Ddogのプログレッシブな日々@ライブドアブログ

政治経済軍事外交、書評に自然科学・哲学・聖地巡礼・田園都市ライフ、脳の外部記憶媒体としてこのブログを利用しています。2020/11/30以前はGoogle検索でキーワードを入れると常に上位にありましたが、日本のトランプ大統領デモを紹介した記事が米国でバズって以降検索アルゴリズムから排除され検索ヒットされにくい状態です。是非ブックマークをお願いします。このブログをご訪問していただいた方の知識や感性として共有できれば幸せに思います。

タグ:その他ビジネス



イメージ 1


世間ではパックスアメリカーナ=米国の覇権が終焉を迎えようとしているといわれている。経済学者は2012年資本主義の終焉を迎えるのではないかと唱える学者もいる。

先週のドイツ国債入札で十分な買い手が現れなかったことで、ドイツ国内でも危機感が一気に高まった。29日実施されたイタリアの国債入札では、利回りがユーロ導入以来の最高水準に上昇し、ソブリン債務危機がヤマ場に近づきつつあることが示された。 新発3年債の利回りは8%近くまで急伸した。長期間続けば、借り入れコストは持続不可能な水準に達するとみられている。前回10月末時点の発行利回りは4.93%だった。ユーロ圏の債務危機も後戻りできない地点に近づいている。

市場やビジネス関係者はユーロ圏が解体に追い込まれるシナリオが現実となることを予想し始めた。ユーロの天井はもしかしたらまだうえかなぁと思いつつも一応私あてております。
【ユーロ天井、円安・ドル高】2008年6月25日
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/11455383.html
 
①原油価格の今後の推移に関する考察
 
②原油価格の今後の推移に関する考察 2年後:ゴールドマンとの予想勝負!
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/8723465.html 
 
「今日も下がったね」と君が言ったから10月27日は最安値記念日・・・・・・明日も記念日かも? http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/18971313.html
 
相場というものは皆が強気の時が天井で皆が駄目だと諦めた時が大底となる。
 
私がネットデビューした2002年よりネット上で予想したことは100%当たったとは言いませんが、大筋ではかなりの確率で予想通りであったと自負しております。
 
この理論でいくと、来年のどこかが底となる可能性は高い。
あの、ジムロジャースはこのように言っています。
[東京 25日 ロイター] 米著名投資家ジム・ロジャーズ氏は25日、東京都内で講演し、日本の株式と円に強気の見解を示す一方、欧州と新興国の株式には弱気との見方を示した。
欧州の問題は根深く、信用問題がスペイン、イタリアに急速に広がってきたことで、金融機関の経営に問題が広まり、それが経済全体にも問題を引き起こすことになるのが懸念材料と述べた。長らく低迷してきた日本株は買いの好機との見方を示し、ユーロやドルの経済圏が混乱するなか、円は逃避先として資金流入が見込まれるとの見方を示した。
ロジャーズ氏は日本株について、過去20年以上、日本株投資をしてきた投資家で「いい思いをした人はいなかった。だからこそいま楽観的に考えられる」と指摘。なかでも、農業関連や天然資源関連の銘柄は買いとの投資戦略を語った。「世界的に農業問題が深刻化する時期にあり、農業は今後20─30年で最も成長の見込める分野」と話した。
<キティファン>
自身の私生活を振り返りながら、かつては人生のなかで子供は時間の無駄と考えていたが、現在2人の娘を授かり、その考えは間違っていたと分かったと述べたうえで、「私の家族にはハローキティ―のファンがおり、サンリオ(8136.T: 株価, ニュース, レポート)の株式も投資している。タカラトミー(7867.)の株も持っている」と語った。
<証券株、野村より大和が買い>
また、日本株のなかでは、多くの投資家が弱気の証券株も魅力的としたうえで、「野村ホールディングス(8604.)がリーマンブラザーズを買収したのは良くない判断だった。私なら野村の株は買わず大和(8601)を買う」とコメントした。
ロジャーズ氏は、野村のリーマン買収に好印象がない理由として、リーマン買収時に旧リーマン社員に非常に高額の給与やボーナスを約束し、人材を確保したが、その契約期間が切れると辞めていった人材が多かったと指摘。そのうえで、「大和はリーマンを買わずにいて賢明だったと思う時が来るのかもしれない」と語った。
一方、為替については、欧州のソブリン問題や世界的なマクロ環境の不透明さを考えると、円が逃避先として買われやすい環境になるとし、一段の円高を予想した。ロジャーズ氏は、「どの程度の期間、円にブル(強気)かは分からない」としながらも、「為替、経済、社会的な混乱がさらに発生すると予想され、その間、日本がセーフヘイブンになる。2─3年は日本の円がさらに高くなるだろう」と述べた。
(ロイターニュース 江本 恵美、編集:宮崎大)
さて、本書の内容とは関係ない前降りとなってしまいました・・・
この続きはまた帰ってから執筆します。
 
