Ddogのプログレッシブな日々@ライブドアブログ

政治経済軍事外交、書評に自然科学・哲学・聖地巡礼・田園都市ライフ、脳の外部記憶媒体としてこのブログを利用しています。2020/11/30以前はGoogle検索でキーワードを入れると常に上位にありましたが、日本のトランプ大統領デモを紹介した記事が米国でバズって以降検索アルゴリズムから排除され検索ヒットされにくい状態です。是非ブックマークをお願いします。このブログをご訪問していただいた方の知識や感性として共有できれば幸せに思います。

タグ:軍事




イメージ 10
イージスアショア(Aegis Ashore)とは、文字通り陸に上がったイージスシステムである。イージスアショアのメリットは大きい。私が考えつくだけで7つはある。
①イージス艦を建造するよりも初期投資が圧倒的に少ない。
②貴重なイージス艦をミサイル防衛に専従させなくて済む。
③燃料費が不要、外部電力を利用できるなど、維持コストが少なくて済む
④ミサイル防衛に割く人員がイージス艦より比較的少なくて済む
⑤艦船と違いドック入りなどの長期使用不能な時期が無く、BMDに穴が開かない。
⑥イージス艦とSM-3ミサイルなどを共用するところが多く、総コストが下がる。
⑦既存の空自のレーダーサイトともリンクすることにより、より柔軟な対応ができる。
防衛大綱にまで記述している以上イージスアショアの導入は固いところです。が、文中に指摘あるように対外有償軍事援助=販売として許認可を持つのは米政府ですので、今後の米中関係など他の影響も考慮すべきでしょう。ただし、中国の反対意見は無視するとしても、中国が沖縄と同様に国内反対派に火をつけることのほうが怖い気がしますが。

イメージ 1
 LEAH GARTON—MISSILE DEFENSE AGENCY

Japan May Acquire Aegis Ashore To Defend Itself From North Korean Missiles日本がイージスアショア導入を検討中。北朝鮮ミサイル防衛を目指す。
The system is especially well suited for Japan's strategic needs, but China would not be pleased with seeing it setup on Japanese shores.日本の戦略的ニーズにぴったりだが、導入されれば中国がたまっていないだろう。
イメージ 2BY TYLER ROGOWAYMAY 5, 2017
http://www.thedrive.com/the-war-zone/10012/japan-may-acquire-aegis-ashore-to-defend-itself-from-north-korean-missiles

日本がイージスアショアミサイル防衛装備の導入で北朝鮮弾道ミサイル脅威に効果的対応が可能になるか検討を急いでいる。                          
THAAD導入も検討したがイージスアショアの有効距離が大きいことで日本の地理条件に合い戦略上の狙いにも合致すると判断した。またイージスアショアが日本のミサイル防衛能力装備の水上艦と相互運用性がありセンサー、発射装置、迎撃体、運用方法を共通化できることも好条件だ。                         
価格も問題だ。ジャパンタイムズは「THAAD一個部隊は1,250億円で全土防衛に6隊が必要だ。イージスアショアは800億円程度で二個編成で同じ面積をカバーできる」と伝えている。イージスアショアはPAC-3ペイトリオット部隊と陸上配備ミサイル防衛の二重構成とし、短距離、中距離弾道ミサイルが大気圏再突入後に迎撃する。

イメージ 3
The Aegis Ashore deckhouse in Deveselu, Romania. イージスアショアはルーマニアのデヴェセルに導入済みだ。AP

日本の地理条件を考えればイージスアショア導入が極めて妥当だ。日本はイージス駆逐艦6隻を保有し内四隻が弾道ミサイル防衛対応である。残る二隻も2018年までに同様の能力を獲得する。各艦の任務はイージスアショアと極めて似ているが日本海にたえず展開するためには隻数がもっと必要だ。             
高価な多用途装備なだけに、各艦を警戒任務のみで展開するのでは高性能のもちぐされとなる。そこに日本西方にイージスアショア二個部隊を配備する意味があり、高性能駆逐艦の展開圧力を緩和しもっと柔軟な防衛体制がとれるようになる。


イメージ 4
あたご級イージス駆逐艦あしがら USN Atago class Aegis equipped destroyer Ashigara

例を挙げれば緊張が高まった場合に、イージス駆逐艦一隻ないし二隻をイージスアショアに加えて配備すればよい。データリンクを介して相互運用が可能でネットワーク化したチームとして運用できる。情報共有で脅威の優先順位を決め、標的ごとにミサイルを割り振る。イージスアショアが何らかの理由で稼働できないときは海上自衛隊からもう一隻を急派し臨時補強策とできる。            
あたご級駆逐艦一隻の値段でイージスアショアが二隊手に入り、北朝鮮弾道ミサイルの脅威に常時警戒できるわけだ。                           
米軍が展開中のポーランド、ルーマニアのイージスアショアでは二次的に防空能力も実現している。改修により各ミサイル施設は巡航ミサイルや航空機も標的にできる。                                                 
ゆくゆくイージスアショアは現行のSM-3迎撃ミサイルに加えSM-6も運用するだろう。SM-6は弾道ミサイル、通常型航空機両用で日本のイージスアショア基地は沿岸防空施設ともなり哨戒機や艦船等のデータを活用し威力を上げるだろう。

イメージ 5
DOD Aegis Ashore can interoperate with sea-based Aegis BMD capable combat systems, using launch on remote tactics and even assigning SM-6s to engage inter-atmospheric targets. 

イージスアショアは海上用のイージスBMD対応戦闘システムと互換性がり、SM-6を大気圏外でも標的に迎撃させられる。                            
日本が検討の結果、イージスアショア導入を最終決定するまで時間がかかりそうだが、導入となれば中国が不快に感じるのは当然だろう。THAAD配備は恒久施設でなく、交戦範囲も狭く特化した性能といえるが韓国に配備しただけで中国は大問題と騒いでいる。日本西方にイージスアショア施設が二か所生まれればTHAAD以上の反応は必至だ。中国は自国の核抑止力の実効性が薄れると主張するだろう。                                              
トランプ政権が中国と良好な関係の維持を目指していることから政治的に微妙な問題を生みかねないイージスアショアの日本売却を米政府がどうとらえるかは興味深い点だ。とくに現在は北朝鮮抑え込みで米国が中国に前例のない動きを強く迫っている段階だ。その意味で日本がイージスアショア導入を検討するだけでも中国は北朝鮮に緊張緩和を強く求める動きに出ざるを得なくなる。そうなれば悪い話ではないではないか。■
北朝鮮の弾道弾が50発同時に発射された場合、現状の日本のBMD能力では、まったく迎撃できない。しかし、先日核実験直前であった4月末の危機の際は日米のBMD能力を有するイージス艦が世界中から日本近海に集結した。この二十数隻は過去最大のミサイル迎撃艦隊であり、MMSP (Multi Mission Signal Processor)能力をもつタイコンディロガ型が重複目標を各艦に上手く割り当て、一目標に重複集中しなければ、50発中40発以上は迎撃出来ていたかもしれない。しかし、数発は日本に着弾していたであろう。内一発でも核弾頭であればそれだけで未曾有の災害となってしまうところであった。

日本のイージス艦でBMD能力を持つ「こんごう型」4隻のうち3隻(こんごう・きりしま・みょうこう)はイージスシステムベースライン4をベースとして日本独自の改正を加えたベースラインJ1最終艦の「ちょうかい」は少し能力が向上したベースライン5である。あたご2隻は当初BMD能力が無いSM-2ブロックⅢB用のベースライン7である。
あたご型2隻もベースライン5BMD能力を賦与する予算が下りており、
「あたご」は現在舞鶴で改装中で、2017年末艦隊復帰、その後「あしがら」が2018~2018年末改装される
【5/25追記】世界の艦船2017・7月号によると改装中の「あたご」型はベースライン9Cとのこと。

現状のイージスシステムベースラインベースライン7以下では大気圏内を飛行する航空機と空対艦ミサイル200を超える目標を追尾し、その中の10個以上の目標を攻撃することが可能であるが、弾道弾となると一発のミサイルに集中しなければならないのが現状である。

2020年に就役する予定のSM-3ブロック2Aを搭載する27DDG以降艦では複数の弾道弾を、同時に効率的に対処可能なMMSP (Multi Mission Signal Processor)や弾道弾と巡航ミサイルを同時に対処するIAMD(Integrated Air and Missile Defense)能力を持つベースライン9Cを導入する。

イージスアショアは複数の弾道弾と巡航ミサイルを同時に攻撃可能なMMSP・IAMD能力を持つベースライン9Eとなる見込みだ。 

イージス艦が常に海上に留まることは出来ないが、イージスアショアであれば、常時警戒態勢となった現状に即しており、イージス艦に比べ、圧倒的にコスト削減が可能である。発射基地は、現状の自衛隊基地もしくは演習場を利用すればよく、新たに土地の取得は不要である。仮に取得するとしても、若狭湾の原発銀座が近くイージス艦の母港がある舞鶴周辺が候補地であるが、空自レーダーサイトがある丹後半島経ヶ崎や陸自基地及び演習地がある福知山周辺の山林は国有地や買い手のつかない二束三文の山林だらけで、基地取得費用は格安である。

イメージ 13
アショアイージス基地は丹波丹後地方に一ヶ所と、第21高射隊車力分屯基地がある津軽半島も候補である。また、沖縄先島諸島に配備すると、南シナ海~中国本土までカバーすることになる。

【5/13】追記
[東京 13日 ロイター] - 弾道ミサイル防衛強化の一環として整備を検討している新型迎撃ミサイルシステムについて、日本政府が陸上配備型イージス(イージス・アショア)の導入に傾いていることがわかった。THAAD(サード)より迎撃範囲が広く、少ない配備数で済むほか、洋上で警戒任務を続けるイージス艦の負担を減らせるとみている。

政府は米軍の試験施設があるハワイへ5月中にも視察団を派遣するなどし、今夏までに決定する。複数の政府・与党関係者が明らかにした。

イージス・アショアは、イージス艦に搭載している迎撃ミサイルシステムを陸上に配備したもの。高度1000キロ以上に達する日米共同開発の迎撃ミサイルSM3ブロック2Aを発射可能で、2─3基で日本全土を防衛できるとされる。

もう1つの選択肢であるサードは、宇宙空間で迎撃するSM3と、地上近くで迎撃するパトリオット(PAC3)の間の高度で弾道ミサイルを撃ち落とす。SM3とPAC3をすでに保有する日本にとっては、迎撃態勢が3層になるメリットがある。在韓米軍はさきごろサードを配備した。

政府は北朝鮮の核・弾道ミサイルの開発進展を受け、どちらかの迎撃ミサイルの導入を検討してきた。複数の関係者によると、イージス・アショアを推す声が多数を占めるという。イージス・アショアは1基700ー800億円と、1000億円以上のサードより調達価格が優位なうえ、配備数が少なくて済むため場所の確保も比較的容易だと、複数の政府・与党関係者は指摘する。

さらにイージス・アショアであれば、24時間体制の弾道ミサイル警戒任務を続けるイージス艦の負担が減り、訓練や他の任務に振り向けることが可能になると、複数の関係者はみている。

政府は調達先である米政府と調整をしながら、今夏までに結論を出す見通し。今月中にも、ハワイにあるイージス・アショアの試験施設の視察を検討している。

3月末に弾道ミサイル防衛の強化策を政府に提言した自民党の中には、来年度予算を待たず、政府予備費で早急に導入を進めるべきとの声もある。

イージス・アショアは、北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛の一環としてルーマニアで運用が始まっている。

(久保信博)
現状のBMD体制では、THAADによる重層化の方が望ましいが、ミサイル飽和攻撃を受けた場合、まずは宇宙空間で迎撃するSM-3BLOCKⅡの弾幕を厚くすべきで、
そのあとTHAADを整備するのが喫緊の優先順位かもしれない。尚、PAC-3は原発に配備すべきだと思っています。


イメージ 14

上図は反原発サイトから借用したが、よく見ると赤い円は反原発派の情報操作で半径30Kmより若干大きめに描かれている。推定半径40Km?

PAC3は、非常に優秀なシステムであるが、射程が20Km~30kmと短すぎてピンポイントの施設しか防衛できない。どこよりもまず各原発にPAC-3部隊を常駐配備すべきだ。



早速中国が反応している。

2017年5月7日、中国メディアの参考消息が、日本が地上配備型イージスシステムの導入を検討していると伝えた。 

日本政府は先週、地上配備型イージスシステム「イージス・アショア」の導入を検討すると発表したという。記事は、地上配備型イージスシステムは高高度防衛ミサイル(THAAD)の機能をカバーしており、その迎撃範囲は広く、危険性はより高いと主張。THAADをミサイル迎撃分野におけるオートバイに例えるなら、地上配備型イージスシステムは超高級車のようなものだと論じた。 

また記事は、地上配備型イージスシステムが周辺地域に与える危険性はTHAADよりもずっと大きく、日本が地上配備型イージスシステムを導入することは単に自国防衛のためだけではなく、戦争のためでもあると主張した。 

これに対し、中国のネットユーザーから「今日は反韓、明日は反日」「ちょっと前までTHAADがいかに危険かを主張していたのに、今度は地上型イージスの方がもっと危険だと言い出した」と比較的冷静なコメントが寄せられた。 

また、「日本車を買ってなくてよかった〜」「これは早く車(日本車)を車庫にしまわないといけないな」「みんな、日本製品ボイコットの準備はできたか?」など、反日デモで起きる事象をやゆしたコメントもあった。(翻訳・編集/山中)
「は~ぁ?」  イージスアショアは防衛用の純粋に防衛用の楯であって、ICBMや攻撃空母を持つ中国にとやかく文句を言われる筋合いはない。


ただ、政府が導入を本格的に検討しはじめた策源地攻撃用の陸上発射型トマホークとイージスアショアを統合運用をすると、中国の理不尽な言い分もわからなくもない。

★★トマホーク巡航ミサイルを日本が導入検討へ
【航空宇宙ビジネス短信・T2:】2017.05.09

なるほどイージスアショア導入はトマホーク導入も視野に入れていたのですね。ここで役所的にイージスアショアをまず導入してから、トマホークをとプログラム的に考えては時間ばかり消費します。かといって専守防衛の域を出る装備だと感情的な反対ばかり出ても困まります。これまで軍事面の情報、思考は無視してきたツケでしょうか。反対党には日本国防のあるべき姿で考えてもらいたいのですが、きっとどこかの誰かが「北朝鮮先制攻撃手段」だとレッテルを貼ってくるのでしょうね。成熟した議論を期待しつつ、早期の導入を願います。

イメージ 6DOD
 Japan May Buy Tomahawks For Retaliatory Strikes On North Korean Missile Sites 日本が北朝鮮ミサイル発射施設への報復攻撃用に巡航ミサイルを導入する可能性が浮上
 The system could be paired with the Aegis Ashore anti-ballistic missile system that Japan is also interested in acquiring. 日本が導入を検討中のイージスアショア弾道ミサイル迎撃システムと組み合わせが可能
イメージ 7BY TYLER ROGOWAYMAY 8, 2017
http://www.thedrive.com/the-war-zone/10057/japan-may-buy-tomahawks-for-retaliatory-strikes-on-north-korean-missile-sites


日本がイージスアショア導入を真剣に検討中と先週末に伝えたばかりだが、日本がトマホーク巡航ミサイルの導入も検討していることが明らかになった。スタンドオフ報復攻撃手段として北朝鮮のミサイル発射地点を攻撃する想定だ。日本の戦略状況を見ると完璧な選択の観があるが、「専守防衛」という日本のとってきた姿勢から大きな変化となる。

日本政府上層部に出回っている緊急提案では弾道ミサイル迎撃だけでは不十分で北朝鮮のミサイル発射能力自体を反撃対象とすべきとの意見だ。ここでスタンドオフ対地攻撃ミサイルの存在が浮上する。いったんミサイルが発射されれば、日本はトマホークの牙でミサイル発射地点、要員や支援施設を攻撃する。北朝鮮軍事指揮命令通信拠点も攻撃対象に加わるだろう。

イメージ 8
マーク 41 VLSからのトマホーク発射の瞬間 USN

日本が攻撃兵器とみなされる装備を堂々と導入すれば、日本の軍事力増強を問題視する勢力の怒りを買うのは必至だ。イージスシステム水上艦のマーク41垂直発射管に装填されれば議論の火に油を注ぐことになりそうだ。導入が想定される艦は世界有数の戦力を有しており、日本から遠く離れた地点にも展開できる。トマホークの射程は1,000マイルあり日本は世界各地の陸上目標の多くも攻撃対象にできることになる。

そこで対応策は日本国内の固定発射装置にミサイルを導入することだ。水上艦に導入すれば兵力投射となるためだ。これでミサイルを報復手段としてのみ投入する既定方針に合う。言い換えれば日本は先制攻撃は決して選択しないということだ。

日本がイージスアショアを陸上固定ミサイル防衛能力の手段として導入すれば一石二鳥だ。イージスアショアも同じマーク41垂直発射管VLSを流用しており、米海軍水上艦ではこれでBGM-109トマホークを運用している。米海軍の駆逐艦巡洋艦と同様に日本もトマホークをイージスアショア施設で運用すればよい。
戦術版トマホークの最新型は通称「Tac-Tom]で飛翔中に攻撃目標を再設定可能なうえ、滞空しながら敵目標攻撃命令を待つことができる。移動目標の攻撃も可能だ。弾道ミサイルがTEL輸送起立発射装備で運用された場合に有望な攻撃能力になる。

日本本土から北朝鮮国境までは一番近くで310マイルなのでTac-TomにはTELが活動している地点やその他発射施設のある地区上空を十分な時間で滞空待機できる。パイロットを危険にさらすことなく、航空自衛隊の新型機、弾薬装備、訓練は不要だ。

イージスアショアがなくても日本には陸上配備トマホークをスタンドアローンのマーク41VLSに指揮統制装備と組み合わせて配備は可能だ。独立運用でトマホークを運用することも四発搭載輸送起立発射装備の導入で可能だ。米陸軍ではトマホーク派生型のBGM-109Gグリフォンで同じ装備を導入していた。(中距離核兵器削減条約で現在は供用されていない) だがトマホークをイージスアショアに統合して運用するのが最大効果を上げながら、政治的に微妙な同装備の導入につながるのだろう。

イメージ 9
BGM-109G Gryphon TEL DOD

抑止力としてトマホークを導入すれば日本は北朝鮮に対して自国防衛力と反撃力を同時に確保することが可能となる。北朝鮮には一層の圧力となり近隣国攻撃に慎重となり、日本海へミサイルを撃ち込むのも控えるようになるだろう。

イージスアショアと組み合わせれば日本には完ぺきな選択となろう。巡航ミサイルがもっと高速かつ迅速に発射できれば北朝鮮のTELに有効に対抗できる。だがこのためには日本はきわめて正確な情報でミサイル発射地点を把握しなければ迅速な攻撃は不可能だ。このため衛星データで発射を探知し飛翔を追跡する能力が必要だが、これを有するのは米国のみだ。日本も独自に朝鮮半島を監視する同様の能力の衛星を打ち上げようとすれば非常に大きな予算措置が必要になる。

マッハ2.5程度の飛翔速度が可能な巡航ミサイルがあれば日本本土から北朝鮮国境地帯には最短10分で到達可能となる。だが発射前にに敵の脅威内容を分類し指揮命令系統の認証を受ける間に北朝鮮のTELは移動しているだろう。またこの速度のミサイルだと距離、ペイロード、さらに滞空待機能力を犠牲にし、目標再設定能力も望めない。

そうなるとトマホークは戦術、戦略両面での複雑な条件を解決する有効な選択肢になる。トマホーク単体では有事の際に北朝鮮によるミサイル攻撃続行能力を除去できないが、イージスアショアと組み合わせて有効な防衛力・抑止力をの同時に実現できる。同じ結論を安倍晋三政権が下すか見守りたい。■

最初にイージスアショア(Aegis Ashore)のメリットを挙げたが、
デメリットとしては、3つある。だが克服は可能である。

①敵国の弾道弾や巡航ミサイルの攻撃目標となりやすい。
・人里離れた山中に設置すればある程度デメリットとならない
・イージス艦と同じくC-ram/LPWS(陸上配備CIWS)や中SAM改・場合によってはPAC3を基地内に配備し、航空機や巡航ミサイルの迎撃能力を持たせれば対応可能。
イメージ 11
LPWS 
②敵国のゲリラ攻撃目標となり易い。(UGVロボット兵士で基地内を警備させる絶好のチャンスとなる)

③試射訓練が制限される。これが一番問題だが、チームをハワイの試射場に出張することで、対応可能かと思う。

イージスアショア(Aegis Ashore)の防衛まで考えると、イージスアショアの基地に
C-ramや中SAM改も配備すればまるで陸に上がったイージス艦か21世紀の一種の城塞/要塞となる可能性がある。アンテナ・レーダー部分を除き、基地本体は地中深く構築し、周囲を無人兵器で防護し、策源地攻撃用に地上発射トマホークを地下に隠蔽したVLSに収納すればイージス艦よりも高い抗坦性を持つことになるだろう。



【追記5/23】
[東京 23日 ロイター] - 米レイセオン(RTN.N)と三菱電機(6503.T)、米ロッキード・マーチン(LMT.N)と富士通(6702.T)の2陣営がそれぞれ、弾道ミサイル防衛の要であるイージスシステムのレーダーの共同開発を検討していることがわかった。両陣営とも日本の高性能半導体を使い、探知性能を向上させることが狙い。

日米の複数の政府・業界関係者が明らかにした。日本が建造中のイージス艦、さらに導入を検討中の陸上配備型イージスも、いずれかのレーダーを積む可能性がある。

レイセオン、ロッキードとも、三菱電機と富士通がそれぞれ手掛ける半導体に注目している。青色発光ダイオードの材料として知られる窒化ガリウム(GaN)を素子に使った高性能の半導体で、消費電力の低さと高い出力が特徴。レーダーを小型化しつつ、探知距離や識別能力を大幅に引き上げることができる。

防空戦闘を得意とし、弾道ミサイル防衛の中核装備であるイージス艦は、上空警戒と低空警戒の2種類のレーダーを積む。米海軍は2018年から配備を始める上空用の新型レーダーに、レイセオンが自社製GaNを使って開発した「SPY6」を採用した。

しかし、低空用は従来のものを使い続ける見込みで、レイセオンはこれをGaNの技術に定評のある三菱電機と開発したい考え。一方、米軍の次期イージスレーダーの受注を逃したロッキードも、富士通のGaNを使って自社のレーダーの性能を高めようとしている。

北朝鮮は初めて高度2000キロ超に達した5月14日の中距離弾に続き、21日には固体燃料を使った別の中距離弾を移動式発射台から打つなど、ミサイル開発を急ピッチで進めている。ミサイル防衛を強化中の日本は7隻目のイージス艦を2020年に、8隻目を21年に就役させる予定で、共同開発が間に合えば、2隻はどちらかの陣営のレーダーを積む可能性がある。

さらに導入を検討している陸上配備型の「イージス・アショア」にも、搭載する可能性がある。関係者によると、日本は遅くとも23年度までにイージス・アショアの配備を終えることを視野に入れている。

防衛装備品の共同開発は、日米とも政府が主導することになる。関係者によると、両国政府とも2陣営の協議に関心を寄せているが、現時点で関与はしていない。

日本の防衛省はロイターの取材に「企業活動に関する事柄であり、コメントする立場にない」と回答した。東京の米国大使館を通して米政府にもコメントを求めたが、現時点で得られていない。

レイセオン、三菱電機、ロッキードは、コメントを控えるとした。富士通のコメントは得られていない。

日米は現在、イージスシステムから発射する迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を共同開発中。レーダーの共同開発が実現すれば、両国が弾道ミサイル防衛技術の強化に取り組む2つ目の案件となる。

(久保信博、ティム・ケリー 編集:田巻一彦)



    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


巡航ミサイル導入を本格検討
【ロイター】2017年 05月 6日 02:00 JST 

政府は北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射や核開発継続を受け、日米同盟の対処能力を強化するため、巡航ミサイルの将来的な導入に向けた本格検討に入った。北朝鮮の脅威は新たな段階になったとして、発射拠点を巡航ミサイルなどにより破壊する「敵基地攻撃能力」の保有を目指す。早ければ、来年度予算案に調査費などを計上したい意向だ。政府関係者が5日、明らかにした。

 敵基地攻撃を目的とした装備を持つことは、「専守防衛」という日本の防衛の基本方針から逸脱しかねないとの懸念が根強い。政府、与党内にも慎重論がある。安倍政権は「反撃能力」と位置付ける方針だが、野党からの反発は必至だ。
北朝鮮の核弾道弾による危機が普通の人々の頭の中で既視感(きしかん)化しはじめ、2020年憲法改正のカウントダウンが始まるとともに、自衛隊による策源地攻撃が遂に具体的に始動を始めた!

[東京 8日 ロイター] - 北朝鮮の弾道ミサイル開発の進展を受け、政府・与党内で敵基地攻撃能力の保有議論が再び活発化してきた。これまで幾度となく浮上したテーマだが、費用や技術的な難しさに加え、地域の軍拡競争につながることなどを懸念する米国の支持を得られず、実現してこなかった。

議論を主導する自民党は、抑止力が高まるとして今年夏前までに政府への提言を再びまとめる考えだ。

<在日米軍基地の攻撃を想定>

敵基地攻撃能力は、F35のようなステルス戦闘機による空爆や、巡航ミサイルといった打撃力を使い、敵国内のミサイル発射装置などを破壊する能力。専守防衛を掲げ、抑制的な防衛力の整備を基本としてきた日本は、たびたび保有論が頭をもたげつつも、この能力を米軍に依存してきた。

しかし、同盟国の自助努力を訴えるトランプ政権が米国で誕生したことで、能力保有の検討を進めるべきとの声が自民党を中心に再び浮上。さらに今年2月と3月に発射された北朝鮮の弾道ミサイルが、議論に拍車をかけている。

自民党の今津寛・安全保障調査会長は「巡航ミサイルなのか、F35なのかは分からないが、(能力を)持つこと自体が抑止になる。それすらないと、北朝鮮から日本は何もしてこないと見られる」と話す。

政府・与党関係者が特に衝撃を受けたのが、今月6日に4発のミサイルを日本海へ発射した後、北朝鮮が国営通信を通じ、在日米軍基地への攻撃を想定した訓練だったと明らかにしたこと。脅威のレベルが上がったと、関係者は口をそろえる。

自民党内の議論を主導する小野寺五典・元防衛相は「相手の領土からミサイルが飛んできて日本を攻撃するというのは、かつては想定していなかった」と指摘する。「しかし技術が進み、北朝鮮のような何をするか想定できない国が、その技術を持ったとすれば、1発撃たれた後に2発目、3発目を撃たせないための能力も必要だ」と話す。

<「基礎研究は終わっている」>


日本政府は改良した迎撃ミサイルの配備を急ぐとともに、陸上配備型イージスなど新型迎撃ミサイルの導入の検討を進めている。その一方で、敵基地攻撃能力の研究も水面下で続けてきた。政府関係者の1人は「基礎研究は終わっている」と話す。

比較的容易なのは、沖縄県与那国島に島しょ防衛用の地対地ミサイルを配備すること。北朝鮮も射程に入れることが可能という。

米ロッキード・マーチン(LMT.N)製の射程1000キロの空対地ステルスミサイルや、もう少し飛距離が短いノルウェーのコングスベルグ社が開発したジョイント・ストライク・ミサイルをF35に積めば、すぐに能力が整う。

自民党は今から4年前にも敵基地攻撃能力の保有を政府に提言しているが、今ほど北朝鮮の弾道ミサイルの能力が高まっておらず、政府が正式に採用することはなかった。アジアの軍事バランスが崩れることなどを懸念した米国が、難色を示したことも影響した。

自民党は今国会の会期末までに政府への提言をまとめる。2019年度からの次期中期防衛力整備計画に反映させたい考えだが「そこまで待って良いのか。可能なものは18年度予算から取り組むべき」(自民党関係者)との意見も出ている。

一方で、「こちらが攻撃をした後に、相手がどういう反応をしてくるのか。基地を1つたたいたら、どんどん撃ち返される恐れもある。リスクについても検討する必要がある」(別の自民党関係者)と、慎重な議論を求める声もある。

(久保信博、ティム・ケリー 編集:田巻一彦)
2003年3月、当時の防衛庁長官石破茂氏が衆議院安全保障委員会で日本の策源地攻撃に巡航ミサイル保有の可能性についての質問に対し「検討に値することだと思う。少なくとも思考停止に陥っては国の平和と独立に責任を持つことにはならない」と、政府の要職にある人物で最初に策源地攻撃論を主張した。このときは隠れ反日の当時の首相小泉純一郎が「政府としてそういう考えはない。専守防衛に徹する」と石破氏の発言をばっさりと否定して終わっってしまった。

イメージ 5

翌2004年、16防衛大綱、17中業(中期防衛力整備計画:平成17年度-平成21年度)の原案に陸自用のATACMSHIMARSの導入と島嶼防衛に使用する長距離支援火力として射程300キロの巡航ミサイルの研究開発、海自には海上発射トマホークの導入を要求を、盛り込まれていたが、いずれも連立与党の公明党の反対により実現できなかった。

2007年11月7日に行われた第10回日米安全保障戦略会議にて玉澤徳一郎元防衛庁長官が「わが国も巡行ミサイルを保有したい」と述べ。同会議に於いてレイセオン社は日本に対してトマホークの導入を提案している。

次に2009年産経新聞報道では、自民党の国防部会が防衛大綱に巡航ミサイル保有を盛り込もうとした。
年末の防衛計画大綱改定に向け、自民党国防部会がまとめた素案概要が25日分かった。4月の北朝鮮弾道ミサイル発射を受け、海上発射型の巡航ミサイル導入など敵基地攻撃能力の保有を提言。米国を狙った弾道ミサイルの迎撃など4類型について政府解釈を変更し、集団的自衛権の行使を認める方向性も示した。

 政府は敵基地攻撃は、敵のミサイル攻撃が確実な場合は憲法上許されるとするが、北朝鮮まで往復可能な戦闘機や長射程巡航ミサイルがない。素案は弾道ミサイル対処で、ミサイル防衛(MD)システムに加え「策源地攻撃が必要」と明記。保有していない海上発射型巡航ミサイル導入を整備すべき防衛力とした。

 MDでは、自前の早期警戒衛星開発やPAC3より広い空域での迎撃が可能な「THAAD」(高高度地域防衛)システムの導入検討を提言。公海上に展開するイージス艦防護を念頭に、公海上の自衛隊艦船・航空機への不法行動にも武器を使用して対処できるよう検討することなどを打ち出した。

