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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

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Why is the future Anglo-Japanese fighter gonna be bigger than F-22?



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プロローグ:【2025年5月改訂版】を更新にあたり、

2025年5月8日歴史的第4.5世代機同士の歴史的「目視外戦闘(BVR)」空戦 カシミール空中戦が発生した。両国の第4.5世代戦闘機約125機が互いに領空を越えることなく、1時間以上にわたり長距離空対空ミサイルによる戦闘を繰り広げたと報じられている。中国製J-10戦闘機が中国製PL-15AAMでフランス製ラファール戦闘機を戦闘機を撃破したかもしれない事もさることながら今後の「目視外戦闘 BVRBeyond-visual-range )」がいかに行われるか示唆が多かった。第4.5世代以上の戦闘機同士の戦いはカシミール空中戦では自国領内に留まった戦闘機から長距離AAMを撃ち合いとなったがある程度予想されていたことだったがこれほど極端とは思わなかった。

その中で注目されたのが、BVR製「PL-15」の最大射程145km~200kmとされる驚異的射程である。中国はその上位の「PL-21」に至っては300km~400kmである。ロシアも「R-37M」などで射程300kmを超えるとされ、超長距離空対空ミサイルの時代はすでに到来している。米国が開発中のAIM-260 JATM(Joint Advanced Tactical Missile)と並び、SM-6(RIM-174B)艦対空ミサイルの空中発射型AIM-174B(射程240km~300km)「超長距離AAM時代」の象徴的兵器といえる。

ロシアのR-37Mも射程300km以上とされ、現代の空対空戦闘は「誰が先に撃てるか」という"長槍の時代"に突入している。

筆者が思うに、カシミール空戦はBVR空戦の第一段階にすぎないような気がします。第二段階では、長距離からのAWACS撃墜戦になると思います。PL-15長距離AAMはいまのところマッハ4ですが200kmの距離から発射すればおおよそ2分半急降下等の回避行動が可能である。長距離AAMは今後長射程化するとともに、マッハ4からマッハ6とか7の極超音速化する可能性が高く、同時に、無人ステルス機が肉薄してAAMを放ってAWACS機を無力化する戦法も加わると思う。

そうなると、AWACS機に護衛無人戦闘機をつけるか、
AWACS機自らステルス化したうえでAWACS機に自衛用にレーザービームを搭載する動きになるだろう。だが最終的にAWACS機は戦時使用できなくなり地上/艦船のレーダードローンや戦闘機のレーダーと衛星によるネットワークでAWACSの穴を補完するトレンドにな?だろう。まさに時代はGCAPのデビューを待つかのようだ。


GCAPは2022年プロジェクトが
スタートしたが、2023年3月31日、防衛装備庁は「2023年に予定された試射をもって、JNAAMプログラムは終了する」と発表した。しかも、その理由は明かされていない。GCAPが日英伊共同であるから日英共同新型空対空ミサイルJNAAMプログラムを終了し、しかもその理由は明かされていないのは米国への「政治的配慮」もしくは「政治的圧力」の匂いを感じざるを得ない。
JNAAM(Joint New Air-to-Air Missile)の開発中止は、単なる技術的・予算的な理由ではなく、日米防衛協力の新たな枠組みと、米国防衛産業の製造能力の低下を補完する日本の製造業の役割という、複雑な政治的配慮が背景にある可能性が高い。GCAPプロジェクトスタートの水面下では日米英伊の間で政治的駆け引き密約の闇が存在することは想像がつく。

GCAPはJNAAMではなく米国のAIM-260(射程200kmマッハ5)に切り替える密約が日米英であったとしか思えない。
だが、5月8日 
歴史的「目視外戦闘(BVR)」空戦 カシミール空中戦が発生したことにより理由は明かさないまま日英共同新型空対空ミサイルJNAAMプログラムを終了ししたままにできなくなったであろう!GCAPの長距離AAMをどうするのか、SM-6(RIM-174B)艦対空ミサイルの空中発射型AIM-174B(射程240km~300km)にするのかAIM-260(240km~300km)を射程300km~500km?へ更に改良するのか、JNAAMプログラムを再始動しさらに高度化長距離化(射程300km~500km?)して量産するのかいずれリークがあるであろう。

グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCP)は、2030年代半ばに実戦配備予定の、日英共同開発の次世代ジェット戦闘機を指す、あまりキャッチーではない名称です。名称は新しいものの、その歴史は、参加国による長年にわたる開発努力の賜物です。日本はFX開発に、そしてイギリスはチーム・テンペスト開発に尽力しました。
英国と日本は10年以上にわたり、次世代のジェット戦闘機の可能性を検討してきたが日英の新戦闘機の配備次期も重なり:双発・長航続距離・大型ミサイル搭載GCAPは、コストと技術を共有することで、より低コストで、より効率的な方法で、より優れた戦闘機を提供する。・マルチロール・高ステルス。F-35やユーロファイターを超える性能、特にセンサーとネットワーク能力という要求性能も一致。日本のF-Xと英国のテンペスト計画が合流し、元々テンペスト計画に加わっていたイタリアも加え日英伊による第6世代戦闘機開発計画として。GCAP(Global Combat Air Programmeグローバル戦闘航空プログラム)はスターとしました。最後までスウェーデンも参加する見込みでしたが、2023年に参加見送ってしまいました。

 日本は過去に米国と開発協力したが、ソースコードなどの技術共有が拒否されたため、今回は英国と対等な関係で開発。輸出面でも日欧で市場分担するが
フランス・ドイツ・スペインのプロジェクト「FCAS(Future Combat Air System)」のようにぎくしゃくはしていないもの凡そ纏まっているようだが日英伊がどこをどのように分担し製造するのか、正式には決まっていないのでスケジュール通り2035年に間に合うのか・・・未だ余談出来ない。

目次
プロローグ:【2025年5月改訂版】を更新にあたり
5.8カシミール空戦の戦訓
序章:GCAP/F-3戦闘機とは何か
第1章:GCAP/F-3開発状況と最新情報 ― ファンボロー航空ショーで見えた進化
第2章:開発背景と設計思想 ― 臥薪嘗胆から捲土重来GCAP/F3へ
次ページ
第3章:技術的革新と運用能力 ― 第6世代への飛躍
第4章 随伴無人機「ロイヤルウイング」と統合戦能力
第5章 次期戦闘機GCAP/F-3輸出解禁 ─ 兵器輸出の戦略的役割と日本の国益への貢献
第6章 日英伊共同開発GCAPF3烈風とテンペストの将来装備
第7章: 将来装備 ― 電磁パルス兵器、レーザー兵器、新型中距離空対空誘導弾
第8章:GCAP運用シナリオと戦術的展開 ― マルチロール機としての運用
第9章:GCAPの目を創る ― 日本が主導する未来型AESAレーダーとその核心技術れるか?
第10章:国家技術力の象徴としてのGCAP ― 新世界秩序と日本の立ち位置の変化、米戦闘機にとってかわれるか?
第11章:まとめ:GCAPは「令和の烈風」となり得るか?


防衛省・自衛隊防衛省・自衛隊】次期戦闘機の開発について

日本語ではこの動画が一番詳しかった↓

序章:GCAP/F-3戦闘機とは何か

日本、イギリス、イタリアの三カ国が共同で進める**GCAP(Global Combat Air Programme)**は、世界に誇るべき次世代戦闘機開発プロジェクトである。このGCAPにおいて、日本が担当する機体が通称「F-3」だ。

このF-3は、従来の第5世代戦闘機を凌駕する第6世代戦闘機として設計され、ステルス性能、ネットワーク連携、無人機随伴運用、さらには将来的なレーザー兵器搭載を視野に入れている。GCAPは、単なる戦闘機開発に留まらず、国防、産業、外交戦略を一体化する国家的な超プロジェクトなのだ。


イギリスは、2018年7月に発表した国防省の「戦闘航空戦略」において、将来戦闘航空システムの一環として、2030年代後半から退役が予定されているユーロファイター タイフーンの後継機(BAE システムズ・テンペスト)の開発を決定した。

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GCAP新構想(画像:BAEシステムズ)ラウンデルイタリア
イタリアは、2019年9月、イギリスのテンペスト計画に参加することを表明。スウェーデンも、2030年代半ばを目途に、現在の戦闘機を代替する計画を進めていて2020年12月、イギリス・イタリア・スウェーデンは、テンペストの共同開発に関する3カ国間覚書に署名していた。2022年末合意したGCAP(Global Combat Air Programme)プログラムに、スウェーデンも参加に関心を示しているたが、2023年6月にスウェーデン軍当局者は、「スウェーデンは将来の戦闘機プログラムに直ちに参加する必要はないと考えている」と述べました。現時点ではスウェーデンは参加していない。  
しかし、スウェーデン単独での戦闘機開発は資金的にも技術的にも厳しく。2024年2月中立政策を止めてNATOに参加したこともあり、GCAPを将来導入する可能性もあると思う

日本は、2018年に策定した中期防衛力整備計画(31中期防)でF-2戦闘機の後継として日本主導の戦闘機開発を決定、2020年に三菱重工が開発主体に選定されF-X計画を始動させた。2020年12月、防衛省は技術開発を支援する海外企業として、アメリカ合衆国のロッキード・マーティンを選定する方針を示したが、 2022年5月、開発支援企業を英国のBAEシステムズへ変更する意向が明らかにされた。

共同開発計画

開発コストを削減する手段として、両方の戦闘機プロジェクト(F2後継計画とテンペスト計画)を統合する議論は、早くも2017年から始まっていた。 2022年7月19日、イギリス政府は日本とイタリアと次期戦闘機の開発で協力を強化すると発表。2022年8月14日、日本の複数の政府関係者も、日英の次期戦闘機開発計画を統合し共通機体を開発する方向で最終調整に入ったと明らかにした。9月には、BAEシステムズ・テンペストの開発計画でイギリスと協力関係にあり、F-35を運用するイタリアの参加が検討されていると報じられた。

2022年12月9日、日英伊政府は、グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)というプロジェクトの名のもとに、日本の次期戦闘機開発計画と英伊で進行中であったBAE システムズ・テンペスト開発計画を統合し、共通の戦闘機を共同開発し配備することを発表した。

第1章:GCAP/F-3開発状況と最新情報 ― ファンボロー航空ショーで見えた進化


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F-47 画像元
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ロッキード F-104 スターファイター(第2世代)~ マクドネル F-4 ファントムII(第3世代)~  F-15 イーグル(第4世代)ゼネラル・ダイナミクス F-16 ファイティングファルコンE/F(第4.5世代)ロッキード・マーティンF-22 ラプター ロッキード・マーティン F-35 ライトニングII(第5世代)とアメリカは西側戦闘機市場を独占してきた。3月21日 トランプ大統領は第6世代戦闘機としてボーイング社が空軍の次世代戦闘機F47を製造 すると発表しました。

第5世代戦闘機F-35は世界中で採用されたが、最新型F-47(仮称)については、「モンキーモデル(性能劣化版)」しか他国に供給しない方針を公式に打ち出した。この動きに、米国製戦闘機に依存し支配されきった同盟国の中で強い失望と危機感が広がっている。

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FCAS 画像元

こうした情勢を背景に、GCAPプロジェクトに対し、新たな関心を寄せる国が続出している。
具体的には、カナダ、オーストラリアが参加に強い関心を示し、さらに、フランス・ドイツ・スペインという、元々別プロジェクト「FCAS(Future Combat Air System)」に参加していた国々までもが、方針転換を検討しているとの報道も出始めた。以前から参加希望を表明していたサウジアラビアも流動的だが
GCAPプロジェクトに加わる動きが進んでいる。


つまり、GCAPは単なる「日英伊三国開発」に留まらず、西側世界共通の次世代戦闘機に進化する可能性が出てきたのである日英伊3カ国による次世代戦闘機開発計画「GCAP(Global Combat Air Programme)」は、着実にその歩みを進めている。

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F-47 画像元

第二次世界大戦後米国が事実上西側諸国の次世代戦闘機市場を独占していたが、米国は最新鋭機「F-47」の開発を進めるが、同盟国には「モンキーモデル(輸出劣化版)」しか提供しない方針を明確化した。これにより、日本・イギリス・イタリアによる独自の戦闘機開発プロジェクト、GCAPは、世界の注目を一身に集める存在となった。

2023年3月の「DSEI JAPAN」で初公開された次期戦闘機模型画像元

特に2024年夏、イギリス・ファンボロー航空ショーで公開されたGCAPの最新モックアップは、世界中の航空宇宙関係者を驚かせた。
ロンドンから約50km、ファンボローで開かれた国際航空ショーには、各国の航空関連企業が最先端技術を持ち寄ったが、その中でも最大級の関心を集めたのがGCAP次期戦闘機の新コンセプトモデルだった。
初公開された日英伊共同開発の次期戦闘機の模型(高橋浩祐氏撮影)

2023年に日本国内で展示されたモックアップと比較すると、最新モデルは明確な変化を遂げている。
以前は「ラムダウィング(λ型翼)」だったが、今回発表されたモデルでは、デルタウィング(三角翼)形状へと大きく設計変更されていたのだ。



当ブログではずっとimaginary -wings 虚構航空機の世界さんの次期戦闘機のCGをリンクさせていただきました。26DMUから発展してきたラムダ翼のCGとファンボロー航空ショー以後のCGを貼りましたので見比べてください。
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日本の次期戦闘機(F-X)DMUイメージ図を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

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日本の次期戦闘機(F-X)DMUイメージ図を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

imaginary -wings 虚構航空機の世界さんもファンボロー航空ショーでのデルタ翼のGCAPのCGが発表され、見比べてみてください。
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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007
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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007


ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007

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ファーンボロ航空ショーで展示された模型次期戦闘機(を基にしたimaginary -wingsさんのCGimage007


ファンボロー現地での関係者説明によれば、今回の形状変更は、「飛行性能とステルス性の高度なバランスを追求した結果」であり、特に長距離侵攻任務や広範囲な空域防衛を視野に入れた仕様変更だという。

また、ファンボロー航空ショーでは、GCAPプロジェクトの国際展開についても新たな動きが見られた。カナダ、オーストラリア、さらには「FCAS(Future Combat Air System)」を進めてきたフランス・ドイツ・スペインまでもが、米国戦闘機のモンキーモデル政策に懸念を強め、GCAP参加を模索する動きを見せ始めている。

さらに、以前より参加希望を示していたサウジアラビアも、
中国が開発を進める第5世代ステルス戦闘機J-35のセールスを受けていたが、これを断ったされている。これは日本、英国、イタリアの第6世代戦闘機開発計画GCAPに参画するための協議を続けるサウジアラビア政府の姿勢を反映したものとされる。サウジは自国空軍での採用以上に自国防衛産業の育成につなげる目的があり、強い参加意向を持つ、英国イタリアは積極的だが日本としてはサウジの資金力に期待するものの、サウジは条約に基づく参加国とは異なる「パートナー」として参画に留まってほしいと考え本格的な交渉段階に入りつつあると報じられており、GCAPが**「世界戦闘機」としての地位を確立する可能性**も現実味を帯びてきた。

この拡大の鍵となるのが、第三国への輸出である。

日本政府は2025年3月、次期戦闘機GCAPについて、第三国輸出を解禁する方針を正式に閣議決定。
公明党などの慎重論を乗り越え、紛争国などへの輸出制限を条件に、国家戦略レベルでの輸出政策転換が実現した。

イギリスやイタリアも、開発コストの回収と規模の経済達成を狙い、積極的な輸出を志向しており、日本も足並みを揃える形となった。

なお、ファンボロー航空ショー期間中、イギリスを訪問していた木原防衛大臣は、英伊両国の防衛大臣と直接会談し2035年の配備に向けたGCAP開発スケジュールの維持と緊密な協力関係の継続を確認した。この一連の動きにより、GCAPは単なる日本向け戦闘機開発にとどまらず、新たな西側次世代戦闘機プラットフォームとしての地位を固めつつある。

■英国BAE社技術実証機

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先進技術実証機 (Advanced Technological Demonstrator-X, ATD-X) X-2心神は次期戦闘機FXを開発するにあたり国産ステルス機を開発し、先進技術実証機高度な飛行制御技術、そして空中におけるステルス性の確認などを実証し、検証されました。日本の
技術実証機でした。