 
 



































イメージ 2
2008年2月に開設した当ブログも2011年11月30日70万アクセスを達成いたしました。
これもひとえに毎日アクセスしていただく皆様のおかげでございます。

このところプライベートが少々忙しく更新頻度が減りぎみです。一頃は日に1000アクセスを超えておりましたが、保守層を二分するTPPの賛否論で意思表明をしたのがいけないのか少々減り気味です。

しかし、私は読者の方々に媚びるつもりは一切ありません。

誰からもお金も貰っていないし、なんら制限はうけているわけではない。自分が思うまま、自分が感じるまま、自分の良心に従って自分の意見を書き続けます。


























執筆中
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

『「超ガラパゴス戦略」副題:日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け 日立コンサルティング 芦辺洋司 著』を読む。
イメージ 1


私も、同じことを考えておりました、本書の戦略を国家戦略に昇格させだけの価値もある。本書が出版された09年4月。それ以前の私の文章にも携帯電話がガラパゴスと揶揄されているが、問題ない、怯む事はない、世界が後から追いついてくるとの趣旨を何度か書いた記憶がございます。

本書表紙のト書
閉鎖された特異な環境下で進化を遂げたガラパゴス群島の動植物にも似た日本の商材やビジネスではグローバル化に対応できず、やがては衰退してしまうだろうという悲観論がある。

著者はこのガラパゴス進化こそ日本の強みであると考え「国内に残すもの」と「海外に出すもの」を選別し、競争力を維持するために「模倣されない仕掛け」を設ける「超ガラパゴス戦略」をこの本で提唱している。
本書はこのト書にすべて凝縮されています。日本の生きる道として、「超ガラパゴス戦略」は非常に魅力的だ!

P15~17
食料が輸入できなくなる日
唐突だが、ここで「26兆円」という数字を示されたらまず何を思い浮かべるだろうか。この数字は、2007年の日本の食糧と石油のおおよその年間輸入額である。その一方で、自動車.電子部品・鋼材の輸出額の合計がまた、ほぼ26兆円になる。つまり、この三つの産業部門で“燃料と食費”を稼ぎ出しているようなものだ。少なくとも、数字の上ではそうなる。

考えたくはないことだが、昨今の原油価格の高騰に加えて、食糧危機が同時に来たことを想像してみよう。すると、食糧の価格が高騰する。そして、今の26兆円が倍の52兆円になったとしたら、それは、日本の工業製品輸出額の年間総額にも匹敵するまでになってしまう。

そうなったら、日本の輸出・外貨獲得額のおよそ75%を充てなければ、生活に必要なファンダメンタルズが輸入できなくなるということを意味するのだ。これは、実にショッキングなことである。

今後の日本は外貨を獲得しなければならない。だから「グローバル経営」が必要なの
である。

醒めない夢
かつて右肩上がりで増加を続けた日本の人口も少子高齢化に転じ、内需は縮小していく。そして、BRICsをはじめとする新興工業国の猛追を受け、日本製品の国際競争力が日増しに弱体化しているのも事実である。

日本の総人口は、今世紀半ばの2050年には1億人を割り込み、9500万人ほどに減少すると推定されている(中位数)。これは、2008年時点と比べて3000万人ほど、25ポイント以上の減少ということになる。人口の減少は経済規模の縮小、すなわち市場のデフレを意味する。

しかも、高齢化がこの問題をさらに深刻にする。2050年ころの生産年齢人口は51%そこそことなり、2008年よりも21ポイントほども低下する。現在、毎年60万人前後の労働人口が減少している。つまり、今後の日本は1%のデフレがすでに組み込まれた経済環境であることを理解しておかなければならない。

