SFアニメの世界が現実に!? 防衛装備

庁が謎の“航宙機”&“宇宙空母”検討へ 想定される使い道とは?
2/19(水) 12:32配信


衛星防護に関連する取り組みの可能性も
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宇宙戦闘機のイメージ(画像:PIXTA)。

 防衛装備庁は2025年2月17日、「航宙機及び航宙母艦の概念検討」に関する契約希望者募集要領について公示しました。


「航宙機」は見慣れない単語ですが、これは主にSFなどに登場する宇宙戦闘機などを指す言葉として知られています。実際に、今回公示された募集要領の応募資格にも「宇宙機器の設計・製造に関する知見・技術を有すること」という文言が盛り込まれています。

 現時点ではあくまで概念検討であるため詳細は不明ですが、昨今注目を集めている人工衛星の防護や無力化などと関連するプロジェクトの可能性もあります。例えば、宇宙空間に配置された人工衛星に接近してその機能妨害を図る「キラー衛星」への対抗策として、母艦機能を有する衛星内に格納可能な小型航宙機を開発し、警戒監視の実施や何らかの自衛措置を取ることなどが考えられます。

 あるいは、軌道上の衛星に対する燃料補給や部品交換、修理などを行う機器や、その母艦に関する検討という可能性もあります。実際に、2022年度にはそうした目的で「宇宙巡回船構想に関する調査研究」と題する事業が立ち上げられたこともありました。

 ちなみに、今回公示された募集要領は防衛装備庁の中にある「防衛イノベーション科学技術研究所(DISTI)」の担当者により作成されています。DISTIは、2024年10月に新設されたばかりの新しい組織で、革新的な技術やこれまでの常識を覆すブレークスルーの実現などを目指しています。そのため、同様の組織であるアメリカの「国防高等研究計画局(DARPA)」にちなんで、ネット上ではこれを「和製DARPA」と呼ぶ声もあります。
またブログを再始動を試みます。

防衛装備庁は日本版DARPA「防衛イノベーション科学技術研究所(DISTI)通称(イノベ研)」が2024年10月に創立されました。
航宙機及び航宙母艦は従来従ではSFかJAXAが扱うような開発案件の公募が行われましたが。これは序章にすぎません。急速に発達する科学技術は社会の在り方未来を大きく変化させるものです。
いま日本の国力の源泉である科学技術を疎かにすれば我が国は周辺国のように衰退滅亡しかねません。
有益な科学技術の研究を応援する仕組みとして民間企業や大学研究機関では補えない研究分野を防衛省/防衛装備庁が支え防衛だけでなく社会の変革に繋げる画期的機関になるはずです。

イノベ研の創設は防衛力の向上だけでなく我が国の基礎的科学技術の振興と向上しいては日本の国力の充実維持に21世紀重要な役割を果たすものと期待されます。
安全保障技術研究推進委員会が行ってきた「安全保障技術研究推進制度」新規採択研究課題を引き継ぐ形で令和7年度新規採択研究課題として3/14金曜日より公募開始されたが、防衛装備庁イノベ研が主体となって公募されたのが「航宙機及び航宙母艦の概念検討

調達概要
募集要領
調達概要
調達件名 航宙機及び航宙母艦の概念検討
調達概要 仕様書のとおり
予定納期 令和7年12月26日
予定納地 防衛イノベーション科学技術研究所
募集要領
※一部抜粋