■英国BAE社
技術実証機
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画像元、現在デモンストレーターの画像は公開されていません。
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風洞実験中のテンペストのスケールモデル(BAEシステムズ提供)BAE社技術実証機は旧テンペストの機体に近いかもしれません。

GCAPは、2030年初飛行、2035年の量産機配備が予定されているが、GCAPに先立計画されていたブリティッシュ・テンペスト・プログラムの一環として実証機を飛行させるという。2027年に英国でデモンストレーターは飛行が予定されている。英国のこの技術実証機の情報はかなり限られている。英国BAE社が製造し、は最終設計プロトタイプ機とはまったく異なる。デモ機の計画は開発リスクの軽減に役立つため、そのまま残されています。分かっていることは、デモ機は完全なステルス性を持つようには設計されないということです。デモ機の目標はステルス性ではないとのこと。BAEのシステムディレクター、ハーマン・クラーセン氏によると、デモ機ではウェポンベイのテストが極めて重要とのこと、日本においても航空装備研究所でウェポンベイの研究はかなり綿密に行われている。日本においては模型と風洞試験でおこなわれたが、飛行中の様々な瞬間においてステルス性を維持する必要があるため、ウェポンベイをデジタルで設計するのは困難であり  デモ機は製作される。

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クリセン氏はまた、実際のGCAPの設計は、今後飛行するデモ機とは大きく異なる。現在分かっていることは、デモ機にはEJ 200エンジンが2基搭載されるということだ。おそらくユーロファイターのエンジンの改良型だろう。デモ機のエンジンダクトの画像も公開されたが、長さは33フィート(約10メートル)ある。例えば、F-22のダクトは約21フィート(約6.4メートル)である。
ユーロファイターのエンジンがGCAPに搭載されることはない。デモ機には適しているかもしれませんが、最終設計では推力が不足しています。  


2027年のデモ機飛行することを考えると、実際の最終設計プロトタイプ機の飛行試験は2030年頃に行われるはずです。以前のFXのスケジュールと比較すると、量産型標準生産は数年後になる可能性が高いでしょう。2035年は、最初の量産型標準機がユーザーに引き渡される年になるかもしれません。最初のユニットの運用能力は数年後に達成される予定です。2022年12月に公表された当初の生産計画では、日本、英国、イタリアで合計300機のGCAP戦闘機を購入するとされていました。日本当局はかつて、FX機を94機購入する計画であると述べていました。これは、試作機を除いた当初発注した旧式のF-2戦闘機の数です。イタリアは90機強のタイフーンを運用しており、更新を計画しています。一方、イギリス空軍は現在137機のタイフーンを運用しています。ただし、最も初期のトランシェ1タイフーンが2025年までに退役する予定であるため、更新が必要なタイフーンは約110機となります。日本は更にF15J-MSIP(F-15MJ)後継機として更に100機つまり、日英伊での需要機数が400機、オーストラリア、カナダ、サウジアラビア、スウェーデン等で採用された場合1000機を越える総機体生産数になる可能性がある。


第2章:開発背景と設計思想 ― 臥薪嘗胆から捲土重来GCAP/F3へ

日本における戦闘機開発の歴史は、まさに「屈辱と執念」の連続だった。

1945年の敗戦により、連合国によって航空機の開発・製造は禁止され、すべての飛行機を破壊され、航空機メーカーを解体され、大学の授業から航空力学の科目を取り除かれた。日本の航空産業は一度壊滅した。1955年かつてゼロ戦を開発した堀越二郎氏など戦前の技師を中心に国策プロジェクトとしてYS-11は始動し1962年YS-11は初飛行した。

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しかしながらエンジンは英ロールスロイス社製でプロペラも同ダウテイロートル社製。タイヤは米グッドイヤー礼製、操縦システムや無線は米ロックウェルーコリンズ社製。機体素材のジュラミンも米アルコア社の世話になった。 「国産機です」と胸を張れる代物ではなかった。それだけGHQの課した航空禁止令の枷は重かったのである。

YS-11の製作を決めた昭和30年(1955年)、中等練習機も国産化しようということになり、昭和33年(1958年)1月国産初のジェット練習機 ”富士 T-1「初鷹」”がYS―11より一足先に初飛行した。
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富士 T-1「初鷹」初飛行
1950年代、朝鮮戦争勃発に伴い、航空機開発の制限が緩和され、自衛隊向けにF-86戦闘機などのライセンス生産が開始された。


余談 自衛隊機の愛称
1963(昭和38)年のこと。防衛庁(当時)は自衛隊機の愛称を募集し、翌年の1964(昭和39)年1月8日には、防衛庁から「陸海空自衛隊機のペットネーム」として発表されました。
 ・戦闘機:F-104「栄光」、F-86D「月光」、 F-86F「旭光」・ジェット練習機:T-33「若鷹」、T-1「初鷹」・プロペラ練習機&救難機:T-34「はつかぜ」、T-6(SNJ)「まつかぜ」、KM-2「こまどり」、B-65「うみばと」、SNB「べにばと」・観測・偵察機:L-19「そよかぜ」、LM-1「はるかぜ」・対潜哨戒機:P2V-7「おおわし」、S2F「あおたか」、・輸送機&水陸両用救難機:C-46「天馬」、R4D「まなづる」、UF-2「かりがね」・ヘリコプター:KV-107「しらさぎ」、S-62「らいちょう」、H-21(V-44)「ほうおう」、H-19(S-55)「はつかり」、HSS-2「ちどり」、HSS-1「うみつばめ」、HU-1B「ひよどり」、H-13「ひばり」でしたが・・・・またく浸透しなかった。だが、「F-3烈風」は浸透する気がします。

富士 T-1「初鷹」はやがて、国産初の超音速ジェット練習機”三菱T-2”へとつながり、T-2は国産初の戦闘機”FST-2改”正式採用後は”三菱F-1”へと徐々にステップを登り、着実に脱皮していったが・・・・、

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T-2 初号機 初飛行?

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FS―T2改 初号機(T-2 6号機)

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FS―T2改 2号機(T-2 7号機)

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三菱F-1
三菱F-1
三菱重工業が製造したT-2高等練習機を発展させた第3世代ジェット戦闘機であり、第二次世界大戦終結後に日本が初めて独自開発した戦闘機でもあった。航空自衛隊では支援戦闘機と分類しているが、能力的には攻撃機ないし戦闘爆撃機と称されるべき機体であった。
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三菱F-1
米国は冷戦の盾として練習機改造の支援戦闘機(攻撃機)までは日本の航空機開発をある程度容認してきた。

1982年(昭和57年)7月、国防会議において「昭和56年度中期業務見積」(56中業)が了承され、この中に初めて「次期支援戦闘機 (FSX) 24機の整備」が盛り込まれた。1985年10月、防衛庁でF1後継機の総合検討が開始されると、(1)国内開発、(2)現有機転用、(3)外国機導入、という3つの選択肢のもとで組織的な検討作業が進められました。

事実上(1)国内開発が決まっていたのだが、日本の大幅な貿易黒字、1985年のプラザ合意後進行する大幅な円高、次第に米国による日本の国産戦闘機開発に圧力がかかり始めた。そうした中、1986年4月には、ワインバーガー国防長官と国賊代表の加藤防衛庁長官(ともに当時)の会談が行われ、米国側からFSX選定作業への「協力」の申し出があった。

1986年7月には、栗原防衛庁長官(当時)は、「軍事的合理性、IO(InterOperability日米の相互運用性)、あらゆる圧力の排除」という3原則に基づいて選定する姿勢を明確にしています。同年12月には、安保会議で「国内開発」の文言が「開発」と改められ、外国との共同開発を含むコンセプトに変わっていきました。

年が明けた1987年3月、東芝機械事件が表面化し、半導体協定違反を理由に対日経済制裁が発動されました。同年6月および10月に栗原・ワインバーガー会談が行われ、安保会議でF16ベースの共同開発が決定しました。なお同年7月には、米国上院において日本がFSXとして米機を購入することを要求する旨が決議されてしまった。当初のエンジンの輸入(ライセンス生産)を前提とした国産開発計画であった為、F-16戦闘機をベースとした日米共同開発へと妥協しなければ計画そのものが頓挫するため、当初の国産FSX計画は米国の圧力によって潰されてしまったのである。

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幻の純国産FSX航空ジャーナル'85年6月号 

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http://oppositelock.kinja.com/a-brief-history-of-asian-stealth-so-far-part-1-japan-1487743275


戦後、日本は「民間航空機開発」のみを許される状況下で、細々と技術を維持し続けるしかなかった。


しかし、日本独自の戦闘機開発への道は、米国による強い影響と制約のもと、厳しいものだった。

1980年代、ついに日本は悲願であった「国産戦闘機開発」へと踏み出す。それが、F-1支援戦闘機、続くF-2戦闘機(FS-X計画)だった。しかし、FS-X計画は、当初純国産を目指していたにもかかわらず、米国からの激しい政治・軍事的圧力によって、F-16をベースとする共同開発に屈する形になった。


F-16ベースとはいえカーナードをつけるなど大きな相違点があったのだが、
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この「FS-X屈辱事件」は、日本の防衛産業・技術者たちに深いトラウマと怒りを刻みつけた。
さらに、F15の後継機として開発されたF22は
1996年から調達され、当初は750機の配備を計画していたが、コストが高すぎる点や戦術の見直しで、187機(試作機などは除く)で生産中止となった。

「ならば強引にでも友好国に売りつけて外貨を稼ごう」というのが米国のやり方だ。そこで、次期主力戦闘機を探していた日本やイスラエルに白羽の矢が立ち一時は日本も一時はF4EJ改の後継機としてF22の導入の方針を決めたのだが。だが、米議会は防衛技術の漏えいを恐れ、一切の輸出を禁じた。その間に、F-35の開発は進み、こちらは輸出の商談も順調に進みF2改良型の再生産も目論んだが米側の都合で断念となり、我々外野のミリオタは突如存在を明らかになった心神の戦闘機化量産を期待したが、実現には程遠く日本は選択肢がない状態で止む無くF35の導入が決まった。「日本は永遠に米国製戦闘機を使うしかない」とする屈辱的な現実を突き付けられた。

純国産戦闘機FS-Xの中止はロッキード事件の発端となったP2Jの後継機国産対潜哨戒機PXLの中止もあり、国産戦闘機の開発を目指す防衛庁・航空自衛隊、そして三菱重工業をはじめとする企業群に、強烈な危機感を植え付けた。そこで日本は米国に悟られないよう慎重に後にATD-X計画⇒X2となる実験機「高機動運動研究機」のプロジェクトが国産FSXが潰された直後かに始まった。
①『「甦る零戦」副題:国産戦闘機VS.F22の攻防 春原剛 著(新潮社)』を読むその1”揺れる日米同盟”
②『「甦る零戦」副題:国産戦闘機VS.F22の攻防 春原剛 著(新潮社)』を読むその2”守屋前事務次官と田母神前航空幕僚長”
③『「甦る零戦」副題:国産戦闘機VS.F22の攻防 春原剛 著(新潮社)』を読む その3”ゼロの遺伝子を守る”

このトラウマは日本独自の空を守るためには、「純国産で世界最先端の戦闘機を開発できる力」を持たねばならないと考える私のような末端のミリオタですら、臥薪嘗胆の精神(なにがなんでも純国産戦闘機開発実現するぞ!の精神)を持ち続けてきた。

F-1後継機としての国産FSXがF-2となった後F-4EJ改の後継機の第4次FX戦闘機選定で日本はF22採用を熱望した。冷戦崩壊後日本を仮想敵国となる可能性がある国であると見做していたこともあり、F22のFX採用を米国は認めなかった。日本は第4次FXの機種選定でF-2改良再生産F15サイレントイーグルなども模索していた、最終的にF-35、タイフーン、F-15FX(F-15Eストライクイーグルベースの空自向け仕様)の3機から選定することとなった。
当ブログでは国産戦闘機実現するうえで最良なのはタイフーンではないかと思いタイフーンを推していた。


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ボーイングがカナダへ提案した単座型F-15SEサイレントイーグル
わたしのような素人ミリオタ達は突如公表された「心神」モックアップの国産戦闘機としての開発を期待した。だが、第4次FXでの純国産戦闘機開発は時期尚早と「心神」は実験機の枠から飛びだすことなく、夢は叶わずご存じのごとく予想通りF-35の採用となった。この記事を読んでいただいているような皆様方の多くはF35を世界最強と絶賛されている方がと思いますが、当ブログではF35に対しネガティブであった。F35はF-4EJ改の後継機分50機弱に留めF15の後継にはなってほしくなかった。F35の採用機数は次に控えたF2後継の次期戦闘機の採用数を確保する為にできるだけF-35の採用数を抑えてほしかった。当ブログではF35に対し厳しい批評を加えてきた理由である。

F2後継の次期戦闘機コンセプト
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次期戦闘機(NGF)プロジェクト

  • 第六世代戦闘機としての高ステルス性

  • 超長距離侵攻能力

  • 有人・無人統合戦闘能力(MUM-T)

  • 完全なセンサーフュージョンとクラウドネットワーク戦闘
    を見据えた、未来型航空戦闘システムとして現在設計開発されている。


捲土重来、2016年4月22日X-2「心神」試験機の初飛行、X-2は、最新鋭のステルス技術、推力偏向ノズルによる高機動性、次世代センサー融合技術を盛り込み、「日本には次世代戦闘機を開発できる技術基盤がある」ことを世界に示した。これが新たな国産戦闘機プロジェクトコンセプトモデル「i3 FIGHTER」⇒ 次期戦闘機(NGF):F-3次期戦闘機プロジェクトとなった。

米国およびエージェント達は
次期戦闘機(NGF):F-3次期戦闘機プロジェクト国産戦闘機潰しは執拗に続いた。


例えば、防衛省、F3戦闘機の開発決定先送り検討=関係者

【ロイター】2017年11月13日 
のニュース 防衛省、防衛省、F3戦闘機の開発決定先送り検討か?2017-11-13 15:52:25 
http://ddogs38.livedoor.blog/archives/18205644.html
については、防衛関係者が一堂に集う防衛技術シンポジウム2017の前日にリークがあり、明らかに、国産戦闘機F-3を潰す目的が見え見えのリークであった。
防衛省/防衛装備庁や航空機業異界純国産戦闘機実現への決意は固かったが、単独開発には膨大な費用とリスクが伴う。経済合理性と量産化の現実性を考慮し、国際共同開発という道が模索され始めた。米国との共同開発をするとFSXの悪夢の再現にらると危惧したが、幸いなことにユーロファイター タイフーンの後継として計画された英国(テンペスト計画)との時期コンセプトが重なり、テンペスト計画に参加していたイタリア(レオナルド社)も加わり、日英伊三カ国によるGCAPプロジェクトが正式にスタートしたのである。




GCAP/F-3は単なる「次の戦闘機」ではない。それは、敗戦から80年の時を経て、日本が独自の空の支配権を取り戻すための国家的プロジェクトであり、米国の都合に振り回され続け「臥薪嘗胆」「捲土重来」を体現する、文字通りの「令和のゼロ戦」いや「令和の烈風」である。(防衛省が旧海軍の戦闘機名「烈風」を愛称に使う方向で検討している) 設計思想においても、従来の第5世代機(F-22、F-35)を真似した優秀な第5世代戦闘機を作るのではない。第6世代戦闘機の鏑矢となる戦闘機となるであろう。


世代が1つ違うと前世代戦闘機は後世代戦闘機にまったく勝機がないとされている。

有名なエピソード例が
F-22VS第4世代戦闘機におけるF-22の圧勝例だろう。

2006年夏、米アラスカで米国の第5世代戦闘機F22Aラプターと、当時の米主力第4世代戦闘機戦闘機F15・F16・F18による模擬空中戦の訓練が行われた。

  結果は。「144対0」と「241対2」。1週目の訓練ではF15・F16・F18が144機撃墜されるまで、F22は1機も墜落しなかった。そして訓練が全て終了するまでにF15・F16・F18は241機撃墜されたが、F22はたった2機しか墜落しなかった。

 決定的な勝因は、レーダーに捉えられないF22のステルス機能だ。F22はレーダーに映らないため、F15・F16・F18はF22が接近していることも知らないまま、数十キロメートルの距離から中距離空対空ミサイルなどに不意打ちを食らったのだ。


GCAP/F-3は、
次期戦闘機(NGF)で培った技術を基に第5世代でなく初の第6世代戦闘機として

日本が過去に味わった数々の屈辱と教訓を糧に、そして世界最高の技術を融合するプロジェクトである。GCAP/F-3烈風は、日本と日本と同じく民主主義を守る国々の空を守る守り神として羽ばたこうとしている。

続き次章次のページ

 

第3章:技術的革新と運用能力 ― 第6世代への飛躍

第6世代戦闘機とは何か?

