装備した機材で船団の防空を行うという「空中巡洋艦」とも称される大型戦闘機構想が検討されていたが、防空範囲は在空空域周辺に限られ、作戦柔軟性や迅速性に乏しく、護衛艦隊の都合に合わせて一体運用できないといった理由から早々に検討対象から除外された。

平成26年(2014年)頃「空中巡洋艦」構想がP-1を母機として再び浮上して研究されていた。

母機はP-1、ミサイルは将来中距離空対空誘導弾

空中巡洋艦はそれ単独で見ると、敵戦闘機との交戦は避けなければならず使い道が限定される

中国なら、直ぐに「H-6や新型のH-20版の空中巡洋艦」を作るでしょう。主武装はPL-15空対空ミサイル(射程200~300km)もしくはその発展型、レーダーの探知能力やECM等が勝負の分かれ目となるのでいまのところ友軍側が有利と思います。更に戦術データリンクが加われば実現可能かもしれませんがP-1は非ステルス機であり既存の戦闘機より愚鈍な大型機であり生存性は低い。

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P-1空中巡洋艦のその後のニュースは出ていないが、防衛省は “空自C-2から巡航ミサイル発射” を検討のニュースが出ている

日の丸輸送機が 「攻撃機」に!? 防衛省 “空自C-2から巡航ミサイル発射” を具体化へ
【乗りものニュース】3/6(月) 11:42配信
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「C-2輸送機用誘導弾等発射システム」開発始まる?
防衛装備庁は2023年2月27日、「C-2輸送機用誘導弾等発射システムの開発に係るデータ取得の検討」という業務の契約希望者募集要領を公示しました。これは、航空自衛隊のC-2輸送機に攻撃能力を付与することを視野に入れた検討の一環とみられます。


 日本政府は、昨年(2022年)12月にまとめた「防衛力整備計画」に、敵の脅威圏外から攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」の整備を盛り込んでおり、いわゆるスタンド・オフ・ミサイルを保有したり、潜水艦や輸送機といった「発射プラットフォームの更なる多様化」を目的とした研究開発を進めたりすることを明記していました。

 今回、防衛装備庁が「C-2輸送機用誘導弾等発射システムの開発に係るデータ取得の検討」業務を公示したことは、それに関連した動きと言えそうです。

 輸送機を対象にした攻撃能力の付与をめぐっては、アメリカの大手航空機メーカー、ロッキード・マーティン社がアメリカ空軍とともに、輸送機に大容量のミサイルを搭載可能な「ラピッドドラゴン」の開発を進めています。この新兵器は、輸送機の貨物区画に空中投下が可能なプラットフォームを搭載し、そこから巡航ミサイルなどを発射できるようにするもので、機体の大幅改修を必要としない利点があります。

 今後、防衛省や自衛隊もこうした動きを参考にしながら、日本でも輸送機を攻撃機化する検討が本格化していくと見られます。

P1にせよC2にせよ非ステルス機であり既存の戦闘機より愚鈍な大型機であり生存性は低い。

B21レイダーはまさに日本にとって、敵の脅威圏外から攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」を持つ最適な機体である。



ステルス爆撃機「B-21」は空対空戦闘が可能 
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米空軍が開発中のステルス爆撃機B-21「レイダー」は、空対空戦闘が行える能力を備えているとのこと。

B-21が装備するレーダーは、戦闘機が装備するような高度な空対空モードを備えているらしく、恐らくこれは、空対空ミサイル「AIM-120(または開発中のAIM-260)」の運用能力を持っているという意味だ。



更にB21にレールガン/高出力レーザ兵器を搭載したならば、上昇段階(ブースト・フェイズ)の弾道ミサイルの迎撃が可能となるかもしれない。
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c-2輸送機にYAL-1Aのレーザー砲を搭載画像加工byddog


最新型である「B-21」は長距離戦略爆撃以外の任務もこなす想定となっているため、同盟国が有効利用できる可能性が高くなっています。
具体的用途としては、「早期警戒機」「データ中継機」「空中給油機」「スタンドオフミサイルを運用できる攻撃機」「レーザー等指向性エナジー兵器の搭載機」という多彩な選択肢が構想として近代戦のゲームチェンジャー兵器になり得るとされています。

B-21は、次期戦闘機(仮称F3)三カ国合同戦闘機GCAP(Global Combat Air Programme、グローバル戦闘航空プログラム)とよく見るとかなり競合するので、次期戦闘機(仮称F3)の開発パートナーが、米国から英国に変更された理由がB-21の優れた戦闘機的能力の可能性があるかもしれない。

とはいえ1機1000億円ではあまりに高い、だが存在するだけで抑止力効果は多大なものとなる