 素案は日米協力や国際貢献のため、(1)公海上での米軍艦艇防護(2)米国を狙った弾道ミサイルの迎撃(3)駆けつけ警護(4)他国部隊の後方支援-の4類型について、集団的自衛権行使に向けた国民理解を深める必要性を強調。複数国による戦闘機などの共同開発を視野に武器輸出3原則を見直し、米国以外の企業とも共同研究・開発、生産を解禁する考えを示した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090526/stt0905260130001-n1.htm
ご存じのとおり、2009年第45回衆議院議員総選挙によって自民党から民主党へ政権交代したことにより、上記の要求は2010年12月17日に決定された民主党政権初の23年防衛大綱23中業(中期防衛力整備計画)には盛り込まれなかった。

自民党が政権奪回後2013年再び策源地攻撃能力賦与について期待が高まった。


政府、弾道ミサイル対処研究明記へ「敵基地攻撃能力」視野、年末の新防衛大綱 【Yahooニュース】2013.11.9 11:34 

政府は8日、年末に策定する新たな防衛力整備の基本方針「防衛計画の大綱」に、弾道ミサイル攻撃への対処能力向上を盛り込む方針を固めた。7日に官邸で開いた安倍晋三首相と菅義偉官房長官、岸田文雄外相、小野寺五典防衛相らの会合で確認した。従来の「弾道ミサイルへの対応」との表現を一歩進め、弾道ミサイル攻撃の研究に踏み出すことで、将来の敵基地攻撃能力保有に向けた布石を打つ狙いがある。

自衛隊は現在、弾道ミサイル攻撃には地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などのミサイル防衛(MD)で対処する態勢をとっている。ただ、周辺国からの一斉発射や連続した攻撃には対応仕切れない問題点がある。

北朝鮮のミサイル性能が向上し、大規模被害が予想される中、対処能力の向上は避けて通れないと判断した。一方で、最終的な対処には、戦闘機や海上から巡航ミサイルで相手国のミサイル基地を攻撃することも選択肢となるため、研究が進めば日本の被害を防ぐ敵基地攻撃能力の保有の検討へとつながっていくことになる。

日米両国は来年末までに自衛隊と米軍の防衛協力指針(ガイドライン)を改定する方針。両国の役割分担を見直す一環として自衛隊の対処能力の研究を進め、実際の有事に備えた防衛体制の整備を進める狙いがある。

ただ、大綱そのものに「敵基地攻撃能力の保有」は盛り込まない方針だ。専守防衛からの方向転換という誤解や、連立与党の公明党の反発が予想されるためだ。具体的には、直接的な表現に代わり「対処能力を高めるため装備や運用構想の研究を進める」などの文言とする方向で調整を進めている。          
http://rdsig.yahoo.co.jp/blog/ ... DA3k8rKRH91QiopKZ7yf07yd6sqLg-      
しかしながら、2013年自民党が政権奪還後策定された防衛大綱や中業には、連立与党公明党への配慮から、またもや「敵基地攻撃能力」は見送られた。

2003年の石破発言から14年、未だ策源地攻撃攻撃兵器として日本は巡行ミサイルを保有していない。

しかし、2009年の素案のうち海上発射型巡航ミサイル導入と米国を狙った弾道ミサイルの迎撃を除き、安倍内閣において逐次実現してきている。26大綱で公明党に
配慮し表向き盛り込んではいないが、自民党素案に有った射程500km級の短距離弾道弾の開発を水面下で行っていると、上掲のロイター記事で政府関係者が話しており、
【トトメス5世】 2015年06月07日20:40

そして北朝鮮の弾道ミサイルについて、一般市民レベルでも脅威を感じ始めた今日、2020年の憲法改正にあわせいよいよ「策源地攻撃」日本も巡行ミサイル保有の実現性を帯びてきた。

「策源地」とは本来、前線に物資を送り込む後方の補給拠点のことだが、近年「策源地」は広い意味で、「ミサイル基地攻撃」の事を意味するようになった。

1956年に鳩山一郎内閣で
「わが国に対し急迫不正の侵害が行われ、侵害の手段として誘導弾等による攻撃が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが、憲法の趣旨とするところだというふうには、どうしても考えられない。攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくことは自衛の範囲内に含まれ、可能であるというべき」
(第二十四回国会衆議院内閣委員会会議録第十五号)

「他に手段がない場合、誘導弾の基地をたたくことは自衛の範囲内」と国会で答弁した。しかし専守防衛の理念とぶつかる考え方の為、自衛隊はこれまで本格的な敵基地攻撃能力の獲得は行ってこなかった。

実は日本は2015年限定的ながら対基地攻撃が可能な準巡航ミサイルUGM-84L Harpoon Block II を保有している。射程280kmで中間誘導にGPSを併用、艦艇だけでなく地上目標の攻撃も可能となっている。

2015/6/16(火) 午後 11:55

野党は残念がら私のブログを見逃してしまったようで、準巡航ミサイルのUGM-84L Harpoon Block II 導入が国会で全然問題視されなかった。(笑)

今後国会でトマホーク導入の際にはハプーンブロックⅡは既に対地攻撃能力を持っている既成事実は、トマホーク導入の際、導入口実になる可能性もあるが、改憲前でも1956年より策源地攻撃は自衛の範囲内であるから、2020年導入で準備することは可能だ。

イメージ 2

巡航ミサイルは精密なGPSシステムによってコントロールされているため、日本が巡航ミサイルを導入し独自に運用するためには、日本独自のGPS衛星を多数導入する必要があります。このことを見込んでかは不明だが、準天頂衛星システム( Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)を構築中である。

QZSSは主に日本地域向けに利用可能とする地域航法衛星システムで、JAXAが主体だ。2010年9月11日に技術実証のための準天頂衛星初号機みちびき (QZS-1)が打ち上げた。2016年4月の宇宙基本計画で、2017年に衛星3機が追加で打ち上げられ、2018年に4機体制でシステムを運用開始し、さらに2020年に初号機の後継1機と2023年に衛星3機を追加して7機体制で運用することが閣議決定されている。
                                                                          日本上空を通る準天頂軌道(非対称8の字軌道)

イメージ 3
公開された準天頂衛星「みちびき」2号機=2017年4月5日、茨城県つくば市の宇宙機構筑波宇宙センター


一定の抑止力は期待できる為、トマホーク巡行ミサイルについては信頼性も高く、即時導入すべき兵器である。現在最新型がタクティカル・トマホークである。

イメージ 4

タクティカル・トマホーク

タクティカル・トマホークは、トマホークの最新発展型である。これは、ブロック IV中止後の1998年に同計画のより廉価な代替案として提案され、当初はブロック Vと呼ばれていたが、ブロック IVの名称が復活した。                                                                     この計画では、生産段階におけるコストの削減が目指され、現行のTLAM-C/D(ブロック III)の半分の価格で、性能を損ねることなく調達することとされた。そのために軽量化とより安価なエンジンへの換装が行われる。                                     
また、軽量化に伴う構造強度の低下により、潜水艦発射型は魚雷発射管からの発射ができなくなったため、もっぱらVLSから発射されることになったが、魚雷発射管より発射できるタイプも2007年にはテストされ、イギリス海軍はこれをトマホークBlock IVとして導入し、トラファルガー級原子力潜水艦やアスチュート級原子力潜水艦で運用されている。                                       
また、能力向上として、以下のような機軸が盛り込まれた。               
・UHF周波帯の衛星リンクによる飛行中の再プログラム。これにより、事前に登録された15個までの代替目標のひとつ、または、GPSで指示される任意の座標に指向させることができるようになった。                                  
・また、同じ衛星リンクを利用する、前方監視カメラ画像の発射母体への送信。損害評価または照準に利用することができる。                            
・(従来では不可能だった)搭載艦艇での飛行計画立案、具体的にはGPSを用いた目標座標指示による柔軟性の向上。                                 
タクティカル・トマホークの試射は潜水艦発射型・水上発射型とも2002年に成功し、レイセオンと生産契約が結ばれた。2004年には、作戦可能状態に達し、実戦配備が開始された。                                       
タクティカル・トマホークには2つのバリエーションが含まれる。RGM/UGM-109Eは、ブロック IIIと同じ軽量単弾頭を搭載し、RGM/UGM-109H TTPV(Tactical Tomahawk Penetrator Variant)は、防護強化もしくは地下の目標を攻撃する強化型徹甲弾頭を搭載する。どちらも軽量化に伴って燃料搭載量が増し、射程が延伸した。                                                          
本体
全長(ブースター除く):5.56m
翼幅:2.67m
直径:0.52m
速度:880km/h
エンジン:F415-WR-400/402(タクティカル・トマホーク)
ブースター部分
型式:アトランティック・リサーチ Mk106 固体推進ロケット
全長:0.69m
直径:0.52m
重量:270kg       
                                     
イメージ 6
   

しかしながら、発射に1日がかりの液体燃料ミサイル「ノドン」や「テポドン」であればトマホークでも攻撃可能であるが、固体燃料ロケットのスカッドER・北極星2号・4.15軍事パレードで登場した新型ICBMといったミサイルに対しては、30分~1時間で設置から発射可能となってしまうため、時速880kmのトマホークを1000km彼方から発射しても、策源地に到着するころには、TEL(輸送起立発射機)から発射され、TEL自体移動してしまっている可能性が高く、ムスダンSLBMやスカッド系の固体燃料ミサイルには効果が期待できない。

トマホーク後継ミサイルとしてとしてラムジェットエンジンを使った極超音速(M4)の
Fasthawk Low Cost Missile System (LCMS)  が検討されていた。
  • 飛行速度:M4
  • 射程:700海里(約1300km)以上
  • ペイロード:700ポンド(約320kg)
だが、1999年開発が中止となり。
DARPAが、スクラムジェットでM6~8の極超音速ミサイルとして計画されその後X-51計画に引き継がれ2,013年M-5での飛行が確認され試験終了となっている。

固体燃料ロケット弾道弾に対し非力であることには間違いなく、超音速巡行ミサイルと、対艦/対TEL(輸送起立発射機)用の弾道ミサイルの開発をすべきである。

2016年読売新聞のスクープで「尖閣防衛ミサイル」なる記事が出た。

尖閣防衛ミサイル開発
23年度目標宮古島などに配備

【読売新聞】2016年08月14日 07時21分

イメージ 1 政府は、沖縄県・尖閣諸島などの離島防衛を強化するため、新型の地対艦ミサイルを開発する方針を固めた。飛距離300Kmを想定している。宮古島など先島諸島の主要な島に配備する方針で、尖閣諸島の領海までを射程に入れる。2017年度予算の防衛省の概算要求に開発費を盛り込み、23年度頃の配備を目指す。

中国は尖閣周辺での挑発行動を繰り返しており、長距離攻撃能力の強化で抑止力を高める狙いがある。

開発するのは、輸送や移動が容易な車両搭載型ミサイル。GPS(全地球測位システム)などを利用した誘導装置を搭載し、離島周辺に展開する他国軍艦などを近隣の島から攻撃する能力を持たせる。13年に閣議決定した防衛計画の大綱 (防衛大綱)では、離島防衛強化が打ち出されており、開発はこの一環だ。

尖閣諸島は、陸上自衛隊部隊が配備される予定の石垣島と宮古島から約170Km、16年に沿岸監視部隊を配備した与那国島から約150Kmある。陸自が保有している地対艦ミサイル「12式地対艦誘導弾」の飛距離は百数十Kmしかなく、これらの島に配備しても尖閣諸島周辺の領海(12海里=約22Km)や接続水域(領海から12海里)までを射程に収めるには十分とは言えない。

新型地対艦ミサイルの開発で射程が300Kmまで伸びれば、他国軍艦による尖閣周辺の領海への接近を阻止する十分な能力を備え、抑止力は飛躍的に向上する。

離島が占拠された場合でも、新型地対艦ミサイルは威力を発揮する。陸自部隊が上陸作戦を展開する際、現状では護衛艦による短射程の艦砲射撃や戦闘機の爆弾投下といった反撃の危険性が高い手段が作戦の柱だ。新型地対艦ミサイルを配備すれば、近隣の島からの支援が可能となる。

開発は日本単独で実施する予定だ。高い技術が必要な固体燃料を用いる。燃料の漏れや揮発がないため、長期保存が可能で、注入に『時間のかかる液体燃料と比べて発射の兆候をつかまれにくい。防衛省は開発を通じて、国内防衛産業の技術水準向上にもつなげたい意向だ。  

抑止効果丁寧に説明を

新型ミサイル

政府が射程300kmの新型地対艦ミサイルの開発を目指すのは、東シナ海での挑発行動をエスカレートさせている中国への対応に迫られているためだ。中国軍は6月、尖閣諸島周辺の接続水域に初めて軍艦を進入させた。離島防衛の強化は喫緊の課題と言える。

自衛隊は専守防衛を原則としており、他国攻撃用と誤解されかねない長距離攻撃能力は不足しているのが現状だ。しかし、抑止力を強化しない限り、尖閣周辺での中国軍による活動は常態化しかねない。

新型ミサイルを宮古島など先島諸島に配備すれば、尖閣北方までを射程に収め、中国軍艦の接近を阻止する事実上の防護壁を築く形になる。紛争の未然防止につながるのは間違いない。

ただ、長距離攻撃能力の獲得につながる開発には、近隣諸国の反発に加え、与野党双方から疑問の声が上がる可能性もある。政府には新型ミサイルによる抑止効果を丁寧に説明する努力が求められる。   
(政治部 石田浩之)
結局は、12式地対艦ミサイルの射程延長型の開発であったが、私はこれまでの経緯から、以下の記事を書いた。


本記事冒頭にて16防衛大綱、17中業(中期防衛力整備計画:平成17年度-平成21年度)の原案に陸自用のATACMSHIMARSの導入予定であったと記載したが、
ATACMSHIMARSパーシングⅡを応用した画期的な対艦弾道ミサイル(ASBM)のアイディアが出されている!
 ストラテジーペイジの2017-3-7記事。
   米陸軍のMGM140=「ATACMS」は、径610ミリの長射程ロケット弾を、MLRSの6発入りコンテナーから1発だけ発射するものである(外見で衛星から識別されぬよう、普通の6本入りMLRSでしかないように蓋のデザインは偽装されている)。
 米陸軍は、このATACMSに1970年代の「パーシング2」の終末誘導技術を組み合わせれば、短距離の「地対艦弾道弾」ができることに気が付いた。

 「パーシングII」は固定目標(ソ連の地下司令部)を攻撃するものだったが、その後のテクノロジーの進歩により、運動中の艦艇にも高速弾頭(ATACMSの落速は1000m+/秒)を命中させることは可能になっている。

 300km以内ならばこれを発射した後に敵艦は数分間しか機動移動の余地はないので、弾頭センサーが目標を失探してしまうおそれはすくない。※逆に言うと、射程2000km以上では大気圏に再突入した弾頭のセンサーが眼下に米空母を捕捉できるわけがない。30ノットでどこまで移動しているか、とうてい絞り込み得ない。

 ATACMSには普通は500ポンドのHE弾頭がついている。射程は300kmである〔弾道ミサイルの射程が1000kmを超えるとINF条約に抵触するので米軍は保有ができない。中共はINFには縛られないので1700km以上飛ぶ「東風21」を対艦弾道弾にしたと嘘宣伝することもこれまで自由自在だった〕。

 ATACMSはGPS誘導で誤差10mくらいで指定座標に落ちてくれる。いってみれば、「500ポンド爆弾のJDAM」を、最前線の陸軍部隊が空軍をたのまずに独自に運用できるに等しい。

 米軍はイラクとアフガンで700発のATACMSを発射してその性能を確かめている。
 ATACMSは80年代のなかばからこれまで4000発近くが製造され、そのうち7割がまだ使われずに残っている。これを対艦弾道弾に改造してしまおうというのだ。

 値段だが、500ポンドのJDAMが1個4万ドルであるのに対し、ATACMSは120万ドルなので、それを対艦用途に改造すればさらに高額になるのはまぬがれない。ただし、ジェット戦闘攻撃機を1回出撃させる経費は数千ドルだし、被撃墜のリスクは数十億円だし、パイロットの命はプライスレスである。

 MLRSはATACMSを最大で2発搭載できるが、総搭載量を半分に減らして、台車も装輪トラックに簡易化した「HIMARS」なら、C-130輸送機で離島の小規模飛行場にも送り込むことができる。その場合、ATACMSは1両から1発だけ発射できる。

 米陸軍は、ATACMSの射程を延伸しながら逆に寸法をコンパクト化して、コンテナ1個に2発詰め込めるような新型ロケットも、2020年代なかばまでに完成させるつもりである。
2004時点でまだATACMSHIMARS対艦弾道ミサイル(ASBM)化のアイディアは日本に伝わってきてはいなかったろうが、パーシングⅡの終末誘導装置を応用し対艦弾道ミサイル(ASBM)化できるとすれば、パーシングⅡの終末誘導装置を米国より導入できれば、日本が持つ固体ロケット技術とも結合することができる。

現在日本でも水面下でATLA(防衛装備庁)においてJAXAを巻き込み北朝鮮を射程とする短距離弾道弾の開発を行っている可能性は捨てきれない。

予算が計上されていないATLAにおいて以上本格的な対地/対艦弾道ミサイル(ASBM)研究はできないが、JAXSAにおいて、観測ロケットのS520系統のSS520が観測ロケットとしては大きな能力を活かし、SS520-4号機(SS520改)が失敗はしたが3段目を追加して到達高度1000kmの衛星投射ロケットに改造されたことだ。

また、空中発射型と称して、C-130 ハーキュリーズ輸送機を用いて空中から発射するという計画であり、17kgの人工衛星を打ち上げることが可能であるとしている。
この計画はAL-520と呼ばれる。この構想は1991年の第35回宇宙科学技術連合講演会において発表された。

空中発射ロケットについては経済産業省が中心となって空中発射システムが研究され既に完了している。
イメージ 7

イメージ 8

これは、どう見ても米軍が研究している空中発射弾道ミサイル(ALBM)である。


空中発射ロケットは実は潜水艦からガス圧で水上~空中に打ち出し、そこから点火発射するSLBMのコールドランチに通じる技術であって、原子力発電のように平和目的の裏で密かに宇宙ロケット技術も超長期的な国家戦略が継承されていると考えていいのではないかと思う。

平和憲法下あからさまな弾道ミサイル研究は行われていないが、永年水面下で高度なロケット技術を研究しており、イプシロンロケットやS520系統の固体燃料ロケット技術を応用すれば、短期間に短/中距離弾道ミサイルを開発可能である。


政府巡航ミサイル導入を本格検討・・・始動する自衛隊による策源地攻撃 
2017/5/6(土) 午後 6:19 


XSSM-3/23式地対艦誘導弾(仮)開発へ  2016/8/15(月) 午前 1:14 





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イメージ 1

小野寺五典元防衛相が北朝鮮情勢について語った。

--北朝鮮は軍事パレードで大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開した

小野寺氏「分かりやすい国だなと思う。攻撃されたくないので、自分たちがこういうものを持っているということを見せている。もし何か事を起こそうと思ったら、実際はもう配備されているのでこんな見せ方はしない。あくまで米国のメディアにどう映るかだけを考えてやっている」

--米原子力空母「カール・ビンソン」と自衛隊が共同訓練するとの情報も

小野寺氏「おそらく今回の訓練というのは、共同で日本の海上自衛隊の船が走って、通信の訓練をする。もしかしたらヘリコプター等で人の移動もする。いろんな連携関係を確かめる訓練になると思う」

--米国は北に攻撃するのではないか

小野寺氏「今、(米軍は)万が一の場合の撃墜態勢をとっている。そして(北朝鮮は)今回はこうやって小出しの撃ち方をしたが、やっぱり平壌にいるマスコミの皆さんは人質なんだろうなと思う。だから今の瞬間、大きな紛争にはならないと思うが、今後、エスカレートして北朝鮮のミサイルを日米どちらかが撃ち落とすとなると、これは北朝鮮からみたら、武力行使されたと思うので、テンションが上がってくる」

--今回の北朝鮮のミサイル発射失敗は米国によるサイバー攻撃ではないかという情報が出てきている

小野寺氏「よく分からないが、サイバーやさまざまな妨害装置で失敗させるということができるという噂は聞いていたことがある。実際、4月5日も同じ場所から失敗しているし、今回も同じだ。米軍がしっかり配備しているときに、いつもこうやって失敗するんだなと思う
前々から米軍によるサイバー攻撃によって、北朝鮮の核やミサイルの開発が妨害されているが、インターネットもろくに普及していない北朝鮮国内には無理があると聞いていた。一方北朝鮮からすれば中国国内からでも平気で米国や全世界に対しハッキングしたりサイバー攻撃やり放題であるとの情報が流れていた。

小野寺元防衛大臣も今回のミサイル発射失敗は米軍によるサイバー攻撃の可能性を指摘している。

対イラン核施設や米大統領選で実行されたサイバー攻撃から、世界の紛争で繰り広げられるデジタル戦やサイバースパイ工作まで。世界のサイバー戦争の歴史と最新分析をまとめた『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』の著者である国際ジャーナリストの山田敏弘氏が、北朝鮮と米軍をめぐるサイバー戦の最前線をリポートする。

「斬首作戦」は考えづらいが

朝鮮半島に世界の目が注がれている。

4月13日、ドナルド・トランプ政権は、シリア政府が反体制派の拠点を化学兵器で攻撃したとして、シリア軍に対してミサイル攻撃を実施した。そしてこの攻撃が北朝鮮を念頭に置いたものだったと指摘されており、トランプ政権がミサイル実験などで挑発を続ける北朝鮮に対しても先制攻撃に乗り出すかどうかが話題になっている。

ただアメリカの当局関係者らを取材したところ、現時点ではトランプ政権が北朝鮮を攻撃する可能性は低いと言えるのではないか。北朝鮮を攻撃すれば同盟国である韓国のソウルが北朝鮮の反撃によって壊滅的な打撃を受けるのは明白で、米政府もそれは受け入れられないと考えている。

さらに、中国は北朝鮮崩壊後の朝鮮半島をアメリカが支配下に置くことを何としても阻止しようとするだろう。となれば、米中衝突という最も危険な事態を招きかねない。そこまでのリスクを負って先制攻撃することはない、という見方が強い。

そもそもトランプ大統領は、軍事作戦が前もって敵に知られることに繰り返し嫌悪感を示しており、今、メディアが大きく取り上げているような先制攻撃や金正恩委員長を殺害する「斬首作戦」を実施するとは考えにくい、という見方もある。

それでも朝鮮半島情勢の緊迫度が増しているのは間違いない。実は、これまで水面下で米軍と北朝鮮が「サイバー空間」を舞台にせめぎあいを続けていることはあまり知られていない。その実態に迫りたい。

ミサイル発射失敗の裏に「サイバー攻撃」

2017年4月5日、北朝鮮は東部のハムギョン南道シンポ付近から、弾道ミサイル1発を発射した。アメリカ太平洋軍によれば、このミサイルは9分以下の飛行で、40マイル(64キロ)ほどの所に落下しており、この発射実験は「失敗」に終わったと見られている。

北朝鮮は2017年3月にも、中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル1発を発射したが、失敗。ミサイルは発射から数秒後に大破したと、米軍は発表している。

実はこれらの失敗は、単なる偶然ではない。北朝鮮のミサイル実験は、2016年にも2015年にも失敗しているが、これらも含めて、失敗の原因は「アメリカが実施したサイバー攻撃にあるようだ」と、米ニューヨーク・タイムズ紙や英テレグラフ紙といった欧米の有力メディアが報じている。

ニューヨーク・タイムズ紙の当該記事を執筆したデービッド・サンガー記者は、ある番組に出演した際に「ムスダンの発射実験の失敗率は88%と非常に高い……その原因のひとつに、当時のバラク・オバマ大統領が命じたサイバー攻撃作戦があったのです」と語っている。

発射する前に爆破する

一体どんなサイバー攻撃なのか。そのコンセプトは「Left-of-launch(発射寸前)」作戦と呼ばれているもので、ごく単純化して言えば、ミサイルの発射前と発射直後にミサイルを破壊するというものだ。ミサイル発射時を中心として、左から右に時間軸の線を書くと、左側(Left)が発射前になるのでこう呼ばれている。

具体的には、ミサイルをコントロールするコンピューターシステム、センサー、そのほかのミサイル発射に必要となるネットワークに対してサイバー攻撃を仕掛ける。あるいは発射装置のコントロールをマルウェア(遠隔操作などを可能にする不正プログラム)などで妨害したり無効化したり、発射台を破壊する工作もある。

ミサイルのプログラムを不正に書き換えたのか、ミサイルが発射前に爆破されるケースもあるというし、さらにはミサイルシステムの指示系統や制御を発射前に電磁パルス(EMP)によって機能不全に陥らせる方法もある、と伝わっている。

またサイバー攻撃によって不正操作が可能となり、ミサイルが海に落ちたり、軌道を大きく外れたり、空中分解してしまったケースもあった。もちろん北のミサイル発射実験の失敗例の中には、サイバー攻撃と関係のないケースもあるようだが、間違いなく米軍はサイバー攻撃によってミサイル破壊工作を成功させているのである。

こうした手法は、著者が米国で『ゼロデイ』の取材を進める中で耳にしたことがあった。2014年のことだ。その時、さらにもうひとつ米軍関係者からこんな話も聞いている。2010年ごろ、オバマ政権が北朝鮮の核開発施設に対してサイバー攻撃を仕掛けようとしてうまくいかなかった、という話だ。

米軍は2009年にイランの核燃料施設に「スタックスネット」と呼ばれるマルウェア(不正なコンピュータープログラム)を感染させて破壊することに成功している。この時と似たようなマルウェアを北朝鮮にも送り込んで核開発を阻止しようと試みたのだ。北朝鮮がその少し前の2009年5月25日に、2度目となる核実験を実施して米国を挑発していたことも背景にはあった。

しかし、米軍はこれを断念せざるを得なかった。北朝鮮のあまりの「閉鎖性」とデジタル化の遅れが原因だ。かの国にはインターネットも普及していないし、国外ネットワークとの繋がりも極めて少ない。

では、なぜ最近になってミサイル妨害作戦が実施できるようになったのか。どうやって”侵入”できたのだろうか。

ここにアメリカのサイバー攻撃の重要な役割を担うNSA(国国家安全保障局)の極秘工作が生きていると見られている。「サプライチェーン妨害」と呼ばれるテクニックだ。

この工作は、北朝鮮がミサイルのシステムやネットワークなどで使う機器を、北朝鮮に輸入される前に把握して、機器自体にマルウェアを埋め込む手法だ。当然、機器を受け取った側はそのことに気がつかない。NSAはこの作戦で敵国へのサイバー攻撃やハッキングを成功させている(その事実はリークされた機密文書で暴露されている)。

アメリカの電力網がダウンする?