戦闘機の世代は、単なる技術進歩の区切りではない。それは戦場そのものの変化に適応するための、戦闘思想の進化である。

第5世代(F-22、F-35)では「ステルス性」と「高いセンサーフュージョン」が重要だったが、
第6世代戦闘機に求められるのは、さらに次の要素だ。

  1. 超高度ステルス性(あらゆる波長に対する不可視性)

  2. 無人機統合戦闘(MUM-T)能力(分散型チーミング)

  3. クラウドネットワーク戦闘

  4. 自律AI搭載による自己判断と自己最適化

  5. 超長距離侵攻能力

  6. 高機動性と超音速巡航(スーパークルーズ)

  7. 最新エネルギー兵器・電子戦能力
    その他次期戦闘機(NGF)計画時

    ・完璧なステルス特性は重視しな代わりに、極超音速飛行能力と行動半径の長距離化。

    ・主要な航空機コンポーネントを数時間以内に交換してミッション要件に最適化し、将来のアップグレードの導入を容易にする、翼のハードポイントを超えたよりモジュラー設計。

    ・主にシミュレーターでトレーニングが行われる、単座のみのコックピット。

    ・必要に応じて、同一機体で無人機化(リモートコントロールまたはAIコントロールのミッション)の実行。

    ・制空戦闘機の防衛と偵察の両方の役割を果たすウイングマンの運用。複数の無人機を無人機群として制御する。

    ・データを受信して​​他の航空機、地上車両、衛星などの他の複数のプラットフォームに中継し、そのデータをオンボードで処理して新しいターゲットリストを動的に生成したり、ミッションパラメーターをその場で更新したりできるネットワークノードとして機能する航空機との戦場データの融合。

    ・ドローンが敵の空域内で偵察を行い、敵の空域外に安全に留まる戦闘機にターゲティングデータを提供することで、長射程距離の兵器を運用。

    ・パイロットが360度の視界を確保し、コックピットディスプレイを廃止できる、仮想コックピットヘルメット搭載ディスプレイ。


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    防衛装備庁技術シンポジウム2022の動画(3:30:41~参照)音声と操作レバータッチパネル、ARゴーグル等で操作しているがあなり慌ただしい。

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空対空戦闘を行う無人戦闘機は、従来の遠隔操作型の偵察/攻撃型無人機に比べAI技術を駆使して高次元の自律飛行能力が求められる。アニメ機動戦士ガンダムの世界では、複数の子機(ファンネル)を動かして戦うように戦闘が進化していく。複数の子機(ファンネル)戦うにはニュータイプという一種の超能力者のみ可能との設定だった。空自の戦闘機パイロットは確かにニュータイプっぽい才能がある人でないと務まらないかもしれませんが、空自の戦闘機パイロットは超能力者ではないので、無人戦闘機の操作性は簡易でなくてはならない。


GCAP/F-3は、これらすべてを満たすことを目標に設計されている。
単なる「改良型」ではない。航空戦のパラダイムを変える位の存在なのである。


1 ステルス性能と機体構造・新素材

GCAP/F-3の最大の特徴は、超高度ステルス設計である。
外形はファンボロー航空ショーで公開されたモックアップに示されたように、
従来のラムダウィング構造(ひし形)から、デルタウィング(三角形)構造へと大きく変化した。

これにより、

  • 機体全体の表面積が増え、電波反射断面積(RCS)の最小化が実現

  • 機動性・続航距離の大幅向上

  • 機体全体でステルスを維持しながら、高効率な揚力とパワーを確保するためにも軽量化が図られる

    GCAP/次期戦闘機F-3烈風」の予想機体構造(一体化ファスナレス構造)
    将来戦闘機に向けたウェポン内装システムに関する研究


X2製造で用いられた複合材の接着成形を前提とした一体化・ファスナレス構造技術、ヒートシールド技術、高効率・高精度構造解析技術が用いられるだろう

従来、機体構造の軽量化は主翼・尾翼・前胴に複合材を適用することで実現してきたが、構造重量の約50%を占める中胴・後胴は、F-2 戦闘機の主翼に適用した複合材の一体成形技術を用いると、大型かつ複雑な治具が必要となりコスト的に不利であるとともに、製造上の制約により上面外板はファスナ結合となる。
一体化・ファスナレス構造技術及びヒートシールド技術とは
、複合材製部品を接着成形によって結合し、複合材の適用部位の拡大とファスナの更なる削減を図ると。合金から、軽量なCFRP(Carbon Fiber ReinforcedPlastic)、アルミ合金等に変更し、機体構造の軽量化を図る技術である。(構造図1)(構造図2)参照

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X2製造で用いられた複合材の接着成形を前提とした一体化・ファスナレス構造技術、ヒートシールド技術、高効率・高精度構造解析技術が用いられるだろう。

従来、機体構造の軽量化は主翼・尾翼・前胴に複合材を適用することで実現してきたが、構造重量の約50%を占める中胴・後胴は、F-2 戦闘機の主翼に適用した複合材の一体成形技術を用いると、大型かつ複雑な治具が必要となりコスト的に不利であるとともに、製造上の制約により上面外板はファスナ結合となる。
一体化・ファスナレス構造技術及びヒートシールド技術とは、複合材製部品を接着成形によって結合し、複合材の適用部位の拡大とファスナの更なる削減を図ること。合金から、軽量なCFRP(Carbon Fiber ReinforcedPlastic)、アルミ合金等に変更し、機体構造の軽量化を図る技術である。(構造図1)(構造図2)参照
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(構造図2)

  • .高効率・高精度構造解析技術
    軽量化に伴う強度不足のリスクを局限するために は 、 詳 細 な 構 造 解 析 モ デ ル ( FEM(Finite
    Element Method)モデル)による解析が有効であるが、FEM モデルの作成に多大な時間を要するとともに、設計者の技量によってはモデルにバラツキが生じ、適切な解が得られない可能性がある。
    高効率・高精度構造解析技術によって、FEM モデルの作成を短期間で実施するために、自動で CAD(Computer-Aided Design)モデルから詳細 FEM モデルへ自動変換するツールを作成するとともに、モデル作成ルール及び破壊判定ルールを定めた次世代航空機構造解析基準を作成する。
    .構造要素供試体
    (構造図1右上構造要素供給試体参照)。
    構造要素供試体は内部に燃料タンクを構成する構造部位であり、燃料タンク圧を模擬した加圧
    試験を実施した。ヒートシールド技術については、別途、製作した供試体により耐火要素試験及び遮熱性能要素試験を行い、所要の耐火性及び遮熱性を有することを確認しており2024年ファンボロー航空ショーの展示においてラムダ翼からデルタ翼に変更になったのは日本の機体構造技術を採用したからだと思われる。で構造重量の低減を目指す技術である

    • 将来戦闘機ウェポン内装システム
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さらに、

ウェポンベイ周りの 複雑かつ厳しい空力荷重条件下におけるウェポ ンの短時間かつ確実な分離を実現するため、将 来戦闘機から発射した誘導弾の分離特性を取得 するための風洞試験模型及びウェポンリリースに 係る一連のシーケンスを干渉なく短時間で行うこ とを評価するウェポン内装ランチャー機構リグが必要となる。安全にウェポンを分離するためには射出力で誘導弾を分離するランチャー・システムが必要であり、防衛装備庁では入念な研究が行われた。
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大推力とスリムを両立させたハイパースリム戦 闘機用エンジンは大型のウェポンベイの確保に繋がりF35Aの 約2倍に相当する1万4500kgペイロードを搭載可能となる情報だ 。これは長距離空対空ミサイルや精密誘導 兵器、先進的なセンサー軍などを含む。なお、情報源の匿名英空軍幹部によると空中給油なしの航続距離は大西洋横断(約8,700km)以上が可能な開発されているとのことだ。

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従来型ステルス戦闘機を超える、**「全周・全天候型ステルス」**を実現しようとしているのだ。



【2】次世代レーダーとセンサーフュージョン

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GCAP/F-3には、新型アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーが搭載される予定だ。

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この機体が多数のセンサーを搭載し、場合によっては直接エネルギー兵器も搭載する可能性があることを考えると、大規模な発電が必要になるのはそれほど不思議なことではありません。その他の詳細の中でも、強力な新型レーダー装置が発表されました。広域レーダー技術は、2021年から英国と日本が共同で開発を進めてきました。どうやら、機体の周囲には多数の個別のレーダー面が使用される可能性があり、これにより広範囲をカバーする同時レーダービームを形成できるようになるでしょう。

現在のAESAレーダーは空を高速にスキャンできますが、依然として1本のビームでシーケンシャルスキャンを行っています。統合前に日本は、AESAの最新技術である窒化ガリウムレーダーアレイの試作機を試験しており、他の第5世代戦闘機レーダーと比較して射程距離が50%向上したと主張しています。これはF-35のレーダーを指している可能性があります。
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元航空システム開発部長の山崎隆義氏も、GCAPの前身となる日本のミサイル防衛システムはAWACSのようなレーダー機能を持つ予定だったと述べている。そのため、十分な射程距離と堅牢なネットワークを備えた分散型レーダーの搭載が期待される。また、弾道ミサイルの追尾も可能になるだろうとも述べた。まだ10年以上の歳月が残っていることを考えると、レーダーとレーダー探知センサーの改良は当然のことだ。実際に機上で何が見えるかは誰にも分からない。
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数十年以内に、航空機のような専用AWACが過去のものになる可能性は十分にあります。すべての戦闘機が同様の機能を持ち、制御と指揮は安全な通信網を通じて現場外で行われるようになるからです。イギリスはかつて、テンペスト計画において、パイロットのスーツとヘルメットにセンサーを組み込み、医療データや脳データを監視できると宣伝していました。

しかも単なるレーダー機能だけでなく、

  • 電子戦(ジャミング)

  • 通信中継

  • ターゲット指向性通信
    までを統合した多機能アレイとして設計されている。

複数のセンサー情報をリアルタイムで統合し、AIによって最適な戦術行動を提案・実行できる。
これが完全なセンサーフュージョンであり、
GCAP/F-3は「人間の直感」をも凌駕するサイバー戦闘機となる。
新型アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーについては

第9章:GCAPの目を創る ― 日本が主導する未来型AESAレーダーとその核心技術〈参照〉


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「第6世代戦闘機のスペクトル支配」 


 従来の戦闘機は、基本電磁スペクトルの一部しかカバーできなかったが「第6世代戦闘機」では、電磁スペクトル全体にわたる優位性を獲得することを意味します。電磁スペクトルとは、電磁波の波長または周波数によって分類される範囲のことで、可視光線、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線など、さまざまな波長や周波数の電磁波が含まれます。センサーで敵ステルス戦闘機の位置を特定できる能力を有する。

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GCAP/F-3は、レーダー、赤外線センサー、電子戦機器など、電磁スペクトル全体をカバーするセンサーを搭載する予定です。これにより、敵の攻撃を早期に察知し、攻撃を仕掛ける前に敵を排除することが可能となる。


広帯域レーダー:可視光線からX線まで、広い帯域の電磁波を探知できるレーダーを搭載する。

広域赤外線センサー:可視光線から遠赤外線まで、広い帯域の赤外線を探知できるセンサーを搭載する。

電子戦機器:敵のレーダーや赤外線センサーを妨害する電子戦機器を搭載する。


スペクトル支配を実現したGCAP/F-3は、従来の従来の第5世代戦闘機、第5世代未満の戦闘機を圧倒する能力を備える第6世代戦闘機になります。そのため、今後の航空戦の形を大きく変える可能性がある。

【3】XF9エンジン ― 日本発・世界最高水準の心臓

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XF9は、単発最大推力:約15トン
  • スーパークルーズ能力(アフターバーナーなしで超音速巡航)

  • 小型軽量化と高効率冷却による極限の耐熱性能 

  • 将来の指向性エネルギー兵器搭載を見据えた大容量発電性能

を備えている。

F-3次期戦闘機が日英伊共同開発GCAPとなった段階で英ロールスロイス社の登場で折角のXF9エンジンの採用はなくなったかと半ばあきらめかけていたが、
既存のロールスロイス社製エンジン設計では、スケールアップが困難で、そのため、ロールスロイス社は、日本のIHI社によるXF9エンジンベースに開発しとぃるとの情報だ。

XF9エンジンダッシュ1はアフターバーナー使用時に15トンの推力を発揮できることが実証されています。計画では、2023年の試験で17トンに達する別の派生型が開発される予定です。タービン入口温度は1800℃とされており、これは現代の米国製エンジンの水準に近づいています。これはF-22の入口温度を上回っていますが、F-35のエンジンは2000℃近くまで上昇し、依然としてF-22を上回っています。  
IHIは理想的には2030年までに推力20トンの達成を目指しています。

共同開発新エンジンの現状開発状況は公表されていないが現在、日本のIHI、英ロールス・ロイス、伊アビオエアロ社などが参加し、GCAP用新エンジンは日本のIHI、英ロールス・ロイス、伊アビオエアロ社などが参加し統合開発チームを形成し、XF9をベースとした、より出力強化版の新型エンジンが共同開発されている。
ロールスロイス社は、可変サイクル技術をはじめとする様々な分野で貢献しています。可変サイクルエンジンは、低速飛行時の燃費効率と超音速飛行時の推力出力を両立させます。これは、現在のターボファンエンジンが苦手とする点です。  

可変サイクルエンジンとは、燃焼サイクルの工程数を変化させることができるエンジンのことです。通常は、4サイクルエンジン(吸気、圧縮、燃焼、排気の4工程)が主流ですが、可変サイクルエンジンでは、その工程を変化させ、例えば、8サイクルや他のサイクルで動作させることが可能になります。これにより、燃費や出力を最適化することができます
 
XF9エンジンベースの新エンジンは、180キロワットの電力を出力できる強力な発電機が搭載されていることです。F35のエンジンは160キロワットの出力です。つまり、双発エンジンのGCAPは、2基のエンジンで360キロワットという驚異的な電力を出力できる可能性があります。

現在IHIとロールス・ロイスのスタッフは月に一度くらいのペースで日本とイギリスを行き来して、詳細設計など開発に向けた作業を進めているとのことで。GCAPの試作機がいつ頃初飛行するのかは明らかにされていませんが、冒頭で述べたように航空自衛隊は2035年の就役を望んでいるので、遅くとも数年前にはエンジン開発と試作機の飛行試験を完了している必要があります。 

日本のIHIが開発したXF9-1エンジンは、 IHIが開発したセラミックマトリックス 複合材CMCが世界トップレベルの耐熱 軽量性能を持っており戦闘器用エンジンの 心臓部を支える存在となっています冷却 技術に関してもIHIは脅異的なブレード 冷却技術を確立しておりこれはロール スロイスが無視できない技術であり一方的にロールスロイスに飲み込まれるられるのではなくロールスロイス社のエンジンと融合しGCAP計画においても中核を成すより優れたエンジンになるはずである。まさに日英の技術の粋が結集した「未来のエンジン」である。

4アビオニクスとネットワーク戦闘

GCAP/F-3は、単独で戦う存在ではない。
常に、無人随伴機(ロイヤルウイング)や地上指揮センター、宇宙衛星とクラウド接続され、
リアルタイムで情報共有・戦術更新を行う。

これにより、

  • 複数目標への同時攻撃

  • 敵の電子戦妨害を回避した通信・作戦継続

  • 無人機群を指揮する空中母艦的役割
    を果たすことが可能となる。

従来の「一機一戦闘」ではなく、ネットワーク全体で勝利を掴む航空戦
これが、第六世代戦闘機に求められる真の能力である。

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戦闘機等のミッションシステム・インテグレーションの研究試作


