大塚家具内紛、決着の決め手は? ── プロキシーファイトの行方
【THE PAGE】2015.03.03 12:23
大塚家具の親子バトルがますます激しさを増しています。3月に株主総会を控えており、委任状争奪戦になっているからです。父と娘はどちらが正しいのでしょうか。また委任状争奪戦とはどのようなものなのでしょうか。
大塚家具は、創業者である大塚勝久氏が一代で築き上げた家具販売チェーンです。会員制で顧客を囲い込み、トータルで家具を提案する手法で、一気に大手企業にのしあがりました。しかし、顧客の好みが変化してきたことや、日本人の所得が減ってきたことで、従来のやり方が徐々に通用しなくなります。2009年、業績悪化の責任を取る形で勝久氏は辞任し、娘の久美子氏が同社の代表に就任しました。
久美子氏は、従来の販売手法を転換し、一時は業績が下げ止まったかに見えましたが、2014年12月期の決算で営業赤字に転落してしまいます。久美子氏のやり方に疑問を持っていた勝久氏が久美子氏を辞任させ再びトップに就任したのですが、その半年後、今度は久美子氏が勝久氏を辞任に追い込み、代表に返り咲きます。3月に行われる株主総会を目指して、双方が新しい経営陣の候補者を発表する事態となっています。
同社は株式会社ですから、会社をどのように経営するのかを決定する権限は株主にあります。したがって経営陣の顔ぶれや、会社の最終的な経営方針は株主総会で決定されることになります。株主総会は、基本的に多数決になりますから、どれだけ多くの株主を味方につけるのかがポイントとなるわけです。
現在、同社の株式を最も多く保有しているのは創業者の勝久氏で、2013年12月末時点で18%のシェアとなっています。次に株式を持っているのは娘の久美子氏で、資産管理会社を通じて約10%の株式を所有しています。久美子氏の方が株数は少ないですが、どちらも大株主ですから、共に本人が代表に就任する資格は十分と考えるべきでしょう(資産管理会社の経営権をめぐっても争いがありますが、ここでは資産管理会社は久美子氏のものとします)。
そうなってくると、その他の株主が、どちらに付くのかで最終的な結果が決まります。株主総会における多数派工作のことを委任状争奪戦(プロキシーファイト)と呼ぶのですが、今回の争奪戦でカギを握っているのは、現在、推定で10%ほどの株式を所有していると思われる米国の投資ファンド「ブランデス・インベストメント・パートナーズ」です。ブランデスが久美子氏に付けば、両者を合わせると勝久氏のシェアを超えるため、一気に久美子氏が有利となります。
久美子氏は、社外役員の増員や配当の増額など、安倍政権が進めるコーポレート・ガバナンスを重視する姿勢を打ち出し、他の株主を説得しようとしています。株主からみれば久美子氏の提案は魅力的に見えますが、創業者の勝久氏の実績と比べると経営手腕は未知数です。株主はどちらを選択すべきか、株主総会まで、悩ましい日々が続くでしょう。
(The Capital Tribune Japan)
THE PAGEの記事は少しいいかげんである。
>創業者の勝久氏の実績と比べると経営手腕は未知数です
未知数ではなく久美子氏の方が実績を残しているので、勝久氏より経営手腕は上であろう。この記事のライターはプロではない。久美子氏は立派な業績を残している。
ただ、私が大塚家具の株主であれば、娘の久美子氏を選択すると思う。何故ならば会社を潰さず株主に報いようとしている。一方父親の勝久氏は、創業者であるがゆえ、株主に報いる気持ちは小さく、目先の業績は犠牲にしても構わないと思っている。
なかなか面白い親子バトルである。そして日本のコーポレートガバナンスについて考えさせられる内紛である。
結局、会社とは誰のもか?考えさせられるものです。
創業者、株主、後継者、社員・・・経営陣・・・
今回のバトルはは創業者と社員Vs後継者と株主の構図となる可能性が高く、委任状争奪戦に限れば、久美子氏側が勝つ可能性が高い。
大塚久美子さん・・・美人で才女、私のハートにストライクど真ん中・・・
気が強く、男勝りで、高嶺の花、個人的に好きなタイプである。
大金持ちの家に生まれ、旧帝一工の一角である一橋大卒、美人、天は二物も三物も与えた。
47歳だそうだが・・・ストライク!