このような厳しい環境において、いかに外貨を獲得するかということは抜き差しならない大問題なのである。
P29~33
超ガラパゴス戦略
日本は島国である。そして、日本語というかなり独特の言語を古来、国語としてきた。
そのため、ヨーロッパ系の言語とはもちろん、中国や韓国など他のアジア圏の言語ともかなりの違いがある。これは、良い意味でも悪い意味でも、文化的垣根になっている。
また、島国であることに加え、江戸時代という300年にわたる時代を通じて、政策的に他の国々とはかなり限定的・選択的な交流しか行ってこなかった。そのため、技術にとどまらず・人々の感性・習慣・思考法など、文化全般に及んで独白性が強く、「ガラパゴス的」ともいえる特徴を数多く備えている。

これらの特徴はまた、モノ作りやサービスを飛躍的に進化させていく原動力である。
そう考えれば、隔離されているという意味ではなく、商材やビジネスの競争力を生み出す独特の進化を可能にする環境といえる。これは大変な強みではないだろうか。
そして、これらの強みを縦横に活用し、日本発の製品・サービス.情報.ビジネスが世界を変え、世界をリードしていくことを今、目指そうというのが、戦略のコンセプトである。

つまり、「世界を変える島国」となることが目標なのだ。同時に、それこそが、ほとんど唯一残された日本の生き残りの道だろう。それを達成するためにここで提案するのが、超ガラパゴス戦略なのである。
(略)
「超ガラパゴス戦略」は、ガラパゴスに生きる独特の生き物にあやかり、日本の持っ独白の文化や環境を積極的に活用し、世界に通用する産業を戦略的に生み出そうというものである。単にガラパゴス化した事実を追認するのではなく、積極的な意志と明確な指針をもってガラパゴス化を実行するということである。

一方で進化した種をもとに、世界に進出した後に、絶滅もしくは外来種に駆逐されてしまっては意味がない。ビジネスの世界なので絶滅というよりは、模倣されることを防ぐ意図ではあるが、「超ガラパゴス戦略」のもう一つの神髄は、この模倣を防ぐ仕掛けである。そして、その術は三つある。

一つ目は、あたりまえだが、そもそも真似をしにくい種を見つけて進出する方法である。わかりやすい例で言えば、日本のアニメは世界で高い評価を得ている。と同時に、あのテイストそのものは外来種では模倣できない「種」である。

二つ目はモジュラー化ではなく、インテグレーション(統合)を行って進出する方法である。例えば日本のコピー機は主要先進国のシェア五八%を持っている。この強さの秘訣は、高性能なハードに加えて、メンテナンス・サービスというソフト面がインテグレーションされているためである。単純にコピー機というハードだけでは、束南アジアの各国が、より安価な製品として模倣すれば、たちまち絶滅しかねない。

自動車産業もまた一次下請け、二次下請けといった企業群で、製造プロセスそのものがインテグレーションされている。これが強さの秘訣である。車の構成パーツをモジュール化して、プロセスをDELL方式の生産にしたとたんに、小さな自動車メーカーが乱立するだろう。同時に日本のメーカーは崩壊しかねない。台湾のパソコンガレージが乱立し、日本の大手家電メーカーがパソコンから撤退した記憶はまだ新しい。

三つ目が「ブラックボックス化」である。コアとなる技術を、リバースエンジニアリングできないようにブラックボックス化する。例えば、自動車のエンジンはコンピュータによってコントロールされている。点火タイミング、燃料の混合比、外気温などさまざまなデータを瞬時に測定して、最適なコントロールを実現している。このコア技術はECUという車両コンピュータが担っているが、ECUはリバースエンジニアリングが不可能になるよう暗号化されている。

マツダの最新型ロータリーエンジン車であるRX-8は、今まで不可能とされてきた、サイドポートという燃費が向上する仕組みを持っている。この新型ロータリーエンジンはECU以外に、スピードメータやABSのセンサーモジュールといったアッセンブリーごと移植しないと、エンジンがかからないほどブラックボックス化されている。