JUDGIT! 行政事業レビュー


事業の目的

戦闘機等の作戦及び任務の成否に影響を与えるミッションシステムを自国において自由に能力向上及び改善等ができるよう、柔軟な拡張性等を有するオープンアーキテクチャを適用したミッションシステム・インテグレーション技術について、Flying Test Bedを活用して実飛行環境下において確認する。オープンアーキテクチャ:システムを構成する機器間のソフトウェア、ハードウェア及び通信等の規格を共通化させること Flying Test Bed:評価対象となる機器を搭載し、飛行中の各種データを取得するための航空機
事業概要

多様なセンサやウェポンを統合・連携させたミッションシステムは、戦闘機等の作戦及び任務の成否に多大な影響を与えることから、ミッションシステムの開発、能力向上、改善等を自国で自由にコントロールできる能力を保持することが重要である。このため、本事業では、柔軟な拡張性等を有するオープンアーキテクチャを適用したミッションシステムを試作し、Flying Test Bedを活用した実飛行環境下での飛行試験等で検証を行うことにより、当該能力の基盤となる戦闘機等のミッションシステム・インテグレーション技術を確立する。
ミッション・システムMission systemとは軍用機が任務を果たすために使用するコンピュータや電子機器のこと。ミッション・アビオニクスとも呼ぶ。

オープンアーキテクチャ ( Open Architecture) とは、主にコンピュータなどの分野で、設計や仕様などの全部または一部を、オープン(公開、開放)にしたアーキテクチャ(設計・仕様)のこと。

インテグレーションとは
統合、統一、融合、一体化

任務を遂行すべき電子機器を統合し一体化しつつ、オープンな設計仕様とするために、自国での改良が容易となる。次期戦闘機を国産化としたい動機は、将来の技術発展にあわせ、機体を改造・改良の自由を他国に縛られず自由に選択する為である。


5】武器システム ― ステルスと強力火力の両立

搭載兵器も最先端だ。
GCAP/F-3は、

  • AAM-4B改良型(新型空対空ミサイル)

  • ASM-3改(超音速空対艦ミサイル)

  • 将来型ステルス巡航ミサイル(長射程型)

  • 対地誘導爆弾 JDAM改良版
    を内部兵器倉(ウェポンベイ)に格納する予定である。

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    匿名英空軍幹部の

    • 情報によるとF35Aの 約2倍に相当する1万4500kgペイロードを搭載可能でとのこと。内部兵器倉(ウェポンベイ)内だけで前大戦時超空の要塞と呼ばれたボーイングB29の爆弾搭載量BASICミッション10,000lbs (4,536kg)MAX BOMBミッション20,000lbs (9,072kg)と比べても大きく上回る!

    さらに将来は、

    • レーザー兵器

    • 電磁パルス兵器(EMP)
      の搭載も視野に入れている。

    つまり、GCAP/F-3はマルチロール戦闘機だが、制空・対艦・対地・電子戦・情報戦すべてをこなすマルチドメイン戦闘機なのだ。

    しかも特筆すべきは、制空戦闘能力、すなわちドッグファイト性能も極めて優れている点だ。
    デルタウィング構造により、

    • 高い迎角性能

    • 瞬時のエネルギーマネジメント

    • 極めて高いロール率(回転性能)
      を実現しており、接近戦でも高い格闘戦能力を発揮できる設計となっている。

    単なる遠距離ミサイル戦闘だけでなく、「近距離で肉薄して勝つ」力も持った第六世代戦闘機。
    それが、GCAP/F-3の真の恐るべきポテンシャルである。


このように、GCAP/F-3はあらゆる面で、
「従来の第五世代機を完全に凌駕する性能」
を目指して設計されている。

それは、単なる兵器開発ではない。
今後起こりうる有事をを
GCAPを使用する日本及び同盟国が勝ち抜くための必須条件なのである。


第4章 随伴無人機「ロイヤルウイング」と統合戦能力

【1】ロイヤルウイングとは何か?

GCAP/F-3計画では、単体の戦闘機だけで完結する時代は終わった。
これからの空戦は、無人随伴機(ロイヤルウイング)とのチーム戦となる。

ロイヤルウイング(Royal Wing)は、GCAP/F-3の「ウイングマン」として行動する無人戦闘機群の総称である。

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人間のパイロットの代わりに、リスクの高い任務――たとえば敵地深くへの偵察、ミサイルキャリアー、電波妨害、敵レーダー制圧任務――を遂行する。



2】三菱重工、AI搭載の戦闘支援無人機の模型初公開2025年中に実機の飛行試験を初実へ

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1/10模型約1m(実物は10mほどか?)この 戦闘支援無人機は防衛省/防衛装備庁が2035年開発完了する次期戦闘機との連携を 考え 三菱重工が提案中のコンセプトモデルの1つ。陸上/艦上から自律して離陸し、相手を攻撃して帰還するコンセプトとなっている。兵器を内装化したり、無人機用AESAレーダーを搭載したりとAWACSの運用に合わせて様々な使い方ができるよう設計されている。

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三菱重工偵察戦型無人機
実物大模型約6m ミサイル技術をま転用するような形 で開発した開発したコンセプトモデルで ARMDC20X  Affordable RapidPrototypingMísəlⅮroneConcept 20X
Affordable(アフォーダブル :手ごろな安価な)RapidPrototyping(ラピッドプロトタイプ:3DCADや3Dスキャンしたデータと3Dプリンターを用いて開発した試作品)MísəlⅮrone(ミサイルドローン:攻撃型徘徊兵器)Concept (概念)20番目のX開発中

 戦闘支援無人機というのは防衛省防衛装備庁次期戦闘機との連携を 考え 2035年開発完了コンセプトあなるほどはいで研究 施策っていうまだその研究開発の分野では 色んな各社が あの落札してややってはいるけども完全に まだこれって決め打ちしての1本のやつは ないわけですよねその通りです各え要素に ついて様々な取り組みがなされてますので え弊としてもえまその取り組みのあの 取り組まさせていただいてはいえ時期戦は を目すってことです けどもまそれに合わせるようになるん でしょうかはいまあの計画についてはあの えお客様の方で計画されるというものに なりますのであなるほどあわ分かります。
ロイヤルウイングには複数のタイプが存在し、

1高速・高機動型(敵戦闘機迎撃用)

2電子戦型(敵のレーダー網を撹乱・無力化)


3ステルス偵察型(敵地情報収集)


4重武装型(対艦・対地攻撃)

などに分かれる予定だ。


これらを指揮・統制するのが、有人機であるGCAP/F-3烈風だ。
つまり、F-3は空中の「指揮官」であり、同時に「狙撃手」でもある存在になる。

2. クラウドシューティング ― ネットワーク戦の革新

第4章 随伴無人機「ロイヤルウイング」と統合戦能力

【2】三菱重工、AI搭載の戦闘支援無人機の模型初公開2025年中に実機の飛行試験を初実へ

2. クラウドシューティング ― ネットワーク戦の革新参照

ここで重要になるのが、**「クラウドシューティング」**という概念だ。

クラウドシューティングとは、

  • 1機のF-3が発見した敵情報を即座にネットワーク経由で全体に共有

  • 無人機が独自に最適なミサイル発射位置を選び、攻撃を加える

  • 誰が撃ったか、どこから飛んできたか敵に悟らせない

という、まさに未来型の戦い方を指す。

例えば、

  • F-3が敵機をロックオン

  • しかし自機は発射せず、数百km離れた無人機ロイヤルウイングがミサイル発射

  • 敵はどこから飛んできたかわからず回避行動も遅れる

という戦術が現実になる。

これは従来の「個別戦闘」から、「群体戦闘」へと戦闘スタイルを劇的に変えるものだ。
クラウドシューティングによって、F-3は直接リスクを負わずに敵を制圧できる。

さらに、ロイヤルウイング群はAI自律制御で動き、

  • それぞれ状況に応じて自己判断でミッションを遂行

  • 必要なら臨機応変に役割を交代
    できる「群れの知性」を持つよう設計される。

このため、たとえ一部の無人機が失われても、全体のミッション遂行能力には致命的な影響がない。
人命リスクを抑えながら、作戦の成功率を飛躍的に高めることが可能になるのだ。

【3】 AWACSの後退とGCAP/F-3による指揮管制機能

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近年、中国やロシアは超長距離空対空ミサイル(たとえば中国のPL-XX、ロシアのR-37M)を開発・配備している。ロシアの最新対空、対BMDミサイルS-500に至っては射程3500kmである。防空用として使用される場合でも射程400Kmあり、日本が開発中の中SAM改をベースに極超音速ミサイルを迎撃する新迎撃ミサイルは射程距離は公表されていないが、大幅に長射程化しているはずである
これらは数百km先のAWACS(早期警戒管制機)を撃墜できる能力を持つとされており、従来のように戦域上空で悠々と飛び続けることが不可能になりつつある。

AWACSは生存性を確保するため、戦闘エリアのはるか後方に下がらざるを得ない。
しかし、それでは即応的な状況把握や指揮統制に遅れが生じ、戦場での主導権を失いかねない。

ここで求められるのが、GCAP/F-3の新たな役割である。

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GCAP/F-3はネットワークとAIを駆使して、AWACSに代わる局地的な指揮管制機能を担う。
すなわち、
この機能により、たとえ後方のAWACSが安全圏にいても、前線のF-3群が「即応型ミニAWACS」として機能し、戦闘優位を保ち続けることが可能となる。これこそ、GCAP/F-3が6世代戦闘機と呼ばれる理由のひとつである。

  • 周囲の友軍機や無人随伴機(ロイヤルウイング)をリアルタイムに統制

  • 敵味方の情報を即座に収集・解析・共有

  • 必要なら無人機群に直接指示を飛ばし、即座に攻撃・回避・電子妨害を実行といった指揮・管制中枢の役割を戦闘の最前線で担うのだ。
    ※この考え方の先には将来的にAWACS自ら護衛防空用の随伴無人機「ロイヤルウイング」を持つ可能性も高いと思う。

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    imaginary -wingsさんの無人戦闘機イメージCGimage007
    空対空戦闘を行う無人戦闘機は、従来の遠隔操作型の偵察/攻撃型無人機に比べAI技術を駆使して高次元の自律飛行能力が求められる。
    アニメ機動戦士ガンダムの世界では、ララァ・スンのようなニュータイプ(超能力者)の操縦士が 複数の子機(ファンネル)を動かして戦うように戦闘が進化していく。複数の子機(ファンネル)戦うにはニュータイプという一種の超能力者のみ可能との設定だった。だが空自の戦闘機パイロットは確かにニュータイプっぽい才能がある人でないと務まらないかもしれませんが、空自の戦闘機パイロットはニュータイプではないので、無人戦闘機の操作性は簡易でなくてはならない。


【4】 進化する統合戦 ― 「空だけでなく、全領域で」

GCAP/F-3+ロイヤルウイングシステムは、単なる空中戦だけでなく、

  • 地上部隊とのリンク

  • 海上艦艇との情報共有

  • 宇宙衛星とのリアルタイム連携
    も視野に入れて開発されている。

つまり、GCAP/F-3は空の戦いだけではなく、海・陸・宇宙・サイバー領域すべてを繋ぐ中心ノードとなるのだ。これにより、日本と同盟国は真の意味での「マルチドメイン統合作戦」が実現可能になる。

無人機との連携は、その第一歩にすぎない。
 〈参照〉自衛隊のC4Iシステム
将来、F-3はまるでオーケストラの指揮者のように、空中、海上、地上、宇宙の各兵器群を自在に指揮する存在となるだろう。

数年前に日本も導入するのではないかと噂された電子戦機EA-18Gグラウラーの役割を新無人戦闘機が担い電子戦行うことで、作戦の柔軟性が飛躍的に向上する。
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新無人戦闘機は「スター・ウオーズ」で主人公のルーク・スカイウォーカーが宇宙戦闘機を操縦する際にアドバイスを行うロボット「R2-D2」のように、搭載するAIは人間のパイロットよりも迅速に脅威に対応できる可能性がある。操縦者の命令に反応するだけではなく、状況に応じ命令を予測し、パイロットに指示を出す可能性がある。映画のR2-D2は操縦者と同じ機体に乗っていたが、実際新無人戦闘機AIは人の操縦者とは別の機体を自律的に操縦することになる。

別の機体を自律的に操縦することにより、電子戦機・偵察や地上攻撃だけでなく、これまでの無人機では不可能だった対戦闘機戦闘、いわゆる空中戦すら可能となるとみられているのだ。近年AIは、例えばアルファ碁のように、人間の領域だった世界を大きく超えてきているので、例え高度な技術と知識が必要とされてきたドックファイトですらも、生物では越えられないGの限界がない無人戦闘機が有人戦闘機に勝るのは当然である。


【5】日米新無人戦闘機 共同交戦航空機(CCA)とGCAPの相乗効果
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1. CCA(Collaborative Combat Aircraft)とは

CCAは、米空軍が進める無人戦闘機の開発プログラムで、有人戦闘機と連携して戦闘を行うことを目的としています。このプログラムは、有人機の性能を補完し、戦闘の効率を高めることを目指しています。米空軍は、General AtomicsとAnduril Industriesを次の段階の開発に選定し、詳細設計、製造、テストの資金提供を行っています。これらの無人戦闘機は、有人機と連携して戦闘を行うことを目的としています。


米空軍は、General AtomicsとAnduril Industriesを次の段階の開発に選定し、詳細設計、製造、テストの資金提供を行っています。​これらの無人戦闘機は、有人機と連携して戦闘を行うことを目的としています。


2. GCAPとCCAの連携


米国の無人戦闘機(CCA)プロジェクトでは2つの無人戦闘機を開発中であり、これらは「YFQ-42A」と「YFQ-44A」と呼ばれています。​


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  • General Atomics社製のYFQ-42A
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  • Anduril社製のYFQ-44A
  • GCAPは米国のCCA協調戦闘機との連携も前提とした設計が進められています。これらのCCAは、将来日本、イギリス、イタリアが共同開発中の次世代戦闘機GCAPやそのロイヤルウイングである無人戦闘機とも、リンクが可能となるであろう。​三菱重工業は、GCAPと連携する無人機2機種を開発しています。​BAEシステムズも、日本の防衛企業と協力して、次世代戦闘機と連携する低コストのドローンの開発に取り組んでいます。

    3. CCAの戦術的利点
  • 日米英伊のCCAの導入により、以下のような戦術的利点が期待されます:
    戦闘力の増強:​日米英伊のCCAは、GCAPと連携して戦闘を行うことで、戦闘力を増強します。​

    コストの削減:​日米英伊CCAは、有人戦闘機よりも低コストで運用できるため、パイロット不要の無人戦闘機は量産しコストの削減が期待されます。
    柔軟な運用:GCAPは、日米英伊だけではなくその他友好国の​CCAと連携して戦闘を行うことで、柔軟な運用が可能となります。

    4. GCAPとCCAの相乗効果
    GCAPとCCAは、相互に補完し合う関係にあります。​GCAPは、有人戦闘機としての高い性能を持ち、CCAは、GCAPと連携して戦闘を行うことで、戦闘の効率を高めます。​この相乗効果により、戦闘力の増強、コストの削減、柔軟な運用が可能となり、これらのシステムは、他国との共同開発や輸出の可能性も秘めており、国際的な防衛協力の強化にも寄与すると思われる。


5. 今後の展望

GCAPと日米英伊のCCAの連携は、今後の戦闘機の運用において重要な役割を果たすと考えられます。​これらのシステムの開発と運用が進むことで、戦闘の効率が高まり、戦闘力の増強が期待されます。​


2035年F-3烈風のウィングマンとなる新無人戦闘機が人工知能を持ち、F-3烈風を守りつつ任務を遂行する。R-2D2が乗った無人戦闘機はSFではなく必然であり、令和のF3烈風はSFを越えた有人戦闘機になるかもしれません


第5章 次期戦闘機GCAP/F-3烈風の輸出解禁 ─ 兵器輸出の戦略的役割と日本の国益への貢献

2024年3月、日本政府は次期戦闘機GCAP(F-3)を含む防衛装備品の第三国輸出を解禁するという、歴史的な方針を閣議決定した。これは単なる「武器の売却」というレベルの話ではない。