一方の北朝鮮も、対抗心を燃やすかのように米国に対してサイバー攻撃を行なっている。専門家や米軍関係者らは、北朝鮮が近年、サイバー能力をますます高めていると見ている。

北朝鮮でサイバー攻撃を担っているのは、朝鮮人民軍偵察総局。ここには121局と呼ばれるサイバー部隊が存在し、中国にいくつも拠点を置いている。また、ハッキングを担う91部隊という組織もある。朝鮮人民軍には、全体で6000人近い優秀なハッカーが在籍しているようだ。

最近、北朝鮮による重大な対米(対韓)サイバー攻撃が表面化し、物議になっている。直接的な攻撃ではないが、実はそれよりも深刻な事態かもしれないと見る向きもある。

それが、「5015」作戦の流出だ。米軍は韓国軍とともに、北朝鮮を先制攻撃し、金正恩・朝鮮労働党委員長を抹殺するという「OPLAN(作戦計画) 5015」を2015年に作成している。この「5015」は、それまで長く存在していた「OPLAN 5027」という作戦計画をアップデートしたものだ。ところがこの「5027」が北朝鮮のサイバー攻撃によって「盗まれていた」ことが最近判明した。

これによって、対北朝鮮攻撃の作戦内容の一部が北朝鮮に把握された可能性が高い。そしてここ最近まで対北朝鮮政策の見直しに着手していた米国家安全保障会議(NSC)が、この計画そのものを調整する必要性を検討している、との指摘がある。メディアは米軍が先制攻撃を行う・行わないと騒いでいるが、計画の調整が継続中だとすれば、その調整が終わる前に先制攻撃が行われることはあり得ない、と考えるべきだろう。

サイバー戦では直接的な攻撃を実施しなくても、サイバー攻撃によるスパイ工作で敵の政策を揺さぶって翻弄することもできる。実際の軍事力ではアメリカに遙かに劣る北朝鮮が活用できる、効果的な攻撃だ。

北朝鮮はこれ以前にもアメリカにサイバー攻撃を実施してきた。2014年に米カリフォルニア州のソニー・ピクチャーズに対して、激しいサイバー攻撃を仕掛けたのはよく知られている。

アメリカはその報復として北朝鮮国内のインターネットを完全にダウンさせたとされるが、国防総省も北朝鮮のサイバー攻撃能力に対しては、アメリカ太平洋軍のネットワークをダウンさせたり、米国本土の電力網などインフラ施設への攻撃も実行可能なレベルにあると警戒している。

今日の紛争を考える際、サイバー戦についても考えることが不可欠になりつつある。それはアメリカや北朝鮮の行動によって証明されている。米政府も、サイバー攻撃のみで北朝鮮のミサイル開発を100%防げるとは思っていないが、それでも、有効な手段のひとつとして見ているのは間違いないし、現在もこうした軍事オプションに多額の予算を充てて工作を続けている。われわれの想像も追いつかない、驚くような新しいサイバー工作手法がすでに開発、実施されているはずだ。

前述の通り、直近でアメリカが北朝鮮に対して直接的な攻撃を仕掛ける可能性は低いと思う。が、水面下ではすでに緊迫した「サイバー戦争」が行われていることは、間違いないのだ。
私はもう一つの可能性として、米軍がマイクロ波による攻撃を仕掛けたのではないかと思っています。既にF―22のAESAレーダーは、初歩的なマイクロ波攻撃が可能であると言われています。残念ながら実戦での使用例はまだないようです。
現在のパッシブ型のSPY-1レーダーのイージス艦からでは発射できないが、アクティブ型のSPY-3搭載のズムフォルト級からは発射できるらしいが、ズムフォルトはサンディエゴらしいので、今回北朝鮮に照射していない。では、どうやって照射したかと言えば、該当の船が一隻存在しています。アメリカ海軍は2隻のミサイル追跡艦を運用しており、これらは北朝鮮の弾道ミサイル実験に対する観測可能性に備えて、朝鮮半島近海を遊弋している。
イメージ 2
USNS Howard O. Lorenzen T-AGM-25

そのうちの一隻USNSハワード・O・ローレンツェンに、マイクロ波照射能力がある可能性があるのではないかと思う。

イメージ 3

中央のレーダーは前がXバンド、後のものがSバンドとされている。前に位置するやや小型のXバンドとされるアンテナは上下方向の仰俯角が変更できるように見えるため、フェーズド・アレイ式の平面式ではなくパラボラ式の可能性もあるが、少なくともアクティブ式である。

フェーズドアレイ・アンテナは、複数のアンテナ素子を配列し、その位相を制御することで電波ビームの電子走査を可能とする。このうち、素子アンテナと移相器とのあいだに増幅回路(送信用増幅器・受信用低雑音増幅器)のようなアクティブな回路を挟むものをアクティブ方式と称する。
イメージ 4
アクティブ方式では、アンテナ素子ごとか数個単位で、送信パス・受信パスそれぞれの移相を任意に調整できる移相器を含む送受信モジュール(T/Rモジュール)を配列する。これによってビームの指向制御を行うとともに、空間的に電力合成することにって等価的に大きな送信出力を得ることができる。従ってAESA(アクティブ電子走査アレイ)よりマイクロ波照射が可能となる。

もちろん公にはされてはいないが、米軍がマイクロ波による攻撃を仕掛けたとしたらUSNSハワード・O・ローレンツェンよりマイクロ波攻撃が行われた可能性がある。

※続報では発射直後4~5秒で爆発とあるので、今回については、管制施設への照射という可能性がなくはないがマイクロ波攻撃ではなかったと思います。

イメージ 5

ドナルド・トランプ米大統領が、北朝鮮の軍事的威嚇を阻止する態勢を整えた。朝鮮半島周辺の西太平洋に、迎撃ミサイルを搭載したイージス艦を16隻も集結させたのだ。過去の同様事態に比べて2倍の布陣で、猛毒サリンなどの化学兵器を乗せたミサイルにも対処するとみられる。さらに核兵器を除き、史上最大の爆弾とされる大規模爆風爆弾(MOAB=モアブ)による空爆をアフガニスタンで実施し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に見せつけた。北朝鮮が「6回目の核実験」や「ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射」をチラつかせるなか、米NBCテレビは13日、「米軍が北朝鮮への先制攻撃準備」と報じた。

トランプ氏は13日、ツイッターに以下のように書き込んだ。

 「私は、中国が北朝鮮に適切に対処するだろうと、大きな確信を持っている。彼らにそれができなければ、米国は同盟国とともにやる。USA」


中国の習近平国家主席に対し、北朝鮮への「原油の供給停止」などの制裁を発動して正恩氏を屈服させることを迫る一方、無理な場合、日本や韓国と連携して対処する決意を示したものだ。

だが、北朝鮮の強硬姿勢は変わらない。

北朝鮮外務省のシンクタンク「軍縮平和研究所」は同日、「わが軍は、米国がピクリとでも動けば、無慈悲な報復攻撃で敵対勢力の頭上に核の雷を落とす」と警告する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。どこが「軍縮」「平和」なのか理解不能だ。

正恩氏が「金日成(キム・イルソン)主席の生誕105周年」である15日に合わせて、「6回目の核実験」や「ICBM発射」を命令する可能性はまだ高い。

「6回目の核実験」については、具体的兆候が確認されている。

米ジョンズ・ホプキンズ大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」は12日、北朝鮮の北東部豊渓里(プンゲリ)にある核実験場で、核実験の「準備が完了し、待機中」という衛星写真の分析を明らかにした。指揮施設の周辺で人員が活動し、過去に核実験が行われた北側坑道の入り口に小型車両かトレーラーとみられる車が確認されたという。

官邸周辺も「先週時点で『核実験の準備完了』という情報は得ている。解除する方が危険との見方もある。90%程度の確率で『6回目の核実験』は行われるのではないか」と語った。

 「ICBM発射」の可能性もある。

正恩氏は今年元旦、施政方針にあたる「新年の辞」を発表し、ICBMの試験発射について「準備が最終段階にある」「核武力が中核の自衛的国防力と先制攻撃能力を強化する」と強調した。

「地球規模の脅威」といえる北朝鮮の威嚇に対し、米国は世界最強の軍事力で対応する。

米NBCテレビは13日、複数の米情報機関当局者の話として、米軍が通常兵器による先制攻撃の準備をしていると報じた。北朝鮮が「6回目の核実験」を敢行するとの確証を得た段階で攻撃を行うとしている。

米国防総省はこの報道について「コメントしない。司令官は常にあらゆる手段について検討している」と回答した。

これと符合するのか、中央日報は同日、朝鮮半島周辺の西太平洋にイージス艦16隻が集結したと報じた。

イージス艦は、シリア攻撃でも戦果を挙げた巡航ミサイル「トマホーク」などを搭載し、極めて強力な攻撃力を持つ。さらに、全周囲を警戒できるフェイズド・アレイ・レーダーにより、200以上の目標を同時追跡し、脅威の高いものを割り出し、10以上に攻撃可能という。最新鋭の迎撃ミサイル「SM3」も搭載しており、ICBMなど弾道ミサイル対処も可能だ。まさに「鉄壁の防御力」を持つ。

トランプ政権はさらに、強力な新型兵器を見せつけた。


米軍は13日、アフガニスタンで過激派組織「イスラム国」(IS)のトンネル施設を対象に、大規模爆風爆弾(MOAB)による空爆を実施した。核兵器を除き、米軍が保有する爆弾の中で最大の破壊力を持つとされる。米メディアによると実戦使用は初めて。

北朝鮮は、正恩氏の避難施設や軍事施設を地下に構築している。米軍はすでに地中貫通爆弾「バンカーバスター」を保有しているが、それ以上の強力爆弾を誇示することで、北朝鮮に警告を発したとみられる。

トランプ氏は、記者団に北朝鮮へのメッセージかどうかは明言せず、「北朝鮮は問題だ。問題は解決する」と語った。

世界最大の原子力空母「カール・ビンソン」に加え、イージス艦16隻も配備したことは、トランプ政権の覚悟と決意の表れなのか。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「イージス艦16隻とは、これまで北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、米軍が周辺海域に配備した数のほぼ2倍だ。北朝鮮がICBMや日本への弾道ミサイルを4、5発一気に発射した場合に備えての作戦だろう。北朝鮮は米国に対して『先制攻撃』をほのめかしているが、ミサイルを迎撃することで、それが無理だと分からせるため、これだけの数の艦をそろえたのではないか。逆にいえば、米国もこれまで以上に、北朝鮮の行動を深刻に考えている表れだ」と語った。
SM-3ブロック2Aは2018年配備であり、ロフテッド軌道の弾道弾は迎撃が難しいが、
米軍が16隻、海上自衛隊4隻のSM-3ブロック2A搭載イージス艦20隻であれば、約160発のSM-3を擁すことになり、現状日本海は世界一弾道防衛能力が高い海域となっている。弾道弾1発に付き2発発射されるとすれば80発、ノドンは約100発であるから、これならばなんとか日本を弾道弾から防衛できる可能性がある。







    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

次世代ステルス戦闘機で日英共同研究へ

次世代ステルス戦闘機で日英共同研究へ
【日テレNEWS24】2017年3月14日 02:29 

防衛装備庁が次世代ステルス戦闘機での技術協力に向け、アメリカ以外の国で初めてイギリスとの共同研究に乗り出し、近く新たな覚書を交わすことが関係者の取材でわかった。

 防衛装備庁では次世代の戦闘機を来年度までに国産か国際共同開発にするか判断することになっている。次世代戦闘機では、敵のレーダーに探知されにくいステルス性能が重要で、日本は国産ステルス機「X-2」を開発し、国内での技術力を高めてきた。

 一方、イギリス軍は去年、国内で初めての共同訓練に飛来した戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」が主力だが、防衛省関係者によると、イギリス政府は日本の持つ高性能のレーダー技術に関心を寄せているという。

 日本とイギリスの両政府は、ステルス戦闘機に求める性能や保有している技術について互いの情報を交換することなどを盛り込んだ覚書を今月16日にも署名し、今年秋までに共同開発に進めるかどうか判断したいとしている。
防衛省は昨年(2016年)7月にF-2後継戦闘機の開発製造について入札を行った。
F-2後継機が公募されたが、純国産F-3戦闘機は飛ぶのか? 2016/7/2(土) 午後 6:08 
イメージ 2
イメージ 3

[シンガポール 29日 ロイター] - 日本の防衛省は7月、総事業費が最大で400億ドル(約4兆1100億円)とも言われる次世代戦闘機の入札の準備に入る。海上での領有権問題で中国との緊張が高まるなか、防空体制の強化を目指す。

防衛省は計画を進めるに当たり、必要な情報を提供する協力企業を7月5日まで募集。手を挙げた企業になるべく早く連絡し、情報提供を求める予定だと、同省関係者は語る。

事情に詳しい複数の関係者によると、防衛省は既に国内の主契約業者となる三菱重工業とともに、米防衛大手ボーイング(BA.N)とロッキード・マーチン(LMT.N)に対して、F3戦闘機計画への参加を求めているという。

関係者によると、最終決定は2018年夏ごろに下される見込み。この件が機密事項であることを理由に、関係者は匿名での情報提供に応じている。戦闘機の配備は早くとも2020年代の終わりが予定されている。

ライフサイクルコストなどの費用を含め、最大400億ドルと推定される100機のF3の開発・生産計画は、近年の戦闘機計画を上回る規模となり、世界の防衛企業の関心を集めるとみられている。

親密な日米関係を踏まえ、日本は米軍と密接に連動できる戦闘機を優先するため、米国以外の企業が選ばれる可能性は低いとアナリストは分析している。

アジア海域で領有権紛争を繰り広げる中国に対して、日本が制空権を維持するための戦闘機を必要とするなかで、今回の入札は行われる。軍事専門家によると、中国の戦闘機は、米国やその同盟国が保有する戦闘機に比べいまだ性能的には劣っているが、その能力を向上させており、安倍晋三政権にとって安全保障上の課題となっている。

三菱重工が主体となって開発した現行のF2支援戦闘機の代替とみられる、新たな次世代国産機は、日本が購入を決めたロッキード・マーチンのF35のほか、近代化改修が行われているボーイングのF15とともに日本の空を守ることになる。三菱重工業の広報担当者は個別の案件にはコメントはできないと語った。

<次世代戦闘機は輸入か国産か>

日本は西側の防衛企業から既存の戦闘機を直接輸入する事にもオープンで、F15のように自国でのライセンス生産を行いたい方針だ、と関係者は明らかにする。

「われわれが長年築いた日本との協力関係をさらに高めることのできる新たな機会にもちろん興味を抱いている」。ロッキード・マーチンの担当者はロイターの取材に対しメールで回答した。「議論が進むなかで、日本のF3計画について、さらに学ぶことを楽しみにしている」

ボーイングは「日本でのプレゼンスを高める手段を常に模索している。どうやって顧客の防衛ニーズに応えることができるか、話し合いに応じる構えだ」とメールで回答した。

F3計画に詳しい関係者によれば、日本は長年、長距離飛行とミサイル内蔵を可能とする、ツインエンジンを備えたステルス戦闘機の取得に興味を示してきた。

これらの要求を満たす現役戦闘機はロッキード・マーチンのF22だけだが、生産は既に停止されており、日本側の意向にもかかわらず、米国は同機に対して禁輸出の措置を講じている。

このため、日本はF3の設計と製造を国内で行う可能性が高い、と事情をよく知る関係筋は語る。ただ、これは計画費の高騰を招く。開発費の増加は、国家予算の重荷となるため、日本にとって障壁となる。ただ、日本政府が昨年、長年維持していた武器移転を解除したことで、将来的に輸出することでコスト軽減を図る可能性もある。

ボーイングとロッキード・マーチンのほかに、F3計画に参加する可能性がある企業には、ユーロファイター・タイフーンを製造・開発した企業コンソーシアムがある。これには、エアバス・グループ (AIR.PA)と英BAEシステムズ(BAES.L)、伊フィンメッカニカが含まれる。最近、戦闘機グリペンの最新型を公開したスウェーデンのサーブ(SAABb.ST)も参加の可能性がある。 ユーロファイターの企業コンソーシアムを代表し、エアバスの広報担当者は、「常に日本政府と日本企業と定期的に連絡を取って、われわれの対応能力や協力の可能性について話し合っている」と述べた。

サーブの広報担当者はコメントしなかった。
F-2後継機が公募されたが、公募結果は公表されていない。F-2後継機決定は2018年夏によていされている。F-2後継機(F-3)の初飛行は2025年を予定している。

応札企業としては、三菱重工(日本)、ボーインク(アメリカ)、ロッキード・マーチン(ア
メリカ)、BAEシステムズ(イギリス)が候補になっている。

防衛省は次期主力戦闘機入札について、国産、輸入とも明言はしていない。
第6世代戦闘機は日本とアメリカで同時に開発が始まっている。
Next Generation Future U.S. Fighter 2014/9/15(月) 午後 2:00
イメージ 7

イメージ 4
イメージ 14
イメージ 5
イメージ 6
Lockheed Martin 案

F-22生産再開の検討の動きもある。
2016/4/28(木) 午前 2:09 
イメージ 8

そのまま再生産すれば案外、一番F-22がコストが安いかもしれませんが、レーダーなどアビオニクスを更新するといきなり上がってしまうのは目に見えてます。手堅いが・・・米国が再生産を決定しない限りありえません。

F-2後継の次期主力戦闘機は心情的には純国産戦闘機になってほしいのだが、
現実問題からすると、開発費だけで2兆円~3兆円、運用30年の保守費用を含めると4兆円という巨額費用になり、ゆえに、純国産機は現実的には非常に厳しい。もし防衛省の計画ではF-2後継F-3を100機調達した場合、1機あたりの価格は400億円以上となってしまう。

このままでは、F-3開発計画自体がとん挫する可能性がある。2012年頃から英国がタイフーン後継として、日本との共同開発を模索し始めてきた。

日本主導で欧米のメーカーも巻き込み世界販売することができれば、1機あたりのコストを下げることができる。具体的には、日米欧の共同開発で300~1000機製造する場合、1機あたりコストは150億円~200億円まで下がるかもしれません
中央部胴体 : ノースロップ・グラマン(米国)
中央部胴体パーツの一部 : TAI(Turkish Aerospace Industries Inc.)
(トルコ)
後部胴体、垂直尾翼、水平尾翼 : BAEシステムズ(英国)
尾翼で使用するパーツの一部 : テルマ(デンマーク)、マゼラン・エアロスペース(カナダ)
複合材料製の機体構造部品 : コングスベルク
(ノルウェー)
エンジン : プラット&ホイットニー
(米国)
垂直離着陸型用のリフトファン : ロールス・ロイス
(英国)
レーダー : ノースロップ・グラマン
(米国)
ヘルメット装備ディスプレイ : VSI(Vision Systems International)
(米国)
射出座席 : マーティン・ベーカー
(英国)

ボーイング、ロッキードマーチンやノースロップにしても、日本との共同開発は、米国の第六世代戦闘機採用競争にに勝ち抜く要因になる為、是非F-2後継戦闘機の入札に参加しておきたいところだろう。

例え国際共同開発となったとしても、日本が中核となって、1000機を輸出できる戦闘機をつくってほしいものです。



【追記】

★★日英共同開発戦闘機が実現する可能性
【航空宇宙ビジネス短信・T2:】2017年3月28日火曜日

これはどうなるのでしょうか。米側と英国の違いも体験できるでしょうが、そんなに共同開発が簡単だとは思えません。ましてや英国が資金面で大きな役割を果たすとは思えません。さらに両国の置かれた作戦環境、仮想敵が違います。とはいえ、今年中に何らかの展開がありそうですね。引き続き注視していきましょう。
イメージ 10
 Japan-UK Fighter Project Sign Of Closer Defense Partnership
Tokyo and London explore building a combat aircraft together
日英戦闘機共同開発は2国間防衛協力の新しい方向性を示す


Mar 24, 2017 Bradley Perrett and Tony Osborne | Aviation Week & Space Technology
http://aviationweek.com/defense/japan-uk-fighter-project-sign-closer-defense-partnership

日英共同開発戦闘機が生まれる日がくるのか
TMHI製F-2は20230年代に後継機が必要となる。
ユーロファイター・タイフーンのRAF退役は2040年以前。
日本側は次期戦闘機に有人案を想定。
英国は無人機を重視しつつ、有人機版にも道を残す。


英国は日本と戦闘機共同開発をめざし、2030年代の供用開始を狙う。この驚くべき動きは両国が防衛技術で密接になっているあらわれだ。

日英共同開発戦闘機が実現しなくてもBAEシステムズ三菱重工業 (MHI) の進める国産戦闘機開発に参画したいと考えている。共同開発となれば日本は費用分担の相手先として英国に期待するはずで、単なる技術助言の役割では終わらない。

そうなるとフランスが問題となる。英国との共同開発を一番強く求めていたのはフランスだ。

日英両国はそれぞれのプロジェクトで現状の情報を交換することから始める。日本の将来型戦闘機と英国の進める将来戦闘航空機システム(FCAS)が対象。共同開発の可能性を模索し、両国は相互に助言すると日本防衛省は述べ、まず技術内容を見せ合うようだ。

日本にとって英国は米国に次ぐ防衛技術パートナーになってきた。2012年に両国は2国間協力強化で合意し、2014年に日本は武器輸出に道を開いた。この決定で日本企業も海外提携先と共同開発や生産が可能となった。
2016年両国政府は日本製シーカーを英国が進めているMBDA製メテオ空対空ミサイルに搭載する検討に入ると発表。

防衛省からは共同開発戦闘機の供用開始時期で何も発言がないが、開発日程はそんなに遠い先の話ではないようだ。日本は次期戦闘機の運用開始をMHI製F-2の後継機として次期戦闘機の運用開始を2030年代に想定している。ユーロファイター・タイフーンは英空軍を2040年以前に去ることになりそうで、後継機を事前に準備する必要がある。

イメージ 11
An F-2 landed with a Typhoon in the background during an RAF deployment to Japan in November 2016. Credit: Crown Copyright
2016年11月、F-2とRAFが日本に配備したタイフーンが共同訓練を行った。Credit: Crown Copyright

両国はそれぞれの戦闘機要求をまず理解した上で、今年末までに共同開発すべきか決めると日経が伝えている。

2国間の相違点は有人機にすべきかだ。日本が進めてきた将来型戦闘機研究は最新版26DMUまですべて有人機だ。日本の防衛産業技術陣は空対空戦は複雑過ぎコンピュータに任せられないと考えている。これに対しFCASは無人機想定だ。

日本は縮小版実証機を有人機MHI製X-2として飛行させているが、英国は無人機BAEタラニスで技術評価中だ。さらに英仏両国は技術実証機二機で無人戦闘航空機の実証を2025年までに実施する合意済みだ。
とは言え英国防省はFCASが有人機になる場合もあると発言。

日本側は大型機を想定している。設計では航続距離、飛行時間にくわえ装備搭載量を操縦性より重視し、スタンドオフで大型高性能ミサイルを使用する想定だ。このコンセプトはRAF退役済みトーネードF3に似る。

将来型戦闘機はF-3の呼称で運用されMHIが生産する。日本は平成30年度末までに国産開発を決定するはずだ。英国が同時期に態度を決めるか不明だ。決定から数年後に実証機が飛び、供用開始は2030年代中頃だろう。

イメージ 12
イメージ 13

Japan’s Future Fighter concept designs envisage an unusually large aircraft. Pictured is DMU25, which is similar to the  the latest design, DMU26. Credit: Colin Throm/AW&ST
Credit: Colin Throm/AW&ST
日本の将来型戦闘機の概念設計から意外に大きな機体だと判る。ここに示したDMU25のあとに最新型DMU26がある。Credit: Colin Throm/AW&ST



日英共同研究の中心がステルス技術だと日テレNEWSが伝えており、同技術が戦闘機設計で優先順位を与えられるとするが、日本開発の直近の戦闘機F-2ではロッキード・マーティンが相当の支援をしている。

英国のステルス技術は米国協力のもとで開発され、第三国と共有は許されないが、その他分野は独自開発で日本にも提供可能だ。日本からすれば英国は技術提供で米国より寛大と感じるかもしれない。

IHIが高性能33千ポンド推力エンジンの実証機を作成中で将来型戦闘機への搭載が期待される。英国にはエンジン大手ロールズロイスがあり、日本製エンジンは採用しないだろうが、二国共同開発エンジンが必要となる。ただし日本側からすればこれまでの設計を捨てたくないだろう。むしろ新開発技術を共同開発エンジンに反映するのではないか。さらに航空自衛隊はロールズロイスの関与があれば心強く思うはずだ。

英国の視点からすれば本案件でBAEシステムズには共同開発が実現しなくても戦闘航空機技術の維持発展が期待できる。これこそ同社が狙っていた目標であり、英国にタイフーン後の戦闘機事業がないのが現状だ。
BAEは今もエアバスとレオナルドの協力の下タイフーンを製造中で、ロッキード・マーティンF-35事業でも開発段階から製造面で大きな役割を果たしている。タラニスで経験を積んだ同社技術陣は英仏技術実証機の製造を進めるが全面的な開発や製造が実現する保証はない。

1月に123百万ポンド(150百万ドル)でトルコ政府は英政府と合意し、BAEがトルコの進めるTF-X戦闘機開発を支援することになった。トルコはBAEの知見や施設を利用し、BAEは戦闘機開発の分野にとどまることになる。
日本との協力が同じ形になってもトルコ案件から数年遅れることになり、BAEには技術陣をうまく配置できる利点が生まれる。英国としてもトルコあるいは日本事業に開発生産面から協力国として参加できる。

だが日本は英国の資金も期待しているはずだ。両国とフランスはほぼ同じ国防予算規模が日本も共同開発相手先がほしいはずだ。その点で検討が始まればフランスが英国の協力国から外れる可能性が生まれる。

その他日英防衛協力の進展を示すものとして英国防省は3月15日、部隊展開時の物資役務の相互提供に両国が合意したと発表。またRAFタイフーン飛行隊は11月に日本へ移動し、航空自衛隊と初の共同訓練を国内で展開した。英戦闘機の日本配備も数十年ぶりとなった。■


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イメージ 1

安倍晋三首相は10日夕、官邸で記者団に対し、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の施設部隊について、5月末を目途に撤収させる考えを明らかにした。あまりも唐突な撤収表明だった。現地情勢が突如悪化したとは思えないが、私はとりあえず撤収に賛成である。

 このまま、自衛隊員の犠牲が出ないまま撤収できることを願いたい。
なぜなら、現憲法下では安保法制が出来ても、もし現地武装勢力や盗賊をやむを得ず射殺したとしたら、殺人犯になったのでは、あまりにも酷い。

国連はPKO受け入れ国との間で地位協定を結んで現地の法律による訴追を免除されますので、例えば「米兵が誤って現地の一般市民を殺害した場合」、当該兵士はアメリカ本国の軍事裁判によって裁かれます。

しかし駆けつけ警護の任務を付与された自衛隊には軍事法廷自体がありませんから、現状では一般日本人と同様に日本の刑法で裁かれることになります。日本では未だ前例がなく、どのような裁判になるのかはわかりませんが、
野党やリベラルのマスコミが焚き付ければ、最悪の場合、状況次第で殺人罪も有り得る。

また、自衛隊員が死亡した場合、最大9000万円が支払われるとはいえ、現憲法下で死亡したのでは割にあわない。

もともとは、民主党野田政権時代の2011年7月、国連安保理決議に基づいて、11月15日に自衛隊の南スーダン派遣を閣議決定し、11月28日に司令部要員が出発し、年を明けた2012年1月から先遣部隊が派遣されたものでした。

南スーダン建国後すぐ内戦に突入し、以来5年間に渡って無防備に等しい状況で、現地土人達の部族紛争に付き合わされる事になった。

自衛隊の現地任務はインフラ整備のための道路工事だったが、周辺には武器を持った武装勢力やテロリストがうろつき、他の国連部隊が攻撃されても自衛隊は戦うことができなかった。

安倍首相は2013年にPKOでの問題点を糺す為、安保法制の整備方針を示し、2014年に国会提出したが、SEALDsのバカ学生やプロ市民、野党、マスコミ、言論人が戦争法案だとして大反対したが、安保法制が可決されても、自衛隊は戦争を行える状態ではない。

バカなパヨク達のおかげで安保法制は骨抜きになってしまい、結局、敵から攻撃され、自衛隊員が死傷するまで反撃してはならない状況は何も変わらなかった。

南スーダンは事実上紛争中の国家に自衛隊が非武装で駐留している状態にもかかわらず、軽装甲車両しか送れず、駆けつけ警護に必要な装備(96式装輪装甲車等)は現地に送ることができなかった。「駆け付け警護」任務が加えられたが、装備はほぼ非武装に近かった。戦闘行為をするなら89式装甲戦闘車やUH60でも持って行き、自衛隊員や、現地で活躍する外国人NGO職員の安全を確保するよう整備すべきだ。だが、反対する野党勢力やそれを支持する日本の護憲リベラルに問題があるが、安保法制も片手落ちで放置した安倍政権にも問題がある。

意を決して南スーダンに赴いた武士(自衛隊員)にとっては、屈辱的な決定であろうが、現憲法下ではやむを得ない。早期の憲法改正が必要だと痛切に感じる。


暴言を書かせてもらうが、アフリカの国々はもっと内戦を行い、欧州が経験した中世~近代まで続いた殺戮の時代を経験するべきかもしれない。日本も、戦国時代を経験し、織田信長によって、近代の戸が開かれ、徳川家康が江戸幕府を誕生させるまで、血で血を洗う戦国時代(内戦)を経験したからこそ、近代国家を成立させることができた。アフリカの人々は自分達自らで近代の戸を開く歴史を築かない限り、部族間紛争は終わることができないだろう。土人の部族紛争に自衛隊がこれ以上付き合うことは無い。

 


南スーダンPKO、陸自撤収は大英断だった
今しかなかったタイミング、自衛隊はしばらく国内に注力せよ

【JBpress】2017.3.21(火)  渡部 悦和

安倍晋三首相は、3月12日、南スーダン国連平和維持活動(UNMISS)に従事している陸上自衛隊の撤収を決断し、その旨を発表した。

 積極的平和主義を掲げる安倍首相にとって、今回の決定は苦渋の決断であったと思うが、英断だと高く評価したい。現地で活動する自衛隊員とその家族も安倍首相の決断に感謝していると思う。

 日本の一部の野党やマスメディアは、安倍首相の英断に奇襲を受けたのであろう、「なぜ、今なのか。撤収の理由は何か」などと愚かな質問を発している。しかし、撤収のチャンスは情勢が小康状態にある今しかないのだ。

 南スーダンの情勢は今後さらに悪化する可能性(飢餓の発生に伴う情勢の悪化など)がある。情勢が混沌として抜き差しならない状況での撤収は困難である。

 自衛隊が撤収することに対して批判する国々は出てくるであろうし、現地の自衛隊員に対しあからさまに「卑怯者」とののしる者も出てくるだろう。過去においても、UNDOF(国連兵力引き離し監視軍)からの撤退の時もそうであった。

 一方、国連のハク副報道官や南スーダンのマヤルディ大統領が「日本が南スーダンでしてくれたことに感謝したい」と述べたように、自衛隊は5年の長きにわたり立派に活動してきたと思う。

 実際の撤収は現在活動している部隊の交代時期の5月末になるが、粛々と撤収準備を行い全員無事の帰国を祈念したい。

 本稿においては、安倍首相の撤収決断までの国会での議論などの経緯を振り返り、我が国が抱える安全保障上の諸問題や国際平和協力活動をめぐる諸問題を指摘し、それら諸問題に対する解決策を考えてみたい。

 結論的に言えば、それら諸問題の根本原因は憲法第9条の問題であり、憲法改正が喫緊の課題であることを指摘したい。

撤収のタイミングとして今が最適である

 PKOに参加する自衛隊の撤収を判断するには、以下のようないくつかの要素を検討しなければいけないが、私は安倍首相の撤収決断のタイミングは適切であったと評価する。

 安倍首相に反対する党やマスメディアは、「治安の悪化でないなら、なぜこのタイミングか。」と批判しているが、これは自衛隊の撤収作戦を全く知らない者の批判である。治安が小康状態だからこそ撤収するのだ。

●自衛隊の撤収作戦が難しいか容易か
主として現地の治安状況が大きな要素


 自衛隊にとって、治安が悪い状況下における撤収作戦は難しい作戦となる。情勢が小康状態の今こそ撤収のチャンスなのだ。

 撤収作戦は襲撃される可能性のある難しい作戦であることを理解してもらいたい。まず撤収の準備を自衛隊の宿営地を中心として実施しなければいけない。撤収準備間に襲撃される可能性があるので警戒を厳重に行いながら、同時並行的に撤収準備をしなければいけない。

 撤収の際には徐々に部隊がいなくなるので、残される部隊が攻撃される可能性は徐々に増してきて、最後に撤収する部隊が最も狙われやすいので特段の注意が必要になる。

 撤収準備は宿営地のみならず、撤収のための全経路において行うことになる。その際の最重要事項は安全の確保であり、予想される危険に対して万全の対策を講じる必要がある。

 現地の治安状況が悪化すると、撤収間の安全確保が難しくなるので、情勢が小康を保っている今が最適なのだ。

●我が国を取り巻く安全保障環境


 撤収に際しては、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を考慮すべきで、この考慮要素は自衛隊の活用について国内任務で使うのか、国外任務で使うのかという問題でもある。

 一部の野党やマスメディアの議論で抜けているのは、日本を巡る厳しい安全保障環境だ。日本は今、内憂外患が絶えない厳しい環境にある。

 内憂については、日本は1000年に1度の地殻変動の大激動期にあり、今後、首都直下地震や南海トラフ大震災はほぼ確実に発生する。これらの大震災が引き起こす未曾有の危機に備えなければならない。

 私が思い出すのが2011年だ。この年の3月11日に東日本大震災が発生したが、陸上自衛隊はハイチのPKOに派遣されていた。当時ハイチで活動する隊員は、日本に帰って災害派遣に参加したいと熱望していたが、その願いは叶わなかった。

 海外での任務を優先するか国内での任務を優先するかの問題だ。

 私は国内での任務を優先すべきだと素直に思う。特にハイチのPKOも南スーダンのPKOもその主体は施設部隊である。この施設部隊は災害派遣では大活躍する虎の子の部隊だ。その施設部隊が早期に日本に帰ってくれるのはありがたい。

 外患については、中国、北朝鮮、ロシアの存在だ。直近の危機である北朝鮮の核ミサイルの開発や我が国に向けたミサイルの実射は、非常に危険な段階に入っている。

 つまり、3月6日に北朝鮮が発射した「4発のミサイルの目標は在日米軍基地である」と北朝鮮自身が発表したように、日本が狙われているのだ。

 また中国は、尖閣諸島周辺の日本の領海をしばしば侵犯し、世界第2位の経済大国となり、世界第2位の国防費で急速に軍事力を増強している中国は脅威であるし、北方四島を占領するロシアにも警戒が必要だ。

 内憂外患の絶えない厳しい時代において、規模の小さな自衛隊の一部を海外任務で使うのが適切か否かの検討が必要だ。

日本が危機の時にPKO撤収を政局にすべきではない


 日本が内憂外患の絶えない時期にPKO問題を政局にすべきではない。ましてや北朝鮮が日本を狙ってミサイルを発射している状況において、完全に国内の些末な問題である「森友学園問題」を巡り低レベルな議論を繰り返す日本の国会は異常である。

 特に民進党は、その前身である民主党が南スーダンPKOへの自衛隊の派遣を決断し、派遣を命じたことを忘れてはいけない。撤収までの責任は、政府与党のみにあるのではなく、民進党にもある。

 民進党は、治安の悪化や駆けつけ警護問題に絡めて自衛隊の撤収を主張してきた。今、安倍首相が撤収を決断したのだから、素直に撤収を喜べばいいではないか。

 「森友学園問題」とPKO撤収問題を絡めて何が何でも政局にしようとする意図が垣間見える政党を誰が支持するというのか。すべての国会議員がすべきは、5年間の長きにわたり灼熱の地で黙々と施設作業に従事してきた自衛隊に感謝し、5月末の無事の帰国を祈念することではないのか。

政府の答弁に対する違和感


 一方で、政府の国会答弁を聞いていると、素直には納得できない発言があった。

 例えば、自衛隊の活動地域であるジュバ周辺で政府軍と反政府軍の銃撃戦があったとしても、ずっと「治安は安定している」と言い続けてきたが、その認識は国民の認識や現地の自衛官の認識とは違うのではないか。

 特に現地で活動する自衛隊員にとっての治安問題は命にかかわる事項であり、現実の治安が悪化しているにもかかわらず、「治安は安定している」と言われ続けると良い気持ちはしないのではないか。

 また、日誌の問題があったが、「戦闘」ではなく「衝突」が国会答弁では適切だという発言にどれほどの国民が納得したであろうか。「戦闘」と言ってしまえば、PKO参加5原則の1つ「紛争当事者間での停戦合意」が成立しなくなるという事情は分かるが、違和感はある。

 政府答弁の不自然さの根本原因は憲法第9条にある。憲法第9条に整合する解釈をしつつ、何とかして国連PKOに自衛隊を参加させたいと思うから、すっきりしない政府解釈と答弁を続けなければいけないのだ。

我が国のPKO参加に関する本質的な問題点は何か?