よっ美魔女! 抱きたい!
でも、久美子さん・・・
美人で応援したいが、私はお父さんを応援したい。
因みに、私は大塚家具で家具を買ったこともないし、これからも買うかどうかはわからないが、たぶん買わないと思う。纏めて家具を買う人生のイベントが無いだろう。
ちなみに、イケア港北店まで車で15分の距離に住んでいるので、時々IKEAには行きます。でも、IKEAでも家具を買ったことが無い。正直なところ、私のセンスとIKEAのセンスはちょっと違う。あまり買いたくなる家具は見あたらない。電球や小物、ホットドック以外はあまり魅力が無い。
しいて言うならニトリ派かもしれない、我が家の居間には電動ソファーがあり、ニトリで購入しました。居間のカーテンもニトリだ。
大塚家具は入ったこともない。敷居が高いので、ひやかしができない。ひやかしもできないから思わぬ衝動買いもしたくても起き得ない。
話が飛んでしまい申し訳ございません、話を本題に戻します。
久美子氏は傾いた会社をなんとか立て直したい、父親の路線では会社が潰れると考えているのだろう・・・会社を存続させる為には、高級会員制のビジネスモデルはもはや時代とずれている・・・誰でも気軽には入れる店舗運営にしなければ、倒産するリスクもでてしまうと考えたのだ。三流の経営コンサルタント会社が考えそうな話だ。MBAをとっただけのビジネススクールの解決策にしか見えない。株主であれば当然久美子氏の言うことが正論と思える。
だが、久美子氏が美貌の持ち主で、私の好きな才女タイプであっても・・・
私は株主ではないので、創業者である父勝久氏に一票を投ずる。
なぜなら、今更大塚家具がIKEA/ニトリ路線のビジネスモデルを採用しても二番煎じにしかならない。路線変更するタイミングを逃した。今更舵を切ったら転覆しかねない。もしIKEA やニトリが全国展開する前であれば、低価格路線で、ターゲットは中流サラリーマンに照準を切っていれば成功していただろう。デフレの最中であれば正しい路線変更かもしれない。だが10年以上遅い!
デフレを脱却し、所得格差が開こうとしている経済の流れを読むセンスが感じ取れない。
IKEAやニトリと顧客層が違うし、今更路線変更をしても上手くいく可能性は低い。
デフレを脱却し、所得格差が開こうとしている経済の流れを読むセンスが感じ取れない。
IKEAやニトリと顧客層が違うし、今更路線変更をしても上手くいく可能性は低い。
大塚家具は店舗を削減してでも父勝久氏が固執する高級路線を突っ走ればいいと思う。時代に流されず、大塚家具=高級家具というブランドイメージを築ければ勝ちである。もし、それで潰れるなら仕方がないのではないか。元々は勝久氏が裸一貫で作った会社であるので。社員もどちらと運命をともにするか選べばよい。
削減したお店を久美子氏が引き取り別会社化して大塚家具Jrとして再出発すればいいと思う。従業員はどちら派につくか・・・おそらく、勝久氏側と思う。
高級会員制路線は他に無い。おそらく世界にもあまりないだろう。だから、潰れても良いから今のビジネスモデルで良いのではないか?