GCAP/F-3烈風は、制空・対艦・対地・電子戦・情報戦を高次元でこなすマルチドメイン戦闘機であり、一度導入すればその国は40年、50年という長期間にわたり日本の兵器体系に依存することになる。


【1】GCAP/F-3烈風輸出の真の意味──「武器」ではなく「国際影響力」の輸出

現代の兵器は単なるモノの売買ではない。
特に次世代戦闘機のような先端兵器は、
運用思想、訓練体系、補給網、アップグレードサイクル、ドクトリン(作戦理論)
と密接不可分である。

つまり、GCAP/F-3烈風を輸出するということは、単に機体を売るだけではなく、その国の空軍運用思想自体を日本流に染めることを意味する。

戦闘機は単独で運用されるわけではない。
管制システム、ネットワーク通信、補給・整備インフラ、パイロット訓練体系などが必要不可欠であり、これらすべてが日本英国イタリアと密接にリンクすることになる。


【2】長期にわたる同盟関係構築

仮にカナダ、オーストラリア、サウジアラビア、もしくは東南アジア諸国にGCAP/F-3を輸出すれば、
その国々は数十年間、日本の兵器体系に依存することになる。

これは、単なる「商取引」ではなく、
日本とその国との間に強力な戦略的パートナーシップを築くことを意味する。

特にGCAP/F-3烈風は、ソフトウェアのアップデートや武装の追加開発が前提となっているため、
運用中にも日本との技術協力・情報共有が必須になる。

この継続的な関係は、外交・安全保障面において**「日本支持国」**を着実に増やし、国際舞台での日本の立場を大きく押し上げることになるだろう。


【3】日本の国益への直接的・間接的貢献

GCAP/F-3烈風の輸出による国益は、直接的な経済効果だけではない。

  • 開発・維持費の国際分担によるコスト削減

  • 日本の防衛産業基盤の強化・技術革新の加速

  • 外交カードとしての安全保障協力の拡大

  • 日本主導の兵器体系による国際的影響力の強化

  • 「自由で開かれたインド太平洋戦略」推進国の拡大

つまりGCAP/F-3輸出は、防衛・外交・経済を横断する国家戦略なのである。

この視点に立てば、GCAP/F-3烈風は単なる「新型戦闘機」ではなく、
**「日本の未来を切り拓く国際影響力のエンジン」**と位置づけられるだろう。


【4】インドへの輸出に関する慎重な判断

インドは世界最大級の民主国家であり、
日米豪印クアッド(QUAD)における重要なパートナーでもある。現状ではパートナー国になるどころか輸出もすべきではないとは思うが、
将来的には防衛装備品輸出の有力候補国として、GCAP/F-3の輸出対象国に加えたい国の一つだ。

カシミール地方の領有をめぐる印パ(インドとパキスタン)間の領土紛争は印パ独立時カシミール地方は、ヒンドゥー教徒の藩王とイスラム教徒の住民という異なるグループがおり、藩民の約5分の3がムスリム(イスラム教徒)であった現在も、両国はカシミール地方の領有権を主張し、紛争は続いている状態です。


日本、GCAP第6世代戦闘機プログラムへのインドの参加を拒否

インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド支配地域で2025年4月22日、人気観光地を訪れた観光客グループが武装集団に銃撃され、26人が殺害され26人が死亡し46人がけがをしたるテロ事件が発生した。5月8日印パ両国間で軍事衝突が発生した。


日本からインドへGCAP参加を打診したとか情報は交錯しているがインドが日本の兵器体系を受け入れることになれば、アジアにおける自由主義陣営の防衛ネットワークがさらに強化されるのも魅力的ではあるが、どう考えてもこの時期このタイミングで参加の招致はありえない。どう考えてもインド側が流したプロパガンダだと思う。

インドへの輸出については国益を考慮しつつ、地域情勢が安定化するのを待ちったとしても慎重であるべきだ!インドという国民族は日本及び日本人からするとかなり強(したた)かである。GCAP/次期戦闘機供与には慎重に見極めるべきである。パキスタンと紛争暫く動静を確認しなくてはならない。

【5】サウジアラビア

サウジアラビアは中国の第5世代ステルス戦闘機J-35の購入を拒否し、日本・英国・イタリアが共同開発する第6世代戦闘機「GCAP」への参加を希望していると報じられた。ただし、公式発表はなく憶測の域を出ない。日本とイタリアは一度、技術力や人権問題、計画遅延の懸念からサウジの参画を拒否したが、2024年には方針を一部転換し、資金面での貢献を期待して調整を開始している。一方、サウジは中国との軍事関係を強化しており、大規模な武器輸入や共同製造契約を締結している。アメリカはF-35の技術流出や人権問題を理由にサウジへの販売に慎重。GCAP参加が不透明な中、サウジは韓国のKF-21にも関心を示しており、複数の選択肢を模索している。筆者個人的には「GCAP」メンバーへの参加ではなく特別パートナーに留めておくべきでしょう。


日本の国益への直接的・間接的貢献

GCAP/F-3の開発輸出による防衛産業の活性化は、単に防衛産業に留まらず、「防衛イノベーション科学技術研究所(DISTI)通称(イノベ研)」が2024年10月に創立した。


インターネットや衛星ナビゲーションを開発したDARPA(国防高等研究計画局)の日本版である。

イノベ研は民間企業や大学研究機関では補えない研究分野を防衛省/防衛装備庁が支え防衛だけでなく社会の変革に繋げる画期的機関大学研究機関に資金を供与し防衛装備庁が支え防衛だけでなく社会の変革に繋げる画期的機関になるはずです。国益へ貢献すると期待されています。日本学術会議の左翼学者の戯言など聞くに値しない!

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GCAP/次期戦闘機F-3烈風」の開発による波及効果による国益は、社会全体に還元されるであろう。


第6章  日英伊共同開発GCAPF3烈風とテンペストの将来装備

次世代戦闘機プロジェクト「GCAP(Global Combat Air Programme)」を日本側の呼称もしくは日本製をF3烈風と呼び、英国イタリア側の呼称もしくは、欧州製造機をテンペスト(大嵐)とすることに賛成である。日本の防衛産業と国際戦略を象徴する国家的プロジェクトとなりつつある。それは英国イタリアも同じである。テンペストと烈風が全く同じになるのか微妙に異なるのかは現時点では不明であり、製造工場/組立工場がどこになるのか決まってはいない。だがF35の現状からしても、製造ライン及び整備拠点は日英伊各国にそれぞれもしくは日本と欧州それぞれに設けるべきと思う。
このプロジェクトは、日本、イギリス、イタリアが共同開発を進める次世代戦闘機であり、技術的革新、軍事的影響力、そして国家間の強固な戦略的連携を実現するための重要な一歩となる。

ここでは、GCAPがどのようにして「令和のゼロ戦/烈風」として位置づけられるのか、そして日本がこのプロジェクトを通じて得られる可能性について深堀りする。


【1】日本の軍事技術力の象徴としてのGCAP

戦後、日本は軍事産業において多くの制限を受けてきた。特に、戦闘機開発に関する制約は、日本が戦後復興を遂げる上で、常に障害となってきた。しかし、近年ではその制約も緩和され、国産戦闘機開発に向けた新たな道筋が見えてきた。
GCAP/F-3烈風は、その象徴的な存在であり、
GCAP/F-3烈風の技術的ベースは日本の独自技術で戦闘機開発力を世界に示す一大プロジェクトであり。本来日本単独のプロジェクトで純国産戦闘機開発の非願成就すべきだと思っていたが、今は違う。日本の技術力に英国イタリアの戦闘機/武器共同開発のノウハウ、武器輸出国としてのノウハウ販売ルート実績が加わらなければ成功できないと思っている。飛ばない戦闘機は不要なのである!

【2】日本の技術革新と「ゼロ戦」の伝統

日本の戦闘機といえば「ゼロ戦」であるが「ゼロ戦」は、第二次世界大戦中に日本が誇った零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に由来する。その特異な機動性と、限られた資源で世界の空を支配した歴史的背景は、今もなお日本の航空機開発に深く刻まれている。

GCAP/F-3烈風は、日本の戦闘機の特徴でありお家芸の軽量化の伝統を受け継ぎながらも、現代の技術と戦略的要請に基づいている。

これにより、日本の防衛産業はアメリカ依存からの脱却を果たし、独立した装備体系を持つという重要なステップを踏むことになる。


【3】GCAP/F-3烈風の技術的革新

1. 先進的なステルス技術能と機体構造・新素材

第3章1技術的革新と運用能力 ― 第6世代への飛躍の1 ステルス性能と機体構造・新素材参照
GCAP/F-3は、第6世代戦闘機としてのステルス性能を大幅に向上させている。新たに開発されたステルス塗装や機体の設計により、敵のレーダーに捉えにくく、戦場における生存性が飛躍的に向上する。このステルス技術は、米国のF-35やF-22に匹敵し、さらにはそれらを超える性能を持つとされる。

2. エンジン技術と推力ベクトリング

新に共同開発されるXFベース9エンジンは、XF9エンジンの卓越した推力と燃費効率を誇り、その上に複合材の接着成形を前提とした一体化・ファスナレス構造技術、ヒートシールド技術新素材により従来戦闘機より軽量化がはかられ、GCAP/F-3は速度と機動性においても優れた性能を発揮すると思われる。

、推力ベクトリング機能が搭載されており、これにより驚異的な機動性を実現している。これによって、ドックファイトが必要な状況においては従来の戦闘機では成し得なかった高度なドッグファイトや奇襲攻撃が可能となるだろう。

3. AI駆動の戦闘支援システム

GCAP/F-3烈風は、AI(人工知能)駆動の戦闘支援システムを搭載しており、無人機との連携や戦場情報のリアルタイム分析において優れた性能を持つ。これにより、戦闘機パイロットはより迅速に状況判断を下し、戦術を最適化できる。


第7章: 将来装備 ― 電磁パルス兵器、レーザー兵器、新型中距離空対空誘導弾

【1】将来の兵器システムの進化──GCAP/F-3の役割

GCAP/F-3の開発にあたり、日本は未来の兵器システムにも焦点を当てている。
これには、電磁パルス兵器(EMP)、レーザー兵器、中距離空対空誘導弾などの新型兵器の搭載が含まれる。これらの技術革新は、GCAP/F-3が単なる「戦闘機」にとどまらず、次世代の戦闘システム全体を支える中心的存在であることを意味している。

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【2】 電磁パルス兵器(EMP)


電磁パルス(EMP)兵器は、強力な電磁波を発生させて、敵の電子機器を無力化する攻撃手段です。これにより、敵の防衛システムや通信インフラ、コンピュータシステムを瞬時に無効化することが可能となります。GCAP/F-3においては、このEMP技術を搭載することで、戦闘機が敵のミサイル防御システムやレーダーを無力化し、より安全に目標に接近できるようになることが期待されます。

また、EMP兵器は戦場の情報戦においても重要な役割を果たします。敵のネットワークを無力化することで、敵の通信能力を遮断し、戦局を有利に進めることが可能です。この技術の進展により、GCAP/F-3は単なる空中戦のための兵器ではなく、戦争の全体像を操る重要な駒となるでしょう。

GCAP/F-3がこのような装備を搭載することで、戦場における情報戦の優位性を確保することが可能となる。

【3】レーザー兵器





次世代戦闘機には、レーザー兵器が搭載される可能性があり、これにより精密なターゲット攻撃や防御が実現される。

レーザー兵器は、既存のミサイル防御システムを超える能力を持っており、GCAP/F-3がこれを活用することで、空中戦や地上攻撃において圧倒的な優位性を得ることができる。

レーザー兵器は、高出力の光線を用いて敵の機器や兵器を破壊する新しいタイプの兵器です。GCAP/F-3におけるレーザー兵器の導入は、近接戦闘やミサイル迎撃などにおいて非常に有効です。特に、ミサイル迎撃においては、従来の対空ミサイルと比べてコストが低く、反応速度も速いという利点があります。

レーザー兵器は、レーザー光線を瞬時にターゲットに照射し、目標を即座に無力化します。この特性により、ミサイル防御だけでなく、敵機の照準を妨害する、あるいは電子機器を破壊するなど、複数の用途が考えられます。将来的には、GCAP/F-3が戦闘中にレーザー兵器を駆使し、戦場での優位性を確保することが期待されています。

【4】次期中距離空対空誘導弾

日英伊の3国協同開発となる「次期戦闘機」、それへの搭載を想定した新型空対空ミサイルの開発に防衛省が予算を計上しました。従来からイギリスと研究を進めている空対空ミサイルを実用化すると思いきや、全く別物になるようです。

【5】独自開発に乗り出す新型空対空ミサイル

 防衛省は2023年8月31日に発表した令和6(2024)年度予算の概算要求に航空自衛隊が運用しているF-2戦闘機を後継する「次期戦闘機」への搭載を想定した「次期中距離空対空誘導弾」の開発費として184億円を計上しました。新型の空対空ミサイル開発に乗り出します。

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 日本政府は2022年12月9日にイギリス、イタリア両国政府と、「次世代戦闘機」を2035年までに共同で開発する「GCAP」(Grobal Combat Air Programme/グローバル戦闘航空プログラム) を推進していくと発表しており、現在3か国はGCAPの開発体制の構築に向けた作業を進めています。

 他方、イギリスとの間で防衛省は、2014年度から空対空ミサイル「JNAAM」(Joint-New-Air-To-Air-Missile/統合新型空対空ミサイル)の研究を行っています。

 JNAAMはイギリスの主導によりヨーロッパの6か国が共同開発した長射程空対空ミサイル「ミーティア」に、日本が開発・製造したミサイルを誘導するための「シーカー」を組み合わせたものです。




 ユーロファイター・タイフーンなどへの搭載を想定して開発されたミーティアは、航空自衛隊も含めた自由主義陣営諸国で空海軍に広く採用されている中射程空対空ミサイル「アムラーム」などに比べて最大射程が長く、飛翔速度も高いのですが、大柄なためそのままではF-35のウェポンベイには収容できません。このためF-35に搭載する場合はF-35のセールスポイントの一つであるステルス性能を損ねてしまいます。

 JNAAMはミーティアの制御翼を小型化し、エア・インテイク(空気取り入れ口)の形状を変更することで、F-35のウェポンベイに4発搭載できるようにしています。

【6】JNAAMの実用版ではない!? 