 今回のPKO撤収に関する国会議論の不毛さの根本的な原因は、憲法第9条第2項(「前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」)にある。

●PKOへの自衛隊の参加と憲法第9条の問題

・政府の解釈

 武器使用は要員の生命等の防護のための必要最小限のものに限られること、停戦合意が破れた場合には、業務を中断して撤収することができること、以上の2点をもって憲法で禁じた武力行使を行うことはない。

・東京外国語大学の伊勢崎賢治教授の主張

 伊勢崎教授によると、ルワンダ内戦における大量虐殺がトラウマとなり、その反省をもとに1999年にコフィー・アナン国連事務総長(当時)が告示(国連部隊による国際人道の遵守)を宣布した。

 この告示により、国連PKOは「紛争の当事者」となることが前提になった。日本政府は、国際人道法に制約されながら戦闘つまり交戦することも9条2項で禁止する「交戦権の行使」として解釈しているのだから、他国の紛争の当事者となるPKOへの自衛隊の参加の違憲性は改めて問われるべきだったと主張している*1。

 また、伊勢崎教授は、「今PKOに加わることは、『紛争の当事者』になることを前提としなければなりません。それは、つまり、『敵』を見据え、それと『交戦』することです。9条が許しますか?これは9条の問題なのです」と言い換えて説明している*2。

 政府としては、「敵を見据え、それと交戦する以前に撤収する」のだから9条に違反しないと解釈するのであろう。いずれにしても、憲法第9条の改正なくしてPKOを巡る明快な議論はできないであろう。憲法改正に向けて特段の努力をすべきである。

*1=“日本はずっと昔に自衛隊PKO派遣の「資格」を失っていた!”、現代ビジネス

*2=南スーダンの自衛隊を憂慮する皆様へ~誰が彼らを追い詰めたのか?、現代ビジネス


●参加5原則の問題

 参加5原則は以下の5点であるが、今回の派遣から撤収までの経緯に鑑み、参加5原則の妥当性こそ真剣に議論し、必要ならば修正すべきであろう。

①紛争当事者間で停戦合意が成立していること
②紛争当事国(紛争当事者)が我が国の平和維持隊への参加に同意していること
③平和維持隊が中立的立場を厳守すること

④以上の原則のいずれかが満たされない状況が生じた場合、撤収することができること
⑤武器の使用は、要員の生命等の防護のための必要最小限を基本。安全確保業務及び駆け付け警護の実施にあたり、自己保存型及び武器等防護を超える武器使用が可能

 今回、治安との関係で問題になったのが「①紛争当事者間で停戦合意が成立していること」である。

 最近の平和維持活動においては、内戦に伴う「住民の保護」が主たる任務となることが多く、紛争当事者間で停戦合意が成立していなくても、「住民の保護」の任務を遂行することになる。

 自衛隊だけが、「停戦合意が成立していないから撤収します」と言えば、平和維持部隊を構成する他国部隊などから批判されるであろう。停戦合意を5原則から外すか否かも含めて議論すべきだろう。

 また、⑤の武器使用権限のさらなる緩和が必要なのか否か、憲法第9条の交戦権との関連での議論もすべきであろう。結果として憲法改正の議論をすべきであろう。

●いわゆる「一体化」の問題


 伊勢崎教授の一体化に関する意見と政府の解釈は違うが、どちらの解釈が適切なのかは議論すべきであろう。伊勢崎教授の意見によると、自衛隊はまぎれもなく「PKF(Peace Keeping Forces)の工兵部隊」として活動してきた。

 歴代の自衛隊の施設部隊は、PKFの工兵部隊であり、現場ではずっとその扱いであった。自衛隊はPKFであるだけでなく、PKFという多国籍軍としての「武力行使」に“一体化”して活動する。当たり前である、一体化しなかったら、多国籍軍としてのPKFは成り立たない。

 施設部隊として送られた自衛隊が、基地に閉じこもり、全く何もしなくても、他のPKFの部隊が交戦すれば、自衛隊も自動的に交戦主体としてみなされる。国際法から見れば、自衛隊はじっとしていても、PKO参加の時点で、静的に、「武力の行使」と一体化する*3。

 この問題も9条2項が禁じる交戦権の問題と関連し、憲法を改正することにより解決できる問題である。

筆者の意見

 今回の安倍首相の南スーダンPKOに従事する陸上自衛隊の撤収に関する英断を高く評価する。

 南スーダンからの撤収によって自衛隊が参加するPKOはなくなるが、次に参加するPKOを過早に探したりするのは適切ではない。

 今やるべきことは、国際平和協力業務のみならず、我が国の安全保障全般に大きな影響を及ぼしている憲法第9条第2項の改正について議論をし、努めて早く改正することである。

 憲法の改正がなされるまで、自衛隊は、我が国が直面する内憂外患に鑑み、主として国内任務に専念すべきである。ただし、例外的な国外任務として、アジアで発生した大震災(地震、津波など)に対する積極的かつ短期の災害派遣活動を重視して実施すべきである。

 最後に、自衛隊に対し、この5年間の南スーダンでの活動に感謝するとともに、5月末の無事の帰国を祈念してやまない。

*3=自衛隊「海外派遣」、私たちが刷り込まれてきた二つのウソ~ゼロからわかるPKOの真実、現代ビジネス



アマイ!(I might たぶん )


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イメージ 1
共同通信が入手した、中国が遼寧省大連で建造中の国産空母の写真=12月上旬撮影(共同)
2日付の台湾紙、聯合報は中国遼寧省大連の造船所で建造中の中国初の国産空母は名称が「山東」になると報じた。山東省のテレビ局が明らかにしたという。

 軍事専門家は、「山東」は今年前半にも進水し、試験航行を経て2020年ごろに就役すると予測。同空母は、ウクライナから購入して改修し12年に就役した空母「遼寧」と基本構造は同じだが、艦橋やレーダー装備などに改良が加えられているという。

 「遼寧」が母港としている山東省青島の軍港に新しい埠頭ができており、「山東」の母港となる可能性があるとの分析も紹介した。

 青島の軍港は北部戦区に属し、艦船の活動範囲には日本海が含まれる。(共同)
イメージ 2
国産空母の完成予想図。

イメージ 3


米軍事費大幅増と中国のインスタント空母
【世界のニュース トトメス5世】2017年02月28日18:00

(略)

世界の国は軍事大国に服従する

オバマ大統領の平和主義によって米軍は戦う能力を喪失し、戦闘機は置物になり、カリフォルニアの指令室で無人機を操作するだけの軍隊になった。

この8年間で「軍事大国」の座はロシアと中国に移動し、各国はアメリカ軍を弱い軍隊と見下すようになった。

ここで気づくのは「大国」とは軍事力の事で、世界の国々は軍事力が強そうだというだけで、ロシアや中国に従い始めたのです。


中国の軍事力などアメリカ軍が総力を挙げれば一瞬で吹き飛ぶが、アジアの国々はアメリカより中国に従う姿勢を示している。

フィリピン、台湾、韓国、北朝鮮、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、ラオスなど「アジアの盟主」を自称した国も中国に服従の態度を見せた。

ベトナムは南シナ海で中国と争っているが、貿易額で中国が首位なので、経済では依存しています。


中国のGDPは(発表が本当だとして)アメリカの7割であり、1990年代の日本も対米7割だったが、日本に服従した国は一カ国もありませんでした。

各国が従うのは軍事力が強いからで、正しい国とか金持ちの国には、決して服従姿勢は見せません。

ロシアと中国にはこの事が良く分かっていたが、日本とアメリカの指導者にはまったく分かっていませんでした。


その中国は最近遼寧につぐ2番目の空母を建造中で、世界の専門家を驚かせています。

専門家が驚いているのは性能ではなく建造速度の速さで、到底考えられないほどの高速で完成に近づいています。

コードネーム001A空母は2015年に骨組みが衛星写真で確認され、2016年には空母の形になり、2017年には進水し、2020年に就役する。


中国のインスタント空母

進水までたった2年、完成まで5年だが、他の国の空母と比べてこれは際立って異常だと言える。

遼寧は旧ソ連が1985年12月に建造開始して完成は2012年9月、フランス空母シャルル・ド・ゴールは1989年4月開始で2001年5月就役で12年間でした。

米最新空母ジェラルド・R・フォード級は2009年建造2017年に就役予定、イギリスのクイーン・エリザベス級は2009年建造2017年就役予定です。


ロシア空母アドミラル・クズネツォフは1982年9月建造1990年12月就役、実際に運用されるようになったのは2015年以降でした。

これらの空母は建造期間が8年以上で、建造に至るまでにどれも長い議論があり、計画段階からは15年か20年はかかっています。

それが中国空母は議論は一切無しでいきなり建造を始めて2年後にはもう進水するのです。


米空母1隻の建造費は約50億ドルで艦載機も同じくらい、さらに50年間で同じくらいのメンテナンス費用などがかかるので2兆円になります。

もっと小型の空母でも1兆円は掛かし、空母艦載機の議論で大抵は揉めに揉めて、計画は二転三転するものです。

イギリス空母はもうすぐ完成なのに艦載機をどうするか決まっておらず、「不要になったら転売しようか」などと議論しています。


空母はあらゆる兵器の中でも飛びぬけて高額なので、こうした議論が起こるのが正常で、何も無い事がおかしいのです。

中国の新空母が完成したとしておそらく性能は遼寧とほぼ同じ、艦載機も遼寧の改良型を運用するでしょう。

アメリカの空母艦載機は数百機製造するが、中国の空母艦載機は10機か20機しか製造しないので、試作機でしかありません。


空母の性能は艦載機で決まるが、少なくとも100機は製造して運用しないと信頼性を確保できないので「空母を6隻作ろう」と言っています。

泥縄式に空母部隊を拡張するようだが、果たして現実に使い物になるのか、既に破綻寸前の中国政府の財政は耐えられるのか疑問です。
中国が大連にある中国最大の造船会社、大連船舶重工集団で現在、建造を進めている「Type 001A」と呼ばれている初の国産航空母艦のニュースが流れてきた。
まもなく2017年中には進水、就役は2020年を見込まれている。

アドミラル・クズネツォフには飛行甲板前部にP-700グラニートSSMのVLS発射装置が存在していた。
イメージ 30
しかし、遼寧では撤去され、SSMのVLS発射装置のあった空間は強度の問題から格納庫として使用できなかった。「山東」ではSSM用の発射装置があった空間が航空機用の格納庫として使用できるようになっている可能性があり、搭載機が増えている以外、ほぼ外観は「遼寧級」空母に見える。

現時点では「遼寧」の最大の欠陥であるエンジン問題がType 001A CV-17「山東」ではどうなっているかいまのところ一切情報がない。

遼寧の改良前の「ワリヤーグ」はウクライナから中国に引き渡された時点で、エンジンは積載されていなかった。中国には大型艦船に搭載する蒸気タービンエンジンや高性能ディーゼルエンジンやさらに進んだガスタービンエンジンを製造する技術や、開発能力がないことから、仕方なく遼寧に、駆逐艦用のディーゼルエンジンを複数搭載しているとの説が有力である。

「ワリヤーグ」は、蒸気タービンエンジン2基を積載し、速力29ノットの最高速度が出せたはずだったのだが、「遼寧」の最高速度は19ノット(35.2キロメートル)しか出せないのだ。米空母は30ノット(時速55.6キロメートル)以上のスピードを出せるため、それで向かい風を作り、艦載機が発進するための揚力を与えることができる。

これでは艦載機運用の面でかなり劣る性能であるため、中国もやむを得ず遼寧を「練習空母」と大見栄を切ったのだ。

現時点で煙突の大きさ、吸気口の大きさも「遼寧」に準じているように観察できるので、ガスタービンを搭載したようには見えない。もっとも、ディーゼルエンジンも、コンテナ船などの高速用ディーゼルエンジンも国産できていない。最新鋭の駆逐艦に搭載されているエンジンも、ディーゼルとガスタービンを組み合わせたCODOG方式であるが、ディーゼルエンジンは主にドイツ製、ガスタービンエンジンはウクライナ製のを組み合わせている。

現時点で、空母用の大型ディーゼルも開発に成功したと聞いてはいないが、さすがに何かしらのブレークスルーがあり、30ノットが出る見込みができた為国産空母を建造を始めたと考えるべきだと思う。まさか同じエンジン出力であれば、単なる見世物空母が二隻となる。

また、搭載戦闘機はどうするのか深刻な問題である。
近年の対艦ミサイルの精度向上により、空母は真っ先に海上での標的とされる。
実戦上の価値は帝国海軍が真珠湾を急襲した時から比べると価値が無くなった。
前世代の遺物とまではいかないが、開発中の我が国のASM-3超音速対艦ミサイルが配備されたら、日本近海には進出することは不可能だろう。その前にそうりゅう級の魚雷の餌食になっているかもしれない。
中国メディアの新浪網は7日、中国が建造中の航空母艦について、米国軍では中国がウクライナから購入した「遼寧」と同様にアドミラル・クズネツォフを基礎にしたものであり、米国のニミッツ級やフォード級と同程度の航空作戦能力とは無縁との見方が出ていると紹介した。

米海兵隊のヴィンセント・スチュワート中将が2日、米連邦議会下院で述べたという。スチュワート中将は、中国の空母艦隊は少なくとも現在、中国周辺海域、あるいは南シナ海の9段線内の安全を確保するのが主要な目的と主張。中国が現在保有する唯一の空母「遼寧」は5万5000トンで、米国のニミッツの半分程度の大きさとしてきした。

さらに、航空機を射出するカタパルトがないので、航空機の離陸重量には大きな制限があると指摘。中国は2隻目の空母を建造しているが、遼寧と同様にソ連のアドミラル・クズネツォフを基礎にしたもので、「中国は蒸気式にせよ電磁式にせよ、カタパルトのない中国の空母はスキージャンプ方式であり、ニミッツやフォードのような、平らな甲板の空母を保有することはできない」と論じた。

米国の軍事・外交専門誌の「ザ・ナショナル・インタレスト」はスチュワート中将の発言を引用した上で、中国の海軍の発展は、時間と共に進行しつつあると指摘した上で「中国経済の成長は鈍化しつつある。中国当局が軍事力強化の歩みを止めることはありえないが、軍事力の増強はある程度、鈍化するだろう」との見方を示した。

新浪網は、「遼寧」は研究・訓練用の空母であり、ニミッツやフォードと比較するのは「明らかに不公平」と主張。米国は空母運用で最も経験のある国で、「過去100年ほど独走状態」にあったと論じ、中国は「本格的に空母を研究・製造しはじめてから10年に過ぎない」と主張。

新浪網は、中国は空母分野で「小走り」という安定した戦略を取っており、「遼寧を消化・改良してスキージャンプ式甲板の空母を作り、次に通常動力の平らな全通甲板を持つ空母、最終的には大型原子力空母に発展させる」と主張した。

**********

◆解説◆
上記記事は触れていないが、世界で初めて空母の集中運用を行ったのは日本海軍だ。第二次世界大戦ではそれまでにも1940年11月に、英空母から発進した雷撃機21がイタリアの軍港で、停泊中のイタリア戦艦1隻を撃沈したことがあるが、それほど注目されなかった。

日本は1941年12月8日未明、「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」、「瑞鶴」、「翔鶴」の空母6隻、さらに戦艦2隻などからなる大艦隊をハワイに接近させ、空母から発進させた航空機で真珠湾軍港に停泊していた米戦艦4隻を沈没させるなどの戦果を得た。

真珠湾攻撃後も、「戦艦は停泊中だった」として航空母艦の戦力にまだ懐疑的な声があったが、日本海軍は2日後の12月10日のマレー沖海戦で、空母から発進した攻撃隊が英海軍の巡洋戦艦「レパルス」と戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を撃沈した。このことで、戦艦に対する航空母艦の優位性が最終的に認められることになった。

ただしその後、空母は攻撃に対して防御が弱いことも判明し、当時の日本海軍のような「空母の集中運用」は、リスク分散のために避けられるようになった。

中国が日本の防衛力増強に極めて神経質になるのは、「かつての日本軍の恐ろしさ」が骨身に染みているからとも言える。(編集担当:如月隼人) (イメージ写真提供:(C) Alexander Ogurtsov/123RF.COM。バレンツ海のコラ湾に停泊するアドミラル・クズネツォフ)

空母保有の戦略的な重要性はあるが、巨額な費用に見合った合理的な投資効果があるのか?積む戦闘機が無ければ、どうするのだろう?

これじゃ大東亜戦争末期の日本海軍と同じではないか!空母に積む艦載機が無ければ、ただの的にしかならない。

投資効果が不透明なまま空母を増やすのであれば、中国が規律なき軍拡を突き進ンだ挙句に中国経済が崩壊する懸念が高まる。
中国の大手ポータルサイト「新浪網」は8日、中国が開発したターボファンエンジンの「WS-10(渦扇-10)」には“心臓病”とも言える問題があり、艦上戦闘機の「J-15」も同エンジンを使ったのでは、空母搭載機としてまともに使えないとの見方を示した。

艦載機の場合、離着艦をはじめとして機体やエンジンは「過酷な使われ方」をする。塩分による腐食にも対応せねばならない。「J-15」に搭載可能な中国国産エンジンにはWS-10があるが、空母艦載機用として「任に堪える」エンジンは、ロシア製の「Al31F」しかないという。

最近では中国の軍備増強や武器開発のテンポアップが注目されているが、少なくとも戦闘機分野では「背伸び」が目立つ。代表例が「J-11」シリーズだ。最初はロシアから「Su-27」を輸入。次に同機の国内ライセンス生産を始め、「J-11(J-11A)」とした。

中国は続けて、ロシアの同意を得ずにJ-11を改良して「J-11B」を開発した。その後もJ-15を含め、さまざまな派生型を登場させた。しかし、エンジン開発が大難航。なんとかWS-10の実用化にこぎつけたが、性能や信頼性での問題が大きいとされる。

新浪網は「J-11」シリーズの開発について「ロシア側と契約履行上のトラブルが発生」と紹介。ロシアは、自国内で生産して中国に輸出したSu-27、Su-30など、さらに契約にもとづいて中国国内でライセンス生産されたJ-11Aに搭載するエンジンは供給するが、中国が開発したJ-11Bなどに用いるエンジンの輸出は拒絶。

そのため、J-15に搭載されるAl31Fは、中国国内で「やりくり」して調達されたものという。

新浪網は、現在のJ-15用のエンジン確保について「持続可能な方法ではない」と指摘。逆に、「もしも近い将来、WS-10を使用したJ-15が大量に遼寧艦上で使用されることになれば、WS-10の“心臓病は基本的に治癒”したことを意味する」、「そうすれば、WS-10を使う他の戦闘機、例えばJ-11B、J-16の実戦能力も、本質的に向上したことになる」と主張した。

記事は自国によるエンジン開発について希望的観測を論じたが、実際には「現在のWS-10には“心臓病”がある」と認めたことになる。(編集担当:如月隼人)(写真は動画とともに掲載された上記記事頁キャプチャー)
まともなエンジンが無く、開発も出来ない中国、唯一の友好国パキスタンですら輸出したJF-7戦闘攻撃機のエンジンすら中国製エンジン搭載を拒否されたほど酷い品物のようだ。
中国のポータルサイト「新浪網」はこのほど、中国の航空ジェットエンジンの開発を批判する記事を発表した。外国の技術を安易に模倣すること、目標が高すぎて、達成できない技術者らが虚偽の報告をすることなどと、問題点を指摘した。

記事は冒頭で、開発で最初は外国の技術の導入が必要としても、「まず、レベルの比較的低いものを導入し、技術の持つ意味をひとつひとつ完全に理解した上で、次には自らの力で上を目指す」との考え方と「とにかく模倣する。だめだったら別のエンジンを模倣する。うまくいかなければ外国製を買えばよい」との方針があると指摘。中国は後者だったと論じた。

典型的な失敗例として新型戦闘機「J-13(殲-13)」に搭載される予定だった「WS-6(渦扇-6)」を紹介。1960年代の開発着手だったが、結局は放棄された。記事は、「最大の害毒。その厄災は現在にまで及んでいる」と非難した。

同エンジンには、12.6トンの推力が求められた。2010年ごろに一応の実用化に成功し、「J-16」など一部戦闘機に搭載されたとされる「WS-10」と同レベルの性能だ。

WS-6の開発で、「紙の上の設計」は「神速」で進んだが、実際に組み立ててみると、設計上の問題点や部品の精度不足などの問題が次々に露呈した。

しかし「WS-6は必ず完成させねばならない」という要求があったため、何度も作り直しては試運転をした。そのたびに故障が出た。技術者らは、故障をごまかして報告したので、長期間にわたって「WS-6には希望がある」と見なされた。最後には、開発スタッフも報告のどの部分が正しく、どの部分が欺瞞(ぎまん)であるか、分からなくなってしまったという。

WS-6は1980年代に放棄された。中国はその後、新たに「WS-14」の開発に着手した。ところが「WS-6の経験を生かす」との方針となり、WS-14にはWS-6の技術が取り入れられた。

その結果、WS-14は完成したものの信頼性が極めて低く、燃料漏れや出火などを繰り返した。記事は、最新のWS-10の開発も、どのように取り組まれてきたかは「天のみぞ知る」と主張した。

記事は最後の部分で、中国はこれまで、航空エンジンの開発に大量の資金を投入してきたが、結局は「数十年に渡る歴史的錯誤のツケを残す」結果になったと批判した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)qumrran/123RF.COM)
結局中国製エンジンは紛いものでしかない。
[香港 30日 ロイター] 中国は核ミサイルを設計し、有人宇宙飛行を実現させたが、1つの重要な技術にはまだ手が届いていない。何十年という研究開発期間にもかかわらず、まだ信頼に足る高性能のジェットエンジンの製造に成功していないのだ。

もしかしたら、この状況が変わるかもしれない。中国政府は、一体性に欠け、資金不足に陥っているエンジン開発事業を活性化させるべく、1000億元(160億ドル)規模の投資を検討している。

関係筋によると、国営企業で軍用機や民間機の製造分野で支配的な地位を築いている中国航空工業集団(AVIC)が、政府の資金支援を熱心に働き掛けてきた。既に自前でも約100億元を向こう3年でジェットエンジン開発に投じるために用立てている。AVICは、40万人を超える従業員と上場20社を含めた200の子会社を抱える巨大企業だ。

AVIC傘下の主要軍用機エンジンメーカーの西安航空動力(600893.SS)幹部のZhao Yuxing氏は電話取材に対して、政府の上層部でエンジン開発の資金提供問題が議論されていると表明。「われわれが承知しているのは、当社がエンジン製造事業の支援と大いなる発展を目指すこの戦略的プログラムに組み込まれているということだ」と語った。

中国の軍需産業は総じて、天安門事件を受けた欧米による武器輸出禁止措置に苦しめられてきた。さらに外国エンジンメーカーは中国への技術移転を極度に嫌っており、技術の差を埋めるいつもの手であるコピーも阻まれている。

こうした中で一部の中国航空業界の専門家は、政府は最終的に今後20年でジェットエンジン開発に3000億元(490億ドル)を支出するだろうと予想する。

上海の東方証券の防衛セクターアナリスト、Wang Tianyi氏は「中国の航空エンジン部門は明らかに投資が足りない。1000億元というのはエンジン業界ではそれほど大きな金額ではない」と指摘した。

<企業秘密流出を強く警戒>

独立系の軍事航空シンクタンク、エアパワー・オーストラリアの創設者であるカーロ・コップ氏は「歴史的に航空業界の主要企業はすべて、機体とエンジンの双方の設計能力を備えている。競争力のあるエンジンの設計と生産ができるようになるまでは、中国の航空機設計の能力と実績は、彼らが輸入を認められた技術によって重大な制約を受けるだろう」とみている。

中国の設計技術者にとって、手っ取り早いのは合弁相手の外国企業から知的財産を抜き出したり、単純に外国の技術をコピーすることだったが、これまでのところ成果はほとんど上がっていない。

米ゼネラル・エレクトリック(GE.N)やフランスの防衛大手サフラン・グループ(SAF.PA)傘下のスネクマ、ロールスロイス(RR.L)、米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX.N)傘下のプラット・アンド・ホイットニーといった外国エンジンメーカーは、企業秘密の流出を防止すべく目を光らせている。このため中国側がノウハウを移転させたり、知的財産を盗用する機会は限られる。

<エンジン問題がボトルネック>

AVICの計画では、ばらばらに存在するエンジン開発・研究機関は統合されて競争や作業の重複が最小限にとどめられる。

毛沢東時代の名残で中国のエンジン研究機関、航空機メーカーなどは瀋陽や西安、上海などの都市に散在している。

西安航空動力が発表した昨年の年次報告書によると、同社はAVICの計画の下で主要エンジン関連事業に編入される。報告書は「中国の航空業界において、エンジン問題が発展を制約する要因、すなわちボトルネックになっているという広範な合意が存在する」としている。

ただ、中国が向き合っているのは気の遠くなるような課題だ。エンジン製造の専門技術を習得できたのは、米国と欧州、ロシアの一握りの企業にすぎない。香港を拠点に中国軍事問題を分析し、「カンワ・エイシャン・ディフェンス・マガジン」を編集しているアンドレイ・チャン氏は「現代のジェットエンジン技術は、動力における産業革命のようなもの。欧州と米国、ロシアには長年蓄積した経験があるが、中国はわずか30年足らずの取り組みにとどまる」と話す。

かつてロールスロイスの北東アジア地域ディレクターを務めたリチャード・マーゴリス氏は「なぜエンジン製造の成功者が非常に少ないのかといえば、それが極めて難しいからだ」と断言した。

それでも高性能の軍用機エンジンは、海空軍部隊において第一線級の戦闘機と攻撃機を増やそうという中国政府の長期計画にとって欠かすことはできない。こうした軍用機は、台湾や東シナ海、南シナ海などでの航空優勢をいずれは確立しようとする上で重要なのだ。

中国は西側諸国の武器禁輸措置のためにこれまで、ロシアから輸入した戦闘機のリバースエンジニアリング(分解による構造分析作業)を通じてデッドコピーや一部独自設計を取り入れた軍用機を生産する方法に頼ってきた。これによって2000年以降、米国の新鋭機にほぼ見劣りしない性能があると思われる戦闘機と攻撃機を500機以上も増やし、旧ソ連時代に設計された古い機種の多くを退役させた、と軍事専門家は説明している。

<ロシア模倣品の性能は不十分>

中国の軍用機の近代化が進んでいることを示す明らかな例の1つは、最近になって国産の「J─15」戦闘機が就役したばかりの空母「遼寧」から離発着訓練をしている画像が公開されたことだ。

この最新鋭機の1つである「J─15」のエンジンは、ロシア製の「AL─31」ターボファンであることは内外の軍事専門家には自明で、中国の第一線機のほぼすべてに搭載されている。中国国内では、瀋陽黎明発動機製造集団が「AL─31」を模倣した国産エンジンの「WS─10」を開発したものの、「J─15」などに搭載した飛行試験ではまだ目標性能に達していない。

中国の防衛セクターアナリストによると、向こう20年でさらに1000機の新鋭機が配備される見込みだが、ロシアは中国側の無断コピーに対する怒りや中国の軍事力増大への警戒感から、「AL─31」よりも新型のエンジンを供給することには消極的になっている。専門家は、もしこうしたエンジンの輸入もしくは国内製の模倣品がなければ、中国は米国やロシアの最新鋭のステルス機に太刀打ちできる機種を製造できないとみている。

