防衛装備庁技術シンポジウム2022を視聴した
 


9:30 開会の挨拶 防衛装備庁防衛技監 三島 茂徳
9:35~11:50 政策セッション
9:35 防衛イノベーションの実現に向けた防衛装備庁の新たな取組 防衛装備庁技術戦略部技術戦略課長 藤井 圭介
9:55 防衛力の抜本的強化を踏まえた研究開発事業の取組 防衛装備庁技術戦略部技術計画官 横山 映
10:15 先進技術の橋渡し研究 防衛装備庁技術戦略部技術連携推進官付 技術連携室長 三井 尚之
休憩 (15分間)
10:50 国立研究開発法人等との研究協力の取組について 防衛装備庁技術戦略部技術戦略課 技術交流室長 大河原 千晶
11:10 今後の防衛生産・技術基盤に係る維持・強化について 防衛装備庁装備政策部装備政策課長 松本 恭典
11:30 外為法に基づく対内直接投資審査制度について 財務省国際局調査課投資企画審査室 課長補佐 服部 由飛
休憩 (70分間)
13:00~17:10 研究開発セッション
13:00 航空装備研究所における無人機研究最前線 防衛装備庁航空装備研究所航空機技術研究部 空力・飛行制御研究室 涔口 智哉
13:20 航空戦闘の知能化を目指して 防衛装備庁航空装備研究所航空機技術研究部 航空機システム・無人機知能化研究室 川井 翼
13:40 極超音速誘導弾の早期実現に向けた挑戦 防衛装備庁航空装備研究所エンジン技術研究部 ロケットエンジン研究室 中山 久広
休憩 (10分間)
14:10 新たな脅威HGVに対処するための研究開発 防衛装備庁航空装備研究所誘導技術研究部 誘導システム研究室 米倉 和也
14:30 機動展開能力と持続性・強靱性を確保する、将来軽量橋梁技術 防衛装備庁陸上装備研究所機動技術研究部 障害構成・啓開研究室 中田 光洋
14:50 電波の届かぬ海の中・音響通信の課題に挑む~ドップラー効果の抑制技術~ 防衛装備庁艦艇装備研究所水中対処技術研究部 無人航走体連携研究室 岩間 成裕
休憩 (10分間)
15:20 サイバーセキュリティ技術の未来 防衛装備庁次世代装備研究所情報通信研究部 サイバーセキュリティ研究室 青山 貴彦
15:40 見えない情報を見える化する、スマート暗視センサの飛行試験成果について 防衛装備庁次世代装備研究所センサ研究部 光波センサ研究室 小林 真吾
16:00 安全保障技術研究推進制度について 防衛装備庁技術戦略部技術振興官付 大間 茂樹
休憩 (10分間)
16:30 AI的画像解析によるオペランド電子顕微鏡計測技術に関する研究 一般財団法人ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 副所長 平山 司
16:50 反転MOSチャネル型酸化ガリウムトランジスタの研究開発 株式会社ノベルクリスタルテクノロジー 第2研究部 部長 宮本 広信
17:10 閉会の挨拶 防衛装備庁技術戦略部長 堀江 和宏
9時過ぎから特設サイトとYouTubeをいったりきたりしながら「そのままお待ちください」のアナウスを信じ10時過ぎまで、待ちぼうけで前半リアルタイムでの視聴を逃した。

午前中印象に残ったのが日本版DARPA設立と民間技術の活用についてだった。 日本中のJAXSAなど国立研究機関/国立研究開発法人・中期目標管理法人・行政執行法人と連携しの総力戦で最先端科学技術の開発を防衛省/防衛装備庁が先導すると言う話だった。

国防とは自衛隊だけが行うのでなく、防衛生産・技術基盤=防衛そのものなのだ!防衛産業保護育成振興は切実な課題なのだ!清谷さん今後防衛3文書読み込んでから記事を書いてください。

政府は2022年12月、防衛費の大幅な増額や反撃能力の保有などを盛り込んだ新たな防衛3文書を決定した。防衛3文書による防衛戦略転換【日経】2022年12月よる防衛戦略転換が行われた。防衛増税に話題が終始し、ネット環境もスマホしかなく私は防衛3文書をちゃんと読み込んでこなかった。しかし 防衛装備庁技術シンポジウム2022においての防衛3文書の解説は秀逸だった、改めて憲法改正級の大改正が行われていたことを遅ればせながら認識した。

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「国家安全保障戦略」


国家安全保障の最上位策定文書 外交・防衛の基本方針に加え経済安全保障サイバー情報等 我が国に脅威が及ぶことを抑止するとともに、脅威が及ぶ場合には、これを阻止・排除し、我が国を守り抜くという意思と能力を表すものである。


国家防衛戦略とは今までの防衛計画の大綱に当たるもので
防衛目標を設定しそれを達成する為のアプローチと手段を示すもの
防衛力の抜本的変化させるため重視する7つの能力を強化する
1 スタンド・オフ防衛能力2 統合防空ミサイル防衛能力3 無人アセット防衛能力4 領域横断作戦能力5 指揮統制・情報関連機能6 機動展開能力・国民保護7 持続性・強靱性
 国民の生命・身体・財産の保護に向けた国全体の防衛体制の強化、
同盟国 同志国(準同盟国)との協調戦略取組国際的な安全保障協力への取組