2023年3月31日、防衛装備庁は「2023年に予定された試射をもって、JNAAMプログラムは終了する」と発表した。しかし、その理由は明かされていない。
日英共同新型空対空ミサイルの研究、ひそかに終了

ここに「政治的配慮(米国の)」の匂いを感じざるを得ない。

JNAAM(Joint New Air-to-Air Missile)の開発中止は、単なる技術的・予算的な理由ではなく、日米防衛協力の新たな枠組みと、米国防衛産業の製造能力の低下を補完する日本の製造業の役割という、複雑な政治的配慮が背景にある可能性が高い。


【1】米国防衛産業の製造能力の低下

冷戦終結後、米国の防衛産業は大規模な合理化と縮小を経験し、特に熟練労働者の退職や新規人材の不足により、製造能力の低下が顕著となっている。この状況は、ロシアのウクライナ侵攻や中東での紛争など、世界的な安全保障の不安定化により、ミサイルや艦艇の需要が急増する中で、深刻な問題となっている。米国防総省は、同盟国との防衛産業協力を強化することで、これらの課題に対応しようとしている。 東京新聞デジタル


【2】日本の製造業による補完

日本は、高品質な製品を納期内に提供する能力を持つ防衛産業を有しており、米国の防衛産業の製造能力の低下を補完する役割を果たすことが期待されている。特に、F-35戦闘機の最終組立・検査(FACO)やエンジンの整備拠点を国内に設置するなど、日米間での防衛装備の共同生産や整備体制の構築が進められている。 WSJ防衛省


【3】JNAAM開発中止の政治的背景

このような状況下で、JNAAMの開発中止は、日米が同じミサイルを生産・運用することで、装備品の共通化と運用の効率化を図るという政治的配慮が影響している可能性がある。また、米国の防衛産業の製造能力の低下を補完するために、日本の製造業が米国の防衛装備品の生産に参画することが求められており、JNAAMのような独自開発のミサイルよりも、米国と共同で開発・生産する装備品が優先されていると考えられる。


現在、日本はF-35導入を軸に米国との防衛装備の統一を進めており、特に空対空ミサイル分野では米国のAIM-120 AMRAAMシリーズの共用が進められている。JNAAMのような日英独自ミサイルが完成すれば、米製ミサイルとの整合性に問題が生じる可能性がある。さらには、米国の防衛装備市場に食い込む可能性も秘めており、「対米配慮」が日英共同開発を終了させた可能性が否定できない。
もう一つ台湾有事が近い為AMRAAMを大量輸入したとの説もある。

米国が長年行ってきた次期戦闘機F3潰しの一環の行為をGCAP「F-3烈風」となっても行っているのかもしれない。2024年から加速したGCAP(次期戦闘機開発計画)で日英伊の協力体制が構築される中、JNAAMが「GCAPでの次世代兵器開発の妨げ」とみなされた可能性もある。JNAAMの開発中止は、日米防衛協力の深化と、米国防衛産業の製造能力の低下を補完する日本の製造業の役割という、複雑な政治的背景が影響している可能性が高い。今後、日本の防衛産業が米国の防衛装備品の生産や整備にどのように関与していくかが、日米同盟の強化と地域の安全保障において重要な鍵となるであろう。5/8のカシミール大規模空戦の結果、長距離空対空ミサイルこそ、次期戦闘機に不可欠な「刺突武器」だと再認識させた。

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航空自衛隊はF-35A/Bを将来的に147機にまで増備する予定で、数の上でも航空自衛隊の主力戦闘機となる見込みです。JNAAMは、このF-35の戦闘力を大きく向上させるものと考えられていました。

JNAAMを実用化するものが、今回の次期中距離空対空誘導弾だと思っていました。しかし防衛省関係者に問い合わせてみたところ、実はまったくの別物だそうです。

 次期中距離空対空誘導弾は、現在F-15J/DJ戦闘機とF-2戦闘機に搭載されている中射程空対空ミサイル「99式空対空誘導弾」(AAM-4)と、その改良型「99式空対空誘導弾(B)」(AAM-4(B))を後継するものであるとの回答を得ました。

 ではなぜ、日本はJNAAMの実用化ではなく、次期中距離空対空誘導弾の独自開発に舵を切ったのか。その最大の理由は、いま独自開発に乗り出さないと、日本が空対空ミサイルの開発能力や生産基盤を喪失してしまう可能性によるものだと考えられます。

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【7】AIM-120 AMRAAM(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile、アムラーム)

乗りものニュース編集部

F-35用の最新空対空ミサイル 日本政府が購入へ“驚愕の数”かつてない規模での売却契約に

アメリカ国防総省は2025年1月2日、1200発相当の中距離空対空ミサイルAIM-120「AMRAAM(アムラーム)」を日本政府に売却を承認する決定を下したと発表しました。

JNAAMの代替案は存在しない ― 中距離ミサイルでは空は守れぬ
現在、日本は「将来中距離空対空誘導弾(仮称)」の研究を進めており、これはAAM-4Bの後継と位置付けられている。しかし、防衛装備庁自身が明言するように、この新型中距離ミサイルは**「JNAAMの代替ではない」。つまり、日本は現時点で長距離空対空ミサイルを持たず、開発計画も“白紙”**に戻った状態にあると言える。

この事実は、戦場において「二間半の槍」しか持たないに等しい。現代の航空戦は「誰が最初に見つけ、誰が最初に撃ち、誰が最初に相手を消すか」がすべてであり、そこには従来のドッグファイト的な“格闘戦”の幻想は存在しない。射程の差が、そのまま生死の差である。

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■長槍で突かれる日本の空

近年、中国やロシアは相次いで超長距離空対空ミサイルを実戦配備している。中国のPL-15はすでに西側のAIM-120シリーズを上回るとされ、さらに噂されるPL-XXは射程400km以上に達するとの情報もある。ロシアのR-37Mは射程300〜400km、巡航ミサイルやAWACSを狙う設計となっている。

さらに衝撃的なのは、ロシアの最新地対空ミサイルS-500プロメテウスが最大射程3500kmを誇ることである(ただし、これは対衛星・弾道ミサイル迎撃時の値)。実際の航空目標への対処距離でも400km級とされ、日本の防空圏は根本から脅かされている。

日本が独自に開発している「中SAM改」ベースの極超音速迎撃ミサイルについても、その射程は非公開ながら、長距離化は避けられない情勢である。こうした環境下で、中距離ミサイルしか持たない航空自衛隊の戦闘機が敵機と戦えば、そもそも撃ち合う前に撃墜される。

特に問題なのが、**AWACS(早期警戒管制機)**の生存性である。PL-15やR-37Mは、敵制空圏の背後にいるAWACSを直接狙う能力を持つとされており、従来のように戦域上空で悠々と飛行することが不可能となりつつある。AWACSは後方に退避せざるを得なくなり、即応的な状況把握や戦術指揮が遅れ、空中戦での主導権を失う恐れが強まっている。


【8】 これらの技術の統合

これらの先進的な兵器技術、特に電磁パルス兵器、レーザー兵器、新型中距離空対空誘導弾の統合により、GCAP/F-3は従来の戦闘機の枠を超えた性能を発揮することが期待されます。これらの技術を駆使することで、GCAP/F-3はマルチドメイン戦闘における強力な武器となり、戦場での優位性を確保するための鍵となるでしょう。

特に、EMP兵器とレーザー兵器の導入は、戦闘機が従来の空中戦に加えて、情報戦や電子戦、さらには防空ミサイルシステムへの攻撃をも含む多次元的な戦闘を展開できるようにするための重要な要素となります。新型誘導弾の性能向上は、空対空戦闘における戦術的な選択肢を増加させ、GCAP/F-3の運用範囲を広げます。


第8章:GCAP運用シナリオと戦術的展開 ― マルチロール機としての運用

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GCAP/F-3は、次世代の戦闘機として単なる空中戦闘機にとどまらず、複数の任務をこなすマルチロール機として設計されています。そのため、戦術的運用範囲が広く、空対空戦闘、対艦戦闘、対地戦闘、電子戦、さらには無人機との協調運用など、さまざまな作戦に対応可能です。本章では、GCAP/F-3の運用シナリオと、マルチロール機としての戦術的展開について詳述します。

【1】 空対空戦闘 ― GCAPはドッグファイトも可能な制空戦闘機である

― 6世代戦闘機に宿る「最後の格闘戦能力」と次世代兵装

日本・英国・イタリアが共同開発を進めるGCAP(Global Combat Air Programme)は、ステルス性、ネットワーク戦、AI統合といった第6世代戦闘機の主要要素を全て網羅する未来戦闘機だ。しかし、その設計思想は単なる「遠距離ミサイルキャリア」に留まらず、最終的な空戦勝利のための接近戦(ドッグファイト)能力を強く意識している。今回はその多面的性能と将来兵器への適合性を掘り下げていく。


■ ステルスと高機動を両立した機体設計

GCAPのステルス性はレーダー反射断面積(RCS)0.001m²以下を目指しており、これはF-22やF-35の実力(それぞれ0.0001〜0.001m²)と同等かそれ以上とされる。しかしその一方で、双垂直尾翼を備えるなど、完全な全方位ステルスよりも高機動性とのバランスを重視した設計である。

これは、電子妨害やステルスが突破された後でも、近距離戦闘で優位に立てる能力を保持するという、第6世代機における現実的な運用思想の現れといえる。


■ 強力なレーダー性能と長距離ミサイル


■GCAPはドッグファイトを捨てていない ― むしろ鍛え上げている

第6世代戦闘機GCAPは、従来の戦闘機以上に電子戦・ミサイル戦・AI支援に依存しながらも、接近戦(WVR)能力を意識的に保持している。以下の点がそれを裏付ける:

  • 高い水力重量比(T/W比1.5)、9G超の運動性能

  • HOBS赤外線ミサイルとヘルメット連動照準

  • 機関砲の搭載と空間設計の柔軟性

  • 未来兵器(レーザー・EMP)による「無弾薬・多層防御」

  • AIによる最適戦術支援とセンサーフュージョン

ドッグファイトは「時代遅れ」ではない。むしろ電子戦下では最後に残る「肉弾戦」であり、それを制する能力をあえて保持していることが、GCAPが本物の制空戦闘機である証明である。日本の場合平時主力戦闘機の主任務はスクランブル発進であるので、ドックファイト能力は次期戦闘機にとってMUSTの能力である。

GCAP/F-3は、最も基本的な任務である制空権の確保を得意とします。次世代戦闘機として、従来の戦闘機よりも優れたステルス性能、高速機動性、レーダー探知回避能力を備えており、敵機との接近戦(ドッグファイト)でも圧倒的な能力を発揮します。空対空戦闘では、長距離から短距離の目標を効率よく撃墜するための新型中距離空対空誘導弾が搭載され、必要に応じてレーザー兵器を使って精密なターゲット攻撃も行えます。

さらに、GCAP/F-3はネットワーク中心の戦闘システムを採用しており、僚機や地上部隊との連携を強化しています。これにより、制空権の確保だけでなく、敵機の早期発見・迎撃を一度にこなすことが可能となり、戦場での支配を確立します。

【2】 対艦戦闘 ― 海上防衛への貢献

GCAP/F-3は、空対艦ミサイルを搭載することで、海上のターゲットに対しても強力な打撃力を持つことができます。特に、敵艦隊の中核を成す航空母艦や巡洋艦を標的とした精密攻撃能力が求められる現代の戦場において、この機能は極めて重要です。

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ASM-3A/B超音速対艦ミサイルASM-3の射程延伸型
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ASM-3A/ASM-3(改)ASM-3B AとBの差異は分かりません。どちらも無印ASM-3(射程200km)からの射程延伸型ということしか判明していません。マッハ3射程400km

新型空対艦ミサイルを駆使することで、GCAP/F-3は海上の脅威に対しても迅速かつ正確に対応することができます。さらに、無人機やドローンとの連携により、偵察任務と攻撃任務を並行して実施することができ、海上での戦力投射にも柔軟に対応可能となります。

【3】. 対地戦闘 ― 精密攻撃能力の発揮

対地攻撃能力もGCAP/F-3の重要な役割の一つです。現代戦では、敵の地下施設、指揮所、兵器庫などを破壊することが求められます。GCAP/F-3は、精密誘導爆弾(PGM)や巡航ミサイルを利用して、対地攻撃を行うことができます。これにより、重要施設を無駄なく、そして迅速に破壊する能力を持っています。

特に、長射程の精密誘導爆弾は、戦闘機が敵防空システムを回避しながら、相手の後方の施設を攻撃することを可能にします。これにより、戦局を有利に進めることができ、敵に対して一撃必殺の攻撃を加えることが可能となります。

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GBU-39

GBU-39は、米国製の小型航空爆弾であり、滑空距離100km精密誘導爆弾(スマートボム)である。
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新地対艦・地対地精密誘導弾
「新地対艦・地対地精密誘導弾」は基本的に対地攻撃用の亜音速飛行型の巡航ミサイルであり、対艦攻撃も可能というものです。能力的にはアメリカ軍のトマホーク巡航ミサイル最新型の「トマホーク Block Ⅴa」に相当します。Ⅴ型派生のⅤa型は「海洋打撃トマホーク」=「マリタイム・ストライク・トマホーク(略称:MST)」と呼ばれるもので、基本的に対地攻撃用であるトマホークを改良した対艦・対地の両用型となっています。
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日本自衛隊が計画している長距離巡航ミサイル「新地対艦・地対地精密誘導弾」について、2024年8月30日発表の防衛省・防衛装備庁の「プロジェクト管理対象装備品等の現状について(取得戦略計画等の策定(概要)) (令和6年8月30日)」という資料に、鮮明ではないですが新しいイメージ絵が掲載されています。

【4】電子戦
  • 1.国際共同開発における課題:
    GCAPは、3か国が共同で開発するプログラムであるため、各国の技術やニーズを統合し、電子戦システムの標準化を図ることが求められます。
  • 2.日本における役割:
    日本は、機体デザイン、アビオニクス、電子機器の開発に携わっており、電子戦技術も重要な要素の一つとして位置づけられています。

    GCAP/F-3は、電子戦能力においても非常に強力な機体です。電子戦(EW)には、敵のレーダーや通信を妨害するジャミング技術が含まれ、これによりGCAP/F-3は敵の防空システムや通信ネットワークを無力化することができます。これにより、味方機や地上部隊が戦闘を有利に進めることができます。

さらに、GCAP/F-3は、ネットワークを駆使して、AWACS(早期警戒機)や他の僚機との情報共有を行い、戦場での優位性を確立します。敵の防空網を突破する能力は、電子戦を意識した戦術において非常に重要な要素となります。

4.電子戦システムの開発:
  • ①センサーと通信:
    GCAPの戦闘機は、高度なレーダー、電波情報収集システム、通信システムを搭載し、敵の電波干渉を感知・分析し、自機の通信を保護します.
  • ⓶自己保護:
    電子戦システムは、レーダーやその他のセンサーによる探知を避け、敵からの攻撃を防御する自己保護能力も備えます.
  • ③電子攻撃:
    GCAPの戦闘機は、敵の電子機器や通信システムに攻撃を仕掛けるための電子攻撃システムも搭載し、敵の能力を低下させます
5.GCAPの電子戦システムの将来:
  • ①AIと機械学習:
    GCAPの電子戦システムは、AIと機械学習技術を導入し、敵の電波情報を自動的に分析し、最適な対処を決定する能力を高めていくと予想されます。
  • ②ソフトウェア定義無線 (SDR):
    GCAPは、ソフトウェア定義無線技術を導入し、電子戦システムのソフトウェアを柔軟にアップデートし、新たな脅威に対応できるようにすることが期待されます.
5その他:
  • ①軍事技術の進歩:
    GCAPは、電子戦技術を含む航空機開発の最新技術を導入し、世界中の空戦のあり方を大きく変える可能性があるとされています
  • ②日英伊の協力体制:
    GCAPは、日英伊3か国の協力体制のもとで開発されており、各国の技術を活かした電子戦システムが期待されています
6.電子戦まとめ:

GCAPは、次世代戦闘機開発において、電子戦が重要な要素であることを示しています。GCAPの電子戦システムは、先進的な技術を導入し、高度な能力を備えたシステムへと発展していくと予想されます。

.【5】 無人機との協調運用

第4章 随伴無人機「ロイヤルウイング」と統合戦能力をF参照

未来の戦闘では、無人機(UAV)や無人戦闘機(UCAV)の重要性が増しています。GCAP/F-3は、無人機との協調運用を前提として設計されています。戦闘機と無人機が連携し、役割分担を行うことで、戦術的柔軟性が大きく向上します。

無人機を偵察や先行攻撃に使い、GCAP/F-3がその情報を基に精密攻撃を行うことで、戦局を有利に進めることができます。また、無人機はリスクを最小限に抑えながら重要な任務をこなすことができ、戦闘機が直接接触するリスクを避けることができます。


【6】. クラウドシューティングとネットワーク戦

GCAP/F-3は、クラウドシューティングと呼ばれる高度なネットワーク戦技術を取り入れています。これにより、戦闘機はリアルタイムで他の機体や地上部隊と情報を共有し、戦場の全体像を把握しながら攻撃を行うことができます。クラウドシューティングは、戦闘機同士がネットワークを通じて連携し、より効果的にターゲットを攻撃するための技術です。

このネットワーク化された戦闘機群は、互いに協力し、目標に対して最適な攻撃を行うことで、敵に対して絶え間ないプレッシャーをかけることが可能となります。これにより、戦闘機の能力が単独のものではなく、全体としての戦力が強化され、戦局を有利に運ぶことができるのです。


第9章:GCAPの目を創る ― 日本が主導する未来型AESAレーダーとその核心技術


【1】:GCAPの電子戦力を支える核心装備 ― AESAレーダーの意義

GCAP(Global Combat Air Programme)は日本・英国・イタリアが共同開発する第6世代戦闘機であり、その中核装備の一つがアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーである。単なる探知装置ではなく、**電子戦、通信、索敵、攻撃支援、指向性エネルギー兵器の誘導までを統合した「電子空間戦闘の中枢神経」**として設計されている。

そのAESAレーダーを機能させる心臓部が、日本の三菱電機および富士通が開発するGaN(窒化ガリウム)製T/Rモジュールである。イギリスにある伊レオナルドUK社の「モジュラー式広帯域アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダー」の技術が加わり新型AESAレーダーになる予想でGCAP/F-3烈風に搭載予定だ。 AESAレーダーが消費する膨大な電力は新開発中のXF9エンジンをベースとする新エンジンは従来の戦闘機エンジンの倍近い電力(360kW級)を供給可能。

新型AESAレーダー

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この機体が多数のセンサーを搭載し、場合によっては直接エネルギー兵器も搭載する可能性があることを考えると、大規模な発電が必要になるのはそれほど不思議なことではありません。その他の詳細の中でも、強力な新型レーダー装置が発表されました。広域レーダー技術は、2021年から英国と日本が共同で開発を進めてきました。どうやら、機体の周囲には多数の個別のレーダー面が使用される可能性があり、これにより広範囲をカバーする同時レーダービームを形成できるようになるでしょう。

現在のAESAレーダーは空を高速にスキャンできますが、依然として1本のビームでシーケンシャルスキャンを行っています。統合前に日本は、AESAの最新技術である窒化ガリウムレーダーアレイの試作機を試験しており、他の第5世代戦闘機レーダーと比較して射程距離が50%向上したと主張しています。これはF-35のレーダーを指している可能性があります。
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元航空システム開発部長の山崎隆義氏も、GCAPの前身となる日本のミサイル防衛システムはAWACSのようなレーダー機能を持つ予定だったと述べている。そのため、十分な射程距離と堅牢なネットワークを備えた分散型レーダーの搭載が期待される。また、弾道ミサイルの追尾も可能になるだろうとも述べた。まだ10年以上の歳月が残っていることを考えると、レーダーとレーダー探知センサーの改良は当然のことだ。実際に機上で何が見えるかは誰にも分からない。
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数十年以内に、航空機のような専用AWACが過去のものになる可能性は十分にあります。すべての戦闘機が同様の機能を持ち、制御と指揮は安全な通信網を通じて現場外で行われるようになるからです。イギリスはかつて、テンペスト計画において、パイロットのスーツとヘルメットにセンサーを組み込み、医療データや脳データを監視できると宣伝していました。

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2018年1月28-30日に開催された東京国際航空宇宙展で防衛装備庁が公開1展示されたプロトタイプAESAレーダーアンテナ F-2戦闘機にそのまま搭載可能な形状で、F-3搭載を目的とした技術実証モデルと考えられる。

【2】:AESAレーダーとは何か?