春節で爆買いしていった中国人の富裕層むけに今の高級路線を貫けばいいのではないか?中国人の富裕層を日本に無料で招致し、自慢の大型店舗で選ばせ、中国現地で組み立てて発送すればいいのである。
大塚家具は高級家具を捨てるべきではない、もしただの家具屋であれば、我が家の近所にある家具の大正堂と違いがなくなる。
下記ブログ記事を読む限り、元フジテレビアナウンサー長谷川豊氏の意見と私の意見は近い。
僕は勝久氏を応援する ~大塚家具問題~
【本気論本音論:長谷川豊】2015年03月02日 13:38
何気に面白かった大塚家具の話。
ただのお家騒動だし、所詮は一企業の内紛でしかないので、本来であれば「報道ステーション」や「ミヤネ屋」であそこまでの時間を割いて報じなければいけないニュースでもないのだろうが、当事者たちには申し訳ないが、確かに…このニュースはそこそこ面白かった。
ほとんどの人が知ってるだろうが、見ていない人のために少々解説だけしておくと、日本を代表する家具メーカーである「大塚家具」の中でゴタゴタが起きているのだ。
大塚家具はもともと、創業者であり天才的な経営者でもある会長の大塚勝久氏が作った日本最大の家具メーカーの一つだ。。わずか一代でここまでの規模の企業に育て上げたのだから勝久氏の手腕はすごいとしか言いようがない。「会員制」という、当時はまだ誰も知らなかったような画期的な手法によって、
「いい商品をまとめ買いしてもらう」
という経営方針の下、丁寧で高品質の接客を中心に経営が進められていた。
が、その経営に陰りが見え始める。
日本は長く続くデフレの波にのまれた上、規制緩和によって海外のメーカーがどんどん参入してきたのだ。特にめざましいのが皆さんもよくご存じの「ニトリ」と「IKEA」だった。
「安い商品を買いたいときにまとめ買いさせるのではなく個別売りで」
「ニトリ」と「IKEA」の経営方針はまさに大塚家具の真逆だった。デフレ、不況。苦しむ日本経済はまさにこの両者の追い風となった。
家具を買いたい人の数など、所詮はたかが知れている。大塚家具はこの両者をはじめとした「安い商品」を扱うメーカーに客をどんどん取られていった。
そこで2009年に天才創業者、勝久氏から娘の久美子氏に社長が変わったのだ。ここから大塚家具が大変な内紛状態になる。
久美子氏の経営方針は「過去との決別」だった。
もうそんな時代じゃあない。安い商品を扱っていかなければ。会員制ではなく、誰でも気軽には入れる店舗運営をしなければ。
久美子社長の下、大塚家具はどんどん経常利益を上げ続ける。しかし、それは勝久氏が大切にしていた…いわば大塚家具のハートを失うことだった…。
…みたいな感じ。
で、現在、会長の勝久氏と娘の久美子社長が大ゲンカ中。
大塚家具が真っ二つに割れて、「勝久氏の言うとおりだ!」「いや、久美子氏は間違いなく結果を出している!」とモメにモメて、よせばいいのに会見まで行うという、なかなかバイオレンスな展開が繰り広げられている。しかも、バカみたいに注目が集まったものだから会見の翌日、大塚家具の株はストップ高になるというオモシロ現象まで起きる始末だ。
さて、この親子喧嘩、みんなが思わずニュースを見てしまうのは…このケンカ…実はものすごくありふれた「みんながやってるケンカ」
だからだ。そう。この平成27年、必ずみんな一度は経験しているケンカなのだ。少なくとも、社会人、このケンカをしていない人はほとんどいないのではないか?それくらい、みんなが理解でき、シンパシーを「どちらか」に感じるケンカなのである。ここで質問だ。皆さんは…
どちらかにつかなければいけなかった場合、どちらに付く?
この質問に対する答えは…恐らく、真っ二つのはずだ。だから面白い。
・勝久会長は天才的な運営手腕によって大塚家具をここまで大きく実績がある。が、逆にここ最近は不振が取りざたされ、確かに勝久氏が社長に変わった途端に利益が下がったりしているのも事実だ。
・久美子氏は経営の実績は申し分ない。久美子氏が社長になった2009年以降、大塚家具は確実に利益を増やしている。まだ若いしこれからも十分期待できる新社長だ。しかし、彼女のとっている経営方針は…「大塚家具のハート」を否定するものだ。簡単に言えば、ヴィトンをイオンやイトーヨーカドーでセールで売る感じだと思ってほしい。このたとえを聞けば、勝久氏が反発したくなる気持ちも理解できるはずだ。
・「今の」時代に合っているのは久美子氏の方のはずだ。結果が証明している。
・が、勝久氏にも守りたいものがあるのだろう。
・勝久氏の経営では近年は結果が出ていない。これはもう答えは出ている。勝久氏の経営は大塚家具を向上させられない可能性が高い。そして繰り返すが、久美子氏の実績は本当に見事なものなのだ。
さぁ、皆さんはどちらにつく?