いわば防衛力そのものとしての防衛生産・技術基盤
防衛生産・技術基盤は、自国での装備品の研究開発・生産・調達を安定的に確保し、新しい戦い方に必要な先端技術を防衛装備品に取り込むために不可欠な基盤であることから、いわば防衛力そのものと位置付けられるものであり、その強化は必要不可欠である。そのため、新たな戦い方に必要な力強く持続可能な防衛産業の構築、様々なリスクへの対処、販路の拡大等に取り組んでいく。汎用品のサプライチェーン保護、民生先端技術の機微技術管理・情報保全等の政府全体の取組に関しては、防衛省が防衛目的上必要な措置を実施していくことと併せて、関係省庁間の取組と連携していく。1 防衛生産基盤の強化2 防衛技術基盤の強化3 防衛装備移転の推進がその核だ。



防衛力整備計画とは今までの中期防衛力整備計画に該当する
おおむね10年後の防衛体制を見据え5年後の2027年度までに、我が国への侵攻が生起する場合には、我が国が主たる責任をもって対処し、同盟国等の支援を受けつつ、これを阻止・排除できるような防衛力の主要装備の5年間の総額を示す整備計画である。研究開発事業とその配備年度管理プロダクト管理の計画 コストの削減に努め、費用対効果の向上を図る。

これまで「敵基地への攻撃手段を保持しない」としてきた政府方針を転換し、相手のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」の保有を打ち出しました。国産ミサイルの射程を伸ばすほか、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の導入を盛り込みました。有事に戦いを続ける「継戦能力」も重視し、防衛装備品の部品や弾薬などの調達費を現行予算の2倍にします。防衛費は23~27年度の5年間の総額で現行計画の1.5倍の43兆円に増やします。防衛費は公共インフラや科学技術研究費など国防に資する予算を含めて国内総生産(GDP)比で2%に近づけます。国際秩序を乱す動きに同盟国と一丸で対処する「統合抑止」を掲げる米国との同盟の強化で対処力も高めます。

衛3文書による防衛戦略転換からすれば日本版DARPA設立、国立砲弾武器製造会社工廠の復活は自然な政策だ。
岸田はよくやっていると一部勘違いしている人には申し訳ないが、防衛3文書による防衛戦略転換特定秘密の保護法セキュリティ・クリアランスも全て安倍さんが残した仕事だ



日本版DARPA設立
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      国防高等研究計画局略称はダーパ(DARPA)





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政府は、先端の民生技術を防衛分野で活用するため、2024年度にも防衛装備庁に研究機関を新設する方針を固めた。AI(人工知能)や無人機など、今後の戦い方を左右する技術研究を発掘し、財政支援する。軍事と民生双方で活用できる先端技術の「デュアルユース(両用)」の研究を装備品開発につなげる狙いだ。


 複数の政府関係者が明らかにした。デュアルユースの積極活用は世界の潮流だが、日本では学術界に安全保障分野への忌避感が根強く、米国や中国などと比べ、官民の研究協力は進んでいない。出遅れを挽回するため、国主導で後押しする専門機関が必要と判断した。

 モデルとするのは、米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)や同省の国防イノベーションユニット(DIU)だ。DARPAは、民間で投資を集めづらいリスクの高い研究への支援を手がけ、インターネットや全地球測位システム(GPS)などを誕生させた。DIUは、同省と企業の橋渡し役を担い、サイバーや無人機などに用いる民生技術の発掘に寄与してきた。

 新研究機関は、大手から新興まで広範な企業や研究機関、大学などを対象に中長期的な研究費の支援を行う方向だ。公募のほか、研究機関側から支援を打診することも想定する。将来的には、年1兆円規模の支援を目指す。

 装備庁には、民間研究に助成する「安全保障技術研究推進制度」があるが、予算は年100億円程度だ。期間も2、3年に限定されることが多く、目立った成果は上がっていない。新研究機関では、さらに長期間にわたる支援を想定している。

重点的な支援対象とするのがAIや無人機関連に加え、量子技術、電磁波などだ。いずれも将来の戦い方を変える「ゲームチェンジャー」になり得る分野で、米中が激しく優位性を争っている。日本も、技術開発に注力し、日米同盟の抑止力強化につなげたい意向だ。

 具体的な支援では、装備庁の技官が新研究機関で、研究計画の 進捗しんちょく や予算、品質管理などに責任を持つプロジェクトマネジャー(PM)のような形で関わり、必要な助言を行う。PM役の一部は民間登用も検討する。技官らは「目利き役」として早期の実用化を見込める研究を探して同庁に支援を要請したり、量産に向けて大手防衛産業企業との間を橋渡ししたりする役割も担う。

私は戦前大日本帝国のDARPAとも言える日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所を日本版DARPAの中核とするかもしくは吸収すべきと思う。理化学研究所は世界で初めてアドレナリンの結晶化に成功した化学者高峰譲吉が国民科学研究所の必要性を提唱し渋沢栄一桜井錠二ら官・財界人「国民科学研究所」構想を議論し1917年(大正6年)に財団法人として創設された。特殊法人時代を経て、2003年(平成15年)10月に文部科学省所轄の独立行政法人理化学研究所として再発足し、2015年(平成27年)4月には国立研究開発法人理化学研究所になる。
日本版DARPAには当然JAXA|宇宙航空研究開発機構も中核とすべきですが、ベンチャーキャピタル機能もつけスタートアップ企業も次々誕生させる日本の科学振興の中核機関となってほしい。
日本版DARPAでは特定秘密の保護法セキュリティ・クリアランスだけでなく国際共同開発するかと同程度の厳格なバックグラウンド調査をすべきで国際共同開発もするので米国のセキュリティ・クリアランス基準も適用させるべきだろう。日本学術会議の会員の先生方はおそらく日本版DARPAでは働けないだろう。(笑)