一方で、主要な生産プロセスを秘匿し、国内に残すというブラックボックス化もある。
この格好な具体例は、シャープの液晶テレビである。デジタル機器は信号のやり取りを標準化する必要があるので、どうしてもパーツがモジュール化しやすい。そこで、パーツではなく、液晶テレビの生産プロセスをブラックボックス化し、かつ匠の技で組み立てるよう、生産を国内に「残し」ている。
見えない強み
P66
さて、金融資本主義が世界を席巻した現代、職人気質に表されるよう、日本はモノ作り実体経済陣営のリーダーとして残ったように思える。これは、決して悲観することではない。むしろ、この独白の価値観を捨てずに、それを武器として世界市場で戦うチャンスとして考えるべきである。加えて、モノに楽しさを付加するサブカルチャーといった、諸外国が真似できない強みも土壌として持っている。

サブカルチャーの一例としてオタクを挙げたが、職人とオタクには、ある意味で共通性がある。それは、モノに対する妥協なき「こだわり」である。かつ、現代の日本は、「こだわり」を追求する多彩なマニア的集団が作り手側にも使い手側にもふんだんに見られる。少量多品種の生産消費に変わりゆく現代では、これら多彩なマニア層は市場の牽引役として非常にマッチしている。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

『「ブラックマネー」副題:20兆円闇経済が日本を蝕む 須田慎一郎 著 新潮社』を読む。
「オリックス―スルガ社―光誉―闇社会」編
イメージ 1


昨年、東証二部上場スルガ社が、反社会的勢力と癒着した地上げを行った事が発覚し、破綻した。また、アーバンコーポレーションを引き金に新興市場上場銘柄が次々と泡のように消えていった。

日本の新興市場を破壊した犯人は、ほりえもんこと堀江貴文と村上世彰が筆頭であげられるが、ヒルズ族と呼ばれた修羅どもと、それを食い物にした闇社会。そしてこの「ブラックマネー」を読むと、スルガ社の後ろで糸を引いたのが、本書では「酒を呑ませたやつ」として、「オリックス」であることを暴露している。オリックスといえば平成の政商、宮内義彦だが、今日日本の格差社会を加速させた小泉政権下の「規制改革民間開放推進会議」座長として、そのA級戦犯である。

ちなみに、宮内義彦はMBAをニチメン時代の早くに取得したアメリカかぶれで(「ウォール街の自爆」でもふれられているような、社会を顧みない強欲な人種)であるとともに、彼は裏社会の総元締め山口組の本拠地がある、神戸出身だ。神戸出身者は皆山口組と関係が有るなどと言っているのではない。本書にも書かれているようにヤクザは、機を見て敏、金の匂いがするところに入り込む習性がある。本書にはかかれていないが、オリックス宮内が一介のサラリーマンだった人物が伸し上がった理由は、裏社会とのパイプがあるようにしか思えない。本書を読むと、直接的には宮内と裏社会との繋がりは書かれていないが、オリックスと裏社会の繋がりが垣間見え、宮内は裏社会のフロントである可能性を否定できない。ちなみに、裏社会は弱肉強食の実力社会、宮内-小泉ラインが作った社会風土だそのものだ。本書を読む限り、オリックスにかんぽの宿を引き渡してはならない!
総務相「納得の可能性ゼロ」 「かんぽの宿」売却問題
 日本郵政による宿泊・保養施設「かんぽの宿」のオリックスグループへの一括譲渡を巡り、鳩山邦夫総務相は14日、総務省内で日本郵政の西川善文社長と会談した。西川氏はオリックスの受注が決まった入札の経緯を説明。弁護士ら専門家による調査組織を社内に置くと述べた。総務相は会談後、「納得する可能性は限りなくゼロに近い」と記者団に明言した。
 オリックスへの譲渡は27社が参加した競争入札で決まった。個別売却では、売れ残った施設の従業員が職を失う可能性がある。
 だが、同日の自民党の総務部会郵政政策小委員会では、オリックスの宮内義彦会長が郵政民営化を推進した点を念頭に「経済人は自らの利益のみを追求するのか」といった批判が出た。民主党の総務部門会議でも「総務相の疑問は至極当然だ」との意見があがった。(07:01) 
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090115AT3S1401J14012009.html
これは絶対に許してはいけないだろう。鳩山総務相頑張れ!