これらの軍用機が中国にとって戦略的に重要な分野である一方、同国の商用機の市場はより大きくなる可能性を秘めている。

米ボーイング(BA.N)は、中国は2031年までに大型旅客機があと5260機は必要になると予想。カナダのボンバルディア(BBDb.TO)は、同じ期間に中国のビジネスジェット機需要が2400機に達するとの見通しを示している。どちらの航空機もエンジンが最低2基とそのスペアが必要になるため、エンジンの総需要は1万6000基に上る可能性があり、現在の価格でみて1基当たりは平均1000万ドルと見積もられている。

中国は商用機市場でも国産機で外国勢に競争を挑むことを計画している。ただ、いくら研究開発を強化し、外国企業との合弁から技術移転ができたとしても、中国の航空機エンジン市場を支配するのは外国製である状況は続く、というのが一部の専門家の見方だ。カンワ・エイシャン・ディフェンス・マガジンのチャン氏は「こうした構図は10年や15年では変わらない」と述べた。

(David Lague、Charlie Zhu記者)
結局のところ16機しか艦載戦闘機が無く、遼寧だけでも定数不足、しかもエンジンが紛いものなので直ぐに壊れる。 着艦時の衝撃がパクリの機体では吸収しきれず、
J-15の場合、エンジンがマウンターから外れてしまう事故が多発しているらしい。

これ以上製造するわけにもいかず、Su-33かMig29MかMig-35をロシアに泣き付いて正規輸入させてもらうかしかないだろう。

瀋陽飛機工業集団が自己資金で開発中の「J-31」もステルス艦上戦闘機と見られている。こちらも、エンジンに問題を抱え、J-15と同じく使い物にならないと中国の軍事情報メディア「太行軍事網」は報じている。



また、中国製の軍艦内部を視察した武官の方々の証言によると、信じれれないような、可燃物が無造作に通路においてあったりしており、まるでダメージコントロールのことを考えていないのではないかと言われている。

かつて、帝国海軍は大東亜戦争の最中、期待の大型航空母艦「大鵬」「信濃」が戦時急増した為に、ダメージコントロールが不十分で、まったく活躍することなく沈没してしまった。
航空母艦大鳳は1941年(昭和16年)7月、川崎重工(神戸)で起工した。建造中に緒戦以来の諸戦訓の対策が実施され、工事を極力急いで1944年(昭和19年)3月に完成した。したがって、あらゆる点で最も実戦的な不沈航空母艦と期待されていた。重防御航空母艦なので、他の航空母艦よりもより長く戦場に留まって作戦を継続する任務を負い、爆弾とガソリンは他艦の艦上機へも供給し得るように搭載量が多い。この代償として飛行機搭載数は減少した。
1944年(昭和19年)6月19日、大鳳は日本海軍の信望を一艦に集め、第一機動艦隊の総旗艦として、初陣のマリアナ海戦(あ号作戦)に参加し、第一次攻撃隊を発進させた。その直後の午前8時10分、大鳳に米海軍潜水艦アルバコーアの放った魚雷一本が命中した。魚雷は大鳳の前部ガソリンタンク部の外板に命中し、その炸裂によってタンク上部甲板継手が緩み、揮発油ガスが漏洩して格納庫に充満した。しかし、これは致命傷にはならず、速力も低下しなかった。
不運はこの被害のショックで前部エレベータが故障し、第二次攻撃隊の飛行機を乗せたまま途中で停止したことにあった。飛行甲板前部のエレベータが開口したままなので、これを塞がなければ第二次攻撃隊の発進も、また第一次攻撃隊の帰投機の収容もできない。急きょ、艦の応急作業の全力を挙げてこの開口を塞止したため、換気を阻害し、揮発油ガスは格納庫内に充満し、数時間後、何かの原因でこのガスに引火し、轟然と大爆発を生じ、瞬時にして艦が破壊して、火炎は艦を覆うに至った。一切の消防装置も同時に破壊し、次第に傾斜して沈没した。
大鳳は不沈を目標に建造したが、折角設けた飛行甲板の防御も、何の役にも立たなかった。しかし、これは天災ではない。ガソリンタンクの防御法と漏洩する揮発油ガスに対する対策が不十分であったのである。早速その直後、日本海軍連合艦隊の全艦に、造船技術者がかつて夢想もしなかった非常手段が採られた。これは防沈対策または浮力保持対策と称し、造船技術者の頭の切替えが行われたのである。


信濃は米潜水艦の魚雷4本を喰らったが、大和型戦艦の三番艦改造の「信濃」は本来であれば、その程度ではけっして沈むことはなかった。武蔵は魚雷12本を喰らってもまだ浮いていた。しかし、「信濃」軍艦籍に入って完成艦として扱われているが、実際は建造中の未完成艦だった為、完全に防水ハッチを閉められなかったかろうじて閉めることが出来た防水ハッチも、隙間から空気が漏れているなど欠陥があった為、沈没してしまったのである。

さすがに空母「山東」は「戦時急造空母」ではないが、なにせmade in Chinaの空母である。ほぼ第二次世界大戦の日本の戦時急造空母と同程度のクオリティすらないであろう。

お笑いMade-in-China海軍 2015/11/9(月) 午前 1:58 

この船は当時最新鋭中華イージス艦蘭州級でも就役して1年も経っていない最新鋭艦での出来事である・・・
イメージ 15

イメージ 6
        アイヤー嵐が来たあるよ~
イメージ 7
        ちょっと締まりが悪いある~
イメージ 8
        あいや~!!!
イメージ 9
        ドアがふっとんだある~!!!
イメージ 10
      アイヤ~!水が入ってきたある!
イメージ 11
        と、とりあえず閉めることができたある!!
      でも、レバーが吹っ飛んでしまったある!!
イメージ 12
      棒!・・・棒をいそいで持ってくるある!!
イメージ 13
      みんなで水をかきだすある!
イメージ 14
        よし!溶接しておくある!うむ完璧ある!
      日本鬼子には内緒ある!

注目していただきたいのは、水を掻き出していたバケツが100円ショップで売っているような安物のプラッチク製のバケツやボールなのだ!・・・・
これじゃ~被弾した場合どうするんだろうか?おそらく一事が万事であると思う。粗製濫造の軍艦であり、たとえ外面が日米のレベルに追いついても、運用や実戦経験がない中国海軍の実力がいかがなものか想像がつく。


また、次に紹介するのは、中国潜水艦内での食事風景である。
イメージ 16

イメージ 17

イメージ 18

イメージ 20

詳細は不明だが、中国の潜水艦には乗員用の食堂というものが無いらしく、料理は手渡しで、運ばれそこで食事を摂っている。

いかにも中国的な光景だ。日清戦争前、明治19年砲艦外交の一環で日本にやってきた当時最新鋭の中国戦艦の「定遠」「鎮遠」に若き日の東郷平八郎が乗船したところ、洗濯物が無造作に干してある艦内を見て恐れるに足らずと思ったと、有名な逸話がある。

まあ、戦略ミサイル潜水艦のミサイルの脇で、食事をとったからと言って問題はないが、道端で食事をとるように飯を喰う軍隊が強いとは思えないのは私だけだろうか?

まあ、中国の国産空母はいかなるものか・・・想像がつく。





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

イメージ 1
F/A-18 XT. Credit: Boeing
トランプ大統領が17日、Boeingのサウスカロライナ工場で行われたB787-10型機のセレモニーに出席して、F-35の発注機数を削減して代りにF/A-18を大量発注するとする考え方を示したことが関係者の間で衝撃をもって迎え入れられている。

トランプ氏は既に、大統領就任前の時点で、4000億ドル近くにまで膨らんだF-35計画を批判して大統領就任後は計画を見直すことを表明していたが、これまでのところ、F=35計画見直しに関わる発言は一切なく、関係者の間では、F-35計画は見直すには、計画は巨大になり過ぎているとする安心論も広がっていた。

今回、トランプ大統領が行った発言内容は、「我々は今、真剣にF/A-18の大量発注を行うことを考えている。もしF-35のコストが削減とならないのであれば、ステルス機能を搭載したF/A-18を発注することになるだろう」というもので、計画の見直しを表明したものとはなっていないが、今回の発言を受けて、F-35の受注元となるLockheedはF-35の大幅なコスト削減を提示できなければ、契約そのものに変更が加えられてしまう大きな難問を突き付けられたこととなる。

F-35のユニットコストは、年初に結ばれた新しいLot 10の契約でF-35A/B/Cの全ての機種で1億ドルの大台を割り込む水準にまで低減したが、それでも、総コストは、当初の30~40%も上回る状況ともなっている。

そのため、トランプ大統領の発言は、Lockheedに対して、当初の見積もり金額に沿った、金額を提示できなければ、契約を見直すという、非常にクリアな方針を伝えたことにもなっている。

Bloombergの報道によると、トランプ氏は、計画見直しを示唆するTweetを行った昨年末の段階で、F-35計画の責任者(program executive officer for the F-35 Lightning II Joint Program Office)を務めているChristopher C. Bogdan(Lt. Gen., USAF)氏とカンファレンスコールを持つことで、F-35の代替としてF/A-18を採用する可能性について意見交換を行ったとしている。そしてそのカンファレンスコールでは、トランプ氏からは、F/A-18では、F-35の性能には及ばす役不足ではないかとする率直な質問が寄せられたが、Bogdan氏は、「不適切なものではない」と述べて、F/A-18の採用案に対して理解を示したとしている。

カンファレンスコールの後でBogdan氏は、「phone conversations with President-Elect」とする内部資料を作成し、この資料は既に、国防省内で回されることで、トランプ政権がF-35の代替としてF/A-18を採用する可能性については打診が入っていた模様ともなる。

また、Bloombergは、F-35の代替としてF/A-18を採用するという案そのものについては、BoeingのDennis Muilenburg CEOから提案を受けた可能性を示唆している。

そのため、F-35の代替としてF/A-18を採用するという案そのものについては、トランプ氏による思いつきで飛び出したものではなく、かなり深く練られ、専門家による検討を踏まえたものである可能性も浮上してきている。

F/A-18にステルス機能を追加した機体は、F/A-18XTと呼ばれているもので、コンフォーマル・フューエルタンクの追加、エンジンの出力向上、エンクローズド・ウェポン・ポッドの採用、次世代コックピットの採用、先端AESAレーダーの搭載などの大幅な改良が図られたものとなる。


イメージ 2
F/A-18 Hornet. Credit: US Department of Defense
トランプ大統領は17日、サウスカロライナにあるBoeingの工場を訪問して「我々は今、真剣にF/A-18の大量発注を行うことを考えている。もしF-35のコストが削減とならないのであれば、ステルス機能を搭載したF/A-18を発注することになるだろう」とする発言を行なったことがBloombergによる報道で明らかとなった。

F-35計画に関しては予算規模が当初の予想を大幅に上回ると同時に、計画自体にも遅延が生じており、今回の大統領によるこの発言は、F-35のコスト削減が図られない場合には、F-35に代わってF/A-18を大量発注するという代替案を選択する用意があるということを示したものとなる。

F-35に関しては年初に結ばれた新しいLot 10の契約で、ユニットコストは、F-35A/B/Cの全ての機種で1億ドルの大台を割り込む水準にまで低減していたが、それでも総コストは、当初予想額を30~40%も上回る状況ともなっている。

この発言を受けて、17日にニューヨーク市場でBoeing (NYSE:BA)の株価は、前日比1.90 (1.11%)高の終値172.71ドルと大幅続伸となるなど、市場では早くも、BoeingによるF/A-18の大量受注を株価に織り込む動きも生じている。
F-35Cの欠陥は絶望的な状況だと岡部いさく氏のツイッターで呟いています。
F-35Cの発進時の振動問題は、単に首脚オレオのストロークや振動減衰性能だけの問題じゃなくて、トウバーの長さや位置、パイロットのハーネス固縛強度やヘルメットの重量・重心位置など、複合的な問題なんだそうだ
F-35Cの戦力化にはまだ相当な時間を要しそうだ。

イメージ 4
F-35C US Navy photo by MC1 Brett Cote 
【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は18日、南部フロリダ州メルボルンでの演説で、米ロッキード・マーチン社製の最新鋭ステルス戦闘機F35を値下げしたことについて安倍晋三首相から感謝されたことを明らかにした。

トランプ氏によると、今月上旬の日米首脳会談で安倍首相からいきなり「ありがとう」と言われ、「何のことだ」と聞いたところ、「F35で何百万ドルも節約してくれた」と答えたという。

F35について、トランプ氏はかねてから開発・製造コストの高騰を問題視し、ロッキード・マーチン社側と価格引き下げを交渉。国防総省は3日、日本の航空自衛隊向けの4機を含む90機分のF35の調達費用に関し、ロッキードが7億2800万ドル値下げすると発表した。
トランプ氏は「私は同盟国の分もまとめて交渉した。メディアは決して私に感謝しないが、日本は感謝している」と述べた。
F-35の値下げを泣く泣く飲んだロッキードだがトランプ大統領は容赦しない。
F-35Cをキャンセルもしくは大幅減にしてF/A-18XT Advanced Super Hornet を大幅発注するという。巨大になりすぎたF-35計画にメスを入れる良い選択であると思う。
トランプ大統領は選挙公約として「350隻海軍の建設」や「フィラデルフィア海軍工廠の復活」など強い海軍の復活を主張しており、思いつきでF-35Cを大幅に減らし、
F/A-18XT Advanced Super Hornetを大量発注を考えていると発言するとは思えません。
かなり計画的に周到に考えられた現実的海軍復活策の一環だと思う。

2009年3月17日にボーイング社でF-15SEサイレントイーグルが発表され、既存の第四世代戦闘機のステルス化の可能性が試されるようになり、F-15SEは1機だけ製作され2010年7月8日初飛行した。残念ながらF-15SEは採用されなかったが、Advanced F-15 2040Cとして2040年代まで使用されることになった。
F-18も2010年7月に開催されたファンボロー航空ショーにてCGイラストが発表されたが、F-15SEの焼き直しで、まさか実現するとは思っていなかった。
2月8日には2011年度インド航空祭"Aero India"にて公開したF/A-18Eの新たなオプション案「インターナショナル・ロードマップ」と
モックアップが発表されている。

イメージ 8
Advanced Super Hornet 試作機は2013年8月9日に初飛行している。

アドバンスド・スーパーホーネットの改良点は以下の図に書かれている。
コックピットをF-35同様の次世代型コックピットに換装
イメージ 10
11x19インチの大型カラーディスプレイ(タッチパネル式マルチタッチ対応)が装備され、レーダー、僚機、空中警戒管制機、イージス艦などからの各種情報をデータリンクを通じ表示できるのが特徴。また、ディスプレイの表示をいくつかのウィンドゥに区切って分割し画面分割数やウィンドゥのサイズなど、表示する情報をパイロットが変更できる。


レイセオン社がF/A-18E/F スーパーホーネット向けに開発したAPG-79パルス・ドップラー・レーダーを搭載、従来の機械スキャンアレイF / A-18レーダーよりも信頼性、画像解像度、ターゲットとトラッキング範囲が大幅に拡大している。オープンシステムアーキテクチャとコンパクトな市販の部品を使用することで、より小型で軽量なパッケージで大幅に機能を拡張できます。このレーダーは、多数のソリッドステート送受信モジュールで構成されており、実質的に機械的な故障は起きえません。

また情報リンクも向上してクラウドシューティングも可能となる。
イメージ 19



イメージ 11
エンジン推力を20%向上させたF414-GE-EPE(Enhances Paformance Engine)へ換装。低い加速力・上昇力の改善。燃焼効率の改善による航続距離の延長。

イメージ 12
ミサイル・レーザー警戒用のセンサーや機首下へのIRSTの増設など監視・警戒システムの強化。ボーイングはこの改良により機体全周囲を警戒可能になるとしている。
ステルスウェポンポッドの搭載。ウェポンポッドの搭載量は、AIM-120なら4発、Mk 82 500lb(227kg)爆弾なら2発、Mk 83 1,000lb(454kg)/Mk 84 2,000lb(907kg)爆弾なら1発搭載可能。F/A-18E/Fはこのポッドを最大3個搭載する事が可能。これによりステルス性の向上、空気抵抗による加速力の減少を改善、航続距離の延長などが見込める。

イメージ 13
機体背部にコンフォーマル・フューエル・タンクの装備。ドロップ・タンクよりも低抵抗かつ揚力も発生する形状により戦闘行動半径が10%向上する。タンクの容量は片側につき1,500lb(680kg)、左右合計3,000lb(1361kg)である。左右合計3500lb(1588kg)との情報もある。
イメージ 28

イメージ 27

ウィングトップ燃料タンクは亜音速で追加の抗力を作らないどころか、タンクの装備によって重心位置が変化し尾翼によるトリムが不要となる事により速度性能が上昇するとも言われています。
イメージ 14
電波吸収材の多用やエアインテークのレーダー探知妨害設計などにより現行のF/A-18E/Fと比較し、全面のRCSは50%未満に低減され機体全体のステルス性を高めているもののF-22やF-35のような高いステルス性能は有していません。しかしながら、中国のなんちゃってステルスのJ-20やJ-31相手なら十分なステルス性能であると思います。
イメージ 20

イメージ 21

イメージ 22

イメージ 23

イメージ 24

イメージ 25

そのうちに”いずも”と”かが”にカタパルトを取り付けて~♪ F/A-18XT Advanced Super Hornetを飛ばして~♪


イメージ 29
F-35 Joint Strike Fighter is armed with the AIM-9X Sidewinder missile and the Paveway bomb on both wings. Credit: Raytheon Company.

F-35C: 主翼がAIM-9X搭載時のG荷重に耐えられず・主翼を交換へ
【BusinessNewsline】2017.02.23 14:52

空母艦載機版のF-35Cに関して、AIM-9Xを搭載した飛行試験の結果、当該ミサイルを主翼の先端に取り付ける方法を採用した場合、ミサイルが取りつけらたことによって生じる空力加重が主翼の設計上の耐久加重を上回る可能性が生じることがF-35 Program Officeが公開した資料に基づくAviation Weekの記事で明らかとなった。

F-35にミサイルを搭載する場合は、ステルス性を確保するためにウェポンベイ内に搭載する方式が採用されているが、AIM-9Xに関しては、従来機と同様に主翼に取り付ける方法が採用されている。

今回、判明した問題とは、AIM-9Xを主翼の先端に取り付けた上で、機体に加重がかかる急旋回などの飛行操作を行った場合、主翼先端部分(outer wing)の構造部分がミサイル用パイロンの搭載で生じる加重に耐えられなくなるというものとなる。

開発元のLockheed Martinでは、改良版の主翼先端部分の設計は終えており、既に生産済みの32機の量産機については全て、主翼先端部分の置換を行うことを予定している。

ただし、この作業により、海軍でのF-35C導入計画に更なる遅延が生じることは避けられない見通しともなっている。

F-35は、敵機が有する索敵範囲の外からアウトレンジ攻撃を行うという発想の元で開発が進められてきたということもあり、急旋回を行いながらミサイルを発射するというドックファイトのような空中戦は想定の範囲外だったことが、今回のような問題が生じる原因となったものと見られている。




    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イメージ 27
イメージ 28
【追記】防衛装備庁2017/8/9 新艦艇に係る調達の相手方の決定について


海自の新型護衛艦、4年間で8隻建造へ=防衛省関係者
【ロイター】2017年 02月 17日 16:37 JST

[東京 17日 ロイター] - 防衛省は島しょ防衛強化のため計画している海上自衛隊の新型護衛艦について、2018年度から4年間で8隻建造する方針を固めた。主契約者に選ばれた1社が8隻すべての元請けに、受注を逃したメーカーも下請けとして参画する。設計を統一してコストを抑制する一方、仕事を振り分けて国内における護衛艦の造船基盤が弱体化するのを防ぐ。

防衛装備庁が15日に建造者の募集を開始した。同庁は新型艦の建造数や価格、性能を公表していないが、複数の防衛省関係者によると、まず18年度からの4年間で8隻を造る。数に優る中国軍が東シナ海で動きを活発化させる中、日本も建造ペースを年2隻に倍増する。

1隻ごとに建造者を選定してきた従来の護衛艦と異なり、設計を共通化してコスト低減を図る今回は、8隻分の発注先をまとめて決定する。装備庁が公募で選んだメーカーが元請けとなるが、1社に建造が集中すると他社の造船所の稼働率が低下する恐れがあるとして、2番手のメーカーにも2隻目と8隻目の最低2隻を造らせる。

「護衛艦の国内生産基盤を維持する必要がある」と、装備庁関係者は話す。実際は、毎年予算を確保する必要があるため、年間2隻ずつの発注になる。

海自の護衛艦は三菱重工業 (7011.T)、IHI (7013.T)の造船部門などが統合してできたジャパンマリンユナイテッド(JMU)、三井造船 (7003.T)の3社が建造を手掛けている。15年度、16年度のイージス艦の受注競争で三菱重が立て続けにJMUに敗れたことから、防衛省内では建造基盤の弱体化を懸念する声が出ていた。

建造者の選考方法も、価格だけで決める競争入札はやめ、設計能力や建造能力、維持管理能力も含めて総合的に評価する方式に切り替える。

新型護衛艦は「コンパクト艦」とも呼ばれ、排水量5000トン級の従来艦よりも小型で高速のうえ、機雷掃海などの多機能性を持たせるのが特徴。南西諸島の小さな港にも出入りが可能となる。搭載するレーダーや火器も含め、これまで1隻約700億円だった建造費は400─500億円程度になるとみられる。

(久保信博 編集:田巻一彦)
防衛装備庁 「新艦艇に係る企画提案」の参加希望者募集要領 
平 成 2 9 年 2 月 1 5 日 
平成26年度以降に係る防衛計画の大綱を踏まえ,護衛 艦と掃海艦艇の機能を有するものとして建造される艦艇であり,平成30年度以降に 建造契約を締結することを想定した艦艇(以下、「新艦艇」という。)について、防衛 省が示す要求事項(高度な艦艇設計・建造、搭載装備品などに係る関連企業の管理能 力、設計から維持整備までの一元管理能力、建造経費)を満足する最適な艦とするた めの企画提案を作成し提出を求めるものである。 
当初「多機能護衛艦DEX」と呼ばれていたが(そう思っていた)、いまだコンパクト護衛艦DEX」「DX」「30DX」「30DD30MSX」「30艦「3000DEX」3000トン型将来護衛艦多機能護衛艦」「新たな護衛艦」呼び方が定まっていない。防衛装備庁の2017.2.15の報道資料では「新艦艇」と呼称しており、wikiでは困り「新たな護衛艦」3月号の世界の艦船「海上自衛隊vs中国海軍」元海将・香田洋二氏は「30艦」と呼称されていて統一の呼称がない。

本記事では新艦種なのでDE/DDと従来艦種で呼称するのは不適当なので、正式予算化されるまでは「X」がついて然るべきなのでDEXかDXであるが、主にDEの後継なのでDEXを採用し、平成30年度計画艦なので「30DEX」それに防衛装備庁で直近で(新艦艇)と呼称しているので、30DEX(新艦艇)と呼ぶことにします。

平成26中期防では圧倒的な速度で増強する中国海軍に対し、南西諸島の防衛をにらみ、海上優勢の維持の為、護衛艦を2013年度(平成25年度)の47隻から約10年後2023年(新元号5年)に7隻増強し54隻体制にすると計画されている。

一方、掃海艦艇定数を25隻から7隻減の18隻に削減する方針である。要は掃海艦艇定数を7隻減らした分、護衛艦を7隻振り替え増強する苦しい選択なのだ。


このため30DEX(新艦艇)はASW重視の護衛艦でありながら掃海艦艇が有する対機雷戦能力の保有という多機能な任務が求められている。機雷戦の際に水中情報を効率的に取得するためのUSV(無人水上艇)やUUV(無人潜水艇)を搭載する。

小型化に伴い、従来の護衛艦では入れなかった港への入港が可能になり、大規模災害時に緊急物資を高速で輸送することや、離島奪還作戦もにらみ、小規模な陸上戦力の輸送や揚陸作業、揚陸要員の輸送など両用戦への参加も期待される。また、海外での海賊対処への投入なども視野に入れており、多様な任務に活用する計画だ。

30DEX(新艦艇)の基準排水量は約3千トン級で従来型の護衛艦DDより小型にはなるが、「はやぶさ型」ミサイル艇の最大速力44ノットに肉薄する、最大速力は約40ノットと、第二次世界大戦中の昭和18年に就役した40.9ノットを記録した伝説の高速駆逐艦「島風」と肩を並べる。
イメージ 6
公試排水量 3,048トン 満載排水量 3,323.9トン

30DEX(新艦艇)は40ノットの高速で移動できるため、漁船を装った不審船など小回りの利く船舶への対処で威力を発揮できると判断している。水中を自在に動き回る潜没潜水艦に対しても、速力を生かしてより機動的な追跡が可能になるという。

価格は従来の護衛艦の半額程度を見込んでおり、今年(平成29年)8月に公募を締切、設計を始めて平成30年度から建造に着手する予定だ。

30DEX(新艦艇)は、アメリカ海軍のLCS(沿海域戦闘艦)もどきの計画であった。LCSは、中東や南シナ海で活動する目的でOHペリー級の後継として、中小規模海軍制圧には有効で、戦争以外の軍事作戦(MOOTW)を主眼として、空母打撃群の勢力圏内で活動するための軽装備で高速・機動性に優れた小型軽便艦として設計されていた海軍艦艇である。

多機能護衛艦DEXが最初に紹介された世界の艦船2014年4月号ではフリーダム級LCS(沿海域戦闘艦)もどきのSSMもVLSの装備もない軽兵装の艦であった。



ところが、2015年5月11日南シナ海の南沙諸島公海上をパトロール中の米第七艦隊所属沿岸戦闘艦フォート・ワース(LCS‐3)が中共海軍の江凱II型(054A型)フリゲート艦「塩城」(FFG-546)の追尾を受け、「海上衝突回避規範」に沿って海上での偶発的な衝突を回避するための行動基準を取るような緊迫した状況に何度も陥ったという事件が起きた。

フォート・ワースは3000トン級の最新鋭艦であるにもかかわらず、追尾する中国のフリゲートを撃沈できる対艦ミサイルを搭載していない。敵艦を攻撃できるLCSの武器は、射程6.5kmの57mm単装砲が1門にすぎず、あまりの非力さにLCSでは、南シナ海などでの接近阻止・領域拒否(A2/AD)戦略のような高脅威環境下での活動には能力不足であることが露呈してしまった。

南シナ海などで中国海軍がそのプレゼンスを台頭させ、日米海軍に公然と敵対する環境変化に対して、軽兵装のLCSではとても対抗困難であると判断され、LCSの設計思想は残念ながら破綻してしまった。

2015年10月から始まった「航行の自由作戦」においては、LCSでは対抗できない為にその任にはアーレーズ・バーグ級イージス艦ラッセンが務めることとなりLSCはクビとなった。

また、各種新装備のために、軽便艦の特長であるはずの低価格も損なわれていたので、米海軍はLCSの建造を32隻で打ち切り、武装や防御を強化した小型水上戦闘艦(SSC)の建造に移行するこになった。

2014年(平成26年)防衛白書うに登場したイラストも非力すぎたが、艦橋前方にVLSが装備されるかもしれない場所があるイラストが発表となった。

これは上記のように参考にした米海軍のLCS設計思想の破綻したため、重武装型の小型水上戦闘艦(SSC)へ転換したことに影響を受けたものである。30DEX(新艦艇)海外派遣や行動環境の外洋化に対応するため、汎用性や他艦種の代行という多用途性を重視すると必然的に従来の2000トンクラスのDEでは外洋での長期行動を伴う任務に応えられない。

小型水上戦闘艦(SSC)はアメリカ海軍が2015年1月に発表した「HUK(Hunter killer:ハンターキラー)/SAG(Surface Action Group:水上攻撃部隊)」を編成して各種長射程ミサイルを装備し、広域分散配置することで、空母機動部隊より低コスト且つ広域の制海権確保を企図する「Distributed Lethality(分散武器)戦術」の構想によるものだが、30DEX(新艦艇)はそれに倣ったものになることが期待される。

しかし、30DEX(新艦艇)の予算規模は、いまのところ400億円前後である。これでは将来運用構想すべてを満たす艦艇を1番艦から建造することは不可能である。

30DEX(新艦艇)はこれまでの艦艇と大きく装備体系が異なるため、多くの装備品が新規開発となり、そのための初度費だけでもさらに建造経費は膨らむことになる。

30DEX(新艦艇)は米海軍がイージス艦で採用しているベースライン管理を導入し、確実に全艦艇が足並みを揃えて単価を抑えた全艦艇統一のソフトウェアとハードウェアにより能力を向上させる手法をとる可能性も否定できません。

30年度予算の新型艦艇は当初必要最小限の武器のみを装備する、いわゆるベースライン0の艦艇とし、そして、コスト低下のために船体の設計を全艦艇で同一とした上で、ベースライン1、ベースライン2へと、徐々に新たなソフトウェアおよび武器等を追加、もしくは搭載替えすることにより能力を向上させていくことになる可能性が高いのだが、ご存じのように尖閣や南シナ海、北朝鮮問題で危機が差し迫っているため、悠長にベースライン0からしている余裕はない。

機関

機関型式は低速域はディーゼルエンジン、高速域はガスタービンエンジンによるCODOG方式が妥当ではある。費用対効果を考えると40ノットがオーバースペックであり30ノット台を主張される方がいるが、将来的に高出力レーザー兵器やレールガンを搭載することを考慮すれば、あさひ型護衛艦で採用された電動機とガスタービンエンジンを併用して推進器を駆動するCODLAG方式の方が発展性がある。
イメージ 20
上のイラストは30DEXのモデルかもしれません。

艦対艦誘導弾

沖縄沿海では地対艦誘導弾がハリネズミのように配備されれば新艦艇にはSSMを搭載しないという当初予定であったが、今後10年20年後の海上自衛隊の主力艦となる為、12式地対艦誘導弾の艦載型である「新艦対艦誘導弾」90式艦対艦誘導弾射程150km~200kmの後継で、射程距離300Km超(推定)の新型艦対艦ミサイルを搭載すると思われる。この新艦対艦誘導弾が平成29年度までに開発が完了する子定であることから、これを搭載することになるであろう。