調達品等の概要等 航宙機及び航宙母艦の概念検討
募集に応募できる者の資格 応募できる者は、次に掲げる事項のすべてに該当する者とする。
予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号) 第70条及び第71条の規定に該当しない者であること。
令和4・5・6年度防衛省競争参加資格(全省庁統一資格) 「役務の提供等」の「A」、「B」、「C」又は「D」等級に格付され関東・甲信越の競争参加資格を有する者であること。
役務の履行に必要な宇宙機器の設計・製造に関する知見・技術を有すること。
役務の履行に必要な液体推進または固体推進に関する知見・技術を有すること。
役務の履行に必要な宇宙用電源システムの設計・製造に関する知見・技術を有すること。
航宙機及び航宙母艦の概念検討が実施可能なシミュレーションツールを作成できる体制、及び概念検討結果の評価能力を有すること。
推進装置あるいは電源装置に関する評価能力を有すること。
本件を履行可能な体制を確保することができること。
下請業者へ一部業務委託する場合は、委託させる業務の内容に応じて、上記③項〜⑧項を満たしていること。
応募に当たっての注意事項 (別紙2のとおり)に該当しない者であること。
防衛装備庁が定める役務等請負契約条項を適用して契約を締結することが可能な者であること。
大臣官房衛生監、防衛政策局長、防衛装備庁長官又は防衛装備庁長官官房会計官から「装備品等及び役務の調達に係る指名停止の要領」に基づく指名停止の措置を受けている期間中の者(以下「指名停止期間中の者」という。)でないこと。
前号により、現に指名停止を受けている者と資本関係又は人的関係のある者であって、当該者と同種の物品の売買又は製造若しくは役務請負について防衛省と契約を行おうとする者でないこと。
都道府県警察から、暴力団関係業者として排除するよう要請があり、当該状態が継続している有資格業者でないこと。
応募方法
応募する者は、別記様式の「契約希望申請書」(以下「申請書」という。)及び次の項目を証明する具体的資料(以下「関係資料」という。)を提出しなければならない。
ただし、関係資料の提出に関しては、過去1年以内に、別の募集要領において既に防衛省側に提出している場合は、申請書に当該募集要領の公示番号と日付とともに提出済みである旨を記載することにより省略することができる。
提出すべき関係資料:
ア 競争参加資格に係る資格審査結果通知書(写し)
イ 前項⑧に示す体制等を証明する資料 (組織図、安全管理体制等)
ウ 前項③~⑦に示す技術的要件等を満たしていることを証明する資料
エ 前項⑨を満たしていることを証明する資料及び下請(予定)企業一覧表
オ 前項⑩を満たしていることを確認するための作業従事者名簿
申請書及び関係資料(以下「提出資料」という。)は提出期限までに提出先に1部を持参又は郵送(必着)するものとする。
提出期限: 令和7年3月4日
提出時間: 午前9時から午後5時まで。ただし、正午から午後1時までの時間を除く。
提出先:
東京都新宿区市谷本村町5-1 D棟10階
防衛装備庁
防衛イノベーション科学技術研究所 総務・会計ユニット 調達係
03-3268-3111(26446)
調達概要の交付時期、交付場所及び交付方法 ① 交付期限令 和7年3月4日
② 交付時間 前項に同じ。
③ 交付場所 前項に同じ。
④ 交付方法 手渡し又はメール等による交付

今回はまだ概念だけで具体的な実物の開発を行うわけではない。

航宙機及び航宙母艦概念であれば私もブログ上で好き勝手に妄想できる。
まず有人か無人かと問われれば妄想上は有人としたいが現実としては無人機で応募されるはず。
航宙機といえば宇宙戦闘機的なものを妄想したいが、現状は具体的には人工衛星の保守修理を行う人工衛星となるだろう。航宙母艦は夢が無くて申し訳ないが航宙機の母艦であるが主機能は地上と宇宙空間を往復する無人シャトルとするのが無難な概念である。

人工衛星の保守修理を行う航宙機として思い浮かぶのが2001年宇宙の旅で登場したスペースポッド に類似無人化したものに落ち着くだろう
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メビウスモデル 1:8 EVAポッド スペースポッド

地上と宇宙空間を往復する無人シャトルといえばアメリカ空軍の極秘宇宙船「X-37B」

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航宙機及び航宙母艦は、SFのような宇宙戦闘機ではなく現実的なところから開発すると予想します。目的は人工衛星の保守点検整備燃料補給等ではないか?
しかし、偵察気象通信塔の人工衛星の保守点検整備燃料補給等では人工衛星の保守点検整備燃料補給等では航宙機及び航宙母艦は、必ずしも必要インフラとは思えない。
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主にアメリカ航空宇宙局(NASA)とNASAが契約している米国の民間宇宙飛行会社、そして欧州宇宙機関(ESA)、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、カナダ宇宙庁(CSA)、アラブ首長国連邦などの国際的パートナーによって実施されるアルテミス計画へのサポート参加が考えられる、イノベ研に支援を受けた民間企業が月面経済を構築するための基盤を築くことも念頭にあるとそうぞうできる。
個人的妄想の範疇だが日本は核兵器に頼らない宇宙防衛システムを構築できないか、航宙機及び航宙母艦日本版SDI構想にはその中心となる存在となる。具体的には弾道弾を迎撃する為に」宇宙空間にレーザー砲もしくは荷電粒子砲を設置し配備保守する場合その中核となる。




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SDI構想時の荷電粒子砲イラスト

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/宇宙ベースのハイブリッドレーザー兵器のアーティストによる概念図、1984年

もし将来的に荷電粒子砲が宇宙空間で配備されるとしたら、表向きスペースデブリ除去を建前に活動し有事に弾道弾迎撃を行うとなれば合理的形状である機動戦士ガンダムみ登場するRB-79 ボールのような形状になるだろう。

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