英国海軍空母 Queen Elizabeth
Royal Navy aircraft carrier may be sold to India
Government considering sale one of two £2bn machines as part of strategic defence review
One of the Royal Navy's new £2bn aircraft carriers could be sold off under government cost-cutting plans, the Guardian has learned.
It is understood that India has recently lodged a firm expression of interest to buy one of the two state-of-the-art 65,000 tonne carriers, which are still being built by BAE Systems in the UK.
Any sale of the long-delayed carriers would be highly controversial and would leave the Royal Navy with just one carrier. It could also force Britain to borrow from the French navy, which itself only has one carrier and is reluctant to build any more.
Last summer French president Nicolas Sarkozy proposed to Gordon Brown that the two navies co-ordinate the maintenance and retrofitting of their carriers, so that at least one of them is at sea at any time.
The government has accepted it would cost more to cancel the contract for one of the carriers than it would to carry on building. BAE Systems is also keen to increase its arms exports and would welcome the sale of such a flagship piece of hardware to a country such as India, which is keen to upgrade its military, particularly its air force.
According to senior defence sources, Whitehall officials are examining the feasibility of selling one of the carriers. It is understood they are planning to put forward the option as part of the government's strategic defence review, which will start early next year. The review will publish its conclusions after the general election. Whichever party wins the election, the review is expected to result in savage cuts to the UK's military budget.
"Selling a carrier is one very serious option," a defence source said this weekend, although the government is a long way from committing to any sale. It could take between six and 12 months to reach a decision, he added.
以下略.
イギリスでは金融危機後 政府コスト削減プランが進む中で英国海軍が建造中の6万5000トンの航空母艦クイーンエリザベス(2014年就役予定:建造費20億ポンド)とプリンスオブウェールズ(2016年就役予定)のうち、クイーンエリザベスを2016年インドに売却する可能性ががでてきました。
インドは最近イギリスのこの建造中の空母に興味を示し、イギリスも予算削減で空母2隻体制1隻にする可能性はかなり高い。インド海軍はすでにフォークランド紛争で活躍した空母ハーミズを1989年に取得し空母ヴィラートして現在も運用中である。これに加え、キエフ級航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」をロシアにて改装中。また自国製の新型空母としてヴィクラントを建造を開始した。
インド海軍 空母ヴィラート(旧英国空母ハーミズ)
改装中のアドミラル・ゴルシコフ(ヴィクラマディティア)
旧ソ連キエフ級4番艦 アドミラル・ゴルシコフ
インド海軍空母 ヴィクラント(2代目)
航空母艦の建造は、かなり高度な技術が必要で、ロシアは自国製の「アドミラル・クズネツォフ」を保有しているが極めて稼働率が悪く、現在大改装中である。
ロシア海軍空母 アドミラル・クズネツォフ
また、中国は1998年にウクライナからスクラップとして購入しその後長年放置していたロシアのクズネツォフの同型艦「ヴァリャーグ」を空母として改装作業をしているが、改装作業状況は遅々として進まず、改装しても使い物にならないらしとの情報が有力だ。事ある毎に自国製の空母建造を宣言しているが、今のところ建造を開始したことを確認する情報はない。
スクラップとして曳航されるヴァリャーグ
中国海軍空母CG
第一、空母に搭載すべく無許可でデットコピーしようとしたSu-33フランカーD(Su-27K)のコピー機「殲撃15」はコピーに失敗し、飛行時の異常振動などのために軍側に受け取りを拒否されている。仮に空母が出来上がっても、いまのところ搭載機がない。「殲撃10」を艦載機に転用するとのことだが、見るからに転用は難しそうだ。
殲撃15
殲撃10
簡単に空母機動部隊を自国技術で賄うのは非常に難しい。インドは1961年から空母(初代:ヴィクラント)を保有し運用している為ノウハウが蓄積している、その為自力で空母の建造に成功するかもしれない。しかし中国が、一朝一夕で大型空母の建造に成功できるとは思えない。
初代:ヴィクラント
インドもロシアで改装中のアドミラル・ゴルシコフ(ヴィクラマディティア)が改装に次ぐ改装をしているが、次々にトラブルが発生しており中国「ヴァリャーグ」同様使い物にならない可能性があり、インド海軍が、クイーンエリザベスに目をつけるのは自然な動きである。
F-35B
インド海軍はF-35B に関する情報提供の請求をしているとの一部情報があるが、建造中の新空母ヴィクラントおよびアドミラル・ゴルシコフ(ヴィクラマディティア)の搭載機はMig29kであるので、クイーンエリザベスを導入したならば搭載機はMig29kになるであろう。だがQEのスキージャンプでMig29kを運用できるのかは不明である。
Mig29k
昨年提案されたイギリス海軍とフランスの海軍が空母共同運航して、英仏海軍で常に一隻の空母を洋上に配備するという計画もあり、空母が3隻あれば可能であるので、英国海軍が空母1隻体制となる可能性もある。
英国政府が決断を下すには6~12ヶ月後とのことだが、現在、オーダーを取り消す場合、政府が被る費用の正式な見積りを作成中とのことだが、今のところ概算では建造を中止するより、一旦建造した空母を売却するほうが、コスト的には安く抑えられる可能性が高いとのこだ。そうなれば英国が畏くも女王陛下を2016年に売り飛ばす可能性もかなり高いということであろう。
また、英国政府のコスト削減オプションとしてF-35を一隻分のみ配備し、もう一隻をヘリ空母として運用するなどのオプションが検討されているようです。
もしインドが導入を見送りイギリスが売却したいとなれば、中国が欲しがるかもしれません。もし中国の手にQEが渡ったとしたなら、日本をはじめアジア諸国にとって中国製の粗悪な空母より脅威ではなかろうか?英国が中国へ女王陛下を売り渡すことは現実的にはありえないだろうが、最悪スクラップという形にしても中国は輸入したいであろう。
ならばQEを日本にお迎えしてはどうだろうか?いや、もう一歩踏み込んで、憲法とか集団的自衛権などという諸問題を抜きに、パワーポリティック的に考えた場合、日本やASEANとインドが対中国連合海軍を創設し、QEを共同で保有運用するアイディアはどうであろうか?非常識を無理と考えずに柔軟な発想をしてみてはいかがであろうか?
日本は日中韓の東アジア連合ではなく、地政学的には海洋国家群である米国やオーストラリアを含めたアジア環太平洋諸国と同盟すべきである。対中国連合海軍の創設はひとつのアイディアとして検討されるべきではないか?
日本国憲法を改正するにあたり、集団的自衛権も、域内連合的な発想が必要ではないか。もちろん米国も対中国連合艦隊の中核となってもらう。北大西洋条約機構NATOのアジア版、西太平洋条約機構WPTO(West Pacific Treaty Organization)構想だ!
日本が単独で機動部隊を持つことに米国は容認しないだろうが、中国に脅威を感じるアジア連合が集団で持ち尚且つ自国の影響下であるならば、米国もこのWPTOのアイディアに乗るかもしれない!もちろんロシアもWPTO加盟国候補である!