XSSM-3/23式地対艦誘導弾(仮)開発へ  2016/8/15(月) 午前 1:14 


■個艦防空
個艦防空用に、CIWSとしてSeaRAMブロックⅡ(射程400 m〜15 km1基を搭載するが当初ESSMは搭載されないとされてきた。だが、中国海軍が大挙尖閣や先島諸島に殺到し、中国航空兵力によるミサイル飽和攻撃など熾烈かつ集中的な対艦攻撃を受けた場合、確実に排除するには最低でも海自のDD級の対空能力が必要であるSeaRAMブロックⅡ(射程400 m〜15 kmだけではとても防御しきれない。

島嶼防衛作戦において沿岸からの対空、対艦ミサイルの支援も期待できるが、南シナ海南部~東シナ海尖閣諸島においては必ずしも期待できない。30DEX(新艦艇)は南西列島周辺海域における各種任務においても総合戦闘力に優れる海自DD並の作戦遂行能力が求められるのである。沿岸作戦という比較的低い脅威を想定して各種戦能力を限定した従来のLCSもどきでは、航空攻撃を排除しながらの島嶼防衛作戦とその環境下での潜水艦脅威排除が極めて困難であることは明白であろう。

その為30DEX(新艦艇)には、03式中距離地対空誘導弾(改)をベースとした「新艦対空誘導弾」(2017年度から開発が始まり2022年度(新元号4年度)に搭載する可能性が高まった。性能は推測だがESSMの性能を大幅に上回る、打ちっ放しアクティブ・レーダー誘導で射程100~160kmが予想される。
 Mk 41 垂直発射システムVLSについては当初、初期型は装備しない可能性もあるが、私は8セル程度は装備すると考えています。因みにESSM同様1セルに4発の「新艦対空誘導弾」が格納される。

将来的に32セルまで増設可能な余裕を持つと言われていますが、8隻同時に設計されるのであれば当初から32セル設置しても、追加するよりもり予算の節約となるのだはないだろうか?
SAM(Surface to Air Missile)については、予算的に1番艦からのESSMの装備が困難であり、かつ新型艦艇による対空戦が個艦防空であること、および予備品や教育を考慮すると、導入実績のあるシステムが適当と考えられることから、“いずも”型が採用したシーRAMを装備することになるであろう。装備位置としては、備砲と反対の後部が考えられる。                         
VLS(Vertical Launching System)では、トルコ、シンガポールや南アフリカ等の同規模の艦艇が1基8セルのものを4基32セル装備していることから新型艦艇においても、当面の予算の状況から1基8セル程度の導入になるであろうが、将来の発展性に鑑み,少なくとも4基32セルを搭載できるスペースを確保することが適当である。

これによりVLA(Vertical Launching Anti submarine rocket)や、ESSM、トマホークなど多くのミサイルを発射可能とする発展性を担保することが可能になる。


イメージ 12
    新艦対空誘導弾(イメージ)  
■艦載砲
主砲はMk 45 5インチ砲1門と不審船用にRWSが2挺が搭載されるとされる。将来的にはレイルガンもしくは高出力レーザー照射機に置き換えられる可能性もあるだろう。私は、5インチ砲では3000tの船にはオーバースペックであるから、3インチ砲+艦載砲用長射程弾でもいいような気がします。

艦載砲用長射程弾について 2017/6/14(水) 午後 11:58

捜索用レーダー、電子戦およびセンサー
レーダー等は2015年(平成27年)年度概算要求のイラストに描かれているように、
捜索用レーダーおよび電子戦は、RCS低減の観点から複合アンテナに集約されるであろう。レーダーについては、廉価でかつ近距離に強いXバンドを採用した対空、対水上、対潜望鏡捜索、射撃およびESM(Electronic Support Measures)への対応が可能な多機能レーダーが装備されるであろう。この多機能レーダーは、ビームをコントロールすることにより数十浬の探知距離を確保できる、対空対水上レーダー電子戦用の共用マストになる。数段階に分かれて装備の増備や載せ替えが検討されている。

イメージ 8
対空レーダー・対水上レーダー・砲管制・電子戦のアンテナを共用化することで、小型化・低コストを目指す。搭載される多機能レーダーは、Xバンドのみで電子戦用アンテナはESM(電子戦支援)のみでECM(電子対抗手段)は搭載せず、対艦ミサイル対処のため、長射程チャフであるMk36Modl8 SRBOCによる赤外線ホーミング対応のフレア・投棄式の電波妨害であるEJ(Expendable Jammer)弾で補うとしている。
なお、航海用レーダーは敵からの識別を困難とするため、商用ベースのレーダーを併設する可能性が高い。

統合指揮所/省人化
 30DEX(新艦艇)の乗員については、従来の汎用護衛艦よりも少人数、省コストで済むことを鑑みれば、あぶくま型の乗員120名に対し30DEX(新艦艇)では60~100名に抑える必要がある。
省力化の観点から、新型艦艇では特定の電信室や操縦室兼応急指揮所およびUB(Underwater Battery)を持たず、また機器室も必要最小限とし、多くを統合指揮所1ヵ所に集中して艦を指揮・運営することになる。
集中した統合指揮所により、艦長を中心として戦闘、艦の運航、機関の制御、ダメージ・コントロールおよび艦内外通信等をすべて遠隔、省入化のうえ、効率的に遂行されることになるであろう。これにより、複数の武器やセンサーの情報を少ない乗員で確認することができるため、乗員数を大幅に削減することが可能になる。
イメージ 22
艦橋では、省人化の為、航海指揮官1名に見張り員が左右に1名ずつの、計3名の配員になると考えられるため、航海安全については、統合指揮所(従来のCIC )における操艦をより安全に実施できるよう、戦闘機に搭載しているような全周監視用赤外線捜索追尾システムIRST(infra-red search and track) systemを装備し、統合指揮所においても艦外の状況を昼夜および視界の良否に係らずモニター可能なシステムを構築することが考えられている。

情報処理装置
新型艦艇の搭載するシステムはすべて、すなわち戦闘指揮システム、機関制御、ダメージ・コントロール、艦内外通信、C41、レーダーおよび武器システム等の艦上システムが共通サーバー上で動くことになるであろう。当然、個別の機能ごとのサブシステムのプログラムは存在するが、それらがすべてインターネット・プロトコルにより連接されるとともに、システムごと容易に接続、変更することが可能になるであろう。また、ハードウェアも民生品(COTS : CommerCial onlthe-Shelf)を使用することにより、より高い柔軟性と最新の能力を付与することが可能になる。
■戦術データ・リンク

新型艦艇は1艦では十分な力を発揮することは困難である。30DEX(新艦艇)はネットワークが鍵になる。よって,戦域系としてはMARS洋上端末の最新版や米軍のCENTRIXS、戦術系としては、LINK-16とのデータリンク、武器管制の可能なネットワークが最低限必要であろう。

自艦レーダー探知距離以遠の情報については、汎用護衛艦や搭敵機等、艦外のセンサーから受け取るかたちになる。水平線以遠における情報交換のためには,UAV等による中継織も考えなければならない。

戦術データ・リンクは初期型はJ-CECと呼称される国産のCEC(共同交戦能力)が備えられ、長射程ミサイルの運用等に活用される。

イメージ 11

■ASW(対潜作戦)
イメージ 23
 新型艦艇では浅い吃水が求められていることから、固定のバウ・ソナーの装備は困難である。対潜センサーとして、ソナーは掃海艇のようにハル・ソナー、船体ソナーにサイドスキャンによる高周波・低周波合成開口ソナー機雷探知機であるZQS-4と予想されるが、現在のZQS-4は機雷探知機であり、短い探知距離のため当然、対潜戦で活用することは困難である。そこでVDS(可変深度ソナー;VDS:Variable Depth Sonar System)とTASS(戦術曳航ソナーTowed Array Sonar)を組み合わせた「可変深度ソーナーシステム(バイ/マルチスタティック用)」が搭載されると予想される。もちろん40ノットの高速力で航行する場合に備えて、昇降式で船体に格納が可能な装備になるはずである。
対潜攻撃装備は、当初のLSTもどきの計画では、対潜ロケットはおろか、三連装短魚雷発射器すら搭載されていなかった。これは論外であり、三連装単魚雷発射器は最低でも必要である。VLSが搭載されるのであれば、07式垂直発射魚雷投射ロケット、もしくはその射程延長型が搭載される可能性が高い。

あきづき型以降の護衛艦から装備されたTCM(対魚雷防禦システム)FAJ 投射型静止式 魚雷ジャマ―MOD 4連装自走式デコイランチャー、3000t級であるからコンパクト化する為 MK36 SRBOCから投射すると推測される、この場合はSRBOCを回転式とするとの情報だ。
積極平和外交を先進国の責任として我が国が進めるとなると、低強度紛争への対処や人道援助は将来的に増加する。30DEX(新艦艇)は、領域警備や海賊対処、災害派遣など非戦闘的任務の増加と、補助艦艇(掃海艇、訓練支援艦、練習艦)等の減少対応するため、当然、30DEX(新艦艇)はその種任務への対応が求められる。

だが、今後、防衛予算は増えない。当然、そのしわ寄せは正面戦力以外に向く。特に補助艦艇については、将来的には質だけでなく、数も減る。このため、30DEX(新艦艇)にはその任務分担あるいは代行が求められる。

必要に応じ掃海、人員輸送など専用の舟艇運用設備や各種の荷役補助器機を搭載するので、甲板作業やヘリ運用、舟艇運用の作業性を重視し、後甲板面積や船内容積での余裕確保が必要であろう。レイアウトの工夫し、増員スタッフが乗船出来る船室の確保も必要だろう。

機雷戦 
イメージ 24

新型艦艇は、コンパクトであることから掃海母艦のような大規模な装備ではなく、簡単なものになるであろう。

新型艦艇において機雷戦を主体となって実施するのは、無人水上艇(USV : Unmanned Surface Vehiclee)、無人潜水艇(UUV : Unmanned Underwater Vehicles)および自走式機雷処分用弾薬(EMD: Expendable Mine Disposal System)の無人システムである。

30DEX(新艦艇)では、任務に応じ、無人機を搭載し使い分けると思う。基本装備は、あわじ型掃海艦と同じEMD(自走式機雷処分用弾薬)を搭載すると思われる。
将来的にはUSVからEMDを投入し、管制できる機能を持つ。
イメージ 14
 UUVについては、海上自衛隊でもリーマス100や600を運用しており、実績を積み上げている。また、技術研究本部で実施しているUUVとUSVの連携技術については、合成開口ソナーにより能力を向上させたUUVとUSVが協調しながら上下に並列航走し、UUVが取得した水中情報を音響通信によってリアルタイムにUSVに伝送し、USVを中継して母船等に伝送することが可能であることを実証している。そのためこれを用いれば、新型艦艇であっても遠隔からの機雷探知は可能になる。

USV(無人水上艇)や作業艇、艦載ヘリによるサイド・スキャン・ソーナーによる海中透視や、簡易な掃海具曳航その他に無人ロボットとしてUUV/AUV(自律型無人潜水機)を搭載する。
イメージ 15
イメージ 16

以上述べたとおり、対機雷戦については出来ても掃討までであり、掃海の能力を持つことは当面困難であろう。

 これら無人のシステムは載せ替えが比較的容易であることからすべてユニット化し、必要時に搭載できる形とすることが適当である。機雷探知機と機雷戦用戦闘指揮システムについては、載せ替えが困難と考えられることから常備することになるであろう。

 機雷敷設については、現在掃海母艦、P-3Cおよび潜水艦により実施されているが、新型艦艇についても対応する作戦様相に鑑みると、機雷敷設能力が求められる。
イメージ 17
イメージ 18
将来的に対潜バリアーを構築するLDUUV(大型水中無人ヴィークル)を搭載する可能性がある

■航空機
 航空機については、対潜戦や対水上戦など多様な場面で必要になることから、SH-60Kまたはその能力向上型を搭載することが考えられる。 

しかしながら、ベース0においては専用機は搭載せず、必要に応じDDHや汎用護衛艦等から借用すると考えられる。なぜなら、一番予算を削っても、容易に補完できるからだ。将来的には無人機(UAV : Unmanned Aerial vehicle)を搭載し、有人機を補完するかたちでの活用が考えられる。

■練習艦機能/揚陸作戦/訓練支援

練習艦の任務時は、実習員用の居住区と講堂が必要となる。陸自の「水陸機動団」輸送も鑑み、予備の兵員居住区や士官室を設計に盛り込むべきだが、格納庫にコンテナハウスの仮設もありかもしれない。

訓練支援任務を行う場合は、必要に応じ、標的機や射出カタパルト、支援機器を搭載すればよい。

 
最終的な建造数は掃海艇うわじま級とすがしま級退役の代替え増備分7隻に加え、あぶくま型護衛艦(6隻)はつゆき型護衛艦(同型艦12隻うち現役艦艇5隻)あさぎり型護衛艦(同型艦艇8隻うち地方隊5隻)の代艦として、また訓練支援艦「くろべ」代替として2030年までに計22~24隻が建造され、地方隊の中核となる可能性がある。

30DEX(新艦艇)が最終的にどのような艦になるかは、これから公募される設計次第となると思う。 船体規模は5,000トン以下としかロイター記事に書かれていないが、ウォータジェット推進で40ノット以上とされるので「コンパクト化」とあることから、基準排水量3000トン満水排水量3500トン程度の大きさで、単価は500~600億円以内に抑えたいと防衛装備庁は期待していると思う。

しかし、この記事で期待を膨らませて書いた能力すべてを実現させるのに500億~600億円で建造することができるかは正直わからない。(かなり厳しい) 価格を抑えるために、最低限必要な装備が削られるのではないかと、些か懸念してしまう。


これとは別に輸出用に三菱重工が発表した次世代3000トン型護衛艦FFX(30FF)があるが、現在発表されたスペックでは失敗したLSCもどきであり、重武装化しなくては国際マーケットではとても太刀打ちできないであろう。




イメージ 25
イメージ 26
MASTASIAに出品されたこのトリマランのコンセプトモデルは哨戒・掃海活動に重きを置いたもので、水船長80m準排水量1160tという船体であり、基準排水量3,000トン~3,500トン、満水排水量3,500~4,000トン弱を想定している為、新型多機能護衛艦「30DEX(新艦艇)」として、小型過ぎる。SSMとVLSを装備余裕がなく、大型化してVLSとSSMを搭載するだろう。新型多機能護衛艦「30DEX(新艦艇)」はへたをすると、そのまま自衛艦隊の主力艦艇となる為、安易な小型量産型海防艦では役立たずのLSCの二の舞になる恐れがある。





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック




JMU ディフェンスシステムズ(株)
開発部

イメージ 4

1. はじめに

JMU ディフェンスシステムズ(株)は、長年培った造船関連の技術を海上自衛隊向け製品のみならず、陸上自衛隊向け製品にも活用して製品開発を行っている。
今回は、陸上自衛隊の施設科部隊に採用いただいている 94 式水際地雷敷設車(水陸両用車)について紹介する。

2. 当社水陸両用車の特徴

水陸両用車は、「車両」と「船舶」を両立させる必要があることから、その設計には一般的な車両や船舶とは異なるノウハウが必要となる。また、国内では国交省の小型船舶関連の法規への適合が求められ、様々な設計上の制約をクリアしなければならない。このため、国内で主に観光用として運用されている他社製の
民間向け水陸両用車は、構造上の制約で平水区域(湖・河川や湾内など波の穏やかなところ)のみに航行が限定される。当社の水陸両用車は、波のある外洋でも安定して航行できる能力を有する点が特徴である。

3. 94 式水際地雷敷設車

陸上自衛隊の施設科部隊に配備されている水陸両用車は、敵の着上陸を阻止するため海岸線の水際部に水際地雷を連続的に敷設し、地雷原を迅速に構成するために使用される。陸上走行時は、側面のフロートを車体上部に折りたたんで格納することにより車幅を縮小し、一般の道路を走行することができる。海上航行時はフロートを展開し、プロペラ 2 基により推進する。
波のある海岸線で運用されるため耐波浪性能を有している。小型船舶の法規に適合しており安全性が確保されている。また、車体をモノコック構造にすることに
より軽量化を図り、ペイロードの確保や高い海上航行性能などの要求性能を実現している。

イメージ 5

4. 災害派遣対応について

水陸両用車の後部に大きなスペースがあり、敷設器の搭載のほか、人員輸送用のユニットを搭載することにより多くの人員を乗せることができる。
2011 年の東日本大震災では、福島県相馬市の沿岸において、水陸両用車にダイバーを乗せ行方不明者の捜索に使用された。また、2015 年の関東・東北豪雨
において喜怒川が決壊した際、人員輸送用のユニットを搭載した水陸両用車が救助活動に使用された。

5. おわりに

94 式水際地雷敷設車は、波がある海上での使用を想定したものであり、海上環境下の運用要求を達成し、1996 年より陸上自衛隊で活躍している。
当社は性能向上を図った次世代の水陸両用車の試作及び技術評価を終えており、海上輸送用途をはじめ多用途に使用できる水陸両用車の開発に取り組んでいる。

イメージ 6
                                  図1 次世代水陸両用車(試作車)
                                  Fig.1 New amphibious vehicle
軍@ふたばにJMU社HPに次世代水陸両用車が掲載されたという記事を見つけた。
正確にはジャパン マリンユナイテッド株式会社 (日本鋼管・日立造船・IHI・住友重機の船舶部門等が合併)のHPに子会社JMU ディフェンスシステムズ(株)開発部が開発した94 式水際地雷敷設車の紹介記事に 次世代水陸両用車(試作車)が紹介されたものだが、確かに軍事研究にも記述があった記憶があるが、2015年にパシフィコ横浜で開催された国際軍事見本市に出展されていたというが、知らなかった。



確かにBBCのレポートの最後の部分に護衛艦いずも模型の左上に写りこんでいる模型車両があった。

イメージ 7

更に検索すると鮮明な画像をヒットすることができました。



よく見ると、94式が4×4なのに対し6×6とである。不整地での走行性能が格段に向上したと思える。波打ち際を大型トラックより大きな94式の車体が4×4というのも心許なかった。

更に検索すると、東洋経済の2015年06月03日の清谷信一の記事「国際軍事見本市」が、日本の国防力を高めるにも言及されていた。

そのような情報感度と知識が低い人たちが装備開発をして、果たしてまともな装備が開発できるのだろうか。新装備を開発するならば諸外国の同様な装備の動向はもちろん、その装備が実用化され、使用され続ける将来にわたっての想定を行うことが可能だ。そのための基礎となるのが情報だ。その情報が軽視されているのだ。

MASTのような見本市で多くの幹部や開発担当者が実際に海外の関係者と直接接触し、情報交換をする機会ができたことは、幹部や開発担当者の啓蒙という観点で大きなメリットだ。この点は高く評価したい。今後、是非ともこうした機会を増し、情報に鈍感な体質を改善すべきだ。

国内メーカーの意識も低い

残念なのは、防衛省や自衛隊だけでなく、国内メーカーの意識も低いことだ。日本パビリオンのジャパン・マリンユナイテッド(JMU)の防衛装備品開発・製造部門であるJMUディフェンスシステムズのブースでは同社が自主開発している水陸両用車(Amphibious Vehicle)の模型やビデオが展示されていた。

ところが、ペイロード(積載重量)や速度などの具体的な説明が全く表示されておらず、説明担当者に聞いても「言えません」というばかりだった。そこで筆者といささか議論になったのだが、その後、取締役がやってきて、ようやく簡単な説明を受けることができた。

展示された水陸両用車は、同社が陸上自衛隊向けに開発し、製造した94式水際地雷敷設装置をベースに自社ベンチャーとして開発しているもので、基本的な車体レイアウトは94式に準じているが、94式が4×4の車輌であるのに対し6×6となっており、より不整地を含む路上での走行能力が向上している。

説明によると、路上最大速度は94式の毎時50kmを上回る、毎時約65km程度。ペイロードは6トン程度で、人員であれば28名程度の輸送が可能だ。航行時の推進システムはプロペラ式の94式とは異なり、2基のウォータージェットを使用し、浮航時の最大速度は毎時10ノットに達する。シーステート3での運用が可能とされているが、会場で公開された試験時の映像では、限りなくシーステート4に近い海面での浮航が行われていた。同社では陸上自衛隊で新たに編成される水陸両用部隊用の兵站用や、大規模災害の救援などを想定して、防衛省に提案を行なっている。また離島の多い国や地域への輸出需要を探ることも視野に入れているとのことだった。

このくらいの説明ができるならば、リーフレットや展示ポスターに明記しておくべきである。むろん開発中のものは、性能や仕様はフィックスされたものではない。だが、現段階の性能や目指すレベルは明記しなければ、来場者は困ってしまう。

これは同社の自社ベンチャーであり、輸出も念頭に置いている。全く情報を開示しなければ海外の軍やメーカー関係者はもちろん、メディアの人間からもまともな注目は浴びない。であれば何のために高い出展料を払って、多くの社員の時間を割いて出展したのだろうか。不慣れな面もあるのだろうが、次回の出展の機会には、改善するべきだろう。

なぜ、情報開示が必要なのだろうか。
まいど批判しか書かない清谷信一だが、確かにこのやる気のない展示では確かに清谷が言うようにダメだ。2017年のMAST-Aasia Tokyoには改善しているだろうか?
私も2017年6月12日(月)~2017年6月14日(水)のいずれか休みをもらって幕張メッセへ出掛けようと計画しています。

東洋経済オンラインにも掲載されていたので、清谷関係の東京防衛航空宇宙時評(Tokyo-D&A Review)を検索すると、ほぼ同じ内容の記事が掲載されていました。

JMUディフェンス・システムズ、MAST ASIAで水陸両用車を発表
【Tokyo-D&A Review】編集部 2015年5月14日

イメージ 8
JMUディフェンス・システムズが出展した水陸両用車の模型

ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)の防衛装備品開発・製造部門であるJMUディフェンスシステムズはMAST ASIA 2015の会場で、水陸両用車(Amphibious Vehicle)の模型を展示した。

展示された水陸両用車は同社が陸上自衛隊向けに開発し、製造した94式水際地雷敷設装置をベースに自社開発しているもので、基本的な車体レイアウトは94式に準じているが、94式水際地雷敷設装置が4×4の車輌であるのに対し6×6となっており、不整地を含む路上での走行能力が向上していると思われる。なお、路上での最大速度は94式水際地雷敷設装置50km/hを上回る、約65km/h程度と、JMUディフェンスシステムズではしている。

車体は装甲化されていないが、必要に応じ操縦席の周囲に増加装甲の装着も可能とされている。ペイロードは6t程度で、人員であれば28名程度の輸送が可能と見られる。

浮航時は94式水際地雷敷設装置と同様、左右のフロートを倒して浮力を向上させる。航行時の推進システムは94式水際地雷敷設装置(プロペラ)と異なり、2基のウォータージェットを使用しており、浮航時の最大速度は10ノット/hに達する。

水陸両用車はシーステート3での運用が可能とされているが、会場で公開された試験時の映像では、限りなくシーステート4に近い海面での浮航が行われていた。

JMUディフェンスシステムズは水陸両用車の用途として、水陸両用部隊用の輸送や大規模災害の救援などを想定しており、防衛省に提案を行なっている。また離島の多い国や地域での需要を探ることも視野に入れている。
その他に JMU次世代水陸両用車(試作車)の画像を検索したとものを載せます

イメージ 12
http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/2efbeadc9d157069ebf9d870cb0ba056

水陸両用部隊用の後方輸送補給や大規模災害の救援任務などの用途にJMU社が
陸上自衛隊に提案しており、現在のところ採用されてはいない。
AAV-7は上陸作戦の正面で、次世代水陸両用車は橋頭保確保後に水陸両用性能を活かし、補給を行う車両として必要な車両だと思う。

94式水際地雷敷設車と最大の違いは、駆動輪が4×4から6×6になり、水上推進装置がプロペラ2基からウォータージェット2基にグレードアップし、水上速度が6ノットから10ノットへ、94式では水上走行時フロートを左右に展開さいていたが、次世代水陸両用車では不要のようだ。

94式水際地雷敷設車の後継と、水陸両用部隊用の補給用として、採用に値すると思う。また、海外PKO任務においても有効な車両であると思う。









    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イメージ 12

ベル・ヘリコプターは次世代ヘリコプターとして開発中のティルトローター機『ベル V-280 バロー』のプロトタイプを完成させ今後地上を移動するなどの地上試験を実施すると発表しています。(写真はモックアップ機)

アメリカの航空宇宙専門ニュースサイト『Aviation Week』によるとV-280 バローのプロトタイプ(試作機)が完成し初飛行に向けた地上での試験を実施すると報じています。

Bell V-280 Tiltrotor Being Prepared For Ground Testing | Defense content from Aviation Week

記事によると、 ベル・ヘリコプターは昨年12月に飛行システムの電源関連を調整を始めており、今月に入ってからはチームマネージャーが訪れた先月の段階でエンジンを始動させる試験を実施していたといいます。今後の計画としては『9月の初飛行』を予定しており、2月中に地上試験(振動試験)に入るとしています。

V-280 バローはアメリカ陸軍の次世代垂直離着陸機開発計画の元開発されている機体でライバル機としてはシコルスキー・エアクラフト及びボーイングのS-97 RAIDERが存在しています。最終的にどちらかの機体が採用され2020年以降を目処に現在運用されているUH-60 ブラックホークを退役させ運用を開始する計画です。

V-280 バローはV-22こと『オスプレイ』でお馴染みのティルトローターを採用した垂直離着陸機となっています。違いに関してはオスプレイのように複雑な折りたたみ構造をもっておらず(派生型は除く)、V-22と比べ安価な機体になること言われています。
機体スペックは巡航速度520km/h、最高速度560km/h、最大飛行距離3,900km、戦闘行動範囲930~1500kmとなっておりUH-60ブラックホークと比べ飛行速度は250km/h速く1,700km遠くを飛行できる特徴があります。

エンジンまわりに関してはオスプレイではエンジンごと回転させプロペラの方向を変更していたもののV-280ではエンジンは固定したままでギアボックスを介してプロペラの方向を変更させる方法が採用されています。稼働範囲は0度から95度となっています。

▼V-280 エンジンは固定された状態でプロペラのみを稼働させる
イメージ 13


▼V-22 オスプレイはエンジンごと稼働させプロペラの方向を変更しています
イメージ 14


またコックピット周りは一体化した大型タッチディスプレイに全ての情報を表示するという方法が採用されています。

イメージ 15


V-280に関してはオスプレイのように複雑な折りたたみ構造を有する機体や胴体部分がくり抜かれた輸送型など幾つかの派生型が計画されています。




イメージ 1

V-22 Ospreyに次ぐ、第二のティルトローター機として、Bell HelicopterとLockheed Martinが開発を進めてきたBell V-280 Valorについて試験機の開発が完了し、地上試験に移行したことが、Aviation Weekの記事で明らかとなった。

V-280 Valorは、US Armyが進めている次世代垂直離着陸機開発計画「joint multi-role technology demonstrator (JMR-TD)」向けに開発が進められているティルトローター機としては第三世代に属するもので、現行のV-22 Ospreyよりも高速で、長距離の運用を行うことができることを念頭に開発コンペが開始となっていたものとなる。

US Armyは2014年10月に、JMR-TDの最終候補としてBell Helicopterの「V-280 Valor」他に、Sikorsky-Boeingが推す「SB-1 Defiant」の2機を選定。以後、これらの2社が中心となって飛行試験用の実機の開発が進められてきた。

地上試験が順調に進んだ場合、V-280 Valorの初飛行試験は9月にも実施となる予定となっている。

(Text by BN editorial team)
イメージ 2
Bell Helicopter V-280 Valor
Bell Helicopterは13日、US Army向け兵器見本市「AUSA 2014」の席上で、開発中の次世代ティルトローター機「V-280 Valor」のフルスケールモックアップを初公開した。

V-280 Valorは、US Armyが進めている次世代垂直離着陸機開発計画「joint multi-role technology demonstrator (JMR-TD)」向けに開発が進められている第三世代のティルトローター機で、現在運用中「V-22 Osprey」よりも高速で、長距離の運用を行うことができることを念頭に開発が進められているものとなる。

US Armyは、今年の8月、JMR-TDの最終候補としてBell Helicopterの「V-280 Valor」他に、Sikorsky-Boeingが推す「SB-1 Defiant」の2機を選定していた。

Bell Helicopterでは、今後、既に、高い実績を誇る「V-22 Osprey」の次世代機となるV-280 Valorの開発にリソースを集約することで、最終的にJMR-TDを勝ち得ることを目指す。

US Armyでは、JMR-TDで決まった機体を現在運用中のSikorsky UH-60の後継機種として配備することを計画している。

(Text by Gerald Byrd)
イメージ 6

いよいよUH-60ブラックホークの代替の次世代ティルトローター機V-280ヴァローが今年初飛行する。

V-280は、アメリカ合衆国のアメリカ陸軍の軍用ヘリコプターの数種類の系列を完全に新規開発する計画「統合多用途・将来型垂直離着陸機計画Joint Multi-Role / Future Vertical Lift , 略語:JMR / FVL)」の一環として先行計画である「統合多用途ヘリコプター計画」(Joint Multi-Role, JMR)として製作される。

将来型垂直離着陸機計画(FVL)は、米陸軍の汎用ヘリコプターである「UH-60 ブラックホーク」、同じく攻撃ヘリコプターである「AH-64 アパッチ」 、重輸送ヘリコプターである「CH-47 チヌーク」、特に代替機の開発に2回( 1回目: RAH-66 コマンチ ” Comanche ”2回目:ARH-70 アラパホ ” Arapaho” )も失敗した軽偵察・観測ヘリコプター「OH-58 カイオワ」の将来的な代替機を開発する。

V-280バローはV-22オスプレイと異なりエンジンナセルは固定でプロップローターのみが可変する。

オスプレイより小さな機体になり、後部ランプドアはない。艦船への搭載もありえるが、主翼を折り畳む機構は付いていない。

イメージ 7
V-280の280は巡行速度性能が280ノット(時速520km)で飛行するよう設計されることからその名前がつけられた。愛称の"Valor" は「武勇、剛勇、勇気」を意味する。アメリカ英語式の発音では「バロー」英国式は「ヴェイラー」である

イメージ 8

Bell V-280 バロー は、戦闘においてさまざまな作戦遂行が可能である。
l V-280 バロー は、地上作戦を支援するように設計され、小規模な部隊およびその支援部隊専用に設計されています。

安全でサバイバル能力に優れた設計は、アーマープレートと一体型のキャビン、フライバイワイヤー方式採用による無駄のないコンポーネントを備えており、極めて高度な対応力と運動性能を誇ります。