ここまで考えると、このニュースは本当に面白い。
新聞などは久美子氏を「新しい時代の経営者」と解説する。そうは言われていないが、では逆説的には勝久氏はさしずめ、「古い時代の経営者」と言ったところか。
このニュースに対する僕の見解
皆さんそれぞれの意見がおありだろうが、このニュースを見た僕の最初の感想をはっきり言う。
久美子社長、古いよね。
以上だ。はっきり言って申し訳ないが、久美子社長、一回り、遅れてると思う。あくまで僕の発想と価値観と思って聞いていただきたいのだが、久美子社長の経営方針は、
10年遅れてる。
日本のデフレや少子化の大波は20年前から始まっている。それから10年ほどすれば、国民の経済状況(可処分所得)は厳しくなるのが当然だと判断できる。久美子氏がこの経営計画や発想を持ち出すのは本来、2000年初め頃であるべきだったろうと思う。今はすでに「ニトリ」や「IKEA」が結果を出し終わった後なのだ。
久美子氏が新しい経営者?
いや、逆だろ。すでにとっくの昔に10年は古い。結論を言うと、僕ならこのお家騒動にもし巻き込まれていた場合…
迷わずに勝久氏に付く。
勝久氏の経営方針は時代に流されない「信念」と「信条」がある。まず勝久氏の「想い」があって、その上で、時代が周囲にある感じだ。なので、時代によって、利益が出たりでなかったりする。が、僕は思う。
結果的にはきっとそちらの方が強いはずだ。
久美子氏は「他の結果」を見ているのだと思う。
・IKEA、強いな~じゃあ、真似しようか?
・グラフを見たら国民、みんな使えるお金が減ってるな~…じゃあ安売りしようか?
「大塚家具のハート」の前に「利益」があり「国民」がいるように感じる。
僕は「自分たちの信念」の前に「視聴率」や「事務所の意向」、「他局で視聴率の高い番組に出ているタレント」を重視して、その結果、大失敗しているテレビ局を知っている。そのテレビ局も、昔は信念をしっかりと持っている局だった。
・怒られてもいい。楽しませよう!
・視聴率が低くていい!自分たちが視聴者と一緒に笑える番組にしよう!
・他が使ってなくていい!俺たちの局で、番組で人気者を作り上げよう!
そのテレビ局は「楽しくなければテレビじゃないだろ!」という信念を捨て、視聴者におもねる番組作りをするようになった。視聴者の顔色を伺うようになった。その結果、どうなったのかは、皆さんもご存じの通りだと思う。視聴率が3位になった時に「やっと底は見た!」と、聞くのも恥ずかしい言い訳ばかりの会議をしていたが、今年は第1週目からテレ東に負け、ついに視聴率5位になった局だ。
僕の印象でしかないが、バブルのころまで、日本の企業は「自分たちの信念」が強くあったような気がする。しかし、バブル崩壊後、自分たちに自信を失っていった。利益が減っていった。その結果、信念を捨てて、利益、目先の金だけに執着するようになっていった。そして、企業のアイデンティティはどんどん失われていったように思う。
話を今回の大塚家具の件に戻すと、勝久会長は現在、久美子氏を提訴までしているのだが…正直言ってこの訴えは退けられるのではないか、と感じている。所詮素人の僕の見解でしかないが、素人なりに少し調べたが、ちょっと無理があるように見えてしまう。
そして、一点だけ、勝久氏に苦言を呈したいのだが、彼は会見で絶対に言ってはいけないことを口走っている。感情的になったのだろうとは思うが、同じ人の親として言う。
「悪い子を作ってしまった」
これは絶対に言ってはいけない。親ならこの言葉は絶対に言ってはいけない。少なくともその子供を作ったのは自分だ。世間が「悪い子だ」と言ったとしても、親は子供を最後まで信じるべきだ。あの言葉だけは反省した方がいいと思う。
が、基本的には、ピケティではないが、これからは格差がどんどん広がる社会になる。残酷なほどに。
ここからは、むしろ顧客におもねる会社よりも、本物の「信念」を持っているメーカーの方が強いはずだ。これからは客層は2極化してくることは間違いない。上層部の人間相手に絞った方が買いに行く方も分かり易いと思う。
久美子氏の方針が合うのは今後10年以内と見る。そして、信念を捨てた大塚家具には、その後何も残されない気がする。
なので、もし僕がこのお家騒動に巻き込まれていた場合、迷わずに応援するのは勝久氏の方だ。皆さん、それぞれ、意見は違うだろうが、しかし、なかなか面白いニュースだと思った。