いずも型護衛艦にF35Bを搭載することで「いずも型」は「ヘリ空母」から「軽空母」へ空母化が順次進んでいるが護衛艦「ひゅうが」型は「いずも型」に比べ小型であったため35Bの搭載は無理なので当初から「軽空母化」を想定されておらずF「空母化」しない/できないだろうとの意見が多数であった。

しかし、2025年1月17日、アメリカのGeneral Atomics(GA)社が米英海軍や海上自衛隊などに向けたリニアUAV発射システムを発表したことにより、ネット界隈では「ひゅうが型」の無人機空母化なら可能であろうとひゅうが」型を無人機空母化望む意見が出始めている。


【無人機運用のハードルが劇的に低下する可能性】小型かつ省スペースな無人機発射システムを搭載可能にする電磁式(リニア)カタパルト

GA社は、海自用滞空型無人哨戒機MQ-9B SeaGuadian 海自が海上保安庁が採用した**MQ-9 リーパー(Reaper)**を開発した米国を代表する無人機メーカーであり、その最新技術が海自の運用に導入される可能性は大きな注目を集めている。2025年1月17日米General Atomics(GA)社が、米英海軍や海上自衛隊などに向けにリニアUAV発射システムを発表したことにより、「ひゅうが」型を無人機空母にできないだろうか?とネット上で騒がれている。そこで私も妄想的考察をしてみた。


護衛艦「ひゅうが」型を無人機空母化することの戦略的意義とメリット

日本の防衛戦略の要となる海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」型(DDH-182 いせ、DDH-181 ひゅうが)を無人機空母へと改修することで、日本の国防力をより柔軟かつ強化することが可能となる。この提案は、最新の無人航空機(UAV)技術と先進的な発艦・着艦システムを組み合わせ、日本の海上防衛能力を飛躍的に向上させるものである。本稿では、「ひゅうが」型の無人機空母化のメリットと具体的な改修内容について詳しく考察する。


1. 無人機空母化のメリット

1.1 柔軟な戦術運用

無人機を運用することで、有人航空機に比べて戦術の幅が広がる。無人機は長時間の作戦行動が可能であり、パイロットの負担を考慮する必要がない。これにより、対潜哨戒・早期警戒・対地攻撃の複数の任務を同時並行で遂行することができる。

また、無人機空母は状況に応じて迅速な戦力投射が可能となり、即応性が向上する。従来の護衛艦の任務である対潜戦闘や対空防衛に加え、対地攻撃や電子戦にも対応できるようになる。

1.2 コストの削減と人的被害の軽減

無人機を主力とすることで、航空機運用のコストを削減できる。例えば、戦闘機のパイロット育成には数十億円規模のコストがかかるが、無人機はその負担を大幅に削減できる。

また、F-35Bを搭載する「いずも型」有人機の戦闘運用に比べてパイロットのリスクが低減し、日本の人的損害を最小限に抑えることが可能となる。

1.3 日本の防衛戦略の多層化

従来、日本の海上防衛戦略は「いずも型」護衛艦+F-35B運用を軸に進められてきた。「いずも型」は対潜ヘリによる対潜哨戒攻撃任務に加え

  • F-35Bによる敵艦隊・地上目標攻撃

  • 無人早期警戒機による索敵無人戦闘機による敵艦隊・地上目標攻撃 

といった機能が加わり「いずも型」2隻では対応が難しくなる。しかし、無人機の運用が本格化すれば、「ひゅうが」「いずも型」型にもこのリニアUAV発射システムの搭載が実現すると思われます。


「いずも型」護衛艦を「ひゅうが」型で補完されれば、戦略の多層化が可能となる。


2. 「ひゅうが」型無人機空母化の技術的実現性

2.1 GA社のUAVリニア発射システムの導入

2024年1月17日、アメリカのGeneral Atomics(GA)社は、RQ-1 プレデター(MQ-1)海保も採用した


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MQ-9 リーパー(Reaper)等を開発した米国を代表する無人機メーカーでありUAV用のリニア発射システムを開発し、米英海軍や海上自衛隊に向けて発表した。このシステムを「ひゅうが」型に搭載することで、無人機の発艦が容易になり、短距離での射出が可能となる。