既存のヘリコプターの 2 倍以上のスピードと航続距離を備えた  V-280 バロー は目標まで極めて迅速に到達することができます。ティルト ローター機のスピードと航続距離は、これまでは不可能であった異なる次元の作戦を行うことが可能となります。

バロー のミッション遂行用の装備パッケージは偵察、監視、分析情報、及び敵味方等の情報を、統合デジタル表示で飛行中に把握することができます。空中戦ボードには、リアルタイムで統合データとミッションの最新情報がトラックされ表示されます。

イメージ 9
V-280 は 4名 の乗員と 14人 の完全武装の兵士を乗せて 毎時 563 km で最大800 nmi (1,500 km)までの往復が可能で、現在のヘリコプターのおよそ2倍の作戦行動半径と速度で、片道であれば2,100 nmi (3,900 km)の回航距離でC-17に乗せずに自力で作戦地域に展開可能である。
エンジン:ゼネラル・エレクトリック T64 ( General Electric T64 )・ターボシャフト x 2基
乗員:4名
乗客:最大14名
巡航速度:510km/h(280kt)
航続距離:500 nmi (930 km)-800 nmi (1,500 km)




関連情報


イメージ 3
Bell Boeing Demonstrates Successful V-22 Osprey Forward-Firing Capability. Credit: Bell Helicopter
Bell Boeingは8日、ティルトローター機「V-22 Osprey」を使った前方発射型ミサイル(forward-firing capability)の試射実験を行い実験に成功したことを発表した。

今回の実験成功によりV-22 Ospreyでも他の戦闘機で標準的に装備されているミサイルの装備が可能であることが示されたことになり、V-22 Ospreyの運用上必要とされてきたFARP(Forward Arming and Refueling Points)の依存性を削減することが可能となったことになる。

今回の実験は、Bell Boeingによる自己資金により先月、アリゾナ州ユマにあるUnited States Army Proving Groundで行われた。

V-22 Ospreyの場合、これまでは、軍用ヘリコプターに装備されている防御用の口径7.62mmのガトリング銃がドアガンとして装備されるケースはあったが、技術的制約のため攻撃用兵器は搭載されたことはなかった。また同様にV-22 Ospreyによって置き換えが進められているCH-46 Sea Knightに関してもドアガン以外の武装は装備されてはこなかった。

(Text by Gerald Byrd)
イメージ 10

イメージ 11



イメージ 4
V-22. Credit: Peter Gronemann/Flickr (CC BY 2.0)
先月末に行われたイエメンでの侵攻作戦中に作戦に使用されたMV-22 Ospreyが着陸に失敗(crash landing)する事故を起こし、3名の米海兵隊員の特殊部隊の兵士が死傷していたことが判った。

flightglobal.comによると死亡したのは1名としている。

作戦を統括している米中央軍は同誌の取材に応じて「事故は侵攻作戦を遂行中に起きたもので、攻撃を受けた結果により事故が発生したものではない」とコメントしている。

MV-22は一見、ヘリコプターのような機体のように見えるが、ヘリコプターとは飛行特性は全く異なり、特に降下速度の範囲がシビアでUH-60 Black Hawkなど同じ速度で急降下着陸を行うと失速を起こして墜落に至ることが指摘されている。そのため、急襲攻撃作戦などの特殊作戦には不適格ではないかとする議論がこれまも幾度となく続いている。

米軍はこれまでイエメン内戦には介入してこなかったが、トランプ政権が成立したことにより、方針の転換が図られていた。

(Text by Newsln editorial team)

イメージ 5
Bell Helicopter V-247 Vigilant
Bell Helicopterは22日、ティルトローター機「V-22 Osprey」の無人機版「V-247 Vigilant」の開発表明を行った。

V-247は、V-22同様に両翼の端にティルトローターを装備した無人機(ドローン)で、離着陸する際にはヘリコプターのように垂直に、また、巡航飛行時を行う際には、通常の有翼機としてヘリコプターを上回る速度で飛行を行うことを可能にしたものとなる。

Bell Helicopterは、海上での偵察任務や、リーサルな攻撃任務用としてこのV-247をUS Marine Corpsの艦載用の無人機として開発を行うことを計画している。

US Air Forceが使用している主力の無人機となるGeneral Atomics MQ-9 Reaperは、運用には本格的な飛行場が必要となっており、中東などで運用を行う際に陸上基地を必要としていた。

そのため、これまで本格的な無人機の導入は、US Marine Corpsでは遅れていた。

V-247は、翼幅が65フィート(約20メートル)、ローター径が30フィート(約9メートル)で有人機のV-22とほぼ同じクラスの無人機としては大型機となる予定。

また、2機のV-247を使用することにより連続24時間の情報収集偵察(ISR)任務も可能となる予定。

Source: Bell Helicopter

(Text by Gerald Byrd)



追記 2017.09.01


イメージ 16

イメージ 17

Bell V-280 Valor is a third-generation tilt-rotor aircraft being developed by Bell Helicopter for the United States Army’s Future Vertical Lift program. And here is the first demonstrator aircraft being readied for its maiden flight.

The V-280 Valor is Bell’s submission for the U.S. Army’s Joint Multi-Role Technology Demonstrator (JMR-TD) phase, the technology demonstration precursor to Future Vertical Lift (FVL), a replacement for the service’s Sikorsky UH-60 Black Hawk and Boeing AH-64 Apache helicopters.
The V-280 will have a crew of 4 (including two pilots) and be capable of transporting up to 14 troops. Its cruising speed will be 280 knots (hence the designation V-280) and its top speed will be 300 kts. It’s designed for a range of 2,100 nautical miles and an effective combat range of 500 to 800 nmi although the Army’s requirements for the demonstrator call for hot and high hover performance (at 6,000 feet and 95 F), and the ability to self-deploy 2,100 nautical miles at a speed of at least 230 knots.
Featuring a triple-redundant flight-by-wire Flight Control System and cutting edge avionics, the first prototype of the next generation helicopter is expected to perform its first flight in the next few months. On Aug. 30, what looks like a 100 percent complete aircraft, sporting the registration N280BH, was spotted at Bell Helicopter Amarillo Assembly Center(where the demonstrator aircraft began ground vibration testing with a 95 percent complete helicopter back in February 2017): the Valor is probably being prepared for engine tests ahead of its maiden flight (planned for Sept. 2017).
The T64-GE-419 engines and gearboxes in the nacelles are clearly visible in the interesting images in this post obtained from a short video filmed by our friend Steve Douglass. Interestingly, unlike the V-22’s engines, that rotate with the gearboxes, in the V-280, the gearbox is the only thing that rotates. According to Bell “The output shaft is connected to the drive system through a spiral bevel gearbox that transfers power to the fixed gearbox and proprotor gearbox, which rotates on two big spherical bearings driven by a conversion actuator mechanism.” The Valor’s tilting gearbox design vastly simplifies the Osprey’s complex hydro-mechanical clockwork required for the tiltrotor action.



    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック




イメージ 1
海上自衛隊の救難飛行艇「US2」(海上自衛隊提供)
 防衛省が、世界最高水準の性能を有する海上自衛隊の救難飛行艇「US2」の後継機の検討に本格着手したことが2日、分かった。後継機はUS2の性能を維持しながら機体の価格を引き下げる方針で開発を行う。政府の財政負担を減らすと同時に、インドや東南アジア諸国への輸出促進や安全保障面での協力強化にもつなげる狙いがある。

防衛省関係者などによると、防衛装備庁や海上幕僚監部は、US2を製造している新明和工業(兵庫県)との間で後継機の基本構想に関する検討を開始。名称は「US3」などが想定されている。

検討に際しては現性能を維持しつつ、1機あたり約140億円ともいわれるUS2の価格をどこまで引き下げられるかが最大の課題だ。個々の部品をより安価なものに差し替えたり、製造方法に工夫を加えるなどして、コストダウンを図ることが考えられるという。

US2をめぐっては、南シナ海やインド洋などで中国の一方的な海洋進出に直面し、日本のシーレーン(海上交通路)上にも位置するインドや東南アジア諸国が、導入に向けて高い関心を示している。

防衛装備移転三原則によって、日本と安全保障面での協力関係がある国に救難や輸送、警戒などに関する装備品を輸出できるようになり、US2も「敵味方識別装置」を装備したままで輸出が可能となったことも追い風となった。

政府は、US2などの防衛装備品の輸出を成長戦略の柱であるインフラ輸出と位置付け、関連施設の建設や機体整備、要員の訓練などと一体的に売り込むパッケージ型の輸出も想定している。ただ、US2は機体の価格が最大のネックとなっていまだに交渉成立には至っていないことから、後継機の開発と並行で進める方針だ。

【用語解説】US2 海上自衛隊の救難飛行艇。世界で唯一、波高3メートルの荒波でも離着水できるうえ、最高速度は時速約580キロに達し、航続距離は約4600キロと世界最高水準の性能を有する。機体は全長33・3メートル、幅33・2メートルで乗員11人。新明和工業(兵庫県)が製造。平成25年6月には、ヨットで太平洋を横断中に遭難したニュースキャスターの辛坊治郎さんら2人を救助して注目された。


唐突に流れたニュースであった。
やはりインドでUS-2採用するすると言われていたのに、一艇140億円と言われる価格がネックとなり、未だに決着せず、このまま採用されない可能性が高い、その為根本的解決策が必要となったのだと思う。

US-2をそのままで、値下げするにはもはや限界で、廉価版のUS-3を新たに開発しなければ、もはやインドや東南アジア諸国に輸出することはないところまできてしまったのだろう。また、中国が開発したジャンク飛行挺の売り込みが始まったこともUS3開発動機となったのであろうと思う。

PS-1・US-1・US-2はもともと、手作りで一挺一挺作ることしか考えていなかったが、US3は、はじめから年間5~6機程度量産する前提で再設計をすれば良いと思う。外形的寸法はそのままで、如何に安価に量産するかを念頭に再設計すれば、半額程度にはならないだろうか?それでも高いかもしれないが、海上保安庁も導入すれば、量産効果で価格を下げられるのではないかと思う。小池知事にも小笠原諸島への空路開拓でUS3を提案し、小笠原諸島を振興することも検討してみては如何かと思う。

イメージ 2






    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック



1月26日の衆議院予算委員会で自民党の「小野寺五典」元防衛大臣が弾道ミサイルに対する対処作戦について、現状のミサイル防衛体制では1発2発のミサイルは防ぐことができても、連続や飽和攻撃となった場合に防ぎきれるかと言えば大変心配なことがあり、仮に日本が攻撃されるとなった場合、一番安全な防御策は敵地にあるミサイルまたはミサイル発射装置を攻撃し相手に撃たせないことが一番大切だと思うが、日本の自衛隊は専守防衛のための装備しか持っておらず、米軍がその役を担うことになり日本の防衛は弾道ミサイル防衛一つを取ってもアメリカの関与が必ず必要となるが、今までの想定とは違う周辺安全保障環境になった中で、日米同盟は重要であり必要であるが日本国安全保障をどう考えるのか質した。

マティス米国防長官が来日して、尖閣諸島は日米安保条約5条の適用範囲であると
確約して帰った。ひとまず我が国は所領安堵をすることができた。
2017/2/3(金) 午後 11:56 

小野寺元防衛大臣は、日本の防衛に関して米国の政権が変る度に、はたして日米同盟が機能するのか心配する状況は宜しくないのではないかと疑問を呈した。

マティス米国防長官は見識が高いリアリストであるため、マティス氏が国防長官であるうちは、日米同盟は揺るがないと思うが、トランプ大統領が米国第一主義で、米軍の撤退を検討しないとは言いきれない。

確かに米国の大統領が変る度に日本の安全保障を憂慮するというのは、非常に宜しくない。

日米同盟は日本は専守防衛に徹する為、日本の兵器体系は楯しか持っていない。
憲法上の制約もあり、敵国や敵基地を叩く攻撃兵器である鉾(矛)の役割は米軍に依存しているのが現状である。鉾が機能しなければ盾だけでは日本を守ることができない。

元防衛大臣小野寺議員は、北朝鮮の弾道弾の攻撃に対し、最初の1~2発であれば、十分に防ぐことが出来たとしても、立て続けにミサイルの飽和攻撃を受けた場合、防ぎきれない可能性があると、質問の中で発言した。

ミサイルの飽和攻撃を受けた場合は策源地攻撃は日本の防衛にとって、必須となる。現在、策源地攻撃は米軍がその役割を担っている。米国がもしその義務を履行できないような状況になった場合、日本は座して死を待たねばならなくなる。日本の防衛を考えた場合、独自に敵基地攻撃を行う能力を持つべきと考えるのは、至極まともな正論であると思う。

現状の憲法九条が施行した70年前の世界情勢と東アジアの軍事情勢はまるっきり現代とは異なる。米軍の圧倒的優位は崩れ、中国や北朝鮮が弾道ミサイルを持つなど、まるで想定していなかったはずだ。日本が策源地攻撃能力を持ち相手に打たせないことは、日本国民の生存権を守る為非常に重要である。

現憲法が、明らかに自然法である日本人の生存権を冒しているのである。

【主張】米国防長官の来日 新たな同盟強化の起点に 抑止力向上へ自衛隊拡充せよ 【産経ニュース】2017.2.5 05:01

 平和のために強固な日米同盟が必要であることを再確認した。

トランプ米大統領の信任が厚いマティス国防長官の来日は、日本の防衛とアジア太平洋地域の平和に資する、大きな戦略的意義を持つものだと評価できる。

マティス氏は安倍晋三首相との会談で、安全保障面で米国は日本を「百パーセント」支持すると表明した。

米国の日本防衛義務を定める日米安保条約第5条の適用範囲に尖閣諸島を含むことや、「核の傘」を柱とする拡大抑止の提供についても再確認した。

 「核の傘」を確認できた

かけがえのない同盟について、認識を共有した。これを踏まえ、安倍首相はトランプ氏との首脳会談で盤石な日米関係の新たなスタートを切ってもらいたい。

強調しておきたいのは、日米同盟は日本の領域防衛のためだけに存在しているのではない、という点である。

米国のアジア太平洋地域への関心が低下し、米軍の前方展開兵力の維持に疑念が広がれば、地域情勢は悪化する恐れがある。

中国や北朝鮮など「力による現状変更」や軍事的挑発をためらわない国々が日本を取り巻いている。日米同盟が揺らいだと誤解されるほど危険なことはない。

マティス氏の来日で両国が同盟の抑止力を誇示したことは、地域の諸国民が平和な暮らしを営む上で意義がある。それは日米両国の経済的繁栄にもつながる。

南シナ海で人工島の軍事拠点化を進める中国について、稲田朋美防衛相とマティス氏は会談で「安保上の懸念」を表明し、協力して対処することになった。

オバマ前政権は南シナ海で「航行の自由」作戦を行ったものの、国際ルールを無視する中国の行動を止められなかった。

トランプ政権がどのような南シナ海政策をとるかはまだ見通せないが、日本は当事国として積極的に連携する姿勢を示すべきだ。

既に日本は、フィリピンやベトナムなど中国に圧迫されている国々への巡視船供与など「能力構築支援」を行っている。南シナ海での海上自衛隊の共同パトロールも選択肢となり得るだろう。

安全保障関連法の施行を受け、自衛隊は、台湾海峡有事に備えた図上演習を行った。重要な海上交通路(シーレーン)である南シナ海での紛争も「重要影響事態」となる可能性がある。

これらに備えることが同盟の抑止力を高め、中国に自制を促し、紛争を防ぐことにつながる。

稲田氏との会談を経て、マティス氏は在日米軍駐留経費の日本の負担のあり方を「お手本」と評価した。

トランプ氏は大統領選のさなか、日本の負担が過小であると繰り返し、主張した。それによって日米間に生じたわだかまりは解消できたのではないか。

日本主体の尖閣防衛策を

強調したいもう一つの点は、尖閣防衛への米国の協力が確認されたことは歓迎すべきであるものの、それに安堵(あんど)して防衛努力を怠ってはならないことである。

米国が差しかける「核の傘」があればこそ、非核国の日本は、核武装する中国が尖閣を狙っていても守りを固めることができる。

日本の領土である尖閣の防衛は、あくまでも一義的には自衛隊が主体で行うものだ。

だが、米政府要人との会談ごとに、尖閣への安保条約適用を確かめて満足するような政府の姿勢がうかがえる。自国防衛の決意と態勢が、なお十分でないことを露呈していないか。

安倍首相がマティス氏に対し、「防衛力を強化し、自らが果たし得る役割の拡大を図っていく」と伝えたのは妥当である。肝要なのは有言実行だ。

安倍政権は防衛費を毎年、わずかながら増額し、平成29年度予算案では5兆円超となった。だが、GDP(国内総生産)比では1%にとどまる。

一方、中国や北朝鮮は地域の軍事バランスを崩すようなペースで軍拡をしている。防衛費の思い切った増額に踏み切らなければならないし、敵基地攻撃能力の導入も待ったなしの課題である。

もとより、これらは好戦的な発想に基づくものではない。自衛隊と日米同盟の強化こそ、平和を保つ近道であり、経済的繁栄の基盤の確保にも欠かせない。
自衛隊による策源地攻撃は、北朝鮮が核と弾道ミサイルの開発を始めた二十年数前から日本が検討し希望し、日米間で協議されてきたが、米国側が容認してこなかった経緯がある。

日本が海外攻撃能力を獲得すれば、日本が対米復讐戦争をするのではないかという、米国は疑心暗鬼していた。また、日本の対外攻撃能力を持つことにより米国の日本に対する影響力の低下などから否定的な考えを持っていた。

敵基地攻撃能力保有の検討は、2003年3月当時の石破防衛庁長官が、「防衛力のあり方検討会議」(議長・石破防衛庁長官:当時)で進められていた。

イメージ 1
         トマホーク巡航ミサイル   
 
当時の石破防衛庁長官が、敵基地攻撃能力の保有は、「検討に値する」と国会で答弁し、トマホーク巡航ミサイル(射程2000キロ前後)や対艦ミサイルを改良して陸上攻撃もできるようにした米軍の「ハープーンブロックⅡ」(射程200キロ超)の導入が検討されたが、実は国賊だった小泉首相(当時)が「政府としてそういう考えはない。日本は専守防衛に徹する」と打ち消した経緯があった。

その後2015年海上自衛隊は敵基地攻撃能力を持つUGM-84L Harpoon Block IIを導入し、密かに限定的ながら策源地攻撃能力を持った。

2015/6/16(火) 午後 11:55

田母神敏雄氏が航空幕僚長であった時、FXとしてF22をアメリカから導入し、北朝鮮への抑止力としようとした。F22は胴体内に空対地ミサイルなどを装備できる為、北朝鮮上空に進出してテポドンの発射台などを破壊可能だった。ところが、民主党が多数を占める米議会で輸出禁止を決議し、オバマ政権は生産中止までして日本への輸出を拒んだ。

2013/6/30(日) 午前 1:33

そこで、今度は防衛大綱を改定し、短距離弾道弾を導入して策源地攻撃能力を持とうと日本は検討したのだが、2014年10月の日米ガイドライン(防衛協力の指針)改定時には日本側が強く希望したが、オバマ政権は拒絶した。


2016/8/23(火) 午後 10:46

日本が策源地攻撃能力を持つことを一番反対していたのは他ならぬ米国であった。選挙期間中に日本に核兵器保有も容認すると一度は言ったトランプ政権の誕生によって、日本の策源地攻撃能力保有に大きく変化すると思う。

自民党が安保勉強会の初会合 今国会中に提言まとめる
【産経ニュース】2017.2.3 10:48

自民党の安全保障調査会と国防部会は3日、今後の安全保障政策に関する合同勉強会の初会合を開いた。勉強会では、北朝鮮によるミサイル攻撃に対処するため事前に発射施設をたたく「敵基地攻撃」をはじめ、さまざまな課題を議論する見通し。「防衛計画の大綱」など政策への反映を視野に入れ、今国会中に提言をまとめる。

会合の冒頭、今津寛安全保障調査会長は「果たして今の防衛体系で国家国民を守り、東アジアにおけるわが国の責任を全うできるのか」とあいさつ。防衛省幹部が、北朝鮮による弾道ミサイル攻撃への対応や尖閣諸島(沖縄県)周辺での中国の動向、各国の防衛費の推移といった日本を取り巻く安全保障環境の現状を説明した。

出席議員からは「(弾道ミサイルに対して)自前の打撃力を今後いかにして持つか」「サイバー攻撃に対する本格的な部隊の設立も検討すべきだ」などの意見が出た。

トランプ政権の誕生で、いよいよわが国でも、北朝鮮の軍事施設など、敵国の策源地を攻撃するために必要な軍事装備を保有するすることがいよいよ具体化する気配である。
   
  もちろん日本は、今のところ中国本土に向けて発射することを第一目標として中距離ミサイルの保有を目指しているのではない。弾道ミサイルの保有は、中国に自制を促すための抑止力(牽制手段)だ!

日本は昭和40年代から、原子爆弾の製造に必要な研究・技術ポテンシャルを維持してきた。だが3.11以降、原子爆弾を製造するために必要な量の核物質を保有しているが、弾道ミサイル開発が、日本の核兵器開発につながることは少ないと思う。日本は核兵器のかわり、非核軍事ミサイルCSMを配備すれば十分に抑止力を手に入れることができる。


日本にはイプシロンロケットやSS-520という固体ロケットを既に保有している。


イプシロンロケットではICBM級の能力持ってしまうので、4号機は久しぶりに打ち上げ失敗をしてしまった小型観測ロケットSS-520とイプシロンの中間程度の大きさが妥当であろう。

イメージ 4
イメージ 5
SS-520 
SS-520は、2段式観測ロケットで、第1段はS-520の主エンジンであり、140kgのペイロードを約800kmの高度まで打ち上げる能力を有している 。
その目的は、高度800kmに到達することであり、同時に第3段を付け加えることによってミニ衛星を打ち上げるロケットを開発するための工学的実験を行うことです。第1段はS-520ロケットと同様に、尾翼により空気力学的に安定を保たれます。
第2段はS-520ロケットの頭胴部よりも重いので、空気力学的マージンを余分に確保してあります。第2段のモータ・ケースはCFRP製です。
第1段で誘起されたスピンは第2段に引き継がれ、ラムライン制御とスピン安定に利用されます。SS-520ロケットは1998年1月にデビューしました。2号機は2000年12月4日ノルウェーのスバルバードロケット実験場から打ち上げられ、磁気圏のカスプ領域での直接観測を行いました。

日本が弾道弾を開発を決意したならばJAXSAに蓄積したノウハウで容易に弾道弾用ロケット開発は可能である。弾頭も宇宙探査機ハヤブサの大気圏突入カプセルなど、大気圏突入技術も既にあり、Goサインさえ出れば中距離弾道弾開発は日本にとって造作ないことである。

弾道弾におよる策源地攻撃能力の方が抑止力となるが、弾道弾だけでは戦力不足になる可能性も有、航空機による攻撃も当然保有すべきだと思う。
政府が今夏、航空自衛隊に「航空戦術教導団」(仮称)を新編することが2日、分かった。戦闘機と地対空誘導弾の戦闘技術を高める教導隊を集約し、北朝鮮の弾道ミサイル発射基地を念頭に敵基地攻撃能力の研究に着手。東シナ海に防空識別圏を設定した中国の戦闘機が領空を侵犯する恐れも強まる中、敵のレーダーを無力化するための電子戦の能力向上に向けて「電子作戦群」も新設する。
イメージ 1


航空戦術教導団を新たに編成するのは、昨年12月に閣議決定した平成26年度から5年間の中期防衛力整備計画(中期防)を受けた措置。中期防には敵基地攻撃能力の保有に関し「弾道ミサイル発射手段への対応能力のあり方を検討し、必要な措置を講じる」と間接的な表現で盛り込んでいる。

戦術教導団は空自の作戦中枢である航空総隊に属させる方針で、すでに準備要員を総隊司令部に配置。新編時は団司令部に約100人、団全体では約1千人の規模を想定する。

戦術教導団は新田原基地(宮崎県)の飛行教導隊と浜松基地(静岡県)の高射教導隊を傘下に集める。飛行教導隊は戦闘機部隊、高射教導隊は地対空誘導弾部隊の戦技の向上や研究を行っている。戦術教導団に集約することで、攻撃と防御に分かれ実戦に則した作戦構想を研究するのが狙い。

総隊司令部飛行隊に属している電子戦支援隊なども戦術教導団に移し、「電子作戦群」に改編。空自は電子戦訓練機EC1を運用しており、敵の地上レーダーや地対空ミサイルを無力化する電子戦の技術向上や態勢強化を研究する。

第3航空団(青森県)に属する航空支援隊も戦術教導団に移す。航空支援隊の隊員には、ミサイル基地などの攻撃目標に近づき、空自戦闘機の飛行経路や爆弾投下のタイミングを指示する「爆撃誘導員」の任務が期待され、戦術教導団は誘導員の育成や訓練の内容を具体化させる。

現有装備で敵基地攻撃を実行する場合、衛星誘導爆弾を投下する支援戦闘機F2のほか、それを護衛する迎撃戦闘機F15、敵レーダーを妨害するEC1、空中給油機KC767が随伴。将来的には爆撃誘導員が敵地へ潜入する。平成28年度に最新鋭ステルス戦闘機F35Aライトニング2の調達が始まれば、F2の任務を代替させる。

戦術教導団はこの作戦を遂行できるよう各分野での課題を検証し、新規に導入すべき装備も洗い出す。

敵基地攻撃弾道ミサイル発射基地などへの攻撃は法理的に可能と解釈されてきた。昭和31年の鳩山一郎内閣の「他に手段がないと認められる限り、誘導弾などの基地をたたくことは法理的には自衛の範囲に含まれ、可能」との政府統一見解が代表的。
航空自衛隊が敵基地攻撃能力の研究を本格化させることは、日本を自力で守る努力の第一歩として評価できる。中国と北朝鮮の「脅威」は差し迫っており、研究を急ピッチで進めることが求められ、導き出される装備体系の構築も急務だ。   
イメージ 7
イメージ 8

 空自は10年ほど前から敵基地攻撃にも対応できる装備を導入してきた。空中給油機KC767や衛星誘導爆弾JDAM、ステルス戦闘機F35Aライトニング2がそれに当たり、尖閣諸島(沖縄県石垣市)などの離島防衛・奪還作戦にも欠かせない。
イメージ 2
EC1
 一方で欠落している能力もあり、最たるものが電子戦だ。導入が進まなかったのは、秘匿性が高く、米軍が装備や技術の提供に消極的だったことが大きい。空自は電子戦訓練機EC1を1機しか保有しておらず、老朽化も進む。故障で出動できない「空白」を招きかねず、実戦投入を想定しているとは言い難い。

電子戦の決め手になるのは敵のレーダーをいかに妨害するかで、防空任務でも重要性が増している。尖閣を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定した中国がさらなる挑発に戦闘機を投入してくる危険性が高く、迎撃戦闘機F15の電子戦型への改良やEC1の更新は待ったなしとなっている。

敵基地攻撃の最終局面で重要な役割を果たす爆撃誘導員も欠落している。

米空軍では「コンバット・コントローラー」と呼ばれる専門部隊がヘリコプターやパラシュートで最前線に進出し、攻撃目標の映像や情報をリアルタイムで航空機などに伝えている。

日本のほぼ全域を射程に収める北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」は移動式車両を使い発射される。どこから発射されるかという「戦術情報」をリアルタイムでつかむことが作戦の成否を左右することを踏まえ、爆撃誘導員の育成にも早急に取りかかるべきだ。(半沢尚久)
もう一つ注目すべき極秘プロジェクトがある。
防衛装備庁は長距離ウェポン搭載母機を研究公募しているのだ。
※私のブログに書いていること自体極秘ではないが(笑)

長距離ウェポンが空対艦/空対地ミサイルなのか空対空ミサイルなのか、巡航ミサイルなのか具体的に明記していないところが味噌である。

P-1空中巡洋艦構想とも言われており、P-1の公称兵装搭載量約9tだが、対潜装備を外したならば、もっと多量の兵器を搭載することが可能である為、超音速対艦ミサイルXASM-3と長距離高速空対空誘導弾JNAAMの混載ということもあり得る。

さらに、水面下で開発中の国産極超音速巡行ミサイル/XASM-3の対陸上施設目標型の搭載も視野に入っているだろう。




中国最大の悪夢は日本の核武装、では可能性のある配備案は?
【航空宇宙ビジネス短信・T2:】2017年2月6日月曜日

The National Interest

China and North Korea's Greatest Fear: Japan Armed with Lots of Nuclear Weapons

Kyle Mizokami
February 3, 2017
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/china-north-koreas-greatest-fear-japan-armed-lots-nuclear-19304

日本が陸上配備ミサイル少数に核弾頭を装着させるのは不可能ではない。日本のICBMは北米大陸に到達可能な大型にする必要はなく、中国やロシア、中東まで届けば十分だ。

中国最大の悪夢は日本の核武装だ。中国の安全保障環境は複雑になるため核兵器運用原則は変更を迫られ、核軍備の拡大につながるだろう。

まずはっきりさせたいが日本に核兵器製造の意思はまったくない。核兵器による都市攻撃を体験した唯一の国日本は核を忌避し、核武装は急激すぎる方針転換で、高価な選択となる。

また日本を核武装に追い込む挑発をしても中国に利益はない。中国の核兵器「先制不使用」方針はある面で日本向けで、中国は核攻撃を受けない限り、核兵器を使用しないとする言葉通りなら日本は核兵器を持っていないので核攻撃を受ける心配はない。ただし「もし」や仮定が重要な意味を有する。

それでも興味深い命題ではある。核恐怖症や差し迫った必要が無いことを無視すれば、世界第三位の経済規模の日本が核兵器開発できない理由はない。

では核抑止力が日本に生まれればどんな形になるだろうか。核抑止力の三本柱である陸上配備弾道ミサイル、戦略爆撃機、弾道ミサイル潜水艦が日本の事情に会うのか検討してみよう。議論のため日本が一本に投資を集中すると仮定する。

核弾頭は300発程度と仮定する。日本の人口密度が稠密であることを考えると大都市数カ所が破壊されれば人口の多数が消滅あるいは損傷を受ける。中国やロシアへ同程度の損傷を日本が与えるとの想定だ。