それでは、本書の中身だが、ベンジャミンフルフォードの軽薄なヤクザと経済の関係を表層的(新聞と週刊誌を読んでいる人間にはなんら目新しい事実が無い)に扱った「ヤクザリセッション」のような机の上で書いただけの本と違い、須藤氏の永年の人脈と足で調べた重みがあるリアルな本だ。

2005年頃から始まった都心のミニバブルは、REITによる強引な地上げによる結果ではあるが、REIT自体は素晴らしい金融商品で、健全に組成運用されたのなら、批判されるべきではないと思う。オリックスも早くからRIET(不動産投信)を手がけていた、オリックス不動産投資法人(REIT)の上場も3番目か4番目で比較的早い時期であったと思う。公開時の目論見書には三軒茶屋のキャロットタワーがでかでかと写真を飾り、オリックス不動産投資法人(REIT)http://www.orixjreit.com/ 自体は何等違法性がないかもしれない。

しかしながら、本書を読むとこそに組み込まれているビルの取得には裏社会を使ったと非難されてもしかたがない。
P2
東証二部上場の中堅不動産会杜スルガコーポレーシヨンから、東京千代田区の秀和紀尾井町TBRビルの地上げを依頼された大阪市の光誉実業という不動産会社が、弁護士資格がないのにテナントの立ち退き交渉を行なったとして、2008年3月に弁護士法違反容疑で光誉の杜長ら十二人が逮捕されたものだ。(略)、要点だけを述べておくと、実は光誉実業は山口組系の有力暴力団の企業舎弟だといわれる会社だったのである。この事件の発覚により、07年夏あたりまで続いていた東京都心部のミニ不動産バブルの中で、上場企業が反社会的勢力に地上げを依頼するという、かつてのバブル時代に頻繁に見られた表経済と闇勢力の癒着の構図が復活していたことが、白日の下に晒されたのである。
p109
それまでスルガ社は共同都心を経由することにより、光誉とは直接的な関係を持たないようにしてきたが、このランディツクのケースではスルガと光誉の直接的な関係が明白となっている。
さらに、この物件の信託目録やスルガが発表した調査報告書の内容を総合すると、スルガはオリツクス不動産投資法人から地上げ目的で物件を受益権の売買という形で手に入れ、地上げ完了後にはそれを「ジヨイントアーク10」に転売しているが、前述した通りこのSPCはオリックス系列だとみられるのである。
スルガからの直接の依頼により地上げを実質的に仕切ったのは光誉で、この会社は警視庁から山口組系の有力暴力団の企業舎弟だと認識されている。
一連の土地取引によりオリツクスサイドからスルガ社へ約49億5000万円の利益がもたらされ、スルガ社から光誉へは諸経費など込みで12億9000万円が支払われた。警察が光誉を企業舎弟と睨んでいる以上、光誉から闇杜会に資金が提供された可能性は高い。
そうなると、地上げビジネスを介在として「オリックス―スルガ社―光誉―闇社会」という、資金の流れが存在した可能性が出てくるのである。
ここまで説明すれば、前述した警察幹部が述べた「酒を飲ませたヤツ」が誰なのかは明白だろう。
和製はげたかオリックスの急成長の原点には、孫正義に誘われ、あおぞら銀行に投資したのが原点であるらしい。あおぞら銀行とは1998年不動産融資の焦げ付きから経営破綻した旧日本債権信用銀行(日債銀)であるが、その設立は1957年旧朝鮮銀行の残余財産で設立された日本不動産銀行であった。日債銀の残した人材と不良債権を元に再びミニバブルを起こし破裂させている。自業自得、一部にはオリックスの経営自体危ぶむ声も聞かれる。(公表されている財務諸表に不正が無ければ、経営危機では無い)必敗朝鮮の法則恐るべし!

本書を読むと、許永中受刑者、田中森一元弁護士(ヤメ検)最後の大物仕手筋西田晴夫、など、闇の紳士達が次々登場し、その暗躍した痕跡を次々に解説し、実に中身が濃い。

ライブドア事件強制捜査2日後に怪死した、元HS証券副社長 野口英昭の事件に関してもなぜ自殺したかの事情が詳細に書かれている。本書では自殺説だ。
時代の兆児(日本人を愚弄した)ほりえもんは国策捜査で逮捕されたが、国策捜査の真の目的は、ほりえもん逮捕ありきであった、その真の目的は、証券市場を財布代わりに使った、闇社会、ほりえもんと宮内氏、裏のマネーの流れの摘発にあった。金の流れ全体を把握していた野口の死は、オウム事件で金の流れを把握していた村井秀夫が刺殺された事件と重なり、自殺であろうと、自殺に追い込んだ裏社会の深い闇を垣間見える。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