当面の搭載機は防衛省が滞空型無人機として採用した「MQ-9B シーガーディアン」もしくは
MQ-9 リーパー(Reaper)が有力であると思う。





リニア発射システムは電磁カタパルトに近い原理で動作し、F-35BのようなSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)機体ではなく、通常の固定翼無人機の運用が可能になる。

2.2 川崎重工の高性能電池を動力源に



日本の次期大型空母建造計画が浮上!川崎重工が電磁カタパルト専用電池開発かでカタパルトに大容量電池搭載?
無人機の発艦システムや各種電子装備には膨大な電力供給が必要となる。この課題に対し、川崎重工の高性能電池システムを導入することで、安定した電源供給を確保できる。



特に、
  • 高出力バッテリーによる瞬間的な大電力供給

  • リチウムイオン電池の安全性と耐久性の向上

といった技術的強みを活かすことで、無人機運用の信頼性が向上する。

2.3 主要無人機の3種運用

① 無人対潜哨戒機(対地攻撃能力付き)

この無人機は、初期段階では「MQ-9B シーガーディアン」もしくはMQ-9 リーパー(Reaper)が妥当であろうが将来的にはJAXA東大京大東芝などで開発中の超電導駆動ジェットエンジンを搭載した国産ティルトローター無人機を開発し対潜哨戒/艦上攻撃機/早期警戒機へ発展していってほしい。



衝撃】航空革命!東芝製の「超電導モーター」がとんでもないことに!【液体ヘリウム】

ヘルファイア搭載ドロー【ウクライナに売却?】アメリカ軍のハイスペック無人攻撃機
  • 対潜センサーとソノブイを搭載し、敵潜水艦の探知が可能

  • 対地攻撃用のミサイル搭載により、陸上目標への攻撃も可能

  • 長時間滞空が可能であり、海上防衛の監視能力が向上

② GCAP随伴無人戦闘機(着艦を考慮せず射出のみ)

日本の次期戦闘機「GCAP」を加速させる三菱開発の『AI無人戦闘機』とは?《F-3開発》最新情報!

現在開発中の**GCAP(グローバル戦闘航空計画)**に適応する無人随伴機を、「いずも型」「ひゅうが」型のカタパルトから射出する。着艦を考慮せずに前衛出撃基地地として運用することで、

  • 射出後に別の基地や他大型空母(同盟国空母もしくは次期海自大型強襲揚陸)へ着陸するか、消耗品として運用

  • F-35Bや次世代戦闘機と連携し、敵航空戦力を圧倒

  • データリンクによりリアルタイムで戦術変更

  • AI制御によるドローン群戦術を採用

③ ティルトローター無人早期警戒機

初期段階では無人ヘリタイプだが将来的にはティルトローター型の有人/無人早期警戒機を導入することで、

  • 長距離索敵能力の向上

  • 敵のステルス機や巡航ミサイルの探知能力強化

  • 有人機よりも低コスト・低リスクでの運用が可能




3. まとめ

護衛艦「ひゅうが」型の無人機空母化により、日本の防衛戦略は大きく変革する。無人機の導入により、

  • 柔軟な戦術運用が可能になり、即応性が向上

  • 有人機よりもコストを削減でき、人的被害を抑制

  • 対潜哨戒・対空迎撃・対地攻撃の多機能化が実現

する。

最新技術の導入と無人機の活用により、日本の海上自衛隊はより強力で戦略的な組織へと進化する。今後の国防戦略をより一層強化するために、「ひゅうが」型の無人機空母化は極めて有望な選択肢である。。