陸上配備ミサイルを選択した場合
(略)
戦略爆撃機
(略)
弾道ミサイル潜水艦の整備

これが最良の案になる。弾道ミサイル潜水艦は残存性が一番高く、常時一隻を海中に待機させる。日本版「ブーマー」は太平洋中部を遊弋し安全をはかる。中国やロシアが対潜機や艦船を送れば日本の通過が避けられない。 

日本は米国と交渉し潜水艦技術、ミサイル技術の供与を受けるかもしれない。英国の先例がある。核兵器配備の三案のうち、海中配備抑止力なら米国は日本へ協力する可能性が高い。日本がオハイオ級後継艦建造で資金を負担する可能性が特にミサイル部分で出てくるのではないか

海中配備抑止力の整備では日本は中国、フランス、英国を真似る可能性がある。弾道ミサイル潜水艦5隻を整備し、各艦に16発の核ミサイルを搭載する。ミサイルに100キロトン弾頭4個をつける。潜水艦一隻が常時64発の弾頭を搭載し遊弋する。

ただし欠点もある。弾道ミサイル潜水艦とは有事の際に交信が困難だ。また哨戒中の潜水艦を二隻にしても使える弾頭は128発しかない。

現状では日本の核武装化が問題外なのは明らかだ。だが仮に構想が検討されれば実現の可能性は十分ある。日本が中国、ロシアともっと関係悪化になれば、もっと悪い状況が生まれる事態を各方面が覚悟しなければならないだろう。
イランと北朝鮮は共に、米本土を攻撃可能な核ミサイル保有を目的としていて、核ミサイルを持つことで米国と対等になれると信じています。

実際かつて国連加盟国ですらなかった中国は、米ソ対立の隙間をぬって、核兵器を開発したらアメリカに承認され国連常任理事国に持ち上げられた。

「核兵器さえ保有すれば最貧国の『ならず者国家』でもアメリカと対等になる」というルールをニクソンとキッシンジャーが作ったようなものだ。キッシンジャーが中国をあまやかしたおかげで、北朝鮮は核ミサイルを保有した暁には、米中露と対等になり、常任理事国になれると本気で思っているようだ。

日本は核武装をする選択肢は選ばないと思うので、米国の核の傘を利用するしかなく、BMDミサイル防衛強化はもちろんのこと、策源地攻撃能力獲得も絶対必要である。

ミサイル防衛が完成しても一発の核ミサイルを撃ち漏らしたら打撃が大きいので、何らかの攻撃手段を持たなくてはならない。

とはいえ、BMDは必須である。


日米共同開発中の迎撃ミサイルの発射実験に成功 「SM3ブロック2A」 米ハワイ沖で標的を迎撃 【産経ニュース】2017.2.4 19:58

防衛装備庁は4日、北朝鮮の弾道ミサイルなどに備えて米国と共同開発中の海上配備型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の発射実験を米ハワイ沖で行ったと発表した。米イージス艦から1発発射して、弾道ミサイルを模した標的を迎撃することに初めて成功。今後は詳細にデータを分析する。SM3ブロック2Aは従来型に比べて推進力が向上するなどしており、平成33年度の配備を目指す。



    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


戦術海底ネットワーク網(TUNA)
【DARPA】Mr. Shelby Sullivan

TUNA(Tactical Undersea Network Architectures)プログラムは、競合する環境で戦術的データネットワーク接続を一時的に復元するための新しい光ファイバベースの技術オプションと設計を開発し、実証することを目指しています。TUNAは現在、システム設計、小型光ファイバケーブルシステム、およびブイノードの3つの技術分野でコンセプトと技術開発を重視した初期段階にあります。

システム設計者は、軍事戦術データネットワークを迅速に展開可能な一時的海底ネットワークに統合する、新しいシステムアーキテクチャ設計を開発することを目指しています。小型光ファイバーケーブルシステムのパフォーマーは、少なくとも30日間海洋での展開と操作が可能な軽量で浮力のない無給電光ファイバー技術を開発しようとしています。ブイ・ノードのパフォーマーは、迅速に配置可能なブイ・ノード設計およびコンポーネント技術を開発することを任されている。

DARPAは、統合されたエンドツーエンドシステムを実装し、実験室環境、シミュレーション、および海洋でのデモでこのシステムをテストおよび評価する第2段階を計画しています。

DARPAは、戦術的なネットワークが利用できない場合の接続性を確保するために、一時的な水中の光ファイバー通信ネットワークを開発するプログラムの第1段階の開発を完了した。

イメージ 1
伝統的な戦術データリンクが利用できないときに一時的な通信ネットワークを可能にする海底光ファイババックボーンを備えたTUNAアーキテクチャを示すアーティストのコンセプト。
DARPAのTUNA(Tactical Undersea Network Architecture)プログラムは、初期段階を完了し、伝統的な戦術的ネットワークがオフラインでノックされたり、他の方法では利用できなくなった場合の接続を復元するためのコンセプトと技術の開発に成功しました。プログラムは次の段階に入り、海のシステムのプロトタイプのデモンストレーションが必要になります。

TUNAは、海底光ファイババックボーンを介して競合する環境で無線周波数(RF)戦術データネットワークを一時的に復元するための、新規の光ファイバベースの技術オプションと設計を開発し、実証することを目指しています。このコンセプトには、例えば、航空機や船舶から落とされたRFネットワークノードブイを、薄い水中光ファイバケーブルを介して接続することが含まれます。非常に細い直径の光ファイバケーブルは、主要な通信手段が復元されるまで、不可欠な接続性を提供するのに十分なほど長い、大まかな海洋環境で30日間持続するように設計されています。


DARPAのStrategic Technology Officeのプログラムマネージャー、ジョン・カンプ(John Kamp)は次のように述べています。「このプログラムのフェーズ1には、海底建築を行うために必要な独自のファイバーケーブルとブイコンポーネント技術のモデリング、シミュレーション、海洋テストが成功しました。「チームは、海洋の圧力、塩水、電流に耐えることができる強く、髪が薄く、浮遊している光ファイバーケーブルを設計することができ、また新規発電概念を開発することができました。

Tactical Undersea Network Architecture (TUNA) - Phase 1 Completed

海上で浮遊ブイノードに電力を供給することは、特定の課題を提示する。プログラムの第1段階では、ワシントン大学アプライド・フィジックス・ラボ(APL)が、波動から電気を発生させる自己展開(WEBS)という独自の概念を開発しました。WEBSシステムは、船舶または航空機から配備できるシリンダーに適合するように設計されています。

今や第2段階と最終段階に入ったこのプログラムは、総合的なエンドツーエンドシステムの設計と実装を進めるとともに、このシステムを実験室と海上でのデモンストレーションでテストして評価しています。TUNAコンセプトのテストケースとして、チームは米国と連合軍の航空機、船舶、陸上車両が使用する共通の戦術データネットワークであるLink 16を使用しています。

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

さすが、アメリカ国防高等研究計画局 DARPAだ!

近年中国の航空宇宙戦略には米軍の衛星を先制攻撃し、米軍の耳目を塞ぐ戦術が練られている。それに対し、対衛星防衛も検討されているが、万が一通信網が遮断されたことを想定し、水中光ファイバーネットワークTUNA(Tactical Undersea Network Architectures)を緊急構築するというのだ。

中国は宇宙においては通信衛星の撃墜を検討し、AWACSや空中給油機の撃墜を目指す戦略を準備している。ある意味米軍は臨戦態勢を着々と整えていると思う。

中国は宇宙空間における自国の攻撃力を高めている
【Sputnik News】2015年10月22日 04:29 

米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会(USCC)」は、新たな報告書の中で、中国の宇宙空間探査プログラムの詳細を発表した。

ワシントン・ポスト紙に掲載されたUSCCの報告書によると、中国は米国の人工衛星を破壊したり、その活動を困難にする様々な種類の兵器を開発している。報告書の中では、次のように述べられている‐
「中国は、宇宙空間における自国の攻撃力を高めている。そこには、対衛星攻撃(ASAT)ミサイル、軌道対衛星システム、衛星を妨害するための地上設備、エネルギー兵器が含まれている。また中国は宇宙空間で、自国の核兵器を使用することもできる」。なお中国側は今のところ、USCCの報告書についてコメントしていない。

USCCの報告書によると、中国は低軌道および高軌道で人工衛星を破壊するためのミサイル2種類を開発している。うち一つはSC-19ミサイルで、同ミサイルは2007年1月に初めて発射され、中国の老朽化した気象衛星の破壊に成功した。なお宇宙空間には、この破壊された気象衛星の破片が約3000個も漂った。中国はその後、米国や一連の国々の激しい反応を恐れ、自国の対衛星プログラム開発に関する情報を秘密にした。

専門家たちによると、中国が開発している人工衛星は、敵の人工衛星に近づき、そのシステムをレーザー兵器で麻痺させ、破壊あるいはロボットを使って捕捉することができるという。
2008年、中国の商業衛星が国際宇宙ステーション(ISS)に接近した。なおこれについては事前に通知されていなかった。米国は、これは人工衛星を攻撃する可能性についてのテストだったとして、中国を非難した。
USCCは、中国人民解放軍は、対衛星兵器の使用を、核兵器の使用と同じくらい重要だと考えている、と主張している。報告書では、「中国人民解放軍は、米国の地球規模における機動的な活動にとって、衛星システムは極めて重要な意味を持っていると考えている」と指摘されている。

The real purpose behind China's mysterious J-20 combat jet
中国の謎の多いJ-20戦闘機の真の目的 【三十六時通信】/訳
【businessinsider】Alex Lockie Jan. 24, 2017, 12:42 PM 

イメージ 5
    China's Chengdu J-20. Times ASI via Flickr                                                                             F-35が日本に配備されたとき、アメリカ海兵隊は歯に衣着せず、「F-35Bの到着は日本防衛と太平洋の地域安全への貢献を具体的にあらわしている」と言った。

中国が南シナ海で人工島を建造し、そこにレーダー前哨基地やミサイルランチャーを配備するにつれて、アメリカ及びアメリカ同盟諸国と、中国との緊張関係は、年々着実に増加しつづけてきた。南シナ海は年間5兆ドルにも及ぶ貿易の輸送船が通過する需要な交通ルートである。

アメリカと中国が間接的に争っている一つの分野に、戦闘航空機がある。

2016年11月に、中国は成都J-20をデビューさせた。J-20は大きく、いくらかの部分でF-22ラプターと対照をなすステルスジェット戦闘機である。しかし、専門家によると、J-20は戦闘機ではなく、ドッグファイト用の機種でもなく、ステルスでもなく、まったくF-22やF-35の同類のものではないという。

オーストラリア戦略政策研究所の上級アナリストであるマルコム・ディビスによれば、J-20は「基本的にF-35とは違った種類の航空機である」という。

ディビスは、J-20の特徴として「高速で、航続距離が長く、(アメリカの第五世代機のような)ステルス機では全くなく、しかも(中国は)アメリカ第五世代機のようなステルス性能を明らかに重視していない」と評論している。ディビスによると、J-20は「戦闘機でなく、迎撃機であり攻撃機である」とし、J-20はアメリカの戦闘機と空対空戦で戦うことは求められていないという。

代わりに、「決定的に重要な意味を持つAWACSや空中給油機のような航空サポートシステムなら中国は攻撃可能であると認識しており、そのためアメリカのAWACSや空中給油機は任務を果たせないと考えている」とディビスは言う。「もしもアメリカの空中給油機を撤退させることができれば、F-35や他のプラットフォームは、攻撃目標に到達できないので十分な任務を果たせなくなる」
イメージ 6
Cpl。ブライアンバーデット/米国海兵隊
空中給油機による給油がなくては、F-35のようなアメリカ戦闘機の航続距離は大幅に限定されてしまう。

退役したアメリカ空軍のディビッド・デプチューラ元中将は、11月のディフェンス&エアロスペース・レポートで、J-20について同様の評価をしている。

「J-20は特にF-22とは事情が異なっており、その設計を見て分析すれば、J-20の低視認性は全周囲(オールアスペクト)ではなく、かなり顕著に前方からの低視認機であろうと思われる。J-20は、ドッグファイト用の機種ではない」デプチューラは言った。「しかし、率直に言うと、最大の懸念はJ-20が長距離兵器を搭載するように設計されていることだ」

ステルス性能とドッグファイト能力がないことで、代わりにJ-20は特定の比較的脆弱な目標用に焦点を合わせてある。非常にステルス能力の高い戦闘機を配備しているアメリカと違って、中国は全周囲でレーダーを避ける航空機をつくりだす経験を欠いている。
イメージ 7
Chinese Military Review
ステルス能力をJ-20にまとめようとする試みにおいて、中国は深刻な過失を犯した、とロッキード・マーチンの研究主幹は言った。

「多くの写真を見ると、J-20の設計者が低視認性設計の全ての概念を完全には理解していないことは明白だ」研究主幹は、低視認性もしくはステルスの設計に関して言った。

代わりに、長距離を飛び長距離ミサイルを使用して、F-35やF-22をサポートするような空中給油機やレーダー航空機を攻撃するときに、J-20の正面からの幾分のステルス性能は役にたつ。

「中国は、単にこれまで使用していたものの改良だけにとどまらず、新しい領域へと進む新時代に入ろうとしている」デプチューラは中国のJ-20のコンセプトについて言った。
イメージ 8
Screenshot via hindu judaic/YouTube
けれども、J-20はまだまだ本当の力を発揮するには時間のかかる、これからの航空機であろう。

2016年11月に、英国王立研究所の航空戦を専門とする研究員であるジャスティン・ブロンクは中国航空ショーは展示見せ物にすぎないと言った。

航空ショーのJ-20は、戦闘即応態勢にあるどころではなく、「まだ計測・制御用機器を備えている可能性がある」、もしくは「能力をモニターするセンサーを備えている航空機である」と、彼は言った。

元F-35とF-22のパイロットであったデイビッド・バーク中佐もまた、中国の進歩に疑問を感じ、「第五世代機の効果的な全体のプラットフォームをつくるのは、本当に、本当に、本当に難しい」と言った。

明らかになりつつあるF-35のようなアメリカの能力に対抗するには、アメリカの潜在的な敵は懸命な努力をしてきたと、決してJ-20を恐れることなくベルケは言う。

「もしも我々が(F-35やF-22)でしているようなことが妥当でなく、有効でなければ、敵はそれに対抗しようとすることに気を使うことはなかっただろう」ベルケは言った。




    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

イメージ 1
AAM-4B 99式空対空誘導弾(改)
+
イメージ 2
ミーティア(Meteor)視界外射程空対空ミサイルBVRAAM; Beyond-Visual-Range AAM)

)÷2=
イメージ 9





イメージ 10


政府が、英国と進める戦闘機の次世代ミサイル技術の共同研究を平成29年度に完了させる方針を固めたことが15日、分かった。日英の高い技術の組み合わせで世界最高水準のミサイルを開発できるとの報告書をまとめることも判明。それを受け共同開発に移行するか政治決断が焦点で、共同開発が実現すれば米国以外では初めての事例となる。

欧州の高速・射程+空自の探知力

 共同研究を行っているのは「JNAAM」(ジョイント・ニュー・エアトゥエア・ミサイル=共同による新たな空対空ミサイル)。

 政府は26年7月、国家安全保障会議(NSC)で共同研究を承認。武器輸出三原則に代わる防衛装備移転三原則に基づき、NSCが共同研究の可否を判断した初の事例で、同年11月から共同研究に入った。

 JNAAMの基礎は、英国やドイツ、フランスなど欧州6カ国が共同開発した空対空ミサイル「ミーティア」。それに航空自衛隊のF15戦闘機に搭載される同ミサイル「AAM4」の技術を組み合わせる。

 ミーティアは高速を維持するエンジンが特長で、射程の長さは同じ種類のミサイルの中で随一とされるが、目標への誘導能力は高くない。AAM4は艦艇など大型装備に搭載されるレーダーを備え、目標の探知・追尾能力に優れている。

 脅威となる対象や実戦シナリオを想定したシミュレーションの結果、技術の組み合わせによる効果は大きく、性能は世界最高水準に達する見通しが立った。

抑止・対処力強化もコスト課題

 共同開発が実現すれば、戦闘機パイロットはより早い段階で、より遠方からミサイルを発射でき、命中精度も高まる。敵の戦闘機との距離を縮めなくて済むため、敵の攻撃を回避しやすくなる利点もある。空自では42機を導入する最新鋭ステルス戦闘機F35に搭載することが見込まれる。

 中国軍は尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で28年6月、戦闘機が空自戦闘機に攻撃動作を仕掛け、12月には艦載機の殲(J)15を搭載した空母「遼寧」が同県の宮古海峡を通過し、初めて西太平洋まで進出した。JNAAMが開発されれば抑止力と対処力が強化されるが、コストの低減が課題とされる。

15.四大臣は,日英防衛装備・技術協力運営委員会の作業及び防衛装備技術協力の 深化を認識し,更なる協力を再確認した。「共同による新たな空対空ミサイル(JN AAM)」の実現可能性に係る研究の第一段階の成功を受け,四大臣は,議論が第二 段階に移行していくことを確認した。四大臣は,実施中の「化学・生物防護技術に係 る共同研究」に見られた進展を歓迎し,また,人員脆弱性評価についての新たな共同 研究を開始することを確認した。


2012年日英が武器共同開発方針を合意して以来進められている日英武器共同開発案件のうち、2016年1月に合意した新型長距離高速空対空ミサイルJNAAM(ジョイント・ニュー・エアトゥエア・ミサイル)計画だが2017年度中に共同研究を完了し、共同開発を開始する。2020年代初頭に世界最高性能の中長距離超高速空対空ミサイルJNAAM(XAAM-6)が出現する予定だ。

AAM-4BのAESA(active electronically scanned array)は窒化ガリウム(GaN)半導体製の送受信素子(TR unit)を使用した高性能アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー誘導装置を持つ。強力な送信出力を持ち、AMRAAMより探知能力が高く、射程距離がスペック100kmのAAM-4より1.2~1.4倍増大している。

巡航ミサイルのような小型目標への対処能力が大幅に向上している。自立誘導距離は従来の1.4倍に向上し、スタンドオフレンジ(発射母機離脱可能距離)も1.2倍に向上している。また、パルス・ドップラー・レーダーの構造上横行する目標を見失いやすいという問題があったが、新方式の信号処理システムによりそれも大幅に改善している。その他、ECCM能力も向上しており、AAM-4B世界最高性能の誘導装置を持つ。
イメージ 3
AAM-4B

イメージ 5
JNAAM


一方ミーティアミサイルは英独仏伊の共同開発で、ドイツのバイエルン–チェミー(Bayern Chemie)社が開発した「可変推力、空気吸入式、固体燃料ラムジェット(Throttleable, air breathing, solid fuel ramjet)」を使う。ラムジェットは飛行中ずっと作動が可能で、目標に接近する最後の数秒まで高速度を維持し、離脱を試みる目標を逃さない。射程は公式100km+となっているが、射程300km~400kmに達するという情報が正しいと思う。

しかしながらミーティアミサイルの終末誘導用シーカーのタレス社製AESAレーダーでは、米国製のAIM-120 AMRAAMミサイルの水準に達しておらず、改良が必要とされていた。だが米露を上回る改良が巧くできなかった。これに中長距離用空対空ミサイルに比べ、圧倒的に高性能のAAM-4Bの誘導装置を西側最長距離射程AAMミーティアのミサイル本体を合体させるのであるから、中露を圧倒する世界最高性能の空対空ミサイルが出現するのである。

PPAPではないがI have a シーカー+ I have a ダクテッドロケット=Um~JNAAM

欧州製「ミーテイア」空対空ミサイルに日本製シーカーを搭載
【TOKYO EXPRESS】2014-08-05   松尾芳郎

(略)                                                「ミーテイア」の胴体直径は17.8cm、これに対しAAM-4Bの胴体直径は20.3cm、従ってAAM-4Bのシーカーをそのまま転用はできないので、小型化する必要がある。つまり面積が2割ほど減るので、その分組込む送受信素子が少なくなるが、それでも現状より相当改善される見込みである。

2001年(平成13年)防衛省は、運用中の99式空対空誘導弾(AAM-4)の改良型「AAM-4B」の開発を決定した。目標に掲げたのは、母機の残存性を向上するため“自律誘導距離”(autonomous guidance range)を、2004年配備開始のレイセオン製AMRAAM「AIM-120C-7」、およびロシアの「R-77(AA-12 Adder)」(2009年配備開始)より40%延伸する点、であった。

この中核となる技術がシーカーに使われる新しいAESAレーダーである。
防衛技研と三菱電機は、13年掛けて“窒化ガリウム(GaN)”半導体を使う送受信素子(T-R units)の実用化に漕ぎ着けることができた。

GaN半導体素子を使ったAESAレーダーは、従来の“ガリウム砒素(GaAs)”半導体製AESAレーダーに比べ大幅に出力を向上でき、従って探知距離は少なくとも20%ほど延伸できる。
 
(注)詳しくは、本サイト2014-02-27掲載の「航空自衛隊、装備近代化へ大きく前進」を参照のこと。
 
ベースとなったAESAレーダーは、6-18 GHzの周波数帯を使う多機能型レーダー・システム(AMARS=advanced multi function airborne radar system)で、発信探索、受信探索、ミサイル誘導通信、電子妨害排除,の諸機能を備えている。

他のAESAレーダーと同様、電子的に機能を素早く切替えるので、これらの機能は事実上同時に使える。本来は戦闘機用に開発されたが、水上艦の火器管制レーダーとしても使われ、また、AAM-4空対空ミサイルにも採用されている。

これ等には送受信素子として“ガリウム砒素”半導体が使われていたが、その後性能を向上した“窒化ガリウム(GaN)” 素子が開発され、今日に至っている。
 
「ミーテイア」改良型の課題は、これから英国空海軍に導入が始まるF-35 JSFへの装備である。すでにミサイル本体は、フィンの寸法の修正とエンジン空気取入れ口の修正をすれば、F-35の兵倉庫内に装着できることが確認されている。しかしミサイル発射、誘導に関わるソフトの改修が必要であり、これ等が解決するのは2015年以降と見られている。

一方我国は、F-35を当面42機導入することが決まっており、将来F-15Jの退役にあわせての追加購入を考えると、最終的なF-35の機数は100機を越えると見られている。F-35にはAIM-120C系列ミサイル搭載が決っているが、我国としては将来の増機を考慮すれば「AAM-4B」使用を求めたいところだ。「AAM-4B」の直径はAIM-120より1㌅大きいが長さは殆ど変わらないため、F-35の兵倉庫への収納には問題はないとされている(Lockheed Martin 社VP談)。しかし、兵装システム用ソフトの改訂に期間と費用が掛かり、見通しは立っていない。

そこで浮上していのが、新シーカーを搭載する「ミーテイア」改良型を日英(日欧)共同開発とし、F-35搭載問題をクリアして我国でも生産し、空自のF-35に搭載する、と云う案である。消息筋によると、すでに国会の関係議員の間で検討されていると云う。

最後に、各国が配備中または予定の中長距離空対空ミサイルの一覧表を付けておく。


イメージ 6

以上
イメージ 7

このJNAAMとE-3D/E767とF-15の組み合わせで命中率が日米欧のミサイルより大幅に低い中国製ミサイルで武装する中国戦闘機はまるで歯がたたないだろう。


安倍晋三首相はイギリスのデーヴィッド・キャメロン首相と17日、主要国首脳会議(G8)が開かれている英ロックアーンで会談した。両首相は安全保障についての協力強化で一致し、機密情報を交換する際の情報保護協定や、化学防護服の共同開発について取り決めた。安倍首相は、両国首脳ホットラインの開設なども提案したという。18日付各紙が報じた。
 
今回の化学防護服の共同開発は、日本が2011年に武器輸出禁止3原則を緩和した後、アメリカ以外の国との防衛装備品の共同開発で初の案件となる。近年の国際テロ活動の活発化を受けて、化学兵器に対応するための化学防護服は重要さが増している。日本は防護服について先端技術を持っており、イギリスは水や空気を通さない布を作ることのできる、その技術を欲しがっている。
 
会談では、化学防護服以外の共同開発も視野に入れ、技術の第3国移転に関する協定を結ぶことも決めた。日本とイギリスは、共に大陸に近い島国であるため、国防で必要となる軍事技術が似てくるという点も、共同開発の利点となるだろう。イギリスの防衛産業の強みのひとつである、シーレーン防衛などのために必要なソナー技術などに、日本は期待できるという。
 
また、情報保護協定については、イギリスは中東などに情報網を持っている。この地域への原発輸出を進めたい日本としては、1月のアルジェリア人質事件のようなテロ対応時に、イギリスからの情報が期待できる。
 
今年は日英の交流が始まって400年目の記念の年であることも手伝い、日本とイギリスの仲は深まりつつある。エリザベス2世の次男であるアンドルー英王子は今秋、新たな日英同盟を考える国際会議を提案している。そこでは日英安保のあり方や、サイバー防衛などについて話し合うという。
 
遠交近攻ともいうが、共に島国と地理的条件が似ており、かつ強みが異なる日英が協力することで、互いに得るものは多い。どんどん"日英同盟"を深めたいものだ。(居)


どうでもいいことだが呼称愛称だが、JNAAMだが「ジャナム」or「ジナム」とも呼べる。では「ジナムミサイル」?でもジョイント・ニュー・エアトゥエア・ミサイル・ミサイルになってしまうからおかしいか!なにせミサイルの共同開発は初めてのことだから
開発名称XAAM-6を貰えるのだろうか?気になるところだ。

《追記》
イメージ 14

イメージ 8
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック




装輪装甲車(改)の試作品の納入について 防衛装備庁が(株)小松製作所と契約して試作を実施してきた装輪装甲車(改)に つきまして、平成29年1月10日に試作品が納入されましたので、お知らせいたしま す。

イメージ 2

概要
装輪装甲車(改)は、陸上自衛隊の現有96式装輪装甲車の後継として、国際平和協力活動、島しょ部侵攻対処等に伴う各種脅威に対応するため、防護力の向上を図った装輪装甲車(改)を開発しました。

主要諸元
全長×全幅×全高 約8.4m×約2.5m×約2.9m
乗員定数 11人
重量 約20t
イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11


装輪装甲車(改)          96式
全長:約8.4メートル       6.84メートル
全幅:約2.5メートル      2.48メートル
全高:約2.9メートル       1.85メートル
乗員定数:11名         10名
重量:約20トン         14.5トン


96式装輪装甲車WAPCクーガーは車高が低く、日本の山野で敵に対峙する場合車高が低いと有利であるが、96式は車体底部がW字型で地雷やIED即席爆発装置( Improvised Explosive Device)に対し脆弱であった。これでは、道路脇などに仕掛けられたIED路肩爆弾道路脇爆弾路上爆弾)に対し隊員の生命を守ることが危うい為、装輪装甲車(改)は96式の底部をV字に改良した新型車両だ。海外の紛争地域に派遣された自衛隊員の生命を守る為、車高が高くなり、地面との距離が置かれるようになったのが最大の特徴である。

96式には89式装甲戦闘車のような銃眼は無いものの、防弾ガラス張りの覗き窓がある。これがかなり脆弱であると問題になっていた。96式はスタックしやすく故障も多いという問題があった為 装輪装甲車(改)開発となったと言う。改とはいえ全く別な車体である。

イメージ 15イメージ 16

武装に関しては今のところ言及されていないが、一番最初に出回った左側のイラストの装輪装甲車(改)にはRWS:遠隔操作型火器架台(Remote Weapon Station)らしきものが描かれていた。

しかし、2014年のTRDIパンフレットに載っていた右側のイラストにはRWSが描かれておらず、試作車両にもRWSどころか機銃架すら見当たらない。後日装備となると思うが、海外派遣には是非RWSを装備してほしいものです。

ライバルの三菱重工が8輪装甲車「MAV」(Mitsubishi Armored Vehicle)は輸出用と考えているとは思うが、RWSはもちろんのこと、反応装甲、スラット装甲の装着可能である。
イメージ 18


三菱MAVの車体表面には不細工なボルトが多数取り付けられており、装輪装甲車(改)にも同じくボルトが目立ちます。これはスラット装甲等の取り付け用であり、装輪装甲車(改)もスラット装甲や反応装甲を装備されると思われます。

陸上自衛隊の装輪車両には小松製の装輪装甲車(改)系統と三菱系の16式機動戦闘車系統のMAVが存在することになり、加えて、防衛装備庁の陸上装備研究所の6輪の軽量戦闘車両システム、さらにハイブリット車両の4種類がファミリー化を構想しており、陸上自衛隊としてはどれを本命にするのか誰に聞いても明確な答えが出ていないが、順当に考えれば小松の装輪装甲車(改)系統がファミリー化すると思う。だが、三菱MAVも計画が有耶無耶になっている将来戦闘車両の接近支援車の40mmCTA機関砲塔を搭載し、89式装甲戦闘車の後継を狙っている可能性がある。

陸上装備研究所の場合は実用化をめざすのではなく研究用だと所員の方は説明する。

イメージ 24

イメージ 21

イメージ 22

イメージ 23

イメージ 20

2016/10/15(土) 午後 4:27 

ボツになった将来戦闘車両ファミリー
防衛省・自衛隊は、将来装輪戦闘車輌の研究を行った。
 「2003年より研究試作、そして2005年から2007年にかけて試験が実施された。試作された将来装輪戦闘車輌の砲塔には、新型の40mmテレスコープ弾機関砲が搭載されたことが知られる。この機関砲は、近接戦闘車は採用されるものと見込まていたが結局ボツになった。

将来装輪戦闘車輌は、エンジン、トランスミッション、走行装置など、できるだけ多くの部分を共通化した人員輸送車、指揮通信車、補給支援車、対戦車砲塔車、迫撃砲搭載車、対地機関砲搭載車(Ⅰ型)(人員輸送型)及び対地機関砲搭載車(Ⅱ型)(偵察型)とキャビンタイプの榴弾砲搭載車、多連装ロケット弾発射機、地雷原処理車の二種類が用意されるとされていた。

ところが、10式戦車配備数が大幅カットになったことにより、補完する為16式機動戦闘車が誕生し、将来戦闘車両が有耶無耶となり、基礎研究という形で、陸上装備研究所の6輪の軽量戦闘車両システムが研究され、その上ハイブリット研究車輛までファミリー化構想を打ち上げて・・・自衛隊の装輪装甲車輌のファミリー化はなぜに上手くいかないのだろう!予算不足もさることながら、防衛省、旧TRDIの防衛装備庁、小松・三菱重工のセクト争い、連携の欠如であろう。まあ、輸出前提の自由競争であるならば切磋琢磨したMade in Japanなのだが、輸出を本気で考えなければまったく無駄な争いにしか見えない。





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