AESAレーダーとは、数百〜数千の送受信素子(T/Rモジュール)を電子制御で操作し、機械的な可動部なしで電波を任意方向に照射・受信できる最先端レーダー技術である。
フェイズドアレイレーダーの最大の利点は、その速い走査(探索)能力にあります。一般的な戦闘機搭載レーダーの最大索敵範囲は前方120度(左右60度)の扇型ですが、従来の機械走査式レーダーの場合、広範囲の空域をくまなく探査しようとすると、上下左右にアンテナを首振りさせなければならず、この首振り機構ゆえに数秒から十秒の時間を要しました。一方、フェイズドアレイレーダーは首振りする必要がなく、上下左右のレーダー照射量を制御すればよいため、一瞬にして広範囲を走査することができ、1秒以内で完了します。 この走査時間の圧倒的な差は、複数の標的に対して同時「ロックオン(追尾)」した際などで特に顕著だといえるでしょう。フェイズドアレイレーダーは常に標的の情報を更新し続けることが可能なため、ミサイル誘導の精度を高めることができます。

特徴 高出力・マルチフェイス・統合電子戦機能

搭載予定 GCAP(F-3)・将来無人機・他プラットフォーム

軍事的インパクト 単独でAWACSに近い索敵能力、電波戦対応、マルチロール任務遂行が可能

探知距離と対応可能目標数(推定値)

項目 性能概要(予測値・根拠付き)

最大探知距離(戦闘機) 250~350km以上(RCS=1m²程度のステルス機)

最大探知距離(爆撃機) 450~500km(RCS=10~20m²の大型目標)
※低視認性目標に対しても300km以上の能力が見込まれている。
地上目標探知距離 数百km級(SARモード時)
同時追尾目標数 50~100以上目標以上(トラック精度を保持しつつ)

同時交戦可能数(ミサイル誘導) 12~16目標(AAM同時誘導数)
LPI(秘匿モード)時の探知距離 約70~150km(通常モードの1/2~1/3程度の性能を保ちながら低被探知)これは従来のXバンドに加え、Lバンド・Sバンドといった複数の周波数帯に対応可能
干渉排除能力(ECCM):非常に高い
電子妨害(ECM)能力:統合型
データリンク機能:ステルス・ネットワーク対応

さらにGCAP用レーダーは、将来的にレーザー兵器やEMPとの連携も前提としており、従来のレーダーを超えた“戦術電子プラットフォーム”となる。


【3】:GaN T/Rモジュールとは?

GaN(窒化ガリウム)T/Rモジュールは、従来のGaAs(ガリウム砒素)製素子に比べて大幅に性能が向上している。

指標GaAs(従来)GaN(次世代)
出力密度約5〜10W/素子20W〜40W/素子
電力効率約35%60〜70%
耐熱性+85℃+150℃超
小型化限定的高い

このモジュールは、高出力で小型・高信頼性という特長を持ち、空戦だけでなく電子妨害やEMP環境下での動作にも適している。


【4】:三菱電機・富士通が支える技術基盤

三菱電機:

  • F-2用J/APG-2レーダーの開発経験。

  • 防衛装備庁と連携し、GaN高出力素子を2020年代に実用化。

  • SPY-7レーダーやF-15JSI改修にも関与。

富士通:

  • 世界最高水準のGaNエピタキシャル成長技術。

  • Xバンド用広帯域GaNモジュールの量産技術を確立。

  • 電子戦対応の広帯域対応設計で、NATOや米軍との互換性も。

この両社の技術により、GCAPの電子装備の“日本主導”が可能となっている。


【5】:中国・ロシアのAESAレーダーとの比較

項目GCAP AESA(ECRS Mk2+日本GaN)J-20(中国)Su-57(ロシア)
探知距離350〜400km(目標RCS=1㎡)約270km(非公表)約300km(推定)
T/RモジュールGaN(最新・高密度)GaAs(中性能)GaAs(広域分散型)
ECCM能力極めて高い中程度不明・低信頼性
電子戦連携統合型(AI・EMP連携)非統合非統合
小型化・整備性高い中程度低い

日本主導のGaN AESAは、中露の第5世代機を明確に上回る性能を実現しつつあり、性能・整備性・将来拡張性の点で優位にある。

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【6】:赤外線短距離ミサイル・機銃との統合運用

GCAPには、近接戦闘用に赤外線誘導短距離ミサイル(AAM-5後継)やASRAAM統合型の搭載が計画されている。また、**内蔵機銃(30mmまたは25mm)**の搭載も検討段階にあり、ドッグファイト時の自衛火力も確保。

AESAレーダーとの統合により、これらの**発射後ロックオン(LOAL)**や、ターゲティング支援も実現する。


【7】:レーザー兵器・EMP迎撃の可能性

将来のGCAPには、高出力レーザー兵器(HPL)やマイクロ波EMP兵器の搭載が検討されている。これにより、次のような迎撃能力が可能となる:

  • AAM(空対空ミサイル)迎撃:指向性EMP照射による無力化

  • SAM(地対空ミサイル)迎撃:レーザー焼灼によるシーカー破壊

  • ドローン迎撃:電子的焼損

これらを正確に誘導するには、AESAレーダーの高分解能追尾能力とリアルタイムビーム制御が必要不可欠であり、GaN T/Rモジュールの出力性能が決定的要素となる。

今後の見通し

実機試験を通じて、さらなるアルゴリズム改良・ソフトウェア拡張が行われ、対ステルス戦闘機や極超音速兵器の早期探知にも対応。

将来的には量子レーダー・光レーダーとの統合も視野に入っている。


第10章:国家技術力の象徴としてのGCAP ― 新世界秩序と日本の立ち位置の変化、米戦闘機にとってかわれるか?

1. はじめに

現代の国際政治において、日本は従来の「アメリカ依存」を脱し、独自の軍事技術と装備体系を確立しようとしています。その象徴的な存在が、次世代戦闘機「GCAP/F-3」です。この戦闘機は、日本が技術的にリードし、独立した軍事力を持つ国家としての地位を強化する重要なプロジェクトです。

一方で、アメリカは次世代戦闘機「F-47」の開発を進めていますが、GCAP/F-3が登場することにより、その優位性が疑問視されつつあります。本章では、GCAP/F-3の技術的な優位性を明らかにし、米国の次世代戦闘機F-47との比較を行います。また、これが新しい世界秩序における日本の立ち位置にどのように影響を与えるのかを考察します。


2. 米国の次世代戦闘機F-47 ― 開発の遅れと可能性

米国が開発を進める次世代戦闘機「F-47」は、次世代航空支配戦闘機計画(NGAD : Next Generation Air Dominance)として計画されてきたF-22の後継戦闘機となるアメリカ空軍の第6世代ジェット戦闘機の計画である。開発の噂は2010年代からあったがGCAPがで世界初の第6世代ジェット戦闘機になるのではないかと思っていた、事実2024年7月2、米空軍は無人機優位の時代に有人機は時代遅れとの理由からNGADの有人戦闘機開発を一時停止となった。ところが、2025年3月21日第47代トランプ米国大統領が唐突に新戦闘機をボーイングと契約したこと、新戦闘機は自分が第47代国大統領であることからなどりゅうに新戦闘機をF47と命名し自分の任期中である2029年1月までに初飛行すると宣言した、順調に行けば世界初の第6世代ジェット戦闘機はF47になる可能性は高いが、航空機と言えど製造業の劣化著しい米国、しかも開発元が旅客機製造で失態相次ぐボーイング社であることからF47が順調に開発が進むとは思えない。

その性能を最上級とした設計がされているらしいが、アメリカ軍の空軍及び海軍の将来の主力戦闘機と目されているだけにちゃんと製造できるのか怪しいののだ。既に開発は遅れを見せており、いくつかの技術的な問題も抱えているようで、世界初の第6世代ジェット戦闘機の冠はGCAPが取れる可能性もある

技術的遅れ
F-47の開発は、最初に発表された計画よりも大きく遅れており、試作機の飛行試験や装備の最適化には予想以上の時間がかかっています。特に、ステルス技術や新型エンジンの開発において、思わぬ障害が生じており、これが次世代戦闘機としての完成度に影響を与えています。F-47は従来型の戦闘機と比較して、高いステルス性能やAIを駆使した高度なネットワーク能力を備えるとされているものの、開発の停滞やコストの膨張がその実現を危うくしています。

予算の制約
さらに、アメリカの予算制約もF-47の開発に影響を与えています。アメリカ政府は、予算削減を行っており、F-47の開発計画はその影響を受けて調整されている可能性があります。これにより、F-47の量産開始が遅れることや、最終的な性能において制約がかかる可能性が高まっています。

3. GCAP/F-3烈風の優位性

GCAP/F-3は、米国の次世代戦闘機F-47に対していくつかの明確な優位性を持っています。それは、技術的な革新性、運用の柔軟性、そして日本独自の戦闘機としての強みが融合した結果です。

技術的革新性
GCAP/F-3は、最新のエンジン技術、AIを駆使したネットワークシステム、そして高度なセンサ技術を搭載しており、その戦闘能力はF-47を凌駕する可能性があります。特に、AIによる自動運転支援システムや、無人機との連携能力は、GCAP/F-3が米国戦闘機を上回るポイントとなるでしょう。AIは、戦闘機の運用においては、リアルタイムで敵の動向を予測し、戦術を最適化するための重要な要素となります。

また、XF9エンジンを基にした新型エンジンは、F-47よりも効率的かつ強力な推力を発揮し、燃費性能や耐久性でも優れた性能を誇ります。このエンジンの設計は、英ロールスロイス社との共同開発によって実現され、今後の戦闘機開発における基準となる可能性を秘めています。

ネットワーク化とマルチドメイン戦闘能力
GCAP/F-3は、ネットワーク化された戦闘機群として、マルチドメイン戦闘を得意とします。これにより、空対空戦闘だけでなく、対艦、対地、電子戦などを複合的にこなすことができます。これに対して、F-47はまだ一部の能力において課題を抱えており、特に他の無人機や部隊との協調運用においては遅れを取っている可能性があります。GCAP/F-3のマルチロール能力は、現代戦の複雑化する要素に適応するために最適化されており、今後の戦争形態において有利に働くでしょう。

運用の柔軟性と国益への貢献
GCAP/F-3は、日本の独立した防衛産業として、世界市場への輸出を視野に入れた設計がされています。英国イタリアは、伝統的に兵器の輸出をしてきており、国際兵器マーケットでの強みを持ち、政府による兵器輸出の政治的影響も熟知している。これにより、日本の戦闘機技術の国際的なプレゼンスを強化するだけでなく、日本の外交戦略や国際的な立ち位置においても重要な役割を果たします。日本が自国の技術力を世界に示すことは、米国依存から脱却する一歩となり、さらなる外交的影響力を持つことを意味します。

一方、F-47はその開発の遅れや予算制約により、他国への輸出という面では不安が残ります。日本のGCAP/F-3烈風は、その完成度が高く、他国に対しても提供可能な戦闘機として、国際市場での競争力を持っています。

4. 新世界秩序における日本の立ち位置

日本が開発したGCAP/F-3は、新しい世界秩序において重要な役割を果たす可能性を秘めています。アメリカ一国の覇権が揺らぎ、複数の強大な軍事大国が競い合う時代において、GCAP/F-3は日本の独自の軍事力を示す象徴となるでしょう。その優れた性能は、日本の防衛だけでなく、世界の平和と安定に貢献するための強力なツールとなります。

また、日本のGCAP/F-3が米国のF-47に代わる存在として台頭することで、アジア太平洋地域における防衛力の分担や軍事技術の多様化が進みます。これにより、米国の軍事力一辺倒ではなく、日本を含む多国間の軍事同盟が強化され、国際的な安全保障環境においてより安定した姿勢が築かれることになります。

5. まとめ

GCAP/F-3は、単なる次世代戦闘機にとどまらず、日本の技術力を象徴する国家的プロジェクトです。米国のF-47の開発が遅れを見せる中で、GCAP/F-3はその優れた性能と技術的革新性により、世界市場での優位性を確立する可能性があります。また、GCAP/F-3は、日本が米国依存から脱却し、独立した防衛力を持つための重要な一歩となり、新世界秩序における日本の立ち位置を強化する役割を果たします。


〈参考〉米国・欧州・中国・ロシア・などが開発中の第6世代戦闘機「NGAD」「FAXX」「GCAP」「白帝(BAIDÌ)」「FCAS」「Mig-41」について、性能特徴進捗状況

1. NGAD(米空軍)

  • 開発国:アメリカ空軍

  • 特徴:極度のステルス性(無尾翼)、AI主導戦術判断(80%以上)、超音速巡航(M1.8)、レーザー兵器搭載予定、無人僚機7機制御

  • 進捗:2020年に試作機初飛行。だがコスト高(1機2.5億ドル)で2024年に見直し開始。配備は2030年代前半見込み

2. FAXX(米海軍)

  • 開発国:アメリカ海軍

  • 特徴:空母運用前提、折りたたみ機構、電子戦能力特化(400kmジャミング)、燃料搭載量制限あり(11t)、着艦衝撃耐性4.5G

  • 進捗:設計段階。空母制約の影響大。2030年代中頃以降の配備が想定される

3. GCAP(日英伊)

  • 開発国:日本・イギリス・イタリア

  • 特徴:現実的アプローチ(AIは支援)、ステルス+整備性重視、マハ1.5巡航、段階的レーザー導入、無人僚機3機制御(増加予定)

  • 進捗:設計進行中、2035年実用化目標。モジュール式ソフトウェア開発(約800万行コード)

4. 白帝(中国)

  • 開発国:中国(確定プロジェクト)

  • 特徴:宇宙空間対応目指す、完全無尾翼、AI制御飛行、J-20後継、全領域支配を目標

  • 進捗:2028年までに試作機飛行予定(最速目標)。技術課題多く、信頼性は不透明

5. FCAS(仏独西)

  • 開発国:フランス・ドイツ・スペイン

  • 特徴:欧州主導。AI・クラウド・無人機連携を軸に。レーダー低被探知、電子戦も重視

  • 進捗:試作・風洞試験段階。政治的調整が進捗をやや遅延。2040年ごろ配備目標

6. MiG-41(露)

  • 開発国:ロシア(MiG社)

  • 特徴:極超音速(M4~5)を目指すインターセプター、成層圏飛行、高高度制空

  • 進捗:制裁で進展不明。プロトタイプ未完成。2040年以降と予測される


📊 比較表(性能・進捗)

項目NGAD(米空軍)FAXX(米海軍)GCAP(日英伊)白帝(中国)FCAS(仏独西)MiG-41(露)
開発主体米空軍米海軍日・英・伊共同中国仏・独・西共同ロシア(MiG社)
初飛行予定済(2020)未定(設計中)未(設計中)2028目標2030年代初頭予定不明(制裁影響)
実用化目標2030年頃?2035年以降?2035年2028年(試作)2040年頃2040年以降?
巡航速度M1.8(超巡航)M1.5未満?M1.5未公表(M2以上?)M1.5程度?M4~5(極超音速)
ステルス設計無尾翼+RCS徹底低減折畳+ステルス尾翼改良+整備性配慮完全無尾翼フュージョン機体成層圏飛行対応
AI統合主体(80%以上判断)主体+電子戦支援限定(人間重視)AI自動制御AI+クラウド統合不明(開発初期)
無人機運用最大7機制御複数制御想定3機から段階導入詳細不明ウィングマン運用計画未公開
特殊兵装レーザー(計画)電子戦特化段階導入レーザー可不明(宇宙兵器?)電子戦・ステルス融合高高度迎撃ミサイル
コスト課題高額(2.5億ドル)高額+艦載制約分担+合理化設計不明(国家主導)財政・調整が課題不明(資金不足懸念)

📝まとめ

  • NGAD技術的には最先端だが、コストと信頼性に懸念あり。

  • FAXX艦載制約と電子戦能力重視のユニークな海軍仕様

  • GCAP現実的かつ段階的なアプローチ。日英伊の強みを融合。

  • 白帝中国の野心的な宇宙対応戦闘機。リスクも大

  • FCAS欧州型第6世代の中核。協調開発だが政治要因に左右されやすい。

  • MiG-41夢のような極超音速機だが、実現性と資金に不安


第11章:まとめ:GCAPは「令和の烈風」となり得るか?

【Yahoo news】次期戦闘機に「烈風」検討 防衛省、旧海軍の名称使用【共同】日本、英国、イタリアの3カ国が2035年までの配備開始を目指して共同開発を進める航空自衛隊の次期戦闘機に関し、防衛省が旧海軍の戦闘機名「烈風」を愛称に使う方向で検討していることが(2025年4月)27日、複数の政府関係者への取材で分かった。

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烈風一一型  画像元

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烈風一一型  画像元

第二次世界大戦中、日本は戦闘機「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」に頼り過ぎ、その結果、戦術の進化や物量の差に対応できず、最終的に敗北を喫しました。この歴史的な失敗を踏まえ、次世代戦闘機「GCAP/F-3」が「令和の烈風」となる可能性について、各方面の視点から検討し、名機となりうるかを考察します。


1. ゼロ戦の失敗とその教訓

ゼロ戦は、その軽量で機動性に優れた性能から、初期の戦闘では圧倒的な優位を誇りました。しかし、戦局が進むにつれてその欠点が露呈しました。特に以下の点が問題でした:

  • 物量に対する対応力の欠如
    ゼロ戦は高い性能を持っていたものの、戦争が長期化する中で、物量戦に対応できませんでした。アメリカの大規模な生産体制と、新型機の登場により、ゼロ戦の優位性は失われました。

  • 戦術の進化への対応不足
    戦術や戦況が変化する中で、ゼロ戦はその設計思想から戦術的進化に対応できず、次第に劣位に立たされました。特に、後半の戦局では、アメリカの重爆撃機や多様な戦闘機に対して効果的な戦術を発揮できませんでした。

これらの教訓を踏まえ、GCAP/F-3はこれらの失敗を繰り返さないように設計されています。特に、物量戦に対応するための堅牢な設計や、戦術の進化に柔軟に対応できる性能が求められています。

2. GCAP/F-3の戦術的進化と適応力

GCAP/F-3は、ゼロ戦が抱えていた問題点を克服するために、戦術的な進化と運用の柔軟性を最大限に重視しています。

  • 多様な役割に対応するマルチロール能力
    GCAP/F-3は、単なる制空戦闘機ではなく、制空・対艦・対地・電子戦など多様な役割を担うマルチロール戦闘機として設計されています。これにより、戦局の変化に対応できる柔軟性を備えており、ゼロ戦のように特定の戦術に特化して不利な状況に追い込まれることはありません。

  • ネットワーク戦闘の強化
    GCAP/F-3は、AIやネットワークを駆使して、無人機や他の戦闘機と連携し、戦闘の進行状況に応じて最適な戦術を取ることができます。これにより、戦場での柔軟な対応力が大きく向上し、ゼロ戦のような「特定の戦術に依存する機体」という問題を回避できます。

  • 物量戦への対応
    GCAP/F-3は、単独で戦うのではなく、ネットワーク戦闘を基盤にした運用が可能です。これにより、大規模な戦闘でも優位性を確保するための戦術を構築することができます。物量に頼るのではなく、質の高い戦闘機群をネットワークで結びつけ、効率的に敵を制圧することができます。

3. 技術的優位性と持続可能性

ゼロ戦が性能のピークを迎えた後、その技術的優位性はすぐに失われました。GCAP/F-3は、技術的に長期間の運用が可能な設計がされており、その優位性を維持するための条件が整っています。

  • エンジンと性能の長期的優位性
    GCAP/F-3は、英ロールスロイス社との共同開発による新型エンジンを搭載しており、その性能はF-47をはじめとする他国の戦闘機を凌駕する可能性があります。また、エンジンの燃費性能や耐久性も高いため、長期間の運用が可能です。

  • 柔軟なアップグレード
    GCAP/F-3は、その設計が柔軟であり、将来的に必要となる技術的なアップグレードや性能の向上が容易です。これにより、ゼロ戦のように一度その優位性を失った後に立ち直ることが難しいということがありません。技術の進化に応じて、次世代の武器システムやセンサ、AI技術を組み込むことで、常に優れた性能を維持し続けることができます。

4. GCAP/F-3の戦略的な位置づけ

GCAP/F-3は、日本の国防を支えるだけでなく、国際的な軍事力のバランスにおいても重要な役割を果たします。その登場は、**「令和のゼロ戦」**としての名声を確立する可能性を秘めていますが、その実現にはいくつかの条件があります。

  • 国際的な協力と輸出戦略
    GCAP/F-3は、日本単独の防衛力強化だけでなく、他国との共同開発や輸出を視野に入れています。この国際的な協力を通じて、GCAP/F-3は他国の戦闘機と比較して優位性を発揮し、名機としての地位を確立することができるでしょう。アメリカのF-47に対抗する形で、国際市場での存在感を示すことが重要です。

  • 新しい戦争の形態に適応する能力
    現代の戦争は、ゼロ戦が活躍した時代とは異なり、AI、無人機、ネットワーク戦闘などが重要な要素となっています。GCAP/F-3はこれらの新しい戦術に完全に対応できる設計がされており、次世代の戦闘機としてその名を馳せる可能性が高いです。

5. イギリスのGCAP離脱懸念とその背景

2024年7月、イギリスで実施された総選挙において、労働党が勝利を収め、新たにスターマー政権が発足しました。これに伴い、イギリス政府の防衛政策に変化が生じる可能性が指摘されています。特に注目されているのが、日英伊共同の次世代戦闘機開発計画「GCAP(Global Combat Air Programme)」への取り組み方です。

新政権は、従来の保守党政権とは異なり、「将来よりも目先の戦力強化を重視する」という姿勢を示しています。これは、長期化するウクライナ戦争の影響を背景とした判断であり、現行のユーロファイター・タイフーンの近代化型(トランシェ4など)への投資を増やすべきだという声が高まっており、開発予算や人員の再配分が検討される可能性がありすぐに実戦投入可能な戦力の整備を優先する必要があるという考え方が英国がGCAP離脱するという噂の正体です。


英国の新政権が今後どのような意思決定を行うのか、日本政府としても慎重に見極める必要がありますが、2024年12月14日、東京において木原稔防衛大臣と英国のシャップス国防相が、GCAP(次期戦闘機共同開発計画)に関する政府間機関「GIGO(GCAP政府間機関)」設立条約に署名しました。この条約は、2022年12月に日英伊の首脳間で合意されたGCAPを円滑に推進するため、三か国の共同管理体制を制度的に整えるものです。外務・防衛両大臣の署名によって、日本としての意思も明確に示されています。GIGOの設立により、計画の進行はより透明かつ効率的に管理されることとなり、各国の連携強化が期待されています。こうした制度的枠組みの整備は、イギリスが計画から離脱する可能性を大きく低下させており、離脱懸念は杞憂といえるでしょう。さらに、GCAPはサウジアラビアやスウェーデンなど他国の参加も視野に入れており、将来的な輸出や採用国の拡大も見込まれています。これらを総合すれば、英国にとってもGCAPは戦略的価値が高く、軽々に離脱できる状況ではありません。むしろ日英のエンジン教導開発で、日本側に有利に働いたのではないかと思います。


4日伊防衛協力の新時代──GCAPが切り拓く練習機・哨戒機の共通開発と相互信頼」


GCAPの進展を契機に、日本とイタリアの防衛協力が着実に深化しつつあります。近年、イタリア空軍参謀長が議会で、日本との間で練習機および対潜哨戒機の共通化について議論が進められていると発言したことが注目を集めました。これは、GCAPにおける技術連携が、他の防衛装備分野にも波及していることを示すものであり、両国の戦略的パートナーシップが単なる共同戦闘機開発にとどまらず、広範な装備協力へと展開していることを物語っています。

日本は現在、老朽化が進むT-4練習機の更新を計画しており、すでに米国との共同開発方針を確認しています。一方、イタリア空軍はM-346を練習機として運用しており、実績と輸出実績のあるこの機体をベースに、日本との共同開発の可能性を探っている状況です。両機体にはサイズや性能面で差異があるものの、GCAPを通じて築かれた信頼関係が、技術のすり合わせや相互補完を可能にする環境を整えつつあります。

また、対潜哨戒機分野においても、イタリアは現在使用中のP-72Aの後継機として、日本の国産哨戒機P-1を候補の一つに挙げています。P-1は性能面で高い評価を得ているにもかかわらず、これまで海外での採用実績がありませんでした。その主な要因は価格ではなく、輸出体制やアフターサポート体制の不備にあるとされてきました。ここにGCAPによる協力の意義が現れています。共同開発を通じて形成された信頼関係が、装備品の輸出や国際共同開発における障壁を取り払い、日本の装備品が欧州市場に本格的に進出する足がかりとなる可能性が高まっているのです。

これまで日本の防衛協力は米国に強く依存してきましたが、GCAPを通じた日伊協力の深化は、日本の安全保障政策の多角化と自立化を促進する動きとも言えます。イタリアにとっても、日本との協力は技術的相乗効果を得ると同時に、アジア太平洋地域でのプレゼンス強化にも寄与するため、まさに双方にとって「ウィンウィン」の関係といえるでしょう。今後、GCAPの枠組みを軸に、練習機や哨戒機といった個別装備の協力が実を結べば、日伊の戦略的パートナーシップはより強固なものとなり、欧州とアジアを結ぶ新たな安全保障の枠組みが形成されることが期待されます。




    まとめ ― 「烈風」は令和の空を翔ける


    GCAP/F-3は、前大戦時のゼロ戦の失敗から学び、1945年の敗戦でゼロとなった日本の航空機産業だったが戦後米国に煩労されながらも現代の戦争環境に最適化された設計が施されるまでに復興してきた。世界を驚かせた名機ゼロ戦のように世界最強の戦闘機を日本は再び飛ばすことができるのか?あと一歩の処迄着た。名機であったが故、ゼロ戦は前大戦後半失速してしまったが、F3烈風は特定の戦術に固執することなく、多様な役割を果たすことができるマルチロール機としての性能をいかすことができる著感がする。戦闘機の機体性能の優劣ではなく、ネットワーク戦闘を基盤にした運用能力は、今後の戦争形態において非常に有効です。したがって、GCAP/F-3は「令和の烈風」として、名機となる可能性を大いに秘めています。その圧倒的な能力が抑止力となって、平和な時代のままF3烈風は実戦を経験せず22世紀を迎えることができたら、本当の名戦闘機と呼ばれてほしいものです。

    日本の名機ゼロ戦」の継承者は先代「烈風」だったが、80年の時を経てF3烈風がゼロ戦の名跡を継ぐこととなる。


    F3が「烈風」を名のると聞いた時驚いたとともにテンペスト(tempest)は、「激しい嵐」や「暴

    風」だから「烈風」は暴風、ストーム・・・テンペスト=烈風・・・当意即妙と思った。烈風とは、かつて完成を目前にしながらも戦争という宿命に呑まれ、志半ばで散った幻の名機の名前だ。その未完成の夢は、多くの技術者たちの汗と情熱、そして諦めなかった魂によって今日まで静かに受け継がれてきた、先代烈風が果たせなかった日本の空を守る使命をそのDNAを引き継いだF3烈風が果たす。この事実は、単なる戦闘機開発の一断面ではなく、日本という国が辿ってきた歴史、そしてこれからの未来を象徴する壮大な叙事詩である。


    今、令和の空の下で、その名が「F-3烈風」として再び飛翔しようとしている。

    「烈風」の名には、果たせなかった夢を今度こそ現実にするという、日本人ならではの誇り高き精神が込められている。これは過去の栄光を美化するものではない。むしろ、過去の挫折と真正面から向き合い、そこから学び、乗り越え、未来を切り拓こうとする意志の表れである。技術者たちは、困難に臆せず、理想を追い求めて挑み続ける精神を受け継いでいる。烈風は、そのような技術者魂の象徴であり、現代の若きエンジニアたちにとっても、新たな夢と希望の灯火となるだろう。

    「F-3烈風」はまた、国際社会に対しても大きなメッセージを発する存在となる。戦後、日本は軍事において極めて慎重な姿勢を保ってきた。だが今、世界の安全保障環境はかつてない速度で変容しており、我が国もまた、自らの手で自らを守る覚悟と責任を果たす必要がある。烈風の名を掲げることは、日本が「受け身」の国ではなく、「自ら立ち上がる国」であることを、静かに、しかし力強く世界に示す行動である。

    「F-3烈風」は、単なる兵器ではない。それは日本の精神と技術の結晶であり、令和という新時代における“国家の意思”の象徴でもある。ステルス性・機動性・無人機との協調といったハードウェア面の進化だけでなく、その背後にある哲学――自主開発への情熱、若手人材の育成、そして国際的連携の中でも主導権を担う意思――こそが、F-3の持つ最大の価値である。

    これまで日本は、F-15、F-2、F-35と、米国製・共同開発機に依存してきた。しかし今、「F-3」という自らの名を冠することで、日本は本当の意味で自律的防衛技術国家への第一歩を踏み出したことになる。単なるプレイヤーではなく、クリエイターとして、未来の空を切り拓く意志がそこにある。

    烈風復活とは、かつて置き去りにされた夢へのリベンジであると同時に、次世代に向けた壮大な挑戦の序章である。このプロジェクトを通じて、日本は「ものづくり国家」としての誇りを再確認し、技術と責任によって世界に貢献する国家像を確立しようとしている。今の日本に必要なのは、他国への依存ではなく、己の技術と理念に基づく行動力である。F-3烈風はその象徴だ。

    未来への飛翔に必要なのは、技術だけではない。それを支える人の志、誇り、そして揺るぎない国家意志である。「烈風」の名に込められた魂が、今の日本人、そして未来の世代に希望と勇気を与えるならば、それは単なる兵器を超えた、「文化」としての存在に昇華される。

    烈風よ、令和の空へ。未完の夢を超えて、技術の翼と誇りの風を纏い、日本の未来を切り